「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2009年03月12日

またローマでウルトラスがちょっと暴れたらしい。(うちの側に負傷者)

PK戦は「勝負」ではない。「運」だ。うちのように「運」って何ですか、「ツキ」って月桂冠ですか、みたいなチームにも「運」が向くこともあるのだなあという感慨がある。同時に、ノックアウトされたASローマには気の毒なことではある。

ていうか、うちが進むっていう雰囲気があったのかもね。ふっふっふ……だからといって観客のバスを襲撃して人を怪我させるというのは、心底いかがなものか、という。

Arsenal fan injured in bus ambush
Page last updated at 04:31 GMT, Thursday, 12 March 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/7938851.stm

An Arsenal football fan suffered a suspected stab wound when the minibus he was on was ambushed ahead of the club's Champions League tie in Rome.

The bus was attacked by Roma fans after the driver became lost near the Olympic Stadium, the British Embassy said.

The victim was treated inside the stadium for a cut to his leg.

Prior to the match, English fans had been advised to avoid areas where Roma's hooligan following, the Ultras, are known to congregate.

ローマでのCLの試合の前に、ガナサポのミニバスが襲撃され、1人が刺し傷と思われるものを負った。英大使館によると、バスがローマ・サポから襲われたのは、運転手がスタディオ・オリンピコの近くで道に迷ったあとのこと。怪我を負った人は、スタジアム内で手当てを受けた。脚を切っていた。試合前に、イングランドから観戦に訪れたファンに対しては、ローマのフーリガン、「ウルトラス」が集まっている地域は避けるようにとの勧告があった。


……北アイルランドじゃないけど、あの時代に戻りたいのか、と。ほんとにもう。怪我をした人が入院したとかいうことは書かれていないので、軽傷だったのだろうけど。

こういうことが起きてしまうと、ローマといえば2年前にこういうことが、と思い出さざるを得ない。
http://en.wikipedia.org/wiki/2007_AS_Roma-Manchester_United_conflict
http://nofrills.seesaa.net/article/38419131.html

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北アイルランド、沈黙の抗議行動と、UDAリーダーの言葉、そして「憎悪」の言葉。

Belfast: Mass protest against murders, by TBSteve on flickr
*a CC photo by TBSteve on flickr. Belfast, Northern Ireland, March 11, 2009.

11日の昼、ベルファストなど北アイルランドの各地で「沈黙の抗議」が行なわれた。記事ははてなブックマークにクリップしてあるのでそれをご参照いただきたい。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090311
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090312

上にお借りした写真にあるプラカードはソーシャリスト・パーティ(小さな政党)のもので、No More Killings(もう殺すな)というスローガンが印刷されている。

ベルファストの新聞で、かつてはばりばりのユニオニスト新聞だったベルファスト・テレグラフは、一面にEnd This Madness(この狂気を終わらせよ)という簡潔な見出しを掲載し(→抗議行動でそれを掲げる人々)、次のような文章を一面に出して、人々に抗議行動への参加を呼びかけた。

End this madness: Our message to dissidents
Wednesday, 11 March 2009
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/end-this-madness-our-message-to-dissidents-14221149.html

今日、北アイルランドは、銃を突きつけて私たちを過去に引き戻そうとしている非主流派(リパブリカン武装勢力)に対し、これまでにないほど明瞭なメッセージを発する機会を得る。

午後1時に、ベルファスト市役所前、ロンドンデリーのギルドホール・スクエア、ニューリー市役所前で人々が沈黙する。この言葉のない抗議は、いかなる演説やキャッチフレーズにも劣らぬほど雄弁なものだ。

数の上から見れば、(今また活動している武装勢力は)まったく勝負にならない。治安当局筋は、いまだに大昔の、半分忘れ去られている憎悪にたぎっているのは、わずか100人ほどだと見ている。この少数者が、私たちがひとつの社会として、この15年間に歩んできたものを、何が何でも破壊してやると行動しているのだ。


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Gordon "the Boring" Brown ... worse than Becks *sobs*

2003年には「ビジネスに適している」と評され、トニー・ブレアが退陣するころは、「派手派手しいブレアとは違って落ち着いているから安心できる」とか「信頼できそう」といった感じで受け取られていたと思うが、ついにいろいろとダウンターンで苦悩しているに違いないゴードン・ブラウンに、"boring" の罵倒(これは英国では最悪の罵倒のひとつ)が。AFP BBさんの記事:



原文はこれ(上記の日本語化はかなり上手だと思います):
PM is Britain's dullest speaker: poll
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5h2mb7THzfJnSD19nU7JcK7P8acPA

ブラウンの次が「様」だということに、私は本気でお茶ふいた。「様」が選択肢に入っていてなお……というか最近の「様」は活動拠点が英国外で、メディアでもそんなにあのだらだらした喋りを聞かない、というだけかもしれない。

AFPの記事には、「様」は「コックニー・アクセントが評判が悪い」とあるが、コックニーが一般的に評判が悪いというわけではなく、彼のはひどい、ということだ。たぶん。だってあの人の話の内容って、一生懸命耳を傾けただけの見返り(内容)がないんだもん。音声的にもだらだらしているし、言語的にはセンテンスはだらだらと長いばかり、それに接続詞は変だし。例えば、「そうですね、今日は天気いいじゃないですか、だからピッチ・コンディションも最高だと思うんっすよね、でも自分たち的にはモチベーション的にも高く持ってベストを尽くさなければならないのはいつもと同じで、それは自分たち的にはいつも心がけているんですけど、いつもと同じで、平常心ですね」みたいな感じ。(←発言的には、でっちあげです。)

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起き抜けにテキスト実況でPK戦を見ている件について。

オンラインにしてガーディアンのサイトを立ち上げたらReal IRAのボムがどうとかいう記事があったんだけど、その右にCLのマンU対インテルの写真があって結果が表示されてて、いやいやマンUはいいから(元マンチェスター・ガーディアンだからマンUに熱いのはわかってるんだけど)、もう1試合の方が、とメインの記事のエリアの右のところを見たら……

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タグ:Football
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2009年03月11日

「だって私たちがそうなることを望んでいないのだから」――ベルファスト、紛争を知らない子供たちの声

水曜日の午後1時、ベルファスト、デリー、ニューリーの3都市で、各労組による暴力に対する沈黙の抗議行動が予定されている。(日本時間では水曜日の午後10時からとなるので、報道があるのは日付が変わる頃だろう。)2005年7月7日の直後に、ロンドンのトラファルガー・スクエアで行なわれたような、「暴力の否定」の集会となるのだろう。

土曜から月曜の3日間で、3人が殺された。いずれの死についても、「あの時代」から命脈を保ち続けている小規模な武装組織が犯行を認めている。「あの時代」と違うのは、それがごく一部、ごく少数の間でしか共有されていないということだ。それが社会全体に響き渡るような前提条件は、今はない。「カトリック」が「公民権」を求めてデモをしたり、「当局」が「カトリック」を拘束したり、「カトリック」の「襲撃」に備えて「プロテスタント」が「自警」の活動をしたり、といった状況はない。「大義」のために(と考えて、あるいはそういう口実で)アーマライトを手にするという行動は、もはや、「普通の若者」にとって現実的な選択肢ではない。

という状況が、ベルファストの街角から報じられている。ガーディアンの記事:

'We are scared' - Good Friday generation fears return of the gun
Esther Addley in Belfast
The Guardian, Wednesday 11 March 2009
http://www.guardian.co.uk/uk/2009/mar/11/northern-ireland-violence-fear

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2009年03月10日

警官銃撃事件、Continuity IRAが犯行声明。

月曜日夜に発生したクレイガヴォンの警官射殺事件で、Continuity IRA (CIRA) が犯行声明を出したとのことです。CIRAは、いわゆる「IRA」とは別の組織です(分派です)。
The Continuity IRA has claimed responsibility for the murder of PSNI Constable Stephen Carroll.

In a coded message, the dissident republican group said the shooting in Craigavon was carried out by its north Armagh battalion.

It said: 'As long as there is British involvement in Ireland, these attacks will continue.'

【大意】
警官殺害事件を実行したのは自分たちであると、Continuity IRAが主張した。暗号を使用したメッセージにおいて、CIRAは、クレイガヴォンでの銃撃は、CIRAのノース・アーマー大隊が行なった、と述べた。「アイルランドに英国が関与する限り、このような攻撃は続行される」とCIRAは言った。

http://www.rte.ie/news/2009/0310/craigavon.html


CIRAについては私もほとんど何も知りません。知ることのできる情報が非常に限られている(というか、具体的なことはほとんど語られてこなかった)ので。できればあとでまた詳細を書きたいとは思いますが(今回の犯行声明で何らかの報道はあると思われるので)、とりあえずは過去記事で、CIRAとは何か、について(2008年8月5日)と、いろいろな「IRA」〜IRBからReal IRAまでの概略(2006年11月6日)をご参照ください。(これらのエントリと、エントリのリンク先を読まずにご質問いただいても返事はいたしかねます。)あと、当ブログ内を「CIRA」で検索した結果もご参照ください。

