kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2014年10月05日

役目を終えて休眠状態に入ったはずのTwitterアカウントが、なぜか復活して、本来の活動とは関係なさげなことをしている。

#Gablegate を覚えていらっしゃるだろうか。-gateという接尾辞は、「ウォーターゲート事件」にちなんで使われるようになった英語圏の「疑獄」、「疑惑」、「騒動」を表す表現だ。

Cableは、2010年、初夏の「コラテラル・マーダー」、秋の「アフガニスタン戦争ログ」と「イラク戦争ログ」に続いて、ウィキリークスによってウェブに「放流」された米外交公電のこと。戦争の記録とは異なり、公電の多くは機密指定外だったが、「世界各地の米外交官がこんなことを本国に書き送っていた」ということがおおっぴらにされて、米国は赤っ恥をかいた。大量の公電の公開にあたり、ウィキリークスと組んでいたのがガーディアン。プロのジャーナリストとして、人に情報を伝える際に必要な「情報の整理」などをサポートしたのだが、いろいろあってウィキリークスのジュリアン・アサンジを怒らせてしまい、アサンジが反ユダヤ主義丸出しの妙な言いがかりをつけるなどして完全に決裂。そこらへんのことは書籍としてまとめられ、日本語化もされている。「内幕もの」として時間が経過してもおもしろいので、未読の方はぜひ(公共図書館にも入っているはず)。

さて、その #Cablegate のときに、膨大な情報を整理して見出しをつけて流すという報道のスタイルに、Twitterが非常に適役だった。ガーディアンでは見出しや要点をフィードするためにTwitterのアカウントを開設した。 @GdnCables である。このアカウントからは、リークされた公電についての報道記事の見出しや要点だけでなく、関連ニュースもツイートされた。リーク元の(当時の名前でいう)ブラッドリー・マニング上等兵(現在はチェルシー・マニング)に関するニュースや、ジュリアン・アサンジのスウェーデンへの身柄引き渡しに関するニュースなども多く流された。例えばこんなふうだ。




このアカウント、ジュリアン・アサンジの奇妙としか言いようのない行動のあとウィキリークスの活動も彼らへの注目度も下火になり、またそれ以上にガーディアンがアサンジに嫌われてウィキリークスについて以前よりずっと少ししか書けない・書かない状態になってからは、活動は止まっていた。だから私も、このアカウントの存在すら忘れていた。

そのアカウントが、いきなりまたしゃべっているのに気づいたのは、つい先ほどだ。

@gdncablesのツイートのキャプチャ画像

ここでツイートされているニュースのトピック(エボラ、アラン・ヘニングさん殺害)はどちらも、ウィキリークスの「ケーブルゲート」とは関係ない。

いや、ひょっとしたらCablegateの公電の中に「エボラ」に関する重要な情報があったのかもしれない。アラン・ヘニングさんを殺害した集団(「イスラム国」を自称している)は、元は2004年のファルージャ包囲のころにイラクで組織化されたジハディ集団なので、それに関する情報が公電の中にあるのかもしれない。しかし、そうであるにしても関係が薄すぎるし、こんな長い間休眠していて、覚えている人が何人いるか……というアカウントが再稼動していたら、真っ先に「乗っ取られた(ハッキングされた)のではないか」と疑ってしまう。

実際、ツイートされているURLは安全なのだろうか。




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2012年10月13日

.@AnonymousIRC曰く「ひとつの時代の終わりだ。私たちは @wikileaks のフォローを解除し、WLに対する私たちの支持・支援を取り下げる」

あとから検証したい人は少なくないだろうし、「時代」の記録ということで、一種のリンク集として。

Twitterの「アノニマスIRC」アカウントが、ウィキリークスと決別。
http://matome.naver.jp/odai/2135004142165712701


ただ、ウィキリークスなんて、たぶんもうほとんど誰も関心持ってないんじゃないかとは思う。そもそも日本語圏での関心の低さは元々異様なほどだったし(「記者クラブメディアがー」っていうデタラメな批判は関心を集めるのに、WLがやってたような「情報の自由」には反応が鈍いとか、意味わからん、と)。

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2012年08月19日

「陰謀論」と「カルト」現象と「個人崇拝」の言説

今さっき、BBC Newsのサイトを見たら、また [LIVE] とかやってる。あれは「パーソナリティ・カルト」なんだから、いいかげんにそういう「ワイドショー的な注目」を浴びせるのやめろよ、と本気で腹立たしい。



