kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2013年10月30日

Google翻訳で肯定文と否定文が逆にされる現象が、トルコ語、フランス語でも確認されている。

表題の件:

Google翻訳を、多言語話者が使ってみたら……
http://matome.naver.jp/odai/2138312800804590101


英語とトルコ語の間で、非常にシンプルな短文の翻訳の際に、肯定文が否定文になる現象が報告されている。対象言語がトルコ語ならまだわからなくはないが、フランス語でさえそういう現象があるという。ずっと前になるが、同様の現象はポルトガル語と英語の間でも報告されていた。以前、翻訳・語学学習の情報交換のフォーラムで、「ドイツ語や北欧の諸言語でも同様」との報告を見たことがある。

Google翻訳は(日本語を直接扱わせることはしないにしても)フランス語から英語、スペイン語から英語といったように「読めない言語をいったん英語にする」ために使っている人が相当多いのではないかと思うが、やはり、注意が必要だろう(ただしGoogle翻訳の仕組み上、短文を1つだけ投げるより、ある程度まとまった分量の記事を投げるほうが精度が上がるということはあるかもしれない)。

しかし、肯定文か否定文かなどというものすごく重要な部分でこういう「逆転」の現象が生じるということは、少なくとも原文と突き合わせて否定・肯定に間違いがないかどうかくらいは確認できないと、ちょっと恐ろしすぎて使うことができない。

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2013年10月16日

日本語の固有名詞は「英語として見たときにどうか」を前提としていない。そんな当たり前の発言で「差別主義者」と罵られた。

連日、ダマスカスからのニュースが入ってくる。非常に困難な状況の中、化学兵器の廃棄の地道な作業が進められている。これについて「信用できませんよ」とある人が言う。「騙すカス、なんですから……ガハハ!」

……というのは、先ほど(ヘソではなくガスコンロで)お茶を沸かしていて思いついた例だが、私が思いつく前に既にこの日本語圏のどこかに実在しているだろうと思う。そのくらいに、「ベタ」な「ダジャレ」である。

ダマスカス(アルファベットでDamascus)を「騙すカス」と置き換える類の「ダジャレ」は、どの言語圏にもあるような言葉遊びだ。「音」だけを拾い、それを自分の使う言語にそのまま当てはめて笑うのだ。昨年の今ごろ、DRCのニュースで出てきた「ゴマ」、「サケ」の地名に「おにぎりか」と反応したことは自分もある。日本語圏の人々の耳には「エロマンガ」と聞こえる島の名前や、「スケベニンゲン」と聞こえなくもない都市の名前は相当大きな話題になった。もっと直球で「エロ」としかカタカナで表記できない人名には多くの人が当惑しただろう(その結果か、「エロー」と表記されている)。

日本語の単語にも、「音」だけを拾ったら「英語では変な意味になる」ものはたくさんある。同音異義語が非常に多い「かんとう」(関東、巻頭、竿燈、完答、完投……)が「最悪の罵倒語」に聞こえるといってクスクス笑うクソガキ・メンタリティは永遠に不滅だし(ドイツの哲学者の名前もね)、「近畿地方」の「近畿」をそのまま名前にしたThe Kinki Kidsというアイドル・コンビ名は、名付けたのが英語になじみのある人である以上、「偶然です」と言い通すことは難しいだろう。

2011年3月以降、望ましくない理由によって世界中のお茶の間や職場やカフェに浸透することになった「福島」という地名も、「関東」や「近畿」と同じく、「英語では変な意味になる」。ただし、問題は音声(読み方)ではない。英語(および米語)の標準音声では「フクシマ」の音はさほど「オヤジギャグ」化しないだろう(イングランド北部などの、「ア」音が「ウ」音になる言語圏ではどうかわからないが)。問題は、字面である。