各メディア報道。キャプチャ画像内の見出しをクリックすれば記事に飛びます。

RTE(UKのメディアではないのですが、この件ではUKのメディアだと個人的に微妙な感じがするので、コンファームされている話なのかどうかの確認のために参照しました。アイルランド共和国の国営です):


BBC:


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北アイルランド、非主流派による事件を報じる英全国紙

AFP BBに、クレイガヴォンの警官射殺事件についての記事があり、記事の内容自体は古いのだけど(警官が搬送先の病院で亡くなったことが発表される前に書かれている)、その付属写真がアントリムの軍基地襲撃事件を報じる英国の全国紙を並べたものだったのでリンク。写真クレジットがLeon Nealさん。この人の、芸術性の高い報道写真はFlickrでも見られます。(私はときどき見ています。)



上のリンク、ぜひクリックして、大きめの写真で見ていただきたいと思います。(AFP BBのアカウントがあればフルスクリーンでも見られるけれど、そこまでしなくてもいいのかもしれない。)

写真に撮影されている新聞は、ロンドンで入手可能な6紙。

一番右(文字通り)はDaily Hate MailまたはDaily HeilまたはComicで、記事見出しは "Return of the IRA Assassins" (IRAの暗殺者が戻ってきた)……っていうか、Real IRAはIRAではありませんと何度言えば、という。しかも写真はその派手な見出しとはまったく関係のない芸能ネタ(フルスクリーンで見ると誰のネタなのかわかるよ。ほんとにどうでもいい)。もうほんとにclassicなComic, 笑うことしかできません。

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月曜日の夜の北アイルランドは荒れたらしい。(警官射殺、カーチェイス、爆発物)

月曜日の夜は、北アイルランドのいくつもの地点でいろいろあったそうです。その意味は、と考えると非常に重苦しい気分になるのですが、それを言語化することはしないでおきます。まったく、せっかくAnd So I Watch You From Afarのアルバムが出たばかりだというのに、こんな記事ばかり読んでいては、アルバムを聞き込むこともできやしない(「北アイルランド」を表に出しているバンドだけに、音がこういう出来事と自分の中でがっつり結びついてしまうことがこわい)。

まず、警官射殺についてのベルテレの記事にあってこれはいいと思ったので(こんな単純なことも自分では思いつかなくなっている……orz)、一帯の地図をGoogle mapから。地名などはこれを参照しながらどうぞ。


View Larger Map

警官が射殺されたクレイガヴォン (Craigavon) は、Lough Neagh(湖)の南側(下)、「M1」とある道路のもう少し南です。

その少し東に、ラーガン (Lurgan) という町があります。ここでもちょっとあったそうです。Slugger O'Tooleの記事のコメント欄(ちょっとこの重苦しさは読むのがつらい)で、「ラーガナイト」さん(ラーガン住民という意味)が非常に生々しい投稿をしているので、それもご参照ください。

というかこのSlugger O'Tooleの記事によると、初期報道では月曜の夜に警官が殺されたのはラーガンだという話だったようです。実際にはそのすぐ西のクレイガヴォンだったのですが、同時多発的にいろいろ起きていたらしく。

また、スラオさんによると、Lough Neaghの西方のクックスタウン (Cookstown) でも警官との対峙があったようです。

なお、土曜日に軍基地が襲われたのは、Lough Neaghのすぐ東北にあるアントリム (Antrim) です。

こんな具合の月曜日の夜の概況をまとめているのがガーディアン記事 (by Henry McDonald and Owen Bowcott):Ulster violence escalates as policeman is shot dead
http://www.guardian.co.uk/uk/2009/mar/10/police-officer-killed-northern-ireland

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英軍基地襲撃事件、ベルファスト・テレグラフの記事一覧。

ベルファスト・テレグラフが、7日夜のアントリムの英軍基地襲撃事件についての記事の一覧をまとめているので、kwoutでキャプチャして貼り付けておきます。キャプチャしたのは10日午前(日本時間)で、警官射殺事件の第一報が出たあとです。



