イングランドが出ていないし、スコットランドももうちょっとのところで出られなかったし(いやぁ、フランスじゃなくてスコットランドだったらおもしろかったかもね)、ウェールズも北アイルランドも出ていないし、アイルランドも出ていないので、UKのメディアは概してヒマそうなのだが、ガーディアンはヒマすぎるのだろうか、各試合のページの写真が変だ。たとえば、先日のフランス対イタリアの試合のときのも変だったが、一番変なのはこれ。16日のポーランド対クロアチア(グループリーグ)。基本的に「写真と本文は関係ありません」なのだが、これは関係がなさすぎる。(笑)
この試合はかなり前のことになるが、これが出たころは、ほかにいろいろやっていたのが忙しかったのと、このブログのコメント欄が記事本文と関係のない話題で埋め尽くされないように、自分には特に関心もないようなトピックについて調べて書いて……という非常に何というかその、という作業に忙殺されていたのと、それより何より、記事の写真がサシカエになるんじゃないかというのがあったのでしばらく様子を見ていたのだが、その後もガーディアンの写真は「本文とは関係ありません」が続いていて、こりゃ「イングランドのいないEuro 2008を英メディアがどう伝えたか」の一例として記録しておかねばならんのではないかという気がしてきた。
ゆえに、このエントリあり。
上記、クロアチア対ポーランドの記事に使われている写真は、見りゃわかると思うけど、モンティ・パイソンの「死んだオウム」のスケッチの一場面で、これに、Leo Beenhakker gives his pre-game team-talk. というキャプションがつけられている。Leo Beenhakkerはポーランド代表チームの監督(オランダ人。今大会、オランダ人監督が多いのかな)。でもなぜ "This is an ex-parrot!" なのかというと、この時点でポーランドが上にいける望みはほとんどなかったからなのだが、これはひどすぎないだろうか。(笑)いや、監督がノルウェー人だとか(あのパロットは「ノルウェイジアン・ブルー」だから)チームがノルウェー代表だとかいうんならまだわかるけどさ。
こうなった以上は、今後の大会でイングランドがもうダメだという雰囲気が漂ってきたら、全世界のメディアとブログが "This parrot is no more! He has ceased to be! He's expired and gone to meet his maker! ... " を貼り付けるべきであろう。っていうかわたしはやるよ。
といっても、ガーディアンも毎度毎度こんなにひどかったわけではない。当初はその試合を行なうチームの誰かの写真とか、サポさんの写真を使っていた。例えばポーランドとオーストリアの試合のときは(以下、いずれも min-by-min のタブのところの写真を参照):
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/12/euro2008.euro2008groupb1
両サポさんから1名ずつ。どっちも赤と白。
ロシア対スペインのとき:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/11/euro2008.euro2008groupd1
試合の写真。
「星座」の計算機みたいなのの写真が使われていたフランス対イタリアの裏、オランダ対ルーマニア:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/17/euro2008groupc.holland
ルーマニアのサポさんたちだそうです。
……あ、過去記事の写真見ててわかった。元々はこれだな! スイス対ポルトガルで、ポルトガルが主力温存で0-2で負けた試合。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/15/euro2008.euro2008groupa
「死んだラバーダッキー」です。
ということは、グループステージの終盤であまり重要じゃない試合のときにおちょくったのかな、と思ったら、クオーターファイナル(8強)でも……
スペイン対イタリア:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/22/euro2000.spain
ロシア対オランダ:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/21/hollandrussia.minutebyminute
Explodeならぬimplodeってことで。オランダにはファンデルサールとかファンペルシとかロッベンとかファンニステルローイとかイングランドのリーグにいる/いたプレイヤー多いんだからもっと優しくすればいいのに。
クロアチア対トルコ:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/20/croatiaturkey.euro2008quarterfinal
Football: Euro 2008 quarter-final: Croatia v Turkey -as it happened | Football | guardian.co.uk via kwout
ポルトガル対ドイツ:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/19/euro2008.portugal1
それはバラックではない。
というわけでガーディアンのEuro 2008のトップページ:
http://www.guardian.co.uk/football/euro2008
ドイツ対トルコは、ページだけは既に開設されていますが、中身がまだないのでどういう写真が来るか、わかりません。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/25/euro2008.germanyfootballteam
そろそろ真面目路線に戻ってもいいころだと思う。ドイツ対トルコだし、外野があんまりフザけるのもどうかってのもあるし。
→UPDATEあり。エントリの下の方をご参照ください。
ああそうだ、クロアチア対ポーランドの記事に「発音ガイド」がついてたのがおもしろかったんだ。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/16/euro2008groupb.poland
1 min And we're off. Stefan Mitulkin has sent me a handy guide on how to pronounce the Polish players' names.
"Artur Boruc (Artur Boruts)
Marcin Wasilewski (Marcheen Vasheelevski)
Jacek Bak (Jatsek Bonk)
Michal Zewlakow (Mihow Gevwakuff) (French G as in beige)
Pawel Golanski (Pave-w Golienski)
Mariusz Jop (Mariush Yop)
Wojciech Lobodzinski (Vojche-h Wobojeenski)
Mariusz Lewandowski (Mariush Levandovski)
Dariusz Dudka (Dariush Dudka)
Jacek Krzynowek (Jatsek Kshynuvek)
Euzebiusz Smolarek (E-uzebeeush Smolarek)
Marek Saganowski (Marek Saganovski)
I hope this helps. Interestingly, the centre-back Jacek Bak's last name literally means "bumble-bee" or colloquially means "fart", which is ironic considering the way he plays really stinks!"
UPDATE:
ドイツ対トルコの写真が出ました。。。
http://www.guardian.co.uk/football/2008/jun/25/euro2008.germanyfootballteam
キャプションは:
The atmosphere is electric over in Baaaaaa-sle. Photograph: Joe Klamar/AFP/Getty Images
「バーゼル Basel」のダジャレで羊の群れ(英語では、羊は「バー baa」と鳴くことになっている)。
BBCでも "City electric" と表現してるので(下図)、まあ、そういうことなんだろうと思います。(BBC記事はElectric atmosphere grips Berlinで、ベルリンの様子のレポート。)
どちらが勝っても、どちらがここで敗退しても、妙な騒動になりませんように。
※このブログは暫定的にコメント欄をクローズにして更新しています。トラバはオープンです。→6月27日、コメント欄封鎖を解除。
※この記事は
2008年06月25日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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