ばたばたしていたのでエントリにするのがすっかり遅くなってしまいましたが、4月8日(お釈迦様のお誕生日でありカート・コバーンの死が報じられた日である)に、「みんなの翻訳」のウェブサイトが一般公開されました。
http://trans-aid.jp/これは
情報通信研究機構 (NICT) 言語翻訳グループと
東京大学大学院図書館情報学研究室の共同プロジェクトです。開発には非常に質の高い辞書を出しておられる
三省堂さんが協力しています。
「みんなの翻訳」は翻訳支援のサイトです。「翻訳支援」というのは、機械翻訳のように原文を投げると翻訳文を作ってくれるという機能(「翻訳」という作業が自分ではできない人のためのもの)ではなく、「翻訳」という作業ができる人にとって、その作業を簡単にするというようなことです。具体的には、辞書引きと調べものの手間などを大幅に軽減してくれ、「翻訳」という作業に集中できる、ということになります。
「みんなの翻訳」を使って翻訳の作業を行なうときに使用するのが、「QRedit」という高機能エディタです。QReditは、原文表示ウィンドウと翻訳文作成ウィンドウの2つの画面が同時に参照できる2ペインのテキストエディタで(同時スクロール化)、クリックでポップアップする辞書がついています。この辞書が三省堂さんの『グランドコンサイス英和辞典』(36万語)です。さらにすごいのは、このポップアップ辞書は単語だけではなく連語・熟語も認識してくれるという点。
詳細は、「みんなの翻訳」の「初めての方へ」をご参照ください。
http://trans-aid.jp/help/firststepguide/また、「QRedit」を使って作成した翻訳文は、元々の文書が「公開OK」のライセンス(Creative Commonsのライセンスなど)や「公開すべし」の条件(GNU GPLなど)の場合、また原文著者からの許諾がある場合は、「みんなの翻訳」のサイト上で公開できます。(著作権法の
「例外規定」が適用される場合は例外ですが。)この点については、下記ページをご参照ください。
http://trans-aid.jp/help/firststepguide/pubornot.html【続きを読む】
posted by nofrills at 01:00
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雑多に
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