「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2015年02月05日

「絆を育てていくことが、とても楽しみです」―スコットランドで、駅に置き去りにされていた犬の引き取り手、決まる。

自分のブログがあまりに殺伐としているので、たまには殺伐としていない人間的な話を、と思ったのだが、結局殺伐としているのかもしれない。

1ヶ月ほど前、私の見ている画面に「駅に置き去りにされた犬(トランクつき)」という話題がどどどどと流れてきた(その駅がスコットランドの「エア Ayr」駅ということで、何人もが「パディントン・エア」とつぶやいていた)。トランクの中にはその犬が使っている枕やおもちゃ、ごはんのお皿のようなものが入っていたといい、誰かが飼いきれなくなって人の多いところに置き去りにしたのかと思ったが、数日後に出た記事によるとそういう事情でもないらしかった。それがまたけっこう気が重くなるような話で、1月早々、どよーんとした気分になった。

そこに朗報が流れてきた。その犬について報道機関が大きく取り上げたことから、引き取りを希望する人が、国外からも含め、数百人問い合わせたというが、その中からスコットランドの50代の男性、イアン・ラッセルさんが選ばれたというニュースだ。少し前に15年をともに過ごした愛犬を亡くしたばかりというラッセルさんとその犬(カイという名前のシャーペイのミックス)が鼻と鼻で会話している写真が流れてきたとき、私はその犬があの「トランクつけて駅に置き去りにされていた犬」だとはわからなかった。そのくらい、表情が違っていた。




詳細は下記で。

持ち物入りトランクと一緒に駅に置き去りにされてた犬が、飼い犬を亡くしたばかりの人に引き取られることに
http://matome.naver.jp/odai/2142310561601807601


動物保護活動を行っているスコットランドのSCPA(置き去りにされたカイはしばらくここに保護されていた)のことや、英国における子犬・子猫の生体販売(およびそれについての現行法や法的な規制)についても少し書いてある。
posted by nofrills at 23:56 | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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