kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2016年06月20日

#世界難民の日 に、前から作ろうと思っていたFreericeについての「まとめ」を作成した。

今日、6月20日は「世界難民の日」で、そのトピックでのツイートをいくつかRTしたあとに、英語のボキャビルをして食料を寄付できるサイト、Freericeについてツイートしたら、60件以上もRTしていただくなどしたので、この機会に、前から作成しようと思っていた「まとめ」のページを作成した。

英単語などのクイズに答えるだけで、難民に食料支援できるサイトがある(国連・世界食糧計画系)
http://matome.naver.jp/odai/2146641794185149801


本ブログでも、右肩にリンクを置いてある。ちょっとした空き時間ができたとき、Candy Crushなどで遊ぶのもよいが、Freericeで英単語クイズをして言語野を活性化させるのもよいものである。

【続きを読む】
posted by nofrills at 23:42 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月13日

米フロリダ州オーランドで、歌手が撃ち殺された翌日に、(それとは無関係に)クラブが襲撃され、50人も殺された。

Euro 2016が始まって、イングランドとロシアの(それぞれにとって最初の)試合が行なわれるマルセイユが荒れるなどしていて、それについて書こうとしていたときに、とんでもないことが起きてしまった。(それをTwitterでフォローしていて、うっかりLikeの頻度の制限を超過したようで、@nofrillsのアカウントが現在使えない。やることはやったので、数日様子を見るが、Twitterでのアップデートはしていない。)

その「とんでもないこと」が起きたのは、米フロリダ州のオーランドという都市である。といっても私はアメリカについては何も知らないので、その都市についても検索しないと基本情報もわからない。ウィキペディアを参照すると「フロリダ州中央部、オレンジ郡の郡庁所在地であり、全米屈指の観光・保養都市として知られる」、「市近郊にはウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、ユニバーサル・オーランド・リゾート、シーワールドなど幾つものテーマパーク・遊園地を有している。またゴルフ場も100ヶ所以上を数える。豪華なリゾートホテルが林立し、郊外には幾つものショッピングセンターやアウトレットモールがある」、「手つかずの自然も多く残り、自然保護区が多数指定されている。デイトナビーチなど近郊の海岸にはビーチリゾートが発展しており、世界中から多くの観光客が訪れる」という。要するに、非常にメジャーな都市だ。

その都市名は、その「とんでもないこと」が起きる前日にすでに、大ニュースになっていた。日本でも東京・小金井のライヴハウス(小金井は東京でも郊外で、あんなところにライヴハウスなんてあるんだ、っていうような場所)で若い女性歌手がストーカーに刺されて瀕死の重傷を負うという事件があったが、フロリダ州オーランドでも、若い女性歌手がライヴハウスで何者かに銃撃されるということが起きた。私はその事件を、TwitterのTrendsにいきなりトップで出てきたハッシュタグ、#PrayForChristinaで知った。




小金井での事件の被害者の女性歌手は、刺されて意識不明になっていたが、何日もしてから意識を回復したと報じられている(本当によかったと思う)。オーランドで撃たれたクリスティーナ・グリミーにも、彼女と同様に持ちこたえてほしいと願っていた。クリスティーナは、私はまったく見たことも聞いたこともない歌手だが、22歳で、これからがんばっていこうという人だ。スターであるセレーナ・ゴメスのチームの一員として活動したこともあったそうで、セレーナ・ゴメスのファンの間で回復を祈る言葉が行き交っていた。本人のTwitterのアカウントでは、少し前に、スターであるクリスティーナ・アギレラと会ったときのことが楽しげにツイートされていた。芸能界にようやく足がかりを得たところだったのだろう。Twitterでは「彼女が好きで、The Voice(オーディション番組)のあのシーズンを最後まで見てた」という人もいた。クリスティーナ自身の過去のツイートから、「神」に関する言葉を画像にしてRTしている人もいた(彼女は非常にしっかりとした信仰を持っていたようだ)。みなが祈っていた。

しかし、彼女は持ちこたえられなかった。映像を見ると、非常に広い音域のある、強く印象に残る声の持ち主だ。その声でこれから成し遂げようとしていたことがあっただろうに、気の毒でならない。

【続きを読む】
posted by nofrills at 01:07 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

「暴力の連鎖」の継続を正当化するもの

テルアビブ(テルアヴィヴ)で銃乱射、4人も殺されたと伝えられている。日本語圏も含め、複数の大手メディア報道が出ている。現場は「ショッピングモール」と表現されているが、複合型商業施設の1階のレストラン/カフェ・バーだ。この店内にいた「スーツ姿の2人組の客」が立ち上がると銃を持っていて、それを店内で乱射したという。2人とも警察に拘束されており、1人は病院だそうだ(何らかの理由で負傷した)。1日の終わりにまったりとくつろいでいる会社員みたいな一般市民を標的としたこのような攻撃は、一般市民の住宅街を標的に砲撃・爆撃を加えるのと同じく、「卑劣な」攻撃である。



