3月24日付のblog.last.fmへの投稿(→当ブログでのエントリ)で、「英国と米国とドイツ以外では、『ラジオ』を月3ユーロの課金制とする」ことを告知したlast.fmのCTO(技術部門責任者)であるRichard Jonesさん(以下「RJ」:Last.fmというサービスの設立メンバーのひとり)が、30日付のブログで「課金制先送り」を表明した。(「ナントカ議員が離党」とか「ナントカ大臣が辞意」とかいったニュースと同じように、「……を表明した」という日本語を使いたくなる。)
Radio Announcement Revisited
Monday, 30 March 2009
http://blog.last.fm/2009/03/30/radio-announcement-revisited
24日付のブログで、「英米独以外」という選択の理由を説明せず、「いつから課金制にするのか」の日付すら明示しない(ブログの本文には "soon" とあるだけで、本文末尾からリンクされている説明ページに行ってようやく「30日から」ということがわかる、という状態)という失態を演じたRJは、後に誰かユーザーのページの「一言コメント」欄で「もっとはっきり書くべきだったと大後悔してる」と心情を吐露していたのだが(私はたまたまそのユーザーさんのページを見たのでRJのコメントを読んだのだが)、30日付のブログでもまだ「明瞭」とは言いがたい。課金は当面延期されるということははっきりわかるのだけれども、それがいつまでなのか、目途とか目安といったものすら全然わからない。来週なのか、来月なのかといったことも見当がつかない。(不確定なことをアナウンスするのが難しいのはわかるけれども、延期の期間がdays単位なのかweeks単位なのかくらいはアナウンスできるだろうに。)
ともあれ、30日付のRJの告知の要点は、以下の3点が実現できた段階で予定通りに、英米独は除いては「ラジオ」機能の月3ユーロの課金制移行を実施する、ということだ。
【課金制移行実施の条件】
・自分以外のユーザーに対する「ギフト・サブスクリプション」ができるようにする(誰か友達の分を買ってあげることができるようにする)
・Last.fm RadioのAPIを利用したサードパーティのアプリケーションへの対応を行なう
・クレジットカードがなくても支払いができるようにする(現状はPaypal利用のみで、例えばロシアのVisaカードはPaypalではねられるといった事態があって、払う意思がある人が払えない状態)
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