「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年02月17日

というわけで、今のうちにウェリントンを買っておきましょう。酒代にしてしまわないうちに。

Withnail and I (Bloomsbury Film Classics)Withnail: Are you the farmer?
Marwood: Shut up, I'll deal with this.
Withnail: We've gone on holiday by mistake. We're in this cottage here. Are you the farmer?
Marwood: Stop saying that Withnail, of course he's the fucking farmer!

http://www.imdb.com/title/tt0094336/quotes


全世界4億5000万人(推定)のウィズネイル・ファンのみなさん、こんばんは。今日(きょう)は私たちにとっての聖地巡礼の可能性についての話題を取り上げます。

上記の通り、「ウィズネイル」と「僕」が「間違って」休暇に来てしまったコテージ(として映画で使われた建物)、Sleddale Hallが、先日売りに出されていましたが、このたびめでたく買い手がつきました。

さらに特筆すべきことに、その買い手が私たちと同じくウィズネイル・ファンであるとのこと! ガーディアンの報道記事から。

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タグ:映画 観光
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映画『Hunger』の受賞が止まらない。(付: 2008年10月のショーン・オヘイガンの記事)

Hunger先日のthe London Evening Standard Film Awardsに続き、またもやスティーヴ・マックイーン監督の映画『Hunger』が受賞。まったく、これはどう見ても2008年最大の話題作だ。

Hunger strikes movie cleans up at Irish film and TV awards night
Monday, 16 February 2009
http://www.belfasttelegraph.co.uk/entertainment/film-tv/news/hunger-strikes-movie-cleans-up-at-irish-film-and-tv-awards-night-14189558.html

今回はアイルランドのthe Irish Film and Television Awards(アイルランド映画・テレビ賞)で、6部門での受賞。
http://www.ifta.ie/

http://www.ifta.ie/winners2009/index.htm から抜粋すると:
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英国、対テロ法 (the Counter Terrorism Act) セクション76発効。警官などの写真撮影に注意。

※記事タイトルは長くなりすぎるのもうざいので「英国」としましたが、正確には「イングランド&ウェールズ、および北アイルランド」です。スコットランドは立法が別だと思います。

'Photographing The Photographers' by sharkbait on flickr
* a CC photo by sharkbait on flickr

確かベルファストでの11月の英軍パレードのときに誰かの書いたことで「そういうことになってるのか」と思ったのだが、そのまま忘れていた……英国で「2008年対テロ法 (the Counter Terrorism Act 2008)」 の「セクション76」が、2月16日に発効した。上の写真は、スコットランドヤード前でそれに抗議する人たちを撮影した一枚(the National Union of Journalistの呼びかけで、300人が集まったとのこと)。

探すのがかなり大変だったのだが、この「セクション76」が議会で審議されていたのは2008年(秋に上院に行っている)で、途中で番号が「83」から「76」に変更されている(←リンク先でclauseとあるのはたぶんsectionの誤記)。あまり時間をかけられないので細かくは確認できていないのだが、例の「42日間拘置」の審議(2008年6月:結局これは廃案となったが)のときにこの「セクション83 (後の76)」も入っていたのかもしれない。(ブレア政権で拘置期間を延長した時に、最初は「90日間」とかいうストローマンを立て、それにあえて反対させることで、現行の「28日間」を通した、ということを思い出させられる。英国のテロ法、対テロ法の立法の過程はかなり無茶が通っている。)

「この法律によって可能となること」という観点で思いっきり単純化して説明すると、「対テロ法、セクション76」は、警官や軍人、情報機関職員の写真が撮影され、その写真がテロリズムの目的で使用される可能性がある場合、その撮影者を違法行為に問うことができる(罰金または禁錮刑)、というものだ。

まず、検索して見つかった、the British Journal of Photographyという媒体の1月下旬の記事から。(ほかの記事はエントリ末尾に。)

news 28 January 2009
Jail for photographing police?
http://www.bjp-online.com/public/showPage.html?page=836675

Set to become law on 16 February, the Counter-Terrorism Act 2008 amends the Terrorism Act 2000 regarding offences relating to information about members of armed forces, a member of the intelligence services, or a police officer.
2月16日に発効する2008年対テロ法は、軍や情報機関のメンバー、また警察官の情報に関連する違法行為について、2000年テロ法を修正するものである。

The new set of rules, under section 76 of the 2008 Act and section 58A of the 2000 Act, will target anyone who 'elicits or attempts to elicit information about (members of armed forces) ... which is of a kind likely to be useful to a person committing or preparing an act of terrorism'.
2008年(対テロ)法のセクション76と、2000年(テロ)法のセクション58Aのもとでの新たな法規定は、「テロ行為を行なう者、またその準備をしている者にとって利用価値がありそうな形で、(軍のメンバー……)についての情報を引き出す者、また引き出そうとする者」すべてに適用される。

A person found guilty of this offence could be liable to imprisonment for up to 10 years, and to a fine.
この点で違法行為をはたらいたと立証された者は、最高で10年の禁固刑、また罰金刑に処せられる可能性がある。

The law is expected to increase the anti-terrorism powers used today by police officers to stop photographers, including press photographers, from taking pictures in public places. 'Who is to say that police officers won't abuse these powers,' asks freelance photographer Justin Tallis, who was threatened by an officer last week.
この法律は、現在警察によって行使されている対テロの権限――報道機関のカメラマンを含め、カメラマンが公共の場所で写真を撮影するのを阻止する権限――を増大させることになると思われる。「こういった権限を警察官が濫用することはないと断言できる人などいますか」と、フリー・カメラマンのジャスティン・タリスは言う。彼は先週、警官によって(そんなことをすれば違法行為になると)おどかされた。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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