しかしこれ、「カルト」的なもののサンプルとしては、非常に優れている。まず、「教祖様」は常に「俺」が一番なのだが、それだけでは人はついてこない。「あの話」と「この話」をごっちゃにし(「迫害や思想犯ではなく、刑法犯として手配されていること」と「政治亡命の権利」を結び付け、Free Assangeなるばかげたキャンペーンが「まともなもの」であるように見せる、など)、「事実」と「推測・憶測・想定」との垣根を取っ払って語る「陰謀論」の話術(「過去に〜しているので、〜する可能性がある」が、既に存在する事実より優先される、など)が、「反権威というヒロイズム」を強化している。「熱狂的なファン」は、おそらく、ただその名前を口にするだけで陶酔感を得ているだろう。「この俺が刑法犯罪に問われるなんて、何かの陰謀に決まっている。フェミニストを操っている闇の勢力の陰謀だ!」、「そうだそうだ、陰謀に決まってる!」、「フリー・アサンジ!」、「フリー・アサンジ!」なのだ。その気持ち良い流れに水をさす者は、おそらく「回し者」なのだ(彼らの中では)。(定番の「陰謀論」ではフェミの黒幕は「フランクフルト学派」で「ユダヤ人の共産主義者たち」ということになっているのだが、そういうところの整合性は気にしなくていいみたい。)

そこらへんの記録。

ジュリアン・アサンジが置かれている状況のまともな論点整理と、彼を取り巻く「カルト」的状況の記録
http://matome.naver.jp/odai/2134528340629074301


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2012年03月07日

LulzSecのSabuが、FBIに情報を流していたことが発覚した件。



@anonymouSabuこと、LulzSec(→ウィキペディア英語版参照。例によって日本語版はない)のコアメンバーの1人であるハンドル "Sabu" が、この数ヶ月、FBIに情報を流していたことが暴露された。それも、英国とアイルランドでLulzSecのコアメンバー4人が逮捕され、米国でも1人逮捕されたというタイミングで米Fox Newsが独占報道。(映画だったら「客ナメてんだろ、金返せ」レベルの「ご都合主義」的展開だ。)

2011年5月に活動を開始し、「元々50日が過ぎたら活動休止の予定だったので」として同年7月に休止したLulzSecは、Anonymousとゆるくつながったハックティヴィズム(ハッキング+アクティヴィズム)の集団で、コアメンバーは数名(ウィキペディアを見ると「7名」)。彼らは基本的に「10代の子供 teenagers」だが、"Sabu" はずっと年上で28歳だ。

この人物の身元については、過去、「敵」である(米共和党寄りの)「ジェスター」なるハッカーが何度か「誤爆」をかましていたが、NYC在住のHector Xavier Monsegurという男であることは、実はかなり前に暴露されていた……昨年7月だ。(センセーショナルな報道記事の見出し+アルファ程度のTwitter投稿の多くは「今初めて、Sabuの身元が明かされた」とも読めるように書いているが、それは違う。Fox Newsがコンファームしたのは今回が初めてなのかもしれないが……。)

※法廷の文書、FBIの文書などはこのエントリの末尾にリンク。

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2011年12月02日

ウィキリークスの新プロジェクト、The Spy Files #wl_jp

あのCablegateから1年と2日ほどが過ぎた12月1日、ウィキリークスが新規のプロジェクトを発表した。今回のテーマは「政府・企業による監視」で、プロジェクト名はThe Spy Files(またはThe Spyfiles……統一して!)。
http://wikileaks.org/the-spyfiles.html

大手メディアと組むという試みを重ねては失敗したアサンジ君、今回はワシントン・ポスト(米)、ヒンドゥ(インド)、レプブリカ(イタリア)、レクスプレッソ(同)、プライヴァシー・インターナショナル、ARD(ドイツ)など新しいパートナーと、これまで組んだことのあるOWNI(フランス)、ビューロー・オヴ・インヴェスティガティヴ・ジャーナリズム(英など)と一緒にやっていると書かれている。

特にOWNIは、例によって、「見やすくする」という点でものすごくいい仕事をしている。



で、趣旨説明のページみたいなところは、出だしがいきなり文字量の多さと情報量の少なさと自画自賛の多さに辟易とする大風呂敷文体で書かれていて、ごめんなさい、全然ちゃんと読んでません。「あとで読む」です。
http://wikileaks.org/the-spyfiles.html

