kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年08月01日

今日の「劇的、ビフォー・アフター」、そして「劇場化現象」

カラジッチがハーグの法廷に立った。本格的に始まるのは8月29日だ。それまでのおよそ1ヶ月、カラジッチは法廷の準備を行なう。カラジッチはハーグで弁護士は立てず、自分で自分の弁護をすることにしている。

Karadzic appears at Hague court
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7533201.stm
※エンベッドの映像あり。

ハーグでどういうことが問われるのかについては、BBCのまとめ記事がよみやすい。

Q&A: Karadzic's legal position
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7521347.stm
He faces 11 counts of genocide, war crimes, crimes against humanity and other atrocities in the Bosnian war of the 1990s.

The charges relate to several events, including his alleged part in the July 1995 shelling of Sarajevo during the city's siege, in which some 12,000 civilians died.

He is also alleged to have organised the massacre of up to 8,000 Bosniak men and youths in Srebrenica as part of a campaign to "terrorise and demoralise the Bosnian Muslim and Bosnian Croat population".


BBCのIn Picturesに写真が上がっている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_pictures/7535930.stm

……というわけで、今日の「劇的、ビフォー・アフター」のお時間です。

7月22日、逮捕時の「ビフォー・アフター」


7月31日、ハーグに送られたときの「ビフォー・アフター」:
karazb4aft.jpg
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_pictures/7535930.stm の3枚目です。



お笑いはこのくらいにして、ちょっと気になるところ。出廷したということを伝えるBBC記事から:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7533201.stm

When asked whether he had any issues to raise, Mr Karadzic said he wanted to inform the judge about irregularities about his transfer to tribunal. He said he had been seized and held by "unknown civilians" for three days before the official arrest date given to the court.

He said his rights were denied him - even the opportunity to telephone or text friends who may have been searching for him in hospitals or mortuaries.


確か月曜日に逮捕だと発表されたのだけれど、実は金曜日に逮捕されていたという説も出ていて、どうやらそれは「金曜日」で正しかったようだ。そして密かに拘束されていた3日間は、外部との連絡が一切できなかった――「友人たちが心配して探していたかもしれないのに」。(こいつがこういうことを言うと無性にイラつくのは私の人間ができてないからですね。)

で、こういう非正規の手続がとられたことを理由にカラジッチは抵抗を試みるだろうし、そこからほころびが出ると、ICCの最初の戦犯裁判(DRC, Thomas Lubanga被告)が失敗したようなことにもなりかねない――可能性は低いにしても。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/7486367.stm

これはカラジッチの法廷作戦であると同時に、今のセルビア政府に対してプレッシャーをかけているのではないかという気がする。つまり、まだ逃亡中のムラジッチについてだ。

それと、冒頭陳述で大演説をしたというのだが、これもなあ……。
Mr Karadzic wanted to read out a four-page speech which included details about an alleged deal with the former US ambassador to the United Nations Richard Holbrooke for him to withdraw from public and literary life.

Mr Karadzic said he had wanted to appear before the tribunal when first indicted in 1996 - but was in fear of being "liquidated" if he did so, under the terms of the "deal".

The judge stopped him and said these were not matters for the initial hearing and he would get ample opportunity to explain them to the tribunal.

Mr Holbrooke later told the BBC that Mr Karadzic's claims were "laughably ludicrous".


同じ記事から、スレブレニツァで息子を殺された人のコメント:
Kada Hotic, whose son was killed when Serb troops overran Srebrenica said the hearing was "theatre".

"He stole the ground from under our feet and he took the sky from above our heads, he killed our sons," she told the AFP news agency.

"And what we get in return is a theatre performance. The world is looking at this as if it were a spectacle."


カラジッチがああいうふうな潜伏方法を取っていたからよけいに「見世物」めいた方向に拍車がかかって、私も「ビフォー・アフター」とかやっているけれども、仮にカラジッチがああいう化け方をしていなかったとしても同じように「見世物」化していただろう。今回それが大きく見えるのは、カラジッチが予想外の形でベオグラードに潜伏していたということがセンセーショナルだからだ。

もうひとつ。ボスニア・ヘルツェゴビナの大統領評議会議長(主要3民族の持ち回り)であるムスリムのハリス・シライジッチ博士が、BBCのアラビア語サービスの取材に応えて次のように述べている。これについては私はちょっとよくわからないので(基礎知識がないので)、機会があれば調べるということでメモしておく。
He said the conditions and ideology that surrounded Mr Karadzic were still alive and in evidence.

"Radovan Karadzic established the Serbian republic in Bosnia and Herzegovina based on genocide, collective displacement, ethnic cleansing and so on," he said.

"What would satisfy people in Bosnia and Herzegovina as well as international justice... is to see the constitution of Bosnia and Herzegovina amended, and to overcome the consequences of genocide."


※この記事は

2008年08月01日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 10:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カラジッチが主張するホルブルックとの「合意」について、日本語で記事が出ました。

<セルビア>米国とカラジッチ被告の裏取引説…論争拡大
8月4日11時12分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080804-00000016-mai-int
[quote]
……被告は7月31日に初出廷したオランダ・ハーグの旧ユーゴ国際戦犯法廷で、ホルブルック米国務次官補(当時)と密約があったと主張。セルビアでは、裏取引に関する証言や情報が連日伝えられ、報道も過熱する一方だ。

 2日付のセルビア紙ブリッツは米情報筋の話として、米中央情報局(CIA)が電話の盗聴で、カラジッチ被告が2000年まで米国の保護下にあったと報じた。

 別のセルビア紙は「カラジッチ・ホルブルック合意」とされる署名入り文書のコピーを掲載。文書はカラジッチ被告が政府と政党の役職から退けば、少なくとも6年間保護する−−とした内容だ。いずれも密約の存在を認める形になっている。

 カラジッチ被告は、「ホルブルック氏は私が公の場から姿を消せば、国際戦犯法廷の訴追を免除すると約束した。だが、米国の思惑通りにならないと分かると私を抹殺しようとした」と主張。一方、内戦を終結させるデイトン合意取りまとめに尽力したホルブルック氏は裏取引疑惑について「まったくのでたらめ」と否定している。
[/quote]

何が何なのか、さっぱりわかりませんが、一筋縄でいくわけはないので。(^^;)
Posted by nofrills at 2008年08月04日 13:18

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