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2012年05月10日

英語の人称代名詞と、性的アイデンティティ

日本語は楽でいいと思う点のひとつは、人称代名詞だ。一人称は性別に強く固定されているが(「僕」、「俺」は男しか使わないものとされる、などという点で)、二人称はまったく使わないか(How are you? と言いたいときは「元気?」でいい)、「あなた」などを使わず名前でいい(Have you heard this? と言いたいときは「○○さん、この件、聞いた?」などと言う)。三人称は固有名詞でなければ「あの人」とか「先生」といった言い方をし、代名詞はまず使わない(「彼」、「彼女」を使うのは、よほどでなければ翻訳くさくなる)。固有名詞の繰り返しになっても、「稚拙な文」には見えない。それどころか、優れた書き手の手に掛かれば、「繰り返し」は非常に印象的にもなる。

その例として、あまりに有名なこの書き出し。(私は作品は全然好きではないがこの書き出しはかっこいいと思う。)
 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。……

太宰治『走れメロス』
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html


英語ではそうはいかない。同じ語が「執拗に」繰り返されることのないよう、適切なところで適切に代名詞を使い、あるいは言い換えをしなければならない。「メロス」の例でいうと例えばこんなふうになる。日本語で見るともっさりするが、英訳(したと想定したもの)はちょうどいい塩梅のはずだ。
 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。この○○歳の青年には政治がわからぬ。彼は、村の牧人である。彼は笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども彼は邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明この○○村の牧人は村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。彼には父も、母も無い。女房も無い。彼は十六の、内気な妹と二人暮しだ。……

さて、ではこの文章の書き手が、「メロス」の性別について明らかにしたくない場合はどうすればよいのだろう。

日本語では実は、「牧人である」、「笛を吹き、羊と遊んで暮して来た」といった描写から読み手が勝手に「男性である」と読み取り(そのような仕事をするのは男性である、という前提がある場合)、「女房も無い」でそれが裏づけされている。逆に言えば、例えば次のようにすれば、「○○○」は性別が確定されぬままになる。
 ……○○○には政治がわからぬ。○○○は、村に暮らしている。日の出とともに起き、泉で水を汲むというように暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明○○○は村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。○○○には父も、母も無い。結婚相手も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。……

百科事典的な記述でも、基本的には同じことだ。あるいはもっと徹底的に、「性別」への言及がなくなる。例えば下記は、ある著名な人物についてのウィキペディアの記述だが、人称代名詞を一切使わず、どこにも性別の手がかりがない。(引用にあたり、一部、冗長になる固有名詞などを除去した。)
 東京市本郷の医師でキリスト教伝道者の父の下に生まれる。1899年、13歳のとき、姉を頼り岡山の学校に入学。姉の夫に西洋音楽の手ほどきをうける。14歳のとき、関西学院中学部に転校。同本科中退を経て1904年、東京音楽学校予科入学、1908年、東京音楽学校声楽科を卒業。
 1910年から3年間、三菱財閥の総帥岩崎小弥太の援助を受けてドイツ・ベルリン音楽学校作曲科に留学し、マックス・ブルッフなどに学ぶ。ベルリン時代の1912年には日本人初の交響曲を作曲した。

同じ人物について、英語版ウィキペディアではこうなっている
After studying at the Tokyo Music School, he left Japan for Germany where he enrolled in the Berlin Hochschule and learnt composition, before going to the USA for two years.

こんなことを書いているのは、この件に関連して、英語で「人称代名詞」をめぐる/についての論争を見かけたからだ。


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2012年04月17日

「東北博」のウェブサイトの「誤訳」の件について「まとめ」、そして思う。

「読めない文字で書かれたページが、何について書かれているのかがわかるようにする」程度のものを、《翻訳》と位置付けることができるのか、ということは、ずーっと以前にどこかで書いたような気がするので詳細は繰り返さない。

