kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2013年09月30日

"Jaw-jaw is better than war-war." 武力紛争より舌戦のほうがまし、と言うけれど……

「北アイルランド紛争は終わった」と言うより、「北アイルランド紛争は、war-warの時代が終わり、jaw-jawの時代に入って10年以上になる」とでも言い直したほうがよいのではないか、という気がしているみなさんに朗報。

マーティン・マクギネスさんもそう言ってます。

Martin McGuinness: ‘I think there are people aggravated by me and Sinn Fein being in power’
David McKittrick, Sunday 29 September 2013
http://www.independent.co.uk/news/people/profiles/martin-mcguinness-i-think-there-are-peopleaggravated-by-me-and-sinn-fein-being-in-power-8847833.html

インディペンデント・オン・サンデーで、デイヴィッド・マッキトリックによるインタビューなので、「そういう」トーンが基調だけれども、一読推奨。非常に頭のいい人が非常に現実的に明解に語っています。

以下は、「和解」とメイズ/ロングケッシュについて書くスペース。(まだアップできる状態ではないが、書いておかないといつまでたってもアップしないので。)

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2013年09月25日

「サイードのメッセージは今なお鮮烈である」と言いたいが、言えない。

10年が、経過した。(2003年7月からブログを使っているので、今はもう、「10年前のこと」を「ブログの過去記事」で振り返ることができるようになった。)



ケニアの首都、ナイロビの富裕層(外国人を含む)のエリアにあるアメリカ式の豪勢なショッピングモールが、「ムジャヒディーン」と自認する人々のボムや銃で襲撃されるという事件が数日続いていた間、画面の中の別のタブに再現された、人の声と英語と日本語字幕という形での言葉の断片。



イラク戦争開戦のほんの数日前、2003年3月17日、カイロのアメリカン大学でエドワード・サイードは講演を行なっていた

「この戦争は決して成功しないでしょう。人々の意志や思想は消去不能です」と語ったとき、「人々の意志 (the will of the people) や思想 (the power of an idea)」ということばを、「平等・共存・不断の[原文ママ]生活 (equality, co-existence, and sustainable life: 持続可能な生活)」という「思想の力」(やそれを実現しようという「意志」)を、「戦争」では打ち消せない、という意味で使っていた。

しかし2013年9月、私はそのメッセージを受け取り損ねた。今、画面の中に流れてくるニュースは「帝国主義のアグレッション」ではない。「ムジャヒディーンの襲撃」(無遠慮に「宗教テロ」と呼ぶことがあまりに簡単なもの)であり、「自国民を通常兵器や化学兵器で殺戮しまくる独裁者を擁護し、その独裁者を批判し非難する事実に基づいた理性の判断と行為を『帝国主義的である』と指弾する人々の存在」である。

同時にまた、「過去の敵意と現在の和解」についての、現場からの言葉の数々である。



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2013年09月22日

どうして日本語圏では、「ジャーナリスト批判」がこんなにウケるんすかね。

シリアについては、個人としてできる範囲でだが、「NAVERまとめ」を利用して、かなり書いているつもりである。だが、ほとんど関心を持たれていないということは、先日まとめた通りである。

8月下旬から9月上旬にかけて「きーっ!!!!!!!アメリカが参戦する!!!!」的な、まともな知識も合理的判断もクソもないヒステリー状態(差別語であるとの苦情は受け付けない)の中で、うわべだけの「関心」が高まったときも、シリアについて書いた物のview数が伸びることは、あまりなかった。唯一、順調に伸びているのが、初期段階(とはいえ蜂起が始まってから10カ月後)で作ったこの「まとめ」である。

逆に言えば、いまだにこういう「基本的なこと」が必要とされているのだ。一斉蜂起から、2年半も経過しているのに。(バアス党のあの体制下で2年半続いているというのは、そのこと自体驚異的ではあるが。)

一方で、ここ数日で作った「まとめ」の一覧を見て、本当に心底、呆れたし絶望した。

「シリア内戦」についてのものは1659 viewsとか249 viewsにすぎず、「シリア内戦」を語る「アメリカ」についてのものは20k超えで(まあ、正直これは単に「おもしろい」のであるが)、それより何より、「シリア内戦についてデタラメを流している人物の厚顔無恥なパクリ被害にあったことについての私の愚痴(だけではかっこわるいので一般論をかぶせたもの)」が8060 viewである。(なお、下記画像で下線が入ってしまっているのは偶然。Kwoutでよくある「マウスポインタが勝手にONになっている状態だ。)



