結論的には、これは「いくら時間があっても足りません」って感じ。本や年表の類でしか知らなかった街が、壁画データベースのようなものとは違って「街」というコンテクストの中で、また、flickrのような個人投稿の写真サイトとは違って「街路」という流れの中で見える。私はベルファストは行ったことがないので、当然、ロンドンとは違って「懐かしがる」感覚はまったくないのだけれど、ロンドンとはまるで違う「コンテクスト」の存在がすごすぎ。
まず、Googleの顔認識技術の性能がいかんなく発揮されたベルファストでの一枚は、Sluggerのコメント欄に投稿されていたURLを見ると、誰かが通報したらしく、画像が消されてしまっている。(→このほか、通報で早速消された画像についてはBBC記事参照。日本でのサービス・インよりさらに混乱してるかもしれない。)
これのひとつ手前のカットは残っているが、それも壁画に描かれている人物の顔が見えない(木があるので)。
※広く知られていることなのでわざわざ書く意味もないと思うのですが、この絵が描かれている建物はシン・フェインの拠点です。
ここまで来ると、陰謀論思考で意味などないところに意味を見出したくもなってくるが(ボビー・サンズはある種のタブーだから)、実際に「意味」などないのだということは、次の例で証明されるだろうと思う。
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