経緯は下記に記してある。
デンマークの首都コペンハーゲンで2件相次いで銃撃、2人死亡。容疑者射殺(2015年2月14〜15日)
http://matome.naver.jp/odai/2142393893824145201
デンマークに関しては、上記「まとめ」に入れてあるように「今までよく起きなかったな」という見方をすべきというシニカルな(「冷静な」ともいうかもしれない)視線もあるが、「ムハンマド戯画騒動」がそもそも2005年にこのデンマークで始まったということも、そろそろ改めて強調して伝えなければならなくなっているかもしれない。10年も経過している。
で、最初の銃撃があったカフェのトークイベントだが、これが日本語圏では「イスラム教と言論の自由に関する討論会」などと報じられている。
この「イスラム教と……」の部分の元は、このイベントに大使が出席していたフランスの大統領府が流したプレスリリースのようだが(→フランスのメディア報道の例もここにメモってある)、デンマークでの元の告知ではこのイベントのテーマは「イスラム教と言論の自由」ではなかった。デンマークの対テロの専門家の英訳によると、「芸術と宗教冒涜と言論の自由」だ。
Meeting titled: "Arts, blasphemy and freedom of speech" and took place in Østerport in central Copenhagen (near stadion Parken).
— Magnus Ranstorp (@MagnusRanstorp) February 14, 2015
で、欧州ではいつから「宗教冒涜 blasphemy」が「イスラム教」の話になったんですかね。私は忘れもしませんよ、1988年公開のこの映画の件。
表題は、十字架に架けられたキリストが、マグダラのマリアとの結婚から多くの子どもをもうけ、最期は普通の人間として死ぬという誘惑があったという解釈に由来する。幾つものキリスト教関連団体から抗議の声があがり、上映反対運動も巻き起こった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%AA%98%E6%83%91
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