「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2011年09月05日

ウィキリークスの終わり (3)

さてと、またぞろ続きである。前エントリ2つ:
(1) http://nofrills.seesaa.net/article/224175599.html
(2) http://nofrills.seesaa.net/article/224233852.html

(2) でみた、ナイジェル・パリーさんのブログ(米東海岸時間、8月31日付け)を引き続き見ていく。
http://nigelparry.com/news/guardian-david-leigh-cablegate.shtml

といっても、(2) で中断したところから下の部分は、その前の部分(パリーさんや @Nin_99 さんが、何ら修正、つまり固有名の墨消しを加えていない米外交公電のcsvファイルを発見し、解凍した経緯についての説明)ほど重要ではないので、ざっと内容の紹介だけ。詳細は各自、パリーさんのブログでご確認いただきたい。

PGPで暗号化されていたアーカイヴを解凍したあと、パリーさんはそのことをTwitterに投稿し、またそのツイートのURLをウィキリークスにメールした。それから20分もしないうちに、ウィキリークスから声明が出された、とパリーさんは報告している。その「声明」が、当ブログのこのシリーズの (1) で触れている、ガーディアンに対する非難の声明である。声明のURLを再掲しておこう:
http://www.twitlonger.com/show/cq0suv

このあと、ガーディアン側から反撃があったのだが、パリーさんのブログにはそれについての記載はない。Twitter上で私に確認できる範囲では、WL支持者らはガーディアンからの反論を無視するか、けなすかしているようだ。その反撃の要点のひとつが「8月4日にガーディアンの編集長とジュリアン・アサンジが会って話をしていた」というもので、またジュリアン・アサンジが自分の主張にとって都合のよくない事実を伏せていた、ということになる。

ともあれ、パリーさんのブログに戻ると、パリーさんが解凍に成功した旨をツイートしてから1時間もしないうちに、今度は @Nin_99 さんがネットに、墨消しの施されていない公電をアップロードした。さらに2時間後には、Cryptome.orgにもアップされた。

【続きを読む】
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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