報道記事としては、AFPのこれが。がっつりした記事なのでちょっと読むの時間かかります。

New WikiLeaks 'spy files' show global surveillance industry
By Alice Ritchie (AFP)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5g1hmBkqANZQIpmhu3oY-kKxPgjIQ?docId=CNG.68fcf6470e3486d0144305bd27e4ea93.721

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2011年09月07日

ウィキリークスの終わり (4)

さて、また続きだ。前記事3本:
(1) http://nofrills.seesaa.net/article/224175599.html
(2) http://nofrills.seesaa.net/article/224233852.html
(3) http://nofrills.seesaa.net/article/224460458.html

(1)では情報が私のところにどういうふうに伝わってきたかを振り返った。(2)と(3)では、最も大きな出来事(暗号化ファイルについて)の当事者が、何があったのかを説明しているブログの内容を日本語で紹介した。この事態について、どれか1本だけ読むなら(2)だ。

この記事では、(1)で触れた、当事者ではない人による「ウィキリークスの終わり」という経緯まとめのブログを紹介し、また、もう一方の当事者であるガーディアンの主張を簡単に述べておく。これでこのシリーズは終わり。

ではまず、「ウィキリークスの終わり」というブログ。

September 02, 2011
The End of WikiLeaks
http://tomwatson.typepad.com/tom_watson/2011/09/the-end-of-wikileaks.html

ブログの主はトム・ワトソンさん。英国に「実証可能性」ということについて追究し、市民的自由や情報公開などについても活発に活動している同姓同名の議員がいるが別人。このブログのワトソンさんは、米国のメディア・コンサルタントで起業家でジャーナリストだ。Twitterでは @tomwatson.

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2011年09月05日

ウィキリークスの終わり (3)

さてと、またぞろ続きである。前エントリ2つ:
(1) http://nofrills.seesaa.net/article/224175599.html
(2) http://nofrills.seesaa.net/article/224233852.html

(2) でみた、ナイジェル・パリーさんのブログ(米東海岸時間、8月31日付け)を引き続き見ていく。
http://nigelparry.com/news/guardian-david-leigh-cablegate.shtml

といっても、(2) で中断したところから下の部分は、その前の部分(パリーさんや @Nin_99 さんが、何ら修正、つまり固有名の墨消しを加えていない米外交公電のcsvファイルを発見し、解凍した経緯についての説明)ほど重要ではないので、ざっと内容の紹介だけ。詳細は各自、パリーさんのブログでご確認いただきたい。

PGPで暗号化されていたアーカイヴを解凍したあと、パリーさんはそのことをTwitterに投稿し、またそのツイートのURLをウィキリークスにメールした。それから20分もしないうちに、ウィキリークスから声明が出された、とパリーさんは報告している。その「声明」が、当ブログのこのシリーズの (1) で触れている、ガーディアンに対する非難の声明である。声明のURLを再掲しておこう:
http://www.twitlonger.com/show/cq0suv

このあと、ガーディアン側から反撃があったのだが、パリーさんのブログにはそれについての記載はない。Twitter上で私に確認できる範囲では、WL支持者らはガーディアンからの反論を無視するか、けなすかしているようだ。その反撃の要点のひとつが「8月4日にガーディアンの編集長とジュリアン・アサンジが会って話をしていた」というもので、またジュリアン・アサンジが自分の主張にとって都合のよくない事実を伏せていた、ということになる。

ともあれ、パリーさんのブログに戻ると、パリーさんが解凍に成功した旨をツイートしてから1時間もしないうちに、今度は @Nin_99 さんがネットに、墨消しの施されていない公電をアップロードした。さらに2時間後には、Cryptome.orgにもアップされた。

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2011年09月04日

ウィキリークスの終わり (2)

さて、続き。前のエントリは:
http://nofrills.seesaa.net/article/224175599.html

本題に入る前に、「無修正のデータ」とはどのようなものかについて、一応説明しておこう。日本語圏では、「匿名のはずのウィキリークス情報源がダダ洩れの疑い」とかいうひどく粗雑な誤解――@mametanukiさんいわく「イタコ訳」w――があるのだが、今回「ダダ洩れ」になっているのはWLの情報源、WLにタレこんだ人ではなく、漏洩した文書に記載されている人名だ。(未成年による犯罪の捜査資料が週刊誌に漏洩したとして、それを週刊誌に持ち込んだ人物の名前がばれたのではなく、その資料に掲載されている実行犯の未成年者の名前がばれてしまった状態。)