Twitterで検索すると、報道は日本時間で今朝の6時台からある。

【続きを読む】
posted by nofrills at 13:32 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月31日

「現在、イエメンの文筆家や詩人、画家たちは、想像力を発揮する道具を置き、その代わりに武器を手に取っている」

2015年3月25日の午後。イエメンの首都サヌアの中心部、ハッダー地区にあるぼくの家で、ヤヒヤとハシェムとぼくは、いつものようにミーティングをしていた。ぼくら3人のいるこの国は崩壊しつつあった。アリ・アブドゥラ・サレハ前大統領と組んだフーシー派の武装集団が首都を制圧し、憲法を停止して戒厳令を敷いてから、もう数ヶ月が経とうとしており、現職のアブド=ラブ・マンスール・ハディ(暫定)大統領が避難している南部の都市アデンの大統領宮殿を爆撃するようになっていた。

国の外の関心をイエメンにひきつけておくにはどうしたらよいかについて、ぼくら3人は、うちの今の窓から見えるアッタン山に日が沈みかけるまで、話し合った(アッタン山のあたりは、その後、1年にわたって最も激しい空爆にさらされることになる)。

その日は結局、基本のフォーマットを維持してやっていこうという結論に達して、散会した。ヤヒヤはカメラを使い、世界が知らなければならないことを記録する。ハシェムはその映像と、ぼくらが共同制作する報告を、ソーシャル・メディアにがんがん流す。そしてぼくは世界各国・各地の報道機関へのつてを使い、ぼくらのまとめた報告をニュースのサイクルの中に留めておくようにする。

じゃあまた会って話をしよう、最終的にどういうふうにしていくかはそのときに詰めよう、ということにして、その日はそれで分かれた。そしてその後、ぼくら3人は顔を合わせていない。


これは、ファレア・アル=ムスリミさん(Farea Al-Muslimi)が5月27日付でアルジャジーラ・イングリッシュに寄稿した文章の書き出しの部分を訳出したものである。

ファレア・アル=ムスリミさんは、イエメンのカーネギー国際平和基金(財団)が2006年11月に設立したカーネギー中東センター(レバノン、ベイルート)の客員研究員(→同センターのページ)。大学はベイルートのアメリカン大学を出ているそうだ。年齢はまだ若いが(ウィキペディア英語版では彼の「若さ」が強調されている)、ジャーナリストとして活動しながらイエメンでシンクタンクを立ち上げるなどしてきた人で、2013年4月には米議会上院の憲法・市民権および人権に関する司法小委員会(the Senate Judiciary Subcommittee on the Constitution, Civil Rights and Human Rights)に招かれて、米国によるドローン戦争の実相を証言した(ご記憶の方も多いだろう)。

「わずか6日前のことですが、私の出身地の村が、アメリカのドローンによって攻撃されました。素朴で貧しい農民たちが震え上がっています」と彼は語っている(→Huff Poに少し、文字起こしがある)。


【続きを読む】
posted by nofrills at 06:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月27日

現職の米大統領が初めて「被爆地」を訪問した。被爆者を抱きしめもした。

オバマ大統領がその場で何を言うかではなく、「原爆投下」について何がどのように語られているかということに関心が高い人向けになったかもしれません。そのつもりで編集したわけではなく、そのタイミングでそこにあったものを全部一ヶ所に集めてみたら、結果的にそうなった、ということですが。

米オバマ大統領の広島訪問のニュースを、英語圏で見る。
http://matome.naver.jp/odai/2146434576602055601


個人的には、Foreign Policy誌に掲載されたジェフリー・ルイスさんの記事が非常に興味深かったです。まさに「史観」そのもの。原因は常に外にある(「奴らが俺にそうさせる」)ってのがアメリカらしい。

今日のこの「歴史的」な日を前に、英語圏のメディアでは、被爆米兵(12人が原爆で死んでいる)のための活動をしてきた森重昭さんという男性(ご自身も被爆者)にインタビューしたり、森さんの活動を記録・紹介するドキュメンタリー映画を紹介するなどしていましたが、今日のオバマ大統領のスピーチ後の感動的な写真として世界中に広く流れた「米大統領が被爆者を抱擁」の写真は、森さんを抱擁しているところです。(森さんについては、26日にBBCで紹介されていたのを連続ツイートしました。それも上記「まとめ」に入れてあります。)

森重昭さんたちの活動についてのドキュメンタリー映画、Paper Lanternsのトレイラー:

posted by nofrills at 23:22 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