例えば私はアラビア語を読むことができない。しかし毎日、Twitterの画面にはアラビア語のツイートがたくさんやってくる(アラビア語圏の人たちのツイートやRTである)。それらについて、何らかの必要がある場合、私は「Google翻訳」でアラビア語→英語にして「何について書かれているのか」を把握する。よくあるのは、シリアの人から、住宅街から煙が上がってくる写真がツイートされる、というような状況だ。ハッシュタグで説明してくれてることもあるが、そうでない場合には、ツイート本文を「Google翻訳」にかけて、どの都市・どの地域でいつ撮影された写真であるかを確認する。そういう感じだ。(それ以上のことは私は「Google翻訳」には求めていない。)

同じようなことは、私が文字を認識しないすべての言語について行われうる。ロシア語しかり、ギリシャ語しかり、アルメニア語しかり、ペルシャ語しかり、ヘブライ語しかり……である。

そして、「Google翻訳」を使えば、少なくとも何についての文章なのかがわかるようになったのは、パソコンもネットもなかった時代から見れば夢のような、「翻訳こんにゃく」級のことである。

イランのニュースサイトに掲示されている写真のキャプションは、「撃墜した(タイプの)無人偵察機」と言っているのか、「イメージ写真(※本文とは関係ありません)」なのか、といったことが、ペルシャ語話者に相談しなくてもわかる、ということは、非常に大きな「進歩」だ。私はそれを可能にしたテクノロジーの進展に感嘆しているし、感謝もしている。

しかし、こういった「読めない言語を読める化する」ような作業を「翻訳」と呼ぶとき、私はどうにももやもやする。違う違う、「翻訳」ってのは、そんなんじゃない。「東京」をTokyoとするような作業、「東京の街路地図」をTokyo street mapにするような作業は「翻訳」じゃない。「翻訳」という日本語の持つ《意味》に合ってない。英語でのtranslateという語の感覚ではどうなのか、私には皮膚感覚がないからイマイチわからないが。

そんなことをまた考えているのは、例の「東北博」での機械翻訳による「誤訳(と呼べる性質のものではないが)」騒動が発端だ。

何があったのかについて報道されていること(1ページ目)と、翻訳者からの声の数々(ここまでで4ページ半)、および(5ページ目で)同じ翻訳エンジンでアウトプットされていると思われる別の「機械翻訳」の例の検討、そして日本国政府の観光庁(国土交通省外局)がいかに「英語」を粗末に扱っているか(というか、ナメてかかっているか)を、"Japan. Thank You." なる謎のキャッチフレーズ(何そのピリオドは)から検討した。

【東北観光博機械翻訳騒動】「啄木」は「きつつき」、では「カマクラ」は…えっ、「蚊枕」?http://matome.naver.jp/odai/2133462929975556101
※「続きを読む」の下に貼り込みます。

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2012年03月19日

英語で「一斉射撃」の意味の語は、フランス語からの借入語で、フランス語では「銃撃」の意味。

フランスの南西部にあるトゥールーズで、ひどい事件があった。町のユダヤ人学校の門のところで男が発砲し、これまでに4人の死亡が確認された(1人は学校の教諭、3人は児童・生徒でうち1人は亡くなった教諭の6歳の娘)。銃撃犯の男は黒のスクーターに乗って逃走したが、これが先週発生した、やはりフランス南西部での軍人襲撃事件(3人死亡)と同じであること、軍人襲撃事件のターゲットが「エスニック・マイノリティ」であったこと(北アフリカやカリブのオリジンの人たちだった)での犯人の逃走と同じであることなどが注目されて語られている。フランス政府(内務省)も、両事件を結びつけて考えているようだ。

……とBBCが報じている。現在もまだ、同じ記事で状況をアップデート中だ。
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-17426313
※「ヨーロッパ」のカテゴリーのニュースなのに、URLがなぜか「北米」のカテゴリーになっているが、問題なく閲覧できるはず。

