http://leargas.blogspot.com/2009/04/next-week-i-will-visit-middle-east.html
エントリには2006年9月にアダムズがパレスチナを訪問したときの写真がついている。半袖シャツで双眼鏡を首からさげたアダムズの後方には、コンクリート片の山のようなものと、集合住宅と、そして分離壁があり、分離壁を隔てたところは家屋などはなく、背の低い潅木と砂地になっている。場所が具体的にどこなのかはわからないが、写真キャプションには「2004年の国際司法裁判所の判断に反してイスラエル政府が建設している壁」と明示されている。
この訪問のとき、アダムズはイスラエル政府(当時は首相はオルメルトの前、シャロンかな)とも会談する意向だったが、イスラエル政府がこれを拒絶した。理由は、「ハマスと話をする奴とは話をしない」である。でもヴィザは出した。当時のエントリを参照。(コメント欄でもアップデートしているのでそれも。)
http://nofrills.seesaa.net/article/23359109.html
※シン・フェインが中東にコミットしている理由については、このエントリ(↑)を参照。
今回も、イスラエル政府はアダムズに会うことを拒否しているという。理由は同じだ。「ハマスと話をする奴とは(以下略」。
まるで「1997年のイアン・ペイズリー」(というか2007年までのイアン・ペイズリー)のようなNever, Never, Never的な態度を示しているイスラエルのリーバーマン(おそろしいことに外務大臣)については、イアン・ペイズリーにネゴシエーターとして期待をかけておくことにしよう。「アナポリス合意なんてものはないんだよ!」と言うリーバーマンは、「グッドフライデー合意は死んだ!」と言っていたペイズリーにそっくりに見える。そしてペイズリーが「和平」の主役となったのは、彼が反対していたGFAに上書きするような形で、彼を交渉の主役として、別の合意(St Andrews Agreement)ができたからだ。
そのことをアダムズは当事者として知っているし、イスラエル政府と直接の接触はなくても、何らかの形で有効な伝え方をするだろう。そのくらいは期待するよ。
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