これまで公開されてきたCablegateの文書は、それ自体は米国務省の外交公電だが、そこに記載されている固有名詞で、あまりに広く一般公開されるとその当人によくない結果をもたらすであろうと合理的に考えられるものについては、伏せ字になっていた。

全然別の事例だが、下図をご参照いただきたい。これは福島第一原発の事故後、英国の行政機関と核エネルギー産業がどのように「原子力は安全です」キャンペーンを展開したかを具体的に示す、電子メールだ。ガーディアンはこれを情報公開請求(FoIA)で入手したが、ヘッダー部分の送信者の名前、宛先、同報先、本文に含まれる固有名詞が「墨塗り」されている。(送信者の所属機関は明かされている。)



もしこれが墨塗りされていなかったら、その人物の家にかみそりの刃が送られたり、無言電話がかかったり、あるいは職場で何かあれば報復人事の対象となったり、もっとひどい場合には直接生命を狙われたり身体的に危害を加えられたりするかもしれない。FoIAで公開される文書では、多くの場合、公開時にこのような「墨塗り」が加えられる。

今回問題となっている「ウィキリークスの無修正ファイル」とは、この「墨塗り」のない状態での米外交公電のことだ。そこにはもちろん、誰がそれをWLに持ち込んだかは示されていない。WLは情報漏洩元を明かしたわけではない。

というか、ジュリアン・アサンジが何度も繰り返し述べている通り、WLはシステム上、誰が情報漏洩元であるかを把握することができない。そのことに優位性があった。

また前置きが長くなりそうなので、そろそろ本題に行こう。

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ウィキリークスの終わり

ウィキリークスが終わった。そもそも「報道機関」であったかどうかも疑わしいのだが、「報道する機関」としてのウィキリークスは、完全に終わった。熱心なサポはまだ支持し続けるだろうが、ウィキリークスという組織には、「報道する機関」として活動を継続するための正当性は、もう残されていない――ということが、トム・ワトソンさんという米国のブロガー(同姓同名の英国の政治家とは別人)によって説明された記事がある。8月末からの数日間、日本語圏でも少し報道されているが、一体何がどうなってこうなったのか、現状最も詳しく、なおかつすぐに読める分量で説明してくれている記事としては、トム・ワトソンさんのこれが秀逸だと思う。
http://tomwatson.typepad.com/tom_watson/2011/09/the-end-of-wikileaks.html

発端はこれだった。8月26日。


このツイートのリンク先は、www.freitag.deというドイツの新聞の記事(をGoogle翻訳にかけて英語にしたもの)である。いわく:
Security | 25.08.2011 07:00 | Steffen force
Leck bei Wikileaks (Leak at Wikileaks)

Wikileaks hat ein Sicherheitsproblem. (Wikileaks has a security problem.) Und das in viel größerem Umfang als bisher bekannt. (And much larger in scope than previously known.) Wie sicher sind Enthüllungsplattformen? (How safe are unveiling platforms?)

ただし正直、これを見たときには何が何やら、という感じで(そもそも私はドイツのメディアの記事を見せられても、「英メディア」としてデイリーメイル見せられて鵜呑みにしちゃう程度の弁別能力しかない)、まさかこんな大きな問題だとは思ってなかった。

少しさかのぼろう。

ここしばらく、またウィキリークス周りが騒々しかった。

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2011年03月02日

クソくだらない「陰謀論」の件 #wl_jp

1日の深夜、TweetDeckの画面にこんなのが現れた。「ジュリアン・アサンジは行くところまで行ったな。自分の問題をユダヤ人とガーディアンのせいだと言っている」

このツイートの主、サニー・ハンドールはガーディアンにも書いている人だが、英国の政治系ブロガー。下記参照。
http://liberalconspiracy.org/

続けて彼はこうツイートした。「自分は今もウィキリークスのことは支持している。つまりその存在と、理念とを。一方で、ジュリアン・アサンジは破滅へのエスカレーターに乗っている」。実際サニーは、12月にアサンジが法廷に立ったときは明確に「アサンジ支持」のスタンスだったが、保釈後のBBC Radio 4 Todayでのインタビュー(ガーディアン本の紹介記事で触れた「死なずに殉教者になる」との発言があったもの)で完全に冷めてしまった1人だったはずだ。