TwitterではToulouseがトレンディング・トピックスに入っているし、ハッシュタグ #Toulouse もある。ここを見ているとフランス語と英語のたくさんのツイートが流れてくるが、フランス語のほうが圧倒的に多い。英語のは「ニュース」っぽい内容がほとんどだが、フランス語のは「事件について一言」のような怒りのコメントもけっこうある。

また、#Toulouse と同様、 #Fusillade というハッシュタグも用いられている。

fusillade.png

このfusilladeという語が、フランス語として用いられるか英語として用いられるかで「意味」が変わる語のようなので、事件とは関係ないが少々メモっておく。


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2011年01月22日

On Japanese-English translation

When the English word "lucky" sounds odd...


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2009年02月22日

「その男、神出鬼没」……て、オイ。

a nice cup of teaリーマンショック以降、ほんとに経済がガタガタになってしまったアイルランド共和国だが、ほんの少し前までは「ケルトの虎 Celtic tiger」と呼ばれる好況にわいていた。欧州で同じ英語の国であるUKに比べて法人税が安かったことや、開発の余地がたくさんあったことなど、好況の要因はいろいろある。そんなことはともあれ、そういうわけで、アイルランドには「外国」からの労働力が大量に流入。中でも多かったのがポーランド人だそうだ。

そんななか、「ポーランド人の男」がアイルランド警察の手配の網をくぐりぬけ、アイルランド共和国各地で交通違反を重ねていた。スピード違反に違法駐車……ひとつひとつは大して重大ではないにせよ、神出鬼没状態でところかまわず、これはあまりに目に余る。しかも警察が現場を押さえた場合でも、その男は毎回違う住所を告げる。

というわけで、その男、Prawo Jazdyはいつまで経っても捕まらなかった。

というか、そもそも捕まるはずがなかったのだ。だってそれ、人間じゃないもの。

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2007年01月20日

アイルランド語でアイルランドを旅してみたら……その2

さて、立て続けにアイルランド語についてのエントリになってるんですけど(これではまるで「アイルランド語強化月間」。おかげで1と2と3は覚えたが)、15日のエントリ、「アイルランド語でアイルランドを旅してみたら……」の続き。

アイルランド島をアイルランド語だけで旅して回るMaganさんのルポ、No Bearla(No English)の第2回放送分が上がっているのを先日見つけた。今度は英語字幕つきなので、私にも理解できる。

さて、前回ダブリンの街で「普段の生活でアイルランド語を使おうとする人はほとんどいない」という事実に直面したレポーターのManchán Maganさん(アイルランド語のネイティヴ・スピーカーで、学校で英語を習ったアイルランド人)、今回はダブリンを後にし、北に向かう。

No Béarla, Clár a Dó, Cuid a hAon(第2章第1節)
http://www.youtube.com/watch?v=KOduuL1R3Js


Maganさんは、北アイルランドに入る前に、まずはCo Meath(ダブリンの北側)のRáth Cairn(英語表記でRathcarne)から数マイルしか離れていないAthboyという街に立ち寄る。Ráth Cairnはゲールタハト(ゲール語地域)で、MaganさんはAthboyでアイルランド語が使われているかどうかを確認したいと考えている。

というわけで、MaganさんはAthboyの街頭で「アイルランド語を使う人」を探すのだが、返ってくる答えはNoばかり・・・8:33くらいのベースボールキャップの男の子が、「Ráth Cairnなら大勢がアイルランド語を使っているけど、ここでは」と答え、そのあとの女子学生たちは「アイルランド語は死んだか」という質問(an Gaelic)に「え、何て? 何て? ちょ、誰かわかる?」「アイルランド語は死んだか、って? 違う?」「ていうかそうだよね、きゃはは」とという調子。Maganさんは「正直、がっかりです。人々はフレンドリーなんですが、アイルランド語は使われていない。ゲール語地域からたった数マイルだというのに」と言いつつ、「向こうにあるホテルなら通じるかも」とスタスタと歩いていく。

