「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2015年05月08日

「ウエストミンスター型政治システム」の終わりのはずが、「現行の投票前世論調査のやり方」の終わりに?

投票前は「2010年に続き、どこも過半数を制さないhung parliamentになる見込み」だとか、「保守党と労働党の支持率はほぼ拮抗」だとか言われ、いわゆる「ウエストミンスター型の政治」(二大政党制: 二大政党の間で政権交替が行われる政治形態)の「終焉」が語られたりしていたが、実際にフタをあけてみれば保守党の(「ランドスライド」とまでは行かなかったが)「楽勝」だった。

私自身も事前調査についての報道を読みながら、「スコットランドの議席が半分以上はSNPに行くことが確実なときに、ほんとにここまで接戦になるのかなあ」と思いつつ、実績のある調査会社がそう分析しているのだから、さほど現実からかけ離れてはいないのだろうという程度に、分析の内容を信じていた(自分が考えるときの前提としていた)のだが、実際には大きく違う結果が出た。

というより、実際に出た結果より前に、投票所が締め切られた瞬間に報道された出口調査の結果(←これ、いかにも「日本だけが特殊」なように言う人たちがいるけれど、そうじゃないので)で、既に調査会社の分析は大きく外れていたことがわかった。

投票前の調査会社の分析のまとめ:


投票締め切り(日本時間8日午前6時)直後に出た出口調査の分析(BBCをはじめ、英国の報道機関の合同調査):



「もしこの出口調査が正しかったら、一番の負けは調査会社だ」という声(多数あり):


【続きを読む】
posted by nofrills at 23:40 | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む