何ごとかと思い、サニーの提示するURLをクリックすると……「何ぞこれ」としか言いようのないものが。
http://bit.ly/emGHW6
※URL短縮されてるけど彼のブログ、LibConです。

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2011年02月23日

Wikileaksに関するガーディアン本は、とてもおもしろい読み物である。 #wl_jp

そのベテラン・ジャーナリストは、「25万件分の外交公電」を入手したが、まずは圧縮を解凍する方法がわからなかった。何とかそれを教えてもらって解凍したはいいが、それは「継ぎ目のない一塊のファイルのまま」で、「ラップトップ上で検索も出来ず」という鬼仕様だった――この本にはそんな話が出てくる。お茶飲みながらは読めない。

この男、頭はよいのかもしれないが、とにかく性格が悪すぎる。しかもその性格の悪さは「どうよ、俺ってすごいっしょ」の肥大したエゴによるものでしかなく、単に苛立たしいだけで全然魅力的ではない(「ニヒルなヒーローの魅力」みたいなものは、まったくない)。こんなのに黙って付き合っていけるのは、よほどのマゾだけだろう。(よほどのマゾでも、関係が断絶したあと「あの人は僕の猫をいじめた。買いだめしといた麦芽飲料も知らない間に全部飲まれてた」とか言い出すわけだが。)

そんな人物が中心となって進めてきたプロジェクト、「ウィキリークス Wikileaks」から情報を受け取って調査し、記事にしてきた英国の新聞ガーディアンによる『ウィキリークス アサンジの戦争』(原題: Wikileaks: Inside Julian Assange's War on Secrecy; 以下「ガーディアン本」)は、ジュリアン・アサンジという1人の人物のそういう面を、遠回しにねちねちと描くことを背景に、ガーディアンという「筋の通った」新聞のすごさを、「どうよ、俺らってすごいっしょ」と自慢した、ジャーナリスティックで楽しい読みものである。

0852652399WikiLeaks: Inside Julian Assange's War on Secrecy
The "Guardian" David Leigh Luke Harding
Guardian Books 2011-02-01

by G-Tools


4062168502ウィキリークス WikiLeaks  アサンジの戦争
『ガーディアン』特命取材チーム デヴィッド・リー ルーク・ハーディング 月沢 李歌子
講談社 2011-02-15

by G-Tools


私は原書(英語)と日本語版の双方をざっと読んだ段階だが、各章が数ページ(新聞記事1本分くらい)で、興味のあるところだけ読むということが的確に、気軽にできる作り。なので、「延々と19ページも」割かれているというアレの章は私は読んでない。アレはね、どーーーでもいいというか、ガーディアンの記事になったときに読んで書いたけど、あまりにつまらなくて疲れたよ、ママン。

2010年12月19日
ジュリアン・アサンジは男として最低である(たぶん)。その場合も、ウィキリークスの仕事の意味は変わらない。そして、WLを守ろうとして「セカンドレイプ」を発生させてはならない。
http://nofrills.seesaa.net/article/174138118.html

それの続き:
http://nofrills.seesaa.net/article/174140724.html
それにしても、自分が寝た女について「匿名化されちゃうと誰かわかりません」と述べる冷静さを持っている人が、それと抱き合わせるように「米国の手先にやられた」という陰謀論を展開しているあたり、胃もたれしますね。寝た相手のことはある程度は把握しているだろうし(仲間内で食事行ったりしてるんだから)、そんなところにまで「敵のスパイに入り込まれている」とか本気で思ってるとしたら、WLなどという大きな仕事の指揮を取らせておくのはどうかという……。


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2011年02月15日

「ジュリアン、僕は君のことがこんなに好きなのに!」by NMA.TV

おもしろくないニュースもCGアニメにしておもしろくしてしまう鬼のようなクリエイター集団、台湾のNext Mediaがまたやった。

しかも今回は、お題が、どうでもいいけどおもしろいニュース(「ゴシップ」とも言う)で、でき上がりの破壊力がものすごい。お茶飲みながらとか、絶対にやめたほうがいい。(警告しましたよ。)

http://www.nma.tv/assange-stole-ovaltine-wikileaks-defector-domscheitberg/



*h/t @tokyorich

策士新聞ガーディアンのWL本の日本語版、本日発売。この本、原著読んでますが、おもしろい。ガーディアン好きにはたまらない。

4062168502ウィキリークス WikiLeaks  アサンジの戦争
『ガーディアン』特命取材チーム デヴィッド・リー ルーク・ハーディング 月沢 李歌子
講談社 2011-02-15

