あとで書き足すよ。→書き足した。
んにゃ。ガーディアンは記事書いてるのがヘンリー・マクドナルドで、いつもの(ユニオニスト側に軸足のある)煽り文体だから、記事読むなら、下記のBBCのほうがよさげ。BBCなら記事の大部分がIMC報告書からの抜粋という形なので。
IRA council 'serves no function'
Page last updated at 12:44 GMT, Wednesday, 3 September 2008 13:44 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7596017.stm
本編入る前にクリップ。以下、それぞれキャプチャ画像中の記事見出しから記事に飛べるので、それぞれ見ておいてください。
■BBC NI:
BBCのUKのページでは、スコットランドのカウンシルタックスの話とか、ロンドンのハックニーでまたティーンエイジャーが刺殺された事件とか(個人的に、昔滞在してた場所から遠くない上に、あの場所だとわかる場所で起きているのでこれもショッキング)がメインに来ているので、このIRAについてのニュースは最初からOther Top Storiesのところにある。
■Google News:

Google News via kwout
■The Times (トップニュースの一番下の扱い):
■デイリー・テレグラフ:
ここは出遅れているか、トップ記事扱いしないかのどちらかで、記事が見当たらない。出遅れているだけだとは思う。IMCの報告書自体は9月1日に英政府に提出されているので、記事が遅い理由はわかんないけど。というか、UK newsのトップページ、女王ネタばかりで、まるでデイリー・メイルだ。
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/
あ、テレグラフ記事あった。「やっぱり」って感じだけど、このIMC報告書はスルー、という方針らしい。明らかに、政治的に次のステップ(DUPが、police and justiceの件でYesと言うことができるステップ)に進むための儀式だから、この判断は全然間違っていない。
Northern Irish executive split over future of IRA Council
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/2673335/Northern-Irish-executive-split-over-future-of-IRA-Council.html
■ベルファスト・テレグラフ:

Latest Northern Ireland, UK and World News plus Sport, Business, Comment and Reviews | Belfast Telegraph.co.uk via kwout
この may は強烈だ。そのほかいろいろと感慨深すぎる。
■シン・フェインのAn Phoblacht(週刊):
8月28日が最新号だから、この件についてはまだ当分記事は出ない。
それと、シン・フェインのプレスリリースもまだ出てないみたい。「ユニオニストのパラミリタリーがシン・フェインの議員を襲う」みたいなのは出てるけど(2日付で)。
http://www.sinnfein.ie/news/detail/34646
アイルランドのほうでは……
■RTE:
■The Irish Times:
※左の写真は関係のないニュースです。
■The Irish Independent:
ごく短い記事だけでトップページになし。
■AP記事(IHT掲載):
Experts: IRA is disappearing in Ireland
http://www.iht.com/articles/ap/2008/09/03/news/NIreland-IRA-Report.php
ロイターとかブルームバーグとかもそれぞれ出しているけれど、そろそろどれ読んでも同じになってきたのであとは省略。
それと、英国のThe Independentをチェックしていないのは意図的なものです。ベルテレさんと同じメディアグループなので別個に見る必要はないし、インディペンデントで独自の記事が出てたとしてもどうせ読むべき内容はないから。(この新聞は100%反IRAで、北アイルランドについてまともな報道は期待できない。論説記事でときどきいいのが出ることはあるかもしれないけれど、報道としては、北アイルランドについては、この新聞はタブロイドと同格扱いでいい。)
■英国政府のNI大臣、ショーン・ウッドウォードの会見:
4分半くらい。(同じことを表現を変えて何度も繰り返して述べているので、3分過ぎに催眠術にかかった気分になった。)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7596141.stm
で、肝心のIMC報告書は下記。登録等なしで、誰でもDLできます(PDFファイル)。
■NINETEENTH REPORT OF THE INDEPENDENT MONITORING COMMISSION
http://www.independentmonitoringcommission.org/publications.cfm?id=69
NI大臣の記者会見でも、4分以上かけてひたすら「PIRAはもう過去の存在となった、ACも機能していない」ということが語られていたのだけれども、「PIRAは」「PIRAは」とあまりに何度も繰り返されていたことからも明白だが、「PIRA」ではない「IRA系組織」は、つまりPIRAのACの支配下にないリパブリカン武装組織は、PIRAとは別に活動中だ。英当局も彼らに対する危機感・警戒感を公にしている。
今回のIMC報告書(第19次)は、前回のIMC報告書(第18次、2008年5月)のなかで特にProvisional IRAについての精査を求められてまとめられたものだが(ここにも「政治的目的」が明らかだ)、今年に入ってからのIMC報告書は、政治的な動きについてではなくパラミリタリー活動について知るために読むならば、基本的に、それら「PIRA以外の組織」に注目して読むべきだろう。
そして、「PIRAはもう過去のもの」というステートメントが最も公式な筋から出たことで、ボールはユニオニスト側に移った、ということも見なければならない。UVFは既に武器をbeyond reachにしているはずだが、UDAが残っているし、両組織とも、組織としての解体は行なわれていない。(というか、どこまでが武装組織でどこまでが犯罪組織なのかがわからない状態になっている、とも言える。)
では本論……は、長くなってきたので仕切りなおします。
※この記事は
2008年09月03日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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