「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2008年06月25日

イングランドのいないEuro 2008をガーディアンはどう伝えてきたか

イングランドが出ていないEuro 2008もいよいよ終盤、今日(25日)からは準決勝だ。今日の第一戦がドイツ対トルコで、明日はロシア対スペインだ。これに勝ったほう同士で決勝となるので、ひょっとしたらトルコ対ロシアという、現在のEUの東の境界の向こうの2つの国(FA)が……とか考えると、意味もなく、「時代は変わったのですよ、同志」とつぶやいてみたくもなるのだが、そんなことはどうでもいい。

イングランドが出ていないし、スコットランドももうちょっとのところで出られなかったし(いやぁ、フランスじゃなくてスコットランドだったらおもしろかったかもね)、ウェールズも北アイルランドも出ていないし、アイルランドも出ていないので、UKのメディアは概してヒマそうなのだが、ガーディアンはヒマすぎるのだろうか、各試合のページの写真が変だ。たとえば、先日のフランス対イタリアの試合のときのも変だったが、一番変なのはこれ。16日のポーランド対クロアチア(グループリーグ)。基本的に「写真と本文は関係ありません」なのだが、これは関係がなさすぎる。(笑)



この試合はかなり前のことになるが、これが出たころは、ほかにいろいろやっていたのが忙しかったのと、このブログのコメント欄が記事本文と関係のない話題で埋め尽くされないように、自分には特に関心もないようなトピックについて調べて書いて……という非常に何というかその、という作業に忙殺されていたのと、それより何より、記事の写真がサシカエになるんじゃないかというのがあったのでしばらく様子を見ていたのだが、その後もガーディアンの写真は「本文とは関係ありません」が続いていて、こりゃ「イングランドのいないEuro 2008を英メディアがどう伝えたか」の一例として記録しておかねばならんのではないかという気がしてきた。

ゆえに、このエントリあり。

上記、クロアチア対ポーランドの記事に使われている写真は、見りゃわかると思うけど、モンティ・パイソンの「死んだオウム」のスケッチの一場面で、これに、Leo Beenhakker gives his pre-game team-talk. というキャプションがつけられている。Leo Beenhakkerはポーランド代表チームの監督(オランダ人。今大会、オランダ人監督が多いのかな)。でもなぜ "This is an ex-parrot!" なのかというと、この時点でポーランドが上にいける望みはほとんどなかったからなのだが、これはひどすぎないだろうか。(笑)いや、監督がノルウェー人だとか(あのパロットは「ノルウェイジアン・ブルー」だから)チームがノルウェー代表だとかいうんならまだわかるけどさ。

こうなった以上は、今後の大会でイングランドがもうダメだという雰囲気が漂ってきたら、全世界のメディアとブログが "This parrot is no more! He has ceased to be! He's expired and gone to meet his maker! ... " を貼り付けるべきであろう。っていうかわたしはやるよ。

といっても、ガーディアンも毎度毎度こんなにひどかったわけではない。当初はその試合を行なうチームの誰かの写真とか、サポさんの写真を使っていた。例えばポーランドとオーストリアの試合のときは(以下、いずれも min-by-min のタブのところの写真を参照):
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/12/euro2008.euro2008groupb1
両サポさんから1名ずつ。どっちも赤と白。

ロシア対スペインのとき:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/11/euro2008.euro2008groupd1
試合の写真。

「星座」の計算機みたいなのの写真が使われていたフランス対イタリアの裏、オランダ対ルーマニア:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/17/euro2008groupc.holland
ルーマニアのサポさんたちだそうです。

……あ、過去記事の写真見ててわかった。元々はこれだな! スイス対ポルトガルで、ポルトガルが主力温存で0-2で負けた試合。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/15/euro2008.euro2008groupa
「死んだラバーダッキー」です。

ということは、グループステージの終盤であまり重要じゃない試合のときにおちょくったのかな、と思ったら、クオーターファイナル(8強)でも……

スペイン対イタリア:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/22/euro2000.spain


ロシア対オランダ:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/21/hollandrussia.minutebyminute
Explodeならぬimplodeってことで。オランダにはファンデルサールとかファンペルシとかロッベンとかファンニステルローイとかイングランドのリーグにいる/いたプレイヤー多いんだからもっと優しくすればいいのに。

クロアチア対トルコ:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/20/croatiaturkey.euro2008quarterfinal


ポルトガル対ドイツ:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/19/euro2008.portugal1
それはバラックではない。

というわけでガーディアンのEuro 2008のトップページ:
http://www.guardian.co.uk/football/euro2008

ドイツ対トルコは、ページだけは既に開設されていますが、中身がまだないのでどういう写真が来るか、わかりません。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/25/euro2008.germanyfootballteam

そろそろ真面目路線に戻ってもいいころだと思う。ドイツ対トルコだし、外野があんまりフザけるのもどうかってのもあるし。

→UPDATEあり。エントリの下の方をご参照ください。



ああそうだ、クロアチア対ポーランドの記事に「発音ガイド」がついてたのがおもしろかったんだ。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/16/euro2008groupb.poland
1 min And we're off. Stefan Mitulkin has sent me a handy guide on how to pronounce the Polish players' names.

"Artur Boruc (Artur Boruts)
Marcin Wasilewski (Marcheen Vasheelevski)
Jacek Bak (Jatsek Bonk)
Michal Zewlakow (Mihow Gevwakuff) (French G as in beige)
Pawel Golanski (Pave-w Golienski)
Mariusz Jop (Mariush Yop)
Wojciech Lobodzinski (Vojche-h Wobojeenski)
Mariusz Lewandowski (Mariush Levandovski)
Dariusz Dudka (Dariush Dudka)
Jacek Krzynowek (Jatsek Kshynuvek)
Euzebiusz Smolarek (E-uzebeeush Smolarek)
Marek Saganowski (Marek Saganovski)

I hope this helps. Interestingly, the centre-back Jacek Bak's last name literally means "bumble-bee" or colloquially means "fart", which is ironic considering the way he plays really stinks!"




UPDATE:
ドイツ対トルコの写真が出ました。。。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/25/euro2008.germanyfootballteam



キャプションは:
The atmosphere is electric over in Baaaaaa-sle. Photograph: Joe Klamar/AFP/Getty Images

「バーゼル Basel」のダジャレで羊の群れ(英語では、羊は「バー baa」と鳴くことになっている)。

BBCでも "City electric" と表現してるので(下図)、まあ、そういうことなんだろうと思います。(BBC記事はElectric atmosphere grips Berlinで、ベルリンの様子のレポート。)
cityelectric.png

どちらが勝っても、どちらがここで敗退しても、妙な騒動になりませんように。



※このブログは暫定的にコメント欄をクローズにして更新しています。トラバはオープンです。→6月27日、コメント欄封鎖を解除。

※この記事は

2008年06月25日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