イスイス団: 「ビートルズ」と呼ばれた拷問・殺人集団の全員の身元がわかったらしい。4人とも西ロンドン出身だ。

あの集団の個々の構成員については、無視しておくのが一番だと思ってはいるのだが、殺害された湯川さんや後藤さんにも関係することなので、ブログに書くことにした。

西洋人のジャーナリストや支援ワーカーを拘束してきた「イスラム国」を自称する勢力(ISIS, ISIL, またはIS。ネットスラングで「イスイス団」)で、人質の監禁・拘禁・拷問や、フォーリーさん、ソトロフさん、ヘインズさん、ヘニングさん、カッシグさん、湯川さん、後藤さんの殺害とプロパガンダへの利用において最も直接的な役割を果たしていた「イギリスのしゃべり方をする4人の男たち」(「イギリス訛り」ゆえに、「ビートルズ」とあだ名されていた)の全員の身元がわかったそうだ。全員が、西ロンドンからシリアに行った者たちだった。

イスイス団のこの「ブリティッシュ・アクセントの4人」を区別するために、人質の間でつけたあだ名(記号)がジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人だった(ザ・ビートルズにはいい迷惑かもしれないが、「イギリス人で4人」といえばザ・ビートルズ、と誰もが納得する存在だということは確かだ)。

■「ジョン」
4人の中で最も有名になったのが、人質殺害ビデオでイスイス団の残虐性を見せ付けていた「ジハーディ・ジョン」で、これは幼少時に家族ともどもカタール(←すみません、間違えて書いてました)クウェートから英国に移住し、西ロンドンで育ち、かなりまともに教育を受けていた(つまり「社会からの落伍者」ではない)モハメド・エムワジという人物(26歳か27歳)だった。この人物については既に相当量、書いているのでそちらをご参照いただきたい。なお、モハメド・エムワジは2015年11月12日、シリアのラッカにおける米ドローン攻撃で標的とされ、死亡した(偶然のタイミングだが、11月13日夜にフランスのパリで行なわれた同時多発攻撃の直前のことだった)。

■「リンゴ」と思われる人物
次に身元が判明したのが「リンゴ」と思われる人物だった。2016年2月7日付のワシントン・ポスト報道(同日付で記事を出しているバズフィードとの合同調査)によると、アレクサンダ・コーティという32歳の人物で、エムワジと同じく西ロンドンの出身だ。エムワジと大きく違うのは、コーティは改宗してイスラム教徒となったという点である(20代はじめにイスラム教徒の女性と知り合ったときに改宗した。子供を2人作ったあとで別れたそうだが)。ちなみに民族的バックグラウンドとしては、父親(本人が物心つかぬうちに死去)がガーナ系で、母親がギリシャ系キプロス人だという(ガーディアン報道によると、コーティ本人のもともとの宗教はギリシャ正教)。なお、これは米国の情報当局がそう述べているということで、英国側はノー・コメント、コーティの家族もノー・コメントだとWaPo記事は伝えている。

【続きを読む】
posted by nofrills at 21:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月21日

BBCの記者さん、北朝鮮でlost in translationの結果、10時間拘束の件

4月下旬、ピョンヤンで北朝鮮労働党(労働者党)の党大会が開かれた。私は北朝鮮には別に興味はないのでBBCでヘッドラインとリード文を見ただけで詳しく知らないのだが、何でも、北朝鮮労働党の党大会というのは珍しいらしい。

そういう「珍しい」機会を設けるのは、国内的にも「引き締め」などの意味はあるのだろうが、対外的に「宣伝」したいこと、伝えたいことがあるという意味もあろう。北朝鮮は英国とは国交があり、BBCは何度か取材に行っている(2013年に、ちょっとアレなことがあったが)。APは支局を置いている。特別の機会には、他のメディアも来させる。そういった国際メディアに党大会を取材させ、自分たちの見せたい姿を外に見せるわけだ。2014年には平壌科学技術大学にBBCのカメラが入り、学生にインタビューをしていた。一般のツーリストにも、ガイド(という名目の監視役)がついて、「すばらしい北朝鮮」を見せていることは広く知られている通りだ。

で、BBCは東京特派員のRupert Wingfield-Hayesさんたち取材班がピョンヤンに行った。そして、5月9日に「報道をめぐり、国外退去処分となった」という報道があった。このときは党大会を取材にいったBBC取材班が人々の生活に焦点を当てた取材をしたら国外退去に、という流れが説明されていた

そして5月20日付で、北朝鮮で何があったのかをRupert Wingfield-Hayesさん自身が詳しく説明する記事が出た。これが、分量が相当あるので読むのに時間はかかるが、必読の記事だ。

Detained and interrogated for 10 hours in North Korea
http://www.bbc.com/news/magazine-36200530


この記事を読むと、人それぞれ、うっとくる「ツボ」があると思うが、私の場合はあれだ、lost in translationの部分。

【続きを読む】
posted by nofrills at 23:58 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月14日