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0852652399WikiLeaks: Inside Julian Assange's War on Secrecy
The "Guardian" David Leigh Luke Harding
Guardian Books 2011-02-01

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2010年12月28日

ノルウェーの『アフテンポステン』がウィキリークスの米公電全点ゲット、との件 #WL_JP

欧州がクリスマス休暇に入る直前の12月22日、日本時間の夜9時過ぎに、「ノルウェーの新聞社が、ウィキリークスが持っている米国の外交公電25万点超をまとめて入手した」との報があった。

私が見た最初の報のひとつはこれだ(英タイムズのアレクセイ・モストラス記者):


日本語では@transleaksさん:


ここらへんの英語tweetsを、http://togetter.com/li/81857 にまとめてある。

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2010年12月25日

【冬休み中】Wikileaks米外交文書大公開〜「読者リクエスト」から、ACTA周辺 #WL_JP

10日に少し書いた通り、ガーディアンが、しばらく前から、Cablegateに関して「読者リクエスト」を受け付けている。探してほしいトピック(単語)と大まかな時期をTwitterで @GdnCables に連絡すると、調べてくれる、という取り組みだ。

22日付のそのコーナーで、ACTA (the Anti-Counterfeiting Trade Agreement) が話題になっている。
http://www.guardian.co.uk/world/blog/2010/dec/22/you-ask-we-search-december-22

The Anti-Counterfeiting Trade Agreement (Acta) is very much a WikiLeaks story. The site published a leaked discussion paper from the closed-door negotiations in July 2008 when the secrecy surrounding the proposals on piracy and other intellectual property issues from the US, Japan, EU, Canada and some others (but not China) meant very little was known of it.

ACTAとWikileaksには因縁がある。2008年7月、WikileaksはリークされたACTA非公開交渉でのディスカッション・ペーパーをサイトで公表した。米、日、EU、カナダなど(中国は含まれない)から出された海賊行為などの知的財産に関する問題についての提案は秘密の壁で取り囲まれており、ほとんど何も知られていなかった。

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2010年12月23日

【25日目】Wikileaks米外交文書大公開〜ガーディアンがついに休みに突入してくれた模様 #WL_JP

ひゃっほう、ついにガーディアンのウィキリークス特集がトップページでずっと下の方に行き、「今日の新規公開ファイル」ではなく「昨日の……」になってる。つまり、クリスマス休暇突入のお知らせだ!(英国では23日から25日はお休みというのが標準的。)


今日の目玉記事は、上記キャプチャの左下、ブラッドレー・マニング上等兵の拘束状況について、国連の拷問に関する特別報告者が調査を開始しているという報道。

UN to investigate treatment of jailed leaks suspect Bradley Manning
Ewen MacAskill in Washington
The Guardian, Thursday 23 December 2010
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/23/un-treatment-leaks-bradley-manning

書きかけ

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2010年12月22日

【24日目】Wikileaks米外交文書大公開〜「バングラデシュの死の部隊と英国」など #WL_JP

今日は、下記キャプチャのように、全体的にはすでに冬休みモードなのですが、こってりしたのがきました。バングラデシュの「死の部隊」を訓練しているのは英当局である、という内容の連絡を、米外交官が本国に書き送っている文書が出てきて、何時間かあとに、それが英国政府によってコンファームされました。



WikiLeaks cables: Bangladeshi 'death squad' trained by UK government
Fariha Karim and Ian Cobain
guardian.co.uk, Tuesday 21 December 2010 21.30 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/21/wikileaks-cables-british-police-bangladesh-death-squad
Members of the Rapid Action Battalion (RAB), which has been held responsible for hundreds of extra-judicial killings in recent years and is said to routinely use torture, have received British training in "investigative interviewing techniques" and "rules of engagement".