どうして日本語圏のネットでは、「ジャーナリストが伝えているようなトピック」ではなく、「ジャーナリスト批判」がこんなにウケるんすかね。

「シリア内戦」より「ジャーナリストのパクリ」の方が関心が高いという現象を、わかるかわからないかと言われればわかるのだけれども、でも理解はできない。ましてや、あれだけ「戦争反対」と吹き上がった直後だ。

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2013年09月21日

8月の「シリアのあの化学兵器はサウジのもの」説は、「デマ」と断定してよさそうです。

この件:
2013年08月31日 「あの化学兵器はサウジのもの」?…「陰謀論」系で転載されている怪情報を掲載しているメディアについて調べてみる。
http://nofrills.seesaa.net/article/373519172.html


9月に入ってから(つまり英語圏で終息してから)「衝撃の新事実!」的に日本語圏で拡散され(翻訳タイムラグがあるからしょうがないのかもしれんが)、当方、すっかり「もう過去の話」になったと思っていたころにまた蒸し返される形で消耗しつつ「NAVERまとめ」を使ってget the things straightを試みたのだが:
「化学兵器はサウジの…」説(2013年8月末)について、何が何でどうなのか、わかりやすく解説するよ。
http://matome.naver.jp/odai/2137819880983852701


「拡散」されている場が「それ系のいつものところ」で、「それ系」(阿修羅とか)にコンタクトを持たない私の声は届かない。声が届いたところで、そういった場での「拡散」が止まるとも思っていない。

けれども、今回は、「そういった場」にはとどまらないわけで、「シリアは複雑なんですよー、アラウィ派と……」みたいな悪いことは言わないから、その話は、2年前に終わっとけという界隈(がマジョリティかもしれないが)の一部にも響いていて、もうなんつーか、facepalmというか、あの英文読んで、マトモな記事だと思った奴、全員時事系翻訳モノから手を引け、的な。

書いてるとぐだぐだと酔っ払いの愚痴みたいになるのでこの辺にするが、この件、9月20日に驚愕の急展開があった。いわく、記事に名前をクレジットされていた「AP通信の記者(正確には、APで仕事をしたことのあるフリーランスの記者)」が、どうやら、掲載メディアのミントプレスというアメリカの地方都市のスタートアップに、勝手に名前を使われた状態のようだ。記者本人のステートメントが、英国のブロガーのもとに寄せられた。その辺、アップデートしてある。

http://matome.naver.jp/odai/2137819880983852701?&page=4 の下の方から。
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2013年09月18日

ベルファスト名誉市民としてヴァン・モリソンのメッセージ

非常にめんどくさいのだが、英語のCityと日本語の行政の区分としての「市」とは似ているが全然別モノである。「英語の」というか、「英語圏でも、かつて英国の一部であった国では(例外はあろうが)」と言うべきか。

英語のCityについてはかつてかなりがっつり書いている。

英国の「シティ」と「ロード・メイヤー」(ロンドン以外)、そして女王即位60年での北アイルランド
http://matome.naver.jp/odai/2133520750117508001


この「シティ」には、Freedom of the Cityという制度がある。これは(例えばロンドンのシティと王室の関係でいうような)「都市の自由」という意味ではなく「そのシティへの出入りが自由」という意味で、現在では、日本語でいう「名誉市民」の制度である。

ついでにいうと、Cityの格のある自治体だけではなくroyal townなどの格の自治体でも「Freedom: 名誉市民」を任意の個人に与えることが認められており(1972年地方行政法でそう決まったそうだ)、かなり複雑なのだが、要するに「名誉市民的なもの」である。

最近では俳優のリーアム・ニーソンが故郷バリミーナ(ここはcityの格ではなくtownであるが)の「名誉市民」となったことがニュースになった。(バリミーナは「プロテスタントの町」で、それゆえカトリックのバックグラウンドであるリーアム・ニーソンがこのような待遇を受けるのは、ただの「地域ネタ」以上の大きなニュースとなっていたようだ。)