失われた笑いどころを求めて(今年のユーロヴィジョン)

数時間後にはいよいよ、「広域欧州国別対抗歌合戦」ことユーロヴィジョン・ソング・コンテストの決勝である。CET (中央欧州時間)の夏時間で14日21時から、日本時間にすると、15日の4時(朝の4時)からのスタートである。世界のどこにいても、ネットで下記から生中継を見ることができる(Octoshape のソフトウェア・ブラウザ拡張アプリのDLが必要となる)。
http://www.eurovision.tv/page/webtv

YouTubeでも見られると思う。
https://www.youtube.com/channel/UCRpjHHu8ivVWs73uxHlWwFA

ユーロヴィジョンは、究極的には放送網の広域同時中継の国際的実験で、昨年、60回目の大会のゲストとして参加したオセアニアのオーストラリアが今年は正式なメンバーとして参加しており、もはや「ユーロ(ヨーロッパ)」では全然なくなっている。アメリカ合衆国の野球大会が「ワールド・シリーズ」を名乗るのだから、こっちも「ワールド」を名乗っていいと思う。

どうでもいいかもしれないが、「ユーロ」を冠したこの大会に参加する国々の、1990年代以降の広がり方を見ると(ウィキペディア英語版に一覧表になっている)、「冷戦」を教科書の中でしか知らない世代の人であっても、「ヨーロッパ」の概念が当の欧州において(欧州連合以前に)どう拡大してきたかがよくわかり、その前の時代に構築された「欧米」という概念について「ハンガリーはヨーロッパじゃないっていうんですか、キーッ」などと腹を立てずにすむだろうし、昨今、元々「西欧の先進国」と扱われていた国々が、旧共産圏諸国について「欧州の価値観を共有する仲間」呼ばわりする場合、意図されているのは「われわれの価値観を受け入れ、われわれに仲間入りしたはずの君たち」という、一種の「あてこすり」だということもわかるだろう。

http://www.eurovision.tv/page/timeline#Finalさて、ユーロヴィジョンである。大会は毎年、前年の優勝国で開催される。今年は昨年の優勝国であるスウェーデンのストックホルムでの開催だ。キャッチフレーズは "Come Together"(RemainとLeaveで熱くなっている英国系としてはお茶をふかずにはいられない)。今週、既に「予選ステージ」(「準決勝」と呼ばれている)が行なわれており、フィンランド、ギリシャ、モルドヴァ、サンマリノ、エストニア、モンテネグロ、アイスランド、ボスニア&ヘルツェゴヴィナ、スイス、あたしのアイルランド、ベラルーシ、マケドニア(あっちのほう)、スロヴェニア、デンマーク、ノルウェー、アルバニアが今日の「決勝」大会を前に姿を消した。それと今年はルーマニアがこれまで延滞してきたお金を支払えず(支払わず?)大会出場ができなくなっている。ともあれ、こうして予選(「準決勝」)で残った国と、「ビッグ5」と呼ばれる西欧5カ国、および開催国のスウェーデンを含めた26のアーティストによって競われるのが、数時間後に始まる「決勝」である(キャプチャ via kwout)。「決勝」に残れなかった代表の曲なども、ユーロヴィジョンのサイトから見られるようになっているので、ヒマな人は見てみると楽しいかもしれない。曲解説や歌詞もある。

ちなみにあたしのアイルランドは、「いかにもユーロヴィジョン」の形式的というか様式美的なポップソングで、ニール・ハノンとトマス・ウォルシュが2010年にセンセーションを巻き起こした「新国歌」で「われらが国の誇り」と讃えられたボーイバンド、Westlifeのメンバーだった美男がやる気なさげな歌唱を披露していた。Upside downと歌うところがダブリン訛りでいかしている。あと、it's now or neverってところで客席で英国旗が揺れてるのが重なるので、現実に引き戻されると思う。



というわけであたしのアイルランドが消えてしまい、(´・_・`) という顔で画面を見ることになるのだろうか……と思いつつYouTubeのユーロヴィジョン公式のページで各種サムネイル画像などを見ると、さすがユーロヴィジョン、キッチュで大げさで、安心のクオリティではあるようだ。

しかし、今年の大会は、あたしのアイルランドがいようといまいと、笑いどころがなさそうなところがすごい。笑ったまま顔が固まるレベルなのだ。

【続きを読む】
posted by nofrills at 23:59 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月08日

サディク・カーンのロンドン市長当選を祝ったパキスタン人人権活動家が、殺された。

1つ前で「『暗殺』とか、シャレになんないんっすけど」と書いたが、まさにそういう話。

ロンドン市長になったサディク・カーンは、パキスタンから英国に移住した家の子で、彼自身はロンドン生まれ・ロンドン育ちのロンドナーで英国人だが、パキスタンに関する発言や活動も行なっている。セキュラー(世俗主義)で「リベラル」な立場からの発言だ。