この事件についての記事は、9日のエントリに書いた通り、基本的にははてなブックマークの8日&9日分にクリップしてあります。(
9日のエントリはクリップした記事からさらにクリップしたもの)。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090308
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090309
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北アイルランド、今度は警官射殺。(英メディア第一報直後の記事のリンク集)

率直に言って、この連続はないわ〜。土曜日夜の英軍基地襲撃(英兵2人死亡、2人負傷、民間人2人負傷)に続き、月曜日の夜遅く、今度は警官が射殺された。土曜日はアントリム、月曜日はクレイガヴォン。いずれもLough Neagh(湖)周辺、アントリムは湖の東北、クレイガヴォンは南で州としてはアーマーだ。

現時点(日本時間で10日の午前10時ごろ)ではまだ「第一報」プラスアルファの段階で、情報は錯綜している(タイムズの記事に錯綜具合が明らか)。ていうか、いくつか記事を見たけれど、月曜日の何時の出来事なのかを書いた記事がない。Sluggerは月曜日の午後10:42で第一報を出している(これは、日本時間では火曜日の朝8時前か)。

犯行声明は出ていないが、北アイルランドの政党・政治家の非難声明は出ている。声明が確認できたのは、ファーストミニスターのPeter Robinson(DUP所属)のほか、SDLPのDolores KellyとSinn FeinのAlex Maskey(以上2名はpolicing boardメンバー)、DUPのDavid SimpsonとAlianceのDavid Fordと……って私がいちいち見るより、Slugger O'Tooleを見たほうが早いということが、今スラオさんをロードしてわかった。

以下はとりあえず、各メディアの記事。Kwoutを使うので、画像内の見出しをクリックすれば記事が読めます。最新情報のアップデートが早く欲しい人は、Slugger O'Tooleへ。

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2009年03月09日

英軍基地襲撃、記事ははてなブックマークでクリップしています。(現段階での英メディア記事まとめ)

7日夜に発生したアントリムのMasserereene Barracksでの襲撃事件について、英メディアの記事は、8日と9日のはてなブックマークでクリップしています。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090308
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20090309

私が見ているのは、BBCとガーディアンとタイムズと、テレグラフを少々です。

アイルランド(共和国のほうも含む)のメディアにまでは手が回りませんが、今から数時間以内にはNewshoundが集めてくれると思うので(もっと日数が経過してトップページから消えていたら、3月分のアーカイヴを参照)、そちらでチェックしてください。

全体的に見てきて、今回最も優れた報道をしているのはタイムズです。

BBCは、SRR投入のときにも謎の記事削除が発生しましたが、今回もちょっといろいろと謎です。記事になるのが遅いし。

ガーディアンは、いろいろとあるのはわかるんですが(ちょうど1年前でしたね、ジョナサン・パウエルのNI和平内幕暴露本が出たのは)、イマイチ冴えません。悪くはないけれども、タイムズに比べると……。

テレグラフは、正直手が回らないのであまり見ていません。チェックしたい方は下記からどうぞ。トップページでの扱いはあまり大きくないので。
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/northernireland/

なお、ベルファスト・テレグラフはこういうときは濃すぎてちょっと「うっ」となるので、もう少し状況がはっきりしてから落ち着いた状態で見ようと思っています。ベルテレを見ればインディペンデントは見る必要がないので、インディは見ていません。

Slugger O'Tooleも見ていますが、ブラウザの画面で一方的にだけど「知ってる」人たちの直接の反応を読むのは、ちょっときつい……これも落ち着いてから。

それにしても、テレグラフのこれ(↓)はひどいよね。Real IRAのRealを省略しちゃったら、別の組織になってしまう。見出しには長すぎるから省略しているのかもしれないけど、「RIRA」と「IRA」は違う。テレグラフのスタイルガイドってどうなってるんだろ。



以下、8日と9日昼までにブクマした記事の中から、特にこれ、というもの。

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安心しろ、どのIRAだかわかんないのは君だけじゃない、と言ってもらいたい気分のときに読むべきもの(なのか?)。

(日本時間の)朝になってスラオさんにつながった。そして最新の記事を読んで……お茶ふいた。

Sunday, March 08, 2009
"it was the most irresponsible bit of filmmaking"
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/it-was-the-most-irresponsible-bit-of-filmmaking/

話題は、日曜の夜にチャンネル5で放映が予定されていた映画『デビル The Devil's Own』が差し替えられた、というもの。映画は、Provisional IRAのメンバー(ブラピ)が武器調達の任務で渡米し、ニューヨークの警官(ハリソン・フォード)の家に居候して……という筋書き。ブラピが演じた「IRAのテロリスト」はちゃんと「人間」として描かれていたということだけは印象に残っているけど、全体的には構成が「映画」というより「2時間ドラマ」で、日曜の夜に見るにはいいかも、と私も思うのだが、土曜日に北アイルランドで英兵が2人射殺されるという事件があったばかりでは、この映画の放映は憚られたらしい。というか、「北アイルランドで英兵が殺された」=「IRA」の連想はどうしようもないよね。

これだけなら何ともいいがたい「苦笑」で済むのだが、Sluggerのオチが:

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英軍基地襲撃、Real IRAから犯行声明が出たようです。

私は寝るのを諦めた。Slugger O'Tooleはいつも以上に重いどころか、全然つながらない。だから今開いてあるSluggerのタブを閉じることができない。読みたい人もいるだろうから、この事件についてのエントリの部分だけキャプチャを取った。アクセスが可能になったら画像は消すつもりだけど、それまでは代用ということで左記リンクからどうぞ。(縦の長さが3500ピクセルくらいあります。)

それから、8日の夜11時ごろ(日本時間。GMTだと8日午後2時ごろ)にブクマしたBBCの記事が、17:59 GMT, Sunday, 8 March 2009(日本時間だと9日の午前2:59だよね)に上書き更新されて、こんなふうになっている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7930995.stm

bbcni8march.png

つまり、ダブリンの新聞社に、了解されている通りのコードネームを使って電話が入った――犯行声明がReal IRAから出た。

記事をざっと見たが、どの新聞社なのかはこの記事ではわからない。

それと、危篤状態にあるのはピザのデリバリースタッフでポーランド人。こんなことで死ぬな、生きろ。

BBCの記事には末尾にUDAの政治組織のリーダー、フランキー・ギャラガーのコメントがある。この事件でUDAとUVFの「武装解除」はまた遠のいた、とも思う。ロイヤリストのパラミリタリーに武装解除しない理由を与えてしまった。

BBC Newsのトップページをリロードしてみたら、トップにこのニュースが来ている。さっきまでバグダードでの警察を標的としたボムで28人が死亡した事件がトップだった(これもひどい)。



以下、「Real IRAの犯行声明」について。


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北アイルランド、英軍施設襲撃事件の詳細(メモ)

CNNだが、日本語で記事があった。

北アイルランドの英軍基地で発砲事件、英兵2人死亡
3月8日12時42分配信 CNN.co.jp
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090308-00000000-cnn-int
(CNN) 北アイルランドのアントリム州にある英軍基地で7日夜に発砲事件があり、英兵2人が死亡、4人が重傷を負った。警察が明らかにした。

負傷した4人のうち2人は英兵、残り2人は民間人で、アントリム州内の病院に搬送された。

アイルランドの公共テレビ放送RTEによると、事件は午後9時40分頃に発生し、現場を通りかかった車から銃が発砲された。警察は、犯行声明は今のところ出ていないとしている。

複数の目撃者によると、事件当時にはピザが宅配されていた。犯人は兵士と配達ドライバーらを襲撃したという。南アントリム選出の北アイルランド議員によると、基地はアフガニスタン駐留部隊の技術担当連隊の拠点。

……北アイルランド警察の幹部が先日、活発化しているカトリック系過激派グループの活動について英軍情報部に調査支援を要請するなど、域内の緊張が高まっている。


短いが、非常に的確な記事だと思う。ただ英メディアの書いていることから見ると、「発砲事件」というよりは明確に「射殺」だ。

March 8, 2009
Soliders were killed execution-style as they lay on ground in Ulster attack
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article5867499.ece

警察が、死亡した英兵2人は、(おそらく負傷して)地面に倒れているところを "execution-style" で撃たれた、と述べているという。(最初に乱射されたときに伏せただけで負傷はしていなかったかもしれないが、現時点でわかっていることからは、負傷していたと考えるほうが妥当な感じ。)

リパブリカンの行動について execution (処刑) という言葉が用いられるそのニュアンスは、ちょっと説明しがたいのだが、タイムズのこの記事によると事件の経緯はこうだ。

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2009年03月08日

北アイルランド、英軍施設に襲撃、兵士2人射殺。(英各メディア記事URLと、トップページのキャプチャ/追記:日本語での報道)

数日前から「テロ警戒レベル引き上げ」とか「英軍は特殊部隊を投入」といった話が出てきていて、はいはいscare mongeringねという雰囲気もありつつ、NIの歴史を考えれば「特殊部隊は選択肢としていくらなんでも」という非常に重苦しいような感じがあったのだが、そういう中で「いやな予感」で終わってほしかったことが現実に起きた。

現地時間、土曜日の夜9時40分ごろ、アントリム州の英軍の駐屯地、Massereene Barracksに、兵士たちが注文した宅配ピザが届けられたときにガンマンが車の中から無差別に発砲してそこにいた人たちに怪我を負わせ、さらに車から出て、地面に倒れていた兵士2人を、射殺した。

殺された兵士たちの名前などはまだ公表されていないようだが、年齢は20代前半で、近々アフガニスタンに送られることになっていたそうだ。

この攻撃の犯行声明はまだ出ておらず、実行したのが誰なのかについてはまだわからない。ガーディアンのヘンリー・マクドナルド(北アイルランド専門の記者)は、非主流派リパブリカン (dissident Republicans) の主要な3組織、すなわちReal IRA, Continuity IRA, Oglaigh na hEireann (<これは「IRA」のゲール語名だが、いわゆる「IRA」、すなわち1997年に停戦したっきり武装活動をしていないProvisional IRAとは別の武装組織で、PIRAからの分派と思われる) のいずれかだろう、と書いている(そして、OhEの可能性が高いと彼は考えている)。他のメディアでは、RIRAかCIRAだろうとの見方だ。

以下、とりあえず記事のクリップ代わりに、各メディアのサイトのキャプチャ。Kwoutを利用しているので、画像内から記事へのリンクがあります。

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2009年03月06日

北アイルランド、テロ警戒レベル引き上げ&英軍特殊部隊が送り込まれている。

英外務省が「政党としてのヒズボラ」を認める声明を出したそうだ。北アイルランドに関して、ビル・クリントンが大統領だったときの米国によって、「シン・フェイン」と「Provisional IRA」が形式上切り離されて扱われたことが、どういう働きをしたかといったことを思い浮かべつつ、話は北アイルランドへ。

今もなお「武装闘争」主義を持ち続けているリパブリカン (非主流派リパブリカン: dissident Republicans; Real IRAとかContinuity IRAとかいろいろ) の活動に対する英当局の警戒が高まっている。

Dissident threat level is raised
By Vincent Kearney
Home Affairs Correspondent
Page last updated at 18:00 GMT, Wednesday, 4 March 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7924637.stm

非主流派リパブリカンに関して、MI5による「テロ警戒レベル」が、substantial (攻撃が行なわれる可能性は高い) から、severe (攻撃がありそうだ) に引き上げられた。

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スーダン政府、人道支援活動のNGOの登録を抹消。

スーダン政府が、ダルフールなどで人道支援活動を行なってきたNGO、10団体の登録を抹消したとの報道があった。

Sudanese president expels aid agencies
http://www.guardian.co.uk/world/2009/mar/05/sudan-aid-agencies-expelled

[Bashir] said the humanitarian organisations were being expelled for "activities that act in contradiction to all regulation and laws". The organisations affected include Oxfam, Save the Children and the International Rescue Committee.

大統領は、人道組織は「あらゆる規則と法律に反した行動」を取っていることで追放される、と述べた。影響を受ける組織には、Oxfam, Save the Children, IRCなどがある。


……何かあったときに最後まで残っているものと認識しているNGOが、いきなりこの段階で追放……orz

このほか、こちらのブログさんで知ったのだけれども:
Ban urges Sudan's cooperation, but is vague on arrest - Summary
http://www.earthtimes.org/articles/show/258486,ban-urges-sudans-cooperation-but-is-vague-on-arrest--summary.html
The UN headquarters in New York said Khartoum had revoked on Wednesday the legal registrations of between six and 10 humanitarian groups operating in Darfur. They included Oxfam, Solidarite of France and Mercy Corps.


ということは、Oxfam, Save the Children, the International Rescue Committee, Solidarite of France, Mercy Corps... それから、NYTのクリストフの4日付Op-Edに、the Dutch section of Doctors Without Borders (Medecins Sans Frontieres) が追放されたとある。(ICCがあるハーグはオランダだからだろう。さすがにMSF全体を締め出す段階ではないのか。)それから、同じくクリストフの5日付ブログに、上記のほかCAREの名前が……。BBC記事も見てみたが、ここにない名前はない。

と思ったら、ついさっきアップされたVOAの記事にリストが出ている。
http://www.voanews.com/english/2009-03-05-voa55.cfm
The list of aid groups ordered out include Action Contre La Faim (ACF), Care International, CHF International, International Rescue Committee, Mercy Corps, both the French and Dutch branches of Doctors without Borders, the Norwegian Refugee Council, Oxfam, PADCO, Solidarités, and both the British and U.S. branches of Save the Children.


Action Contre La Faimは、英語にすればAction Against Hungerで、フランス系。
http://en.wikipedia.org/wiki/Action_Against_Hunger

Care Internationalは、何かあっても最後までいるNGOのひとつだと思う。本部は米国。
http://en.wikipedia.org/wiki/Care_International

International Rescue Committeeも米国系。
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Rescue_Committee

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ベルファストのAnd So I Watch You From Afarのアルバム、発売中。

※追記あり(3月17日):
あちらでリリースされる盤には、プレオーダー限定ボーナスCDつきだそうです。詳細はこのエントリの末尾参照。



And So I Watch You From Afarのアルバムが、たぶん日本先行で、3月4日にリリースされました(バンドのMySpaceには "ALBUM OUT 13/04/09" とある)。アルバムタイトルはバンド名と同じ(セルフ・タイトル)、"And So I Watch You From Afar" (「そして私は、彼方からあなたを見る」)です。価格は2,100円で、日本盤のレーベルはXTAL Recordsさん。(UK&欧州盤はデリーのSmalltown AmericaというDIYレーベルからのリリース。)予約しておいたのはもう届いてます@東京。既に何度か聞きました、爆音で。過去のリリース(EP)もすごいと思ったのですが、このアルバムはさらにすごい。アルバムを聞いたら、EPの音が奥行き薄く感じられる、という空気感になってます。(ミックスとマスタリングは、ロンドンのSouthern StudioのHarvey Birrellとクレジットされてます。特にドラムの音がハンパないです。)

UK&欧州盤を待たずに日本盤を買いたい方は下記からどうぞ。

And So I Watch You From AfarAnd So I Watch You From Afar
アンド・ソー・アイ・ウォッチ・ユー・フロム・アファー

曲名リスト
1. Set Guitars To Kill
2. A Little Bit Of Solidarity Goes a Long Way
3. Clench Fists, Grit Teeth...GO!
4. I Capture Castles
5. Start A Band
6. Tip Of The Hat, Punch In The Face
7. If It Ain't Broke, Break It
8. TheseRIOTSareJUSTtheBEGINNING
9. Don't Waste Time Doing Things You Hate
10. The Voiceless
11. Eat The City, Eat It Whole

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ジャケ写を掲載したいのでamazon.co.jpのリンクを利用していますが、ほかのCDショップさんでも扱っています。
- Disk Union
- HMV (@Yahoo! ショッピング)
- Linus Records
……現状、検索で見つかったのはこれだけですが、各ショップさんで扱いがあるだろうと思います。

CDはパッケージはジュエルケースの普通のもので特に凝ってはいませんが、ジャケの絵はヒエロニムス・ボスの作品のような、おもしろい絵です。収録曲は、過去のリリースやバンドのMySpaceなどを聞いてきたので初めて耳にする曲は11曲中5曲なんですが(Track 06がすごい)、過去にCDとしてリリースされている曲も新録になってます。Track 8がすごいライヴ感があってすばらしすぎる。Track 10は、こんなの聞かされたら耳に全神経が行ってしまう。

……と、「音楽レビュー」っぽい言葉遣いなしで書いているので伝わりづらいかもしれませんが、とりあえず実際に音を聞いてください。現状でMySpaceのプレイヤーに5曲上がってると思います。ほかにYouTubeやVimeoなどでの映像もあり(MySpaceからリンクされてます)。
http://www.myspace.com/andsoiwatchyoufromafar
http://www.youtube.com/user/asiwyfa

A Little Solidarity Goes A Long Way (Music Video)
http://ie.youtube.com/watch?v=7EOi91-Ge6c

※ベルファストの夜です。少し激しく画面がちかちかしますので、そういうので気分が悪くなる方はご注意ください。

インストというものが苦手という方や、音が重いのはどうもという方には合わないかもしれませんが、そうでなければ合わないということはないと思います。(なお、「音が重い」というのは、説明が私には難しいのですが、メタル系の重さではありません。ISISやPelicanや、ちょと傾向違いますがBattlesが苦手でなければ。)

バンドの出身地とか拠点であまり多くを語りすぎるのは一般的にはどうかという部分もあるのですが、ASIWYFAの場合、その活動でも楽曲でも明確に「ベルファスト」また「北アイルランド」を打ち出しているので(例えばTracer AMCはそういう雰囲気ではない)、私も「北アイルランドのバンド」と認識しているし、だからこのブログで書いたりするんですが、単に音だけでも惚れてたと思います。(けっこう多用されている例の「スネア・ドラムでタンタンタカタカタン」がなくてもね。)

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posted by nofrills at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

軍の参謀総長暗殺、直後に大統領暗殺、そしてそこにいたのは……

今月2日、アフリカのギニアビサウ共和国で、大統領が暗殺された、というニュースがあった。軍のトップが暗殺された直後のことで、怒った軍が報復したらしかった。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/guineabissau/4926469/President-of-Guinea-Bissau-killed-by-army.html

しかしながら無知な私は、その「ギニアビサウ」が「ギニア」や「赤道ギニア」ではないということは知っているという程度で、場所も「何となくあのへん」(つまりアフリカ大陸の西の出っ張ってるところの沿岸のどこか)ということしか知らず(地図見てもどこなのかわからない国のひとつ…orz)、大統領暗殺の報道にも特に関心を掻き立てられることもなく(ごめんなさい)、今ごろになってから外務省の基本情報のページを見ている。ふむふむ、1973年にポルトガルから独立、80年にクーデターで「革命評議会」な国になり、84年に「革命」が「国家」になり、その後は一党独裁から複数政党制になるもクーデター未遂があり、軍の反乱が発生し、99年には80年から大統領の座にあったヴィエイラが亡命、2003年にクーデターで暫定政権、05年大統領選挙で、99年に亡命していたヴィエイラが当選……で、この大統領が今回暗殺された、と。

外務省のページから:
独立後しばらくは親東側路線であったが、ヴィエイラ政権以降経済再建重視の政策をとり完全な欧米先進国寄り路線に変更。……


ふむ。そして地理的には、東と南はギニアに接し、北はセネガルに接し、西は海。

ふと見ると、3月2日の大統領暗殺について、日本の外務省報道官が談話を出している。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/21/dga_0302.html

ここの「参考」がコンパクトだ。
1. 各種報道によれば、3月2日午前4時頃(日本時間2日午後1時頃)、ヴィエイラ大統領は、タグメ参謀総長側近筋のグループにより自宅近くで殺害された模様。

2. これに先立ち、タグメ参謀総長は、3月1日午後8時頃(日本時間2日午前5時頃)、参謀本部の事務所で爆弾攻撃され、瀕死の重傷を負った結果、死亡。今回の事件はタグメ参謀総長殺害がヴィエイラ大統領によるものと考えるグループによる報復と見られている。

3. ……略…… (※在留邦人について)

4. ギニアビサウでは1974年にポルトガルから独立して以来、3度クーデターが発生。ヴィエイラ大統領は2005年の大統領選挙で選出され、民主化プロセスが進展していたが、2008年11月に大統領暗殺未遂事件が発生するなど、政情不安は依然続いていた。


なんでこのような基本的なことを今ごろになって調べてみたのかというと、こんな記事を見てしまったからだ。

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posted by nofrills at 07:00 | TrackBack(1) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月04日

「彼らは私たちに命じました、誰も残すな、全員を殺せ、と」――ダルフール、脱走兵の証言

【追記】この件に関して、記事は3月5日のはてなブックマークに

国際刑事裁判所(ICC)が、ダルフール紛争に関して、スーダンのオマル・アル=バシル大統領に逮捕状を出すか出さないかをまもなく発表する(→アップデートあり。エントリ末尾参照)、というタイミングで、BBCのマーク・トムソン記者が、ダルフールにいた元スーダン軍兵士にインタビューした記事を書いている。1:22の映像つき。取材場所は資料室のようなところで、記者の質問に答えている元兵士はアラビア語で応じている。

Confessions of a Sudanese deserter
Page last updated at 00:48 GMT, Wednesday, 4 March 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/7921311.stm

「暴力の現場にいた人」の声のひとつだ。それも、暴力を行使する側に。卵を壁に投げつけていた側の、あるいは壁そのものの一部であった人の声。Another brick in the wall, というか。

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posted by nofrills at 22:47 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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