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短編映画:「アイルランドではアイルランド語」という情報に翻弄される若者

ひとつ前のエントリで紹介した短編映画、"Fluent Dysphasia"(「流暢な失語症、流暢性失語」)がおもしろかったので、同じ監督の別の作品をatom filmsで見てみた。

これがまた、おもしろい。私には "Fluent Dysphasia" よりさらにど真ん中だ。

My Name Is Yu Ming (Yu Ming is Ainm Dom)
http://www.atomfilms.com/film/name_yu_ming.jsp
※13分19秒。


※YouTubeでは:
http://www.youtube.com/watch?v=qA0a62wmd1A

主人公のユー・ミンは中国人の青年。ぱっとしない雑貨&食料品店の店員として、つまらない日常を送っている。人生はもっとおもしろいはずだ・・・。

※以下、ネタバレしながらストーリー説明。(英語を日本語にするという感じで。。。英語が大丈夫な人は以下は見ないでフィルムをご覧ください。)

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短編映画『流暢な失語症』(アイルランド語しか理解できなくなった男)

15日のエントリ、「アイルランド語でアイルランドを旅してみたら……」のコメント欄でおもしろいショートフィルムを教えていただいた。"Fluent Dysphasia"(「流暢な失語症、流暢性失語」)という短編。

アイルランドのアイルランド語(ゲール語)放送、TG4で放映されたもののようで(製作もTG4かもしれない)、英語しか話せない男が友人とパブで大騒ぎした翌朝、目覚めるとアイルランド語しかわからなくなっていた、というコメディ。主演はStephen Rea(『プルートで朝食を』、『クライング・ゲーム』、『V for Vendetta』など)。16分くらいの短いフィルムで、ネットで簡単に見ることができるので、ぜひ。(下にエンベッド・プレイヤーで埋め込んでおきます。要Flash。全編を見るには、Preview Filmではなく、Play Filmをクリックしてください。別ウィンドウでatom filmsのページが開いて自動的に再生が始まります。再生されない場合はFlashのバージョンが低いとか広告ブロックでブロックされているなどの理由が考えられるとのこと。)

http://www.atomfilms.com/film/fluent_dysphasia.jsp


クレジット:
Director: Daniel O'Hara
Cast: Stephen Rea, Jayne Synes, Paddy C. Courtney, Richard Morton
Producer: Grainne O'Carroll
Writer: Daniel O'Hara
http://www.imdb.com/title/tt0431763/ も参照。

※劇中、アイルランド語には英語字幕がついています。

以下、簡単にストーリーなど。

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2007年01月15日

アイルランド語でアイルランドを旅してみたら……

映画『麦の穂をゆらす風』(東京では今月最終週までらしい)のはじめの方で、主人公たちの集落をブラック・アンド・タンズが強制捜査にきたときに、ひとりの少年が自分の名前をアイルランド語(ゲール語)でしか答えず、「反抗的」な態度をとったために凶暴なタンズの隊長の怒りを買い、納屋でなぶり殺しにされるというエピソードが出てくる。(ちなみに、このようなことはフィクションではなく実際にあった。また、英国による――というかイングランドによる言語の弾圧は、海を渡らずとも、ウェールズとかコーンウォールの例がある。)

『麦の穂をゆらす風』の時代から80年余りが経過して、アイルランド語はEUの公用語となった。2002年の国勢調査では、人口400万人のうち157万人がアイルランド語を話すことができ、アイルランドの学校(義務教育)ではアイルランド語は必修であるという。

では、アイルランド語は実際に街で通じるのだろうか?

・・・ということを実証してみたアイルランド人がいる。彼の実証の場はアイルランド共和国だけではない。北、それもアイルランド語が敵視されてて当然のエリアでもやってみたそうだ。

No English? No Irish more like
Last Updated: Friday, 12 January 2007, 09:52 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6254947.stm

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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