現在は英国外にいる人が、今後ある程度の期間にわたってロンドンに住む予定があって下調べをしたいという場合、最も気になるのが「治安」だと思います。そういうときにネットで何が調べられるかという点について。
ただし「治安」とひとくちに言ってもいろいろな側面があるし(成城学園にお住まいの45歳の方と、下北沢にお住まいの20歳の方とでは「治安が悪い」の指し示すものはたぶんかなり違うと思います)、ロンドンの場合は一区画(通り1本)行くだけで雰囲気ががらっと違うことがあるとかいったことは拙著に書いたとおりで(30〜33ページあたりとか)、実際にその場に自分の身体を置いてみることなく、自分にとって安全と感じられる地域であるかどうかはわかりません。これが大前提です。「治安」のようなことについては、ネットで調べられることには限界があります。
その上で、目安として、警察の統計を活用することをお勧めします。
Metropolitan Police(ロンドン市警:いわゆる「スコットランドヤード」)が、「犯罪マップ」をネットで公開しています。
http://maps.met.police.uk/
アクセスすると、このサイトの目的を説明したオーバーレイ・ウィンドウが表示されますので、Continue to view the crime mapsというボタンをクリックして先に進んでください。
このサイトでは、Met Policeが管轄しているエリア(そのため、Cityについては「データなし」です)について、地域区分の最小単位(sub-ward)ごとに犯罪発生率を色分けして示しています。赤ければ赤いほど犯罪発生率が高い、という意味です。
使われている数値は、Met Policeの「犯罪発生データ」(1ヶ月ごとにまとめている)の最新のものです。
Google mapを利用していますので、実際のご利用に際しては、画面の左側にあるGoogle mapのズーム機能で拡大してご覧ください。6〜7回、「+」ボタンをクリックすると、sub-ward単位で表示されるくらいに拡大されます。
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