Liam Neeson awarded freedom of his home town Ballymena
http://www.thejournal.ie/liam-neeson-freedom-of-ballymena-773233-Jan2013/


そしてこの9月、歌手のヴァン・モリソンに、出身地ベルファストの「名誉市民」の称号が与えられた。

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「武装組織に入りましょう」という落書きがなされたら……

北アイルランド、ティローン州の西の端、アイルランド共和国とのボーダーに接するところに、ストラバン Strabaneという街がある。人口は17,000人ほどで、その93%以上が「カトリック」である。北アイルランド紛争期は実に大変な経験をしたが、今もいわゆる「ディシデンツ」のけっこう大っぴらな活動が見られる場所のひとつだ。

その町にある、倉庫か何かの機械室の壁面に、"Join the IRA" という落書きがされていた。デリーなどでも見られる(Google Street Viewを見てるとときどき遭遇する)ような、黒いスプレーペイントの粗雑な落書きである。今どき、武装闘争など信じていない多くの人はおそらく、単に無視するのだろう。

だが、この落書きは、誰かによってお茶目な加工をほどこされ、それが小説家で、デリーのSt Columb's Collegeで英語を教えているブライアン・マクギロウェイさんに発見されたことで、一躍、あのハリウッド女優も注目するような世界的なセンセーションとなったのである。

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補足: ベルファスト・テレグラフの調査に関連して、またハース議長による多党間交渉について、「まとめ」の紹介

1つ前のエントリで述べた「ベルファスト・テレグラフによる世論調査」は、今週月曜から金曜にかけて連載される特集の2日目のもので、既に1日目の記事は出ている。

2日目の主要トピックは「統一アイルランド」について、および「政治参加」についてであったが、1日目のは昨年12月から北アイルランドからのニュースで大きな割合を占めている「旗」や「パレード」に関するものだ。ニュースになっているような「直接行動至上主義者」たちがいかにフリンジの存在であるか、はっきりとわかると思う。



また、この調査結果については、ベルファスト・テレグラフ自身がStorifyを利用して、「まとめ」を作っている。

Belfast Telegraph/LucidTalk Poll 2013
http://storify.com/BelTel/belfast-telegraph-poll-2013


現状、初日と2日目の分がアップされているが、今後金曜日まで連続して更新されるものと思われる。

さらに、そのさらにひとつ前のエントリで「エクストリーム交渉」と爆笑したリチャード・ハース元米特使をチェアとする多党間交渉。

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2013年09月17日

「統一アイルランド」をめぐる調査結果(ベルファスト・テレグラフ) ※どちらかというと爆笑ネタ

ベルファスト・テレグラフが妙にドヤ顔のツイートを流してきたのでお茶をふいた。



Poll: Just 3.8% want a united Ireland now
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/politics/poll-just-38-want-a-united-ireland-now-29584149.html


(即座に緑陣営の総本山に行ってくまちゃんあひるちゃんの顔色をうかがうべきなのかもしれませんけど、そんな恐ろしいこと、あたくしにはできなくってよ。)

お茶をひとしきりふいたら、もちついて記事を読みましょう。

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北アイルランド、「国技」大会開催のお知らせ(または、リチャード・ハース到着でエクストリーム交渉がスタート)

あれは3年前、2010年2月のことでございました。北アイルランド自治政府の首相(ファースト・ミニスター)、ピーター・ロビンソンは、妻アイリスが19歳のカフェ経営者(超絶美男)を、いわゆる「口利き」と引き換えに手籠めにしていたのではないかとの疑惑(後に、その嫌疑は晴れた)の渦中で、いわゆるひとつの「コキュ」ですか、これは、ぷぎゃー、という扱いを受け、すっかりやつれきって憔悴しておりました。

そのさなか、アイリス騒動(Iris Robinson Affair, 略してIRA)とは別に進行していたのが、北アイルランドの伝統芸、「夏のパレード」をめぐる、お上品な言い方をすれば「クロス・コミュニティ」の「対話」でございました。

「対話」、すなわちtalk, すなわち「交渉」。これは90年代以降の北アイルランドのお家芸でございます。それまでは「ぶっ殺す」至上主義であったかの地で「とことん話し合う」至上主義が根付いたのは、大変に喜ばしいことでございますが、元々が「ことばの国」であるアイルランドで「とことん話し合う」などということになれば、ケルトの文様のごとく「きりがない」ことになるのは目に見えております。報道陣はひたすら、ゴドーを待ち続けるのでございます。ああ、「ことば」が石油のような限りある資源であれば!