そして、これは、パキスタン国内のナショナリスト(国粋主義者)や保守派にはがまんならないことかもしれない。そのことは、マララさんについて「あんなガキは撃たれて当然」という方向のものすごくひどい言説が、「現地の声」としてそれなりにもてはやされてきた日本語圏では、たぶん説明不要だろう。

パキスタンのカラチで、サディク・カーン市長の誕生を喜ぶ発言をFacebookに投稿した人権活動家が、友人たちとお茶を飲んでいるところを銃を持った何者かに襲われ、撃ち殺されるということが発生した。FBの投稿からわずか数時間後の襲撃だった。

【続きを読む】
posted by nofrills at 11:01 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「チラシの裏に書いとけ、な?」

あのですね。リアルな生活の中で、「こんなこと言い出したら、相手はドン引きするだろうな」っていうことは、それを口にしても相手がドン引きしないような間柄だったりする場合は別として、たとえ喉まで出掛かっていても、口にはしませんよね。

「新しく車買ったんだ」っていう人に、「事故起こして人を怪我させなければいいけど」なんて言えるのは、お互い、よほど分かり合ってる場合だけですよね。

定食屋で焼き魚定食を注文した人に、「ヘルシーだね。魚は健康にいいからね」と言うことはあっても、「魚のコゲを食べるとガンになる」とか、言わないですよね。その人とあなたが親しくて、「食の安全」的なトピックについて話が合うということが確認されている場合は別ですけど……。

ネットで、どこの誰でどんな人なのか知らないような人と言葉を交わそうとするとき……というより、そういう人に自分の言葉を投げかけようとするときも、同じですよね。相手がドン引きするようなことは、そうやたらとは言わないですよね。

しかし実際には、「今日はいい天気で、夕方の雲がきれいでした」っていう写真について、「地震雲」がなんちゃらと言い出す人、そう言って絡んでくる人がネットにいたりする。「大雨が降って気温が急に高くなり、季節の変わり目を感じた」というブログに、「気象兵器」がどうたらこうたらというコメントを書く人だっている。

別に何を思っても自由だし、何をメモったっていいんですけど、「きれいな雲」の写真をアップしてる人に直接「地震雲だ」と言ってみせる必要性も意味もありません。「季節の変わり目」のことを文章で書いている人に、「気象兵器」の話をしたって、相手はドン引きするか、そうでなければ「はあ?」となるだけです。

chirashi.jpg「地震雲の可能性がある」とか、「気象兵器じゃないか」と思ったことを書いておきたければそうすればいいけど、それ、「チラシの裏」でいいですよね。

「選挙があって、こんな人が当選したよ。嬉しい。よかった」っていうトピックでブログ書いて、Twitterにフィードした人に、「暗殺されなければいいんですけど」なんて、言わないですよね。

てか、どっかで選挙があって誰それが当選したという新聞の一面を見て、いちいち「暗殺されなければいいですけどね」とかいう会話を、世間話としてやってる人たちがこの世の中には多いんでしょうか。

私にはわかりませんが、少なくとも私は、人が死ぬとか殺されるとかいったことを、そういうふうに取りざたするような無神経さは持ち合わせていません(私は私なりに無神経ではあるけれど)。

また、人が亡くなったときに、何はさておき「暗殺」とか「怪死」と騒ぐ、という界隈には、リアルでもネット上でも、接点を持っていません。以前、福島第一原発事故の影響についての心配が世間を覆っていたころに「急性心不全」か何かがネット上でやたらと騒がれ、それによって私は個人的に非常に、本当に心的トラウマを負うほどに嫌な思いをしたのですが、当ブログは、そういうことを《世間話》として盛り上がる世界には属していません。

当ブログ管理人は、そういう話に巻き込まれることを拒否します。

以下、記録。

【続きを読む】
posted by nofrills at 05:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月17日

カナダのトルドー首相というパーフェクト・ヒューマンが、今度は量子コンピューターについて語ったので。

ここまでくるとギャグ。昔の少女マンガの類型で、「冴えない主人公(女子)が憧れている生徒会長(男子)」。お蝶婦人みたいな完璧な人と付き合ってる……って、この人の場合、ほんとにそういう人と結婚してるから、本当にフィクションの中の人なのではないかと思う。恵まれた容姿にドラマみたいなバックグラウンド、政治家として必要な弁論の才に、党を率いるリーダーシップ、明確な理念、妻との間にはかわいい子供が3人……

さらに加えて、カナダの首相、ジャスティン・トゥルードー(トルードー、トルドー)は、量子コンピューターについても語れるっていうんだから。

事の次第はこう……オンタリオ州ウォータールーにあるペリメーター理論物理学研究所(→YouTubeでのアウトリーチ活動がおもしろそう)を訪れて、目に見えやすい物理実験などを行なったトゥルードー首相が、マンガみたいにややこしく数式がみっしり書かれた黒板を背にして記者会見に臨んだところ、ひとりの記者が質問に入る前の前置きとして、冗談めかして「ここではぜひ量子コンピューターについてお伺いしたいところですが」と述べたあと、「イスイス団とどう戦っていくか」を質問した。

普通なら、首相が量子コンピューターについて知ってるはずがないので、「ははは」と苦笑して「イスイス団とどう戦っていくか」の話になる……ところ、このパーフェクト・ヒューマンは立て板に水のごとく、「通常、コンピューターというのはですね、通電しているかしていないかで動作します。1か0かの二元論ですね。一方……」と語り始めた。

“Normal computers work − either there’s power going through a wire or not. It’s one or a zero; they’re binary systems. What quantum states allow for is much more complex information to be encoded into a single bit. A regular computer bit is either a one or a zero, on or off. A quantum state can be much more complex than that because, as we know, things can be both particle and wave at the same time, and the uncertainty around quantum states allows us to encode more information into a much smaller computer. So that’s what’s exciting about quantum computing, and that’s where we’re going.”

Justin Trudeau Was Asked About Quantum Computing And Actually Gave A Pretty Good Answer
http://www.buzzfeed.com/craigsilverman/justin-trudeau-was-asked-about-quantum-computing-and-actuall




上記BuzzFeed記事によると、「繰り返しが多い」といった欠点はあるものの、「基本的な部分の理解は正確」で、「首相が知っていると思われるよりはるかに豊富な知識」があり、まとめると「専門家も及第点」といったところのようだ。少なくとも、はったりでデタラメを並べているわけではない。

【続きを読む】
posted by nofrills at 05:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月16日

ドイツで、トルコ大統領をバカにしたコメディアンが、トルコ政府の要請に応じて訴追されるかもしれない(ドイツ国内法で)。

https://twitter.com/nofrills4月15日(金)、英語圏の「国際」ニュース方面で話題になっていたのが、トルコのエルドアン大統領である(キャプチャ via kwout)。

トルコのエルドアン大統領といえば、昨今、あからさまに「表現の自由、報道の自由」に圧力をかけていることで「国際」ニュースを賑わしている。この3月には、政権に批判的だった有力新聞Zamanを政府が非常に強引に接収した(口実は「Zaman紙はテロ組織とつながっている」というものだった)ことが国際的に大ニュースになった(日本ではどの程度報じられていたのかは私は知らないが、3月12日付で朝日新聞の現地記者さんが当事者にインタビューした記事が出ているので、「なぜメディアは報じないのかー」とかいうことでは全然ない)。

Zaman紙の接収の前にもトルコでの報道の状況は悪化していた。またエルドアンは、首相だったころ(大統領になる前)からかなり強権的な態度を見せており、Twitterを遮断しようとすることも頻繁なら、米国籍を有するジャーナリストが国外追放にされたりもしている。それに、エルドアンであろうとなかろうとトルコでは微妙なトピック(アルメニア虐殺、クルド人のアイデンティティ)をめぐってはたびたび、言論・報道に関する事件が起きてきた。そこにもってきて「治安当局が非武装の民衆に対し催涙ガス」というような形で、有力新聞Zamanが強引に接収されたのだから、いやがおうにも関心は高まる。3月以降、English PENが『包囲下のジャーナリズム』と題する報告書(筆者はトルコのジャーナリスト)を出すなど、国際的に思想の自由・言論の自由・表現の自由・報道の自由を追求している諸団体や人々の目がトルコに注がれている。

そんな中で、4月15日にエルドアン大統領が注目されていたのは、トルコ国内でのメディア統制・規制よりさらに上を行くことが、欧州で進行していたためだ。

12日付のNYT記事によると、事のあらましはこうだ――ドイツのテレビで活躍しているコメディアンで、時事ネタ(風刺ネタ)が得意なJan Böhmermannさんが、数週間前、ドイツの公共放送ZDFでやっている番組でエルドアン大統領をネタにした詩を読み上げた。これが本人の逆鱗に触れたようで(なぜトルコまで伝わっていったのかはちょっとわからない)、アンカラではドイツの大使が呼びつけられた。事態はそこで終わらず、ドイツとトルコの外交問題になった。

【続きを読む】
posted by nofrills at 06:40 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月15日

シリコン・ヴァレーに流れ込んでいるCIAのカネを追った報道記事が出ているのだが、「パナマ文書はCIAだよ!」などと噛み付いてくる方面は無反応なのだろうか。

ガーディアン在籍時にエドワード・スノーデンによる「NSAの監視活動」の暴露の報道を行なったグレン・グリーンウォルドが、ガーディアンを辞めたあと新たに立ち上げたThe Inteceptが、今月3日に報道解禁された超大型リーク案件、いわゆる「パナマ文書」の調査報道に関わっていなかったのはやや意外な感じがしたが、世の中、骨太な調査報道を要する「リーク」案件はほかにもある、という当たり前のことを改めて思い知らせるようなニュース。

第一パラグラフをコピペして、リンクだけしておくんで、あとは各自勝手に読んでください。

The CIA Is Investing in Firms That Mine Your Tweets and Instagram Photos
Lee Fang, Apr. 15 2016, 2:57 a.m.
https://theintercept.com/2016/04/14/in-undisclosed-cia-investments-social-media-mining-looms-large/

SOFT ROBOTS THAT can grasp delicate objects, computer algorithms designed to spot an “insider threat,” and artificial intelligence that will sift through large data sets − these are just a few of the technologies being pursued by companies with investment from In-Q-Tel, the CIA’s venture capital firm, according to a document obtained by The Intercept.


【続きを読む】
posted by nofrills at 23:44 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月04日

【パナマ文書】マネー・ロンダリングに関する話をするときに、ソース・ロンダリングしてませんか? ということにも留意。

近頃パナマで流行るもの、脱税目的、不正蓄財……というわけで、租税回避地 (タックス・ヘイヴン: tax haven) として知られるパナマにきっとたくさんあるであろう法律事務所のひとつ、モサック・フォンセカから内部告発者が出て、世界各国のあの人やこの人が関係者や家族を経由してどんなことをしているかが暴露された。Panama Papers (パナマ文書) として、世界各国の報道機関が連携し、1年間調査報道を重ねてきた結果が、2016年4月4日に公開された。

これが日本語圏では「なんと、あのメッシも!」とかいう方向になってるらしいので頭が痛いが(これには実際の「被害者」がいる。今も出続けている)、ものすごい時間かけて(ちんたら作業してたにしても、10時間くらいかかった)いろんな情報を1ヶ所にまとめておいたのでご参照いただきたい。

複数の国のトップもやってた租税回避地での蓄財。詳細がリークで明らかに。#PanamaPapers
http://matome.naver.jp/odai/2145975940070986501


内部告発者(リーカー)が主に接触したのはドイツのSüddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)、全体の取りまとめというかハブ的な役割を果たしたのがThe International Consortium of Investigative Journalists (ICIJ) で、ピュリッツァー・センターとICIJがこのために制作した解説ビデオが下記である。



冒頭が、オフショア、租税回避とは関係のないシリア内戦の話なので「あれ?」と思うかもしれないが、間違った映像ではない。シリア内戦は「これらの戦争犯罪はしっかり記録されている」というために使われているだけで、本題は「しかし、それを支えてきたオフショア・ファイナンスの活動はそうではない」。そして「そのように蓄えられた金は、シリア空軍に……」と展開し、今回文書がリークされたモサック・フォンセカというのがどういう会社なのかが、「ロシアで13歳で誘拐された少女の人身売買」というあまりに非道な実例や、ウガンダで起きていることを通じて説明される。英語聞き取り必須。

それから、ガーディアンのスタイリッシュな解説ビデオもわかりやすい。ロシアのプーチン大統領のケースを例として、モサック・フォンセカによる蓄財と資金洗浄(マネー・ロンダリング)がどのように行なわれているかをわかりやすく説明してくれている。英語が聞き取れなくても読めれば大丈夫。

【続きを読む】
posted by nofrills at 23:59 | TrackBack(1) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月28日

小さな鳥と、米大統領候補候補

ニュースというのは基本的に、半分以上は「ひどいことが起きた」ことを伝えるものであるとはいえ、あまりにひどいことばかりが伝えられている中、米大統領選挙関連で「かわいいニュース」である。

米大統領選挙は、11月の投票に向けて、各党の候補者を党内で選んでいる最中だ。候補者選びは(大統領選挙本選とある程度は同じように)各州別に「この人を候補者にする」と投票で決定し、その州に割り当てられている人数から、投票された分の票がその候補に入るという方式で進められる(例えばA州では50人の票があり、X候補に30人、Y候補に20人、B州では70人でX候補に35人、Y候補に35人……というように)。集計は民主党と共和党とでは方式が異なるなどしているので、ウィキペディアをご参照いただきたい。

今回の選挙では、民主党は2,383人、共和党は1,237人の票が必要だそうで、現時点では民主党はヒラリー・クリントンが1,712人、バーニー・サンダースが1,004人をとっている。共和党は……各自ご確認いただきたい。
http://www.politico.com/2016-election/results/delegate-count-tracker

もう「大勢は決した」と言われている段階だが、まだ決着はついていない。そんな中、バーニー・サンダースがアラスカ州、ハワイ州、ワシントン州をとったのが先週末だ。その投票の直前に起きたこと。

見ろ、バーニー・サンダースがディズニー・プリンセスのようだ。#BirdieSanders
http://matome.naver.jp/odai/2145897694384927101


【続きを読む】
posted by nofrills at 23:01 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月26日

イスイス団は、子供に、子供を殺させる。

今日、イラクでイスイス団の自爆攻撃があった。いや、今日*も*、イラクでイスイス団の自爆攻撃があった。BBCなど国際メディアも1本記事を立てるレベルで報じている(きっと国際メディアがろくに報じない自爆攻撃は、イラクではいくつもある)。標的とされたのは「サッカーの試合」で、「29人」が殺されたと文字にされている。

Iraq violence: 'IS suicide attack' kills 29 in football match
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-35901358

The bomber detonated the explosives at the end of a football match, wounding more than 60 others, according to police and medical sources.

...

A local police captain said the suicide bomber blew himself up in the crowd as the trophy was being handed to the winners, AFP news agency reported.


実際には、この言葉から想像されるよりももっとsinisterなことが行なわれた。標的とされた「サッカーの試合」は少年サッカー。殺された「29人」は多くが子供たちだ。

子供の中で自爆したイスイス団戦闘員も、子供だ。

イラクは「サカバカ」(サッカー馬鹿)の国だ。サダム・フセインは民衆に不満を抱かせないよう「パンとサーカス」は提供していたが、その「サーカス」がサッカーだったという。イングランドの人たちもサッカーというと熱くなるが、イラク人もそうで、イラク戦争のときはBBCなどイギリス人の取材クルーが「ベッカムは止まっているボールがあるときにはいい選手だ」などと話しかけられたといったことが、「こぼれ話」的なところで書かれていることがあった。

しかし競技スポーツは、ある者たちにとっては侮蔑すべきものであり、そればかりか力で破壊しなければならないものである。サッカーの試合を村人がテレビで観戦していた村のカフェが攻撃対象とされるということは、アフリカでも中東でも起きている。

【続きを読む】
posted by nofrills at 23:59 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月24日

ISISに入ろうとしたという日本人男性の件

今日(2016年3月24日)、大きなニュースになっている表題の件、英語で読める報道記事(それぞれ第一報)をリンク集としてまとめてあります。

イスイス団(ISIS)に入ろうとした日本人がトルコで拘束されたとの件(報道リンク集)
http://matome.naver.jp/odai/2145879858636568301


トルコの英語メディア(アナドル通信、ドアン通信など)も、国際メディア(ロイター、AP、AFP)も、ざっと見たところ、あまり詳しいことは書かれていませんでした。日本の報道機関が第一報で記事に書いていることと情報量にほとんど違いはないと思います(日本の新聞記事にない情報もありますが……当該の男性が「M.M」という名前であること、拘束時の男性の写真など)。

【続きを読む】
posted by nofrills at 20:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

「恐怖 (terror) には屈さない」と言葉にすること。花は掲げても掲げなくてもいい。(付:イスイス団犯行声明)

3月22日のブリュッセルでの空港と地下鉄への連続攻撃(ISISが犯行声明)は、日本語圏では朝日新聞が「連続爆破テロ」産経新聞が「同時テロ」毎日新聞が「同時テロ」読売新聞が「同時テロ」という用語を使っている(以上、新聞名の50音順)。空港の爆破と地下鉄の爆破の間隔が1時間強あったので「連続」のほうが厳密なように思うが、感覚としては「同時」でもあるだろう。

いずれにせよ、「週末の夜」のユルい時間の市民生活が標的とされた2015年11月13日のパリとは逆に、2016年3月22日のブリュッセルでは「平日の朝の通勤時間帯」が標的とされた。空港での爆発は朝8時ごろ。空港には遠距離便を使う人ももちろん大勢いただろうが、近隣国への出張に向かうビジネスピープルも大勢いただろう。爆破が行なわれたのは遠距離便(シェンゲン圏外行き)のターミナルだったが、「空港内で爆発があり、離着陸はすべてストップ、全員退避」ということが起きたときに「自分(のいる場所)も標的にされているのではないか」と思わないでいることは難しいだろう。続いて朝9時ごろに爆破された地下鉄は、3両編成の真ん中の車両が駅で停車中に爆破されたそうだが、その駅(マールベーク駅)はEU(欧州連合)の政策執行機関であるEC(欧州委員会)の建物の最寄り駅で、業務に入る時間帯で人の動きが多いころを狙っている(時期的にも、どうしても地下鉄サリン事件を思い出さずにはいられない)。

空港での爆発の様子を、毎日新聞が次のように伝えている(ブリュッセル賀有勇記者)。

「2度目の大きな爆発で天井が崩落した。あちこちが血だらけになり、けが人が倒れ、荷物が散乱した」。爆発10分前にスイス・ジュネーブからブリュッセル国際空港に到着したという