後に出た政府からのコンファーム:

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2010年12月21日

【23日目】Wikileaks米外交文書大公開〜「イスラエル」など #WL_JP

23日目となり、日本語でしか情報を入れていない人たちと英語で情報を入れている人たちの情報共有の場作りなど見返りがなさすぎて馬鹿馬鹿しくてやっていられない(だって日本ではニュースって消費されて終わりなんだもん。それに何かっていうと「日本はどう言われているのか」、「日本はどのようなスキャンダルがあるのか」の話に回収したがる。「日本」が関係しなければ関心のカケラだって持たないんだろう。しかもジャーナリストでTwitter使っててWLの情報をRTして広めてる人は、“情報の消費者”にはできない「文脈の説明」をしようとしてない。その上「あなた英語できるんならこんなこと知りませんか」みたいなまったくこっちの書いてることも読んでないような質問とか、しらねーーーーよ)と思う今日このごろ、ガーディアンのウィキリークス特集、トップとなっていたのは、下記キャプチャを取った時にはすでにトップから落ちて、キャプチャ画面内の左下に行っているが、私にとっては「誰このおっさん」としか言いようのない件で、正直、どうでもいいです。このスタンフォードという人は、富豪でいろいろ汚くて、失墜したアメリカ人だそうです(←ろくに読んでないので的外れかも)。



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2010年12月20日

【22日目】Wikileaks米外交文書大公開〜「核物質」 #WL_JP

今日の公開分のメインテーマは「核物質」、というか「テロリストもアクセス可能な核物質」。場所はイエメンとか。その話題は、下記のキャプチャを取った時点ではキャプチャ画面内の左下に押しやられてしまった(今日最初にオンラインになったときにはトップニュースだった)。ほかのニュースが多かったからね、今日は(朝鮮半島情勢、というか米国を後ろ盾とした韓国の軍事演習、英国の悪天候による空港閉鎖、ベラルーシの選挙など)。


WikiLeaks cables: Yemen radioactive stocks 'were easy al-Qaida target'
Karen McVeigh
guardian.co.uk, Sunday 19 December 2010 21.30 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/19/wikileaks-cables-yemen-al-qaida

今回出てきたこのケーブルに書かれているのは、「イエメンのお役人がこんな話をしていた」ということのようで(ケーブルそのものをまだ見ていないので、伝聞ですみません)、まあ、過剰に深刻に受け取る必要はまったくないのではないかと思う。ついでに、2002年にこういう「内部に通じた者がこんな話をしていた」という情報がどういう具合に膨らまされたかということ(→Curve Ball)を思い出すなどする。

それと、何日か前にもイエメンではない場所について、同様のことがガーディアンで報じられていた記憶があるが、それがWikileaks関連なのか、それ以外の報道なのか、もはや自力で思い出すことはできない。そのくらいの量の情報を、頭の中を通過させている。(だからメモをしておかないと困るんである。)

「核物質」のほかは、キャプチャ画面のウィキリークス特設のコーナーのトップにある「タンザニア」。これはまだ、中を見ていません。
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2010年12月19日

【21日目】Wikileaks米外交文書大公開〜「ジンバブエ」など #WL_JP

昨日、スーダンのバシール大統領、リベリアのテイラー元大統領と来ていたので、そろそろアフリカ大陸独裁者シリーズかと思っていたところに、ムガベ(ジンバブエ)。


今日は日曜で編集長もおやすみだし(日曜はガーディアンではなくオブザーヴァー)、トップニュースはお天気だし(「英国人でなくても話題にするほどの天気」とか誰か書いててお茶ふいた)、それ以外はguardian.co.ukでは大きな追加はなさそうです。

それより注目すべきは、ジュリアン・アサンジ個人の話題をウィキリークスの話題から明確に切り離したことですかね。(上記キャプチャにおいて、アサンジの話題は左下で、ウィキリークスの特集とは別扱い。)


posted by nofrills at 23:55 | TrackBack(0) | Wikileaks | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

続き:ジュリアン・アサンジは男として最低である(たぶん)。その場合も、ウィキリークスの仕事の意味は変わらない。そして、WLを守ろうとして「セカンドレイプ」を発生させてはならない。

前記事:
2010年12月19日 ジュリアン・アサンジは男として最低である(たぶん)。その場合も、ウィキリークスの仕事の意味は変わらない。そして、WLを守ろうとして「セカンドレイプ」を発生させてはならない。
http://nofrills.seesaa.net/article/174138118.html

↑この記事が長くなったので続きはページを改める。




……そしてその晩、「女性2人がアサンジを訴えた」ことが、スウェーデンのタブロイド、Expressenにリークされた、と。

21日(土曜日)の朝までには、取材陣がアサンジに問い合わせを行なっており、Twitterのwikileaksのアカウントでアサンジは次のように述べた。(@wikileaksは、何人かが運営しているアカウントのようだが、ガーディアン記事によると投稿者はアサンジ本人だそうだ。)

【続きを読む】
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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