このような次第で、もうみながうんざりしているころに出たのが、この発言でした。

2010年02月09日 「エクストリーム交渉」、北アイルランドが金メダル間違いなし(という発言)
http://nofrills.seesaa.net/article/140696139.html

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2013年09月13日

オマー爆弾事件についてのインクワイアリーは行なわない、と英国政府が決定した。

オマー爆弾事件については、ニュースがあるたびに消耗する感覚だ。「消耗する」というより削り取られるような。本当に、「終わり」がない。「終わり」が見えない。「終わり」のかたちすら、見えない。それが15年、続いている。

傍観者でしかない私にとってそうなのだから、当事者(あの爆弾で殺された人々のご家族や負傷させられた人々)の心中いかばかりか。

……という前置きに続くのは、もちろん、「悪いニュース」だ。マイケル・ギャラハーさんら被害者遺族・家族会が要求し続けてきたパブリック・インクワイアリーの可能性が、消えた。No public inquiry into Omagh bomb.



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2013年09月05日

歴史の流れを逆回転させたい勢力の、シンボリックな行動。

ベルファストからWTFなニュースが流れてくることは珍しくないが、今日のは本当に心底、WTF! である。








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2013年09月03日

「化学兵器はサウジの…」説(2013年8月末)について、わかりやすく説明した。

8月31日に書いた件、あれで話は終わった、ノーマネーでフィニッシュです、と思っていたのだが、死んでから蘇ることが本題のゾンビのごとく、終わってから日本語化されて日本語圏だけで拡散されるという現象が確認されているとのことで、大幅にアップデートした。

「化学兵器はサウジの…」説(2013年8月末)について、何が何でどうなのか、わかりやすく解説するよ。
http://matome.naver.jp/odai/2137819880983852701


で、この↑「NAVERまとめ」を見ていただいた方がわかりやすいと思うのだが(キャプチャなどを入れてある)、ミネアポリス拠点の無名のスタートアップ、「ミントプレス・ニュース」掲載の元々の記事は、クレジットが "By Dale Gavlak and Yahya Ababneh" となっていて、記事末尾の「記者プロフィール」の欄でもDale Gavlekの方が上にあり大きく取り上げられており、誰もがDaleがメインで取材・執筆された記事だと思っていたのだが(現にロシアやイランのメディアでこれを転電する際にそう書かれたようだ)、その段階から錯誤が発生していた。というか、その錯誤を防止することを、掲載メディア「ミントプレス」はやろうともしていなかった。

つまり、この記事の現地(シリア)取材は(少なくとも英語圏では)無名の大学院生兼ジャーナリストが行なったもので、取材・執筆のメインであると誰もが思っていたDale Gavlek(フリーランス記者で、APなどでもたくさんの記事を書いている)は、この記事に関しては「アシスト」に回っていたということを、「ミントプレス」は騒ぎになった後の9月1日に「補足情報」という形で公表した。
http://matome.naver.jp/odai/2137819880983852701/2137821318493432803
http://matome.naver.jp/odai/2137819880983852701/2137821318493432903

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2013年09月02日

詩人の死(シェイマス・ヒーニー)

From the Republic of Conscience
by Seamus Heaney
http://www.thewitness.org/archive/march2002/poem.html

He therefore desired me when I got home
to consider myself a representative
and to speak on their behalf in my own tongue.


急死したシェイマス・ヒーニーは、北アイルランドのアイリッシュ・ナショナリストというバックグラウンドを有し、「人が生きる」ということ、「人権」ということを考え続けた人だった。作品にも明らかだが、何よりノーベル文学賞を受けたときのスピーチ(ノーベル・レクチャー)に、それは明確に、明晰に語られている。

つい先日、マーティン・ルーサー・キング牧師の I have a dream の演説から50年という大きな節目を迎えた日、個人的に英議会での対シリア攻撃に関する動議の提出前ということでシリアで手一杯、頭いっぱいの状態になっていたのだが、Twitter上や各ニュースサイトでそれについての特集記事が出ていることなどは確認していたし、いくつかはざっと読んだ。

それらの「50周年」を記念する言葉の中に、北アイルランドの副首相(「元IRA司令官」と言わないとウケないのだが)、マーティン・マクギネスのものがあった。(北アイルランド、特にデリーの公民権運動 civil rights movementは、米国のMLKらの運動に触発されたものである。)

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2013年09月01日

シリアについての「まとめ」の閲覧数をまとめてみる。

編集作業がやりやすいのでブログで書くより早くできる上に(作業が細切れにしかできないときも使いやすい)、Togetterと違ってコメント欄で我が物顔にふるまう人が出没することもなく、vote-upして色つけて盛り上がるゲームみたいなことが発生しないことから、「NAVERまとめ」を使って記事を作成することが多い。そのためにブログがおろそかになっているのだが、正直、このブログに書いておくより、「まとめ」に置いておいたほうが閲覧数も多いと思われるので、ブログが放置気味だ(何とかせにゃならんとは思っている)。

というところで、ふと思い立って、「シリア」関係のこれまでの「まとめ」のview数をまとめてみることにした。何しろ、「赤い旗は政権側、緑の旗は反アサド側」という記号的お約束の常識ですら、日本語圏では通じないものと想定しておかなければならないほど、何も知られていない状態だ。2年半も経つというのに(いや、「旗」ができてからは2年くらいか)。一度、数値的なことを確認しておかねばなるまい。

以下、単純にページのタイトルとURLと、今日時点のview数をコピペして並べてもよいのだが、view数は時間が経過すれば変動するので、客観的検証可能なソースとしてkwoutのキャプチャを利用することにした。

総目次は1810 viewsである。

http://matome.naver.jp/odai/2136685372340826901
作成した「まとめ」の一覧: シリア - NAVER まとめ via kwout
※以下、この部分↑のページタイトル(viaの前)をクリックすると当該ページに飛びます。viaの後のリンクをクリックすると、キャプチャ日時などが確認できます。

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posted by nofrills at 20:10 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あなたのwar drumで私は踊らない。それ以上に、あなたの "anti-war" drumでも私は踊らない。あなたの "war" の定義を確認するまでは。

「革命を守る」と言いながら、民主的に選ばれた大統領の政権を転覆し本人を拘束し、「革命」で放逐され被告人となった元大統領を(事実上)無罪放免する、ということが行われたばかりである。「革命を守る」と言いながら、「革命の成し遂げた唯一の成果」をなかったことにしてしまうことが、(「反革命」ではなく)「革命」である(「我々はバカではない。西洋は我々に説教するな」)と強弁されたばかりである。

誰かが「これは『革命』です」と言っているものが、本当に「革命」であるのかどうか、根本的なところから疑わねばならないという、おいおい今は20世紀初頭なのかい? これはパイプなのかい? Ceci n'est pas une pipeなのかい? その翻訳可能性あるいは不可能性はどうなんだい? ……という冗談のような情景が、恐ろしいことに私たちの言語的な「現実」である。

私はここでまた、オーウェルを読んでリセットしたい。
... two qualities are common to all of them. The first is staleness of imagery; the other is lack of precision. The writer either has a meaning and cannot express it, or he inadvertently says something else, or he is almost indifferent as to whether his words mean anything or not. This mixture of vagueness and sheer incompetence is the most marked characteristic of modern English prose, and especially of any kind of political writing. As soon as certain topics are raised, the concrete melts into the abstract and no one seems able to think of turns of speech that are not hackneyed: prose consists less and less of words chosen for the sake of their meaning, and more and more of phrases tacked together like the sections of a prefabricated henhouse.

--- George Orwell, "Politics and the English Language," 1946


人々が街頭に出て "No War" というバナーを掲げている写真を見た。それが「戦争反対への思い」云々と(日本語で)解説されているのも、ちらっと見た。




"No war with Syria." うん。で、その "War" って、厳密には何?

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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