※このブログでのこの記事の「投稿時間」は、ほんとは30日午後9時ごろ(RSSフィードはそのタイミングで飛んでいます)。閲覧性を考慮し、「投稿時間」を29日夜とした。
Gas canister bomb 'an amateur job'
James Sturcke
Friday June 29, 2007
http://www.guardian.co.uk/terrorism/story/0,,2114970,00.html
その筋の専門家が、今回のロンドンの自動車爆弾に積まれていた爆発物について説明している。これを読む限り、どうやら肥料爆弾ではなかったということで確定でOKのようだ。となると、ガーディアン記事の見出しのとおり「アマチュアの仕事」なのかもしれない。肥料爆弾は、材料はわりと簡単に手に入っても、作るのは大変で、さらに安定性に欠けるから扱いが難しい、というのはIRA関連の小説とかで描かれたりしている。(例えばIRAの分派について「肥料爆弾125キロ」(2006年4月)というニュースもあるが、そういう爆発物を扱っている彼らは「アマチュア」ではなく「プロ」であるという位置づけが可能。)
記事に出てくる専門家は、Sidney Alfordさん。この人はAlford Technologiesという爆発物の会社の創業者で、今回発見されたようなガスボンベ(ガス・シリンダー)は、経験を積んだテロリストならば、派手な炎の迫力ある映像を撮影させたい場合でもなければ使わない、と述べている。一方で、プロパンガスは入手しやすくすぐに使えて、強力な爆発物を入手できない人なら検討するかもしれない。「爆弾を作ろうという場合に入手できる爆発物の量があまりなければ、付加的に、プロパンガスのボンベを入手するのは簡単だ。テレビ映りのよい派手な炎が上がる。今回の事件は、本物には手が出せない熱心なアマチュアのやったものだろう。彼らには自分たちがやっていることの限界がわかっていない」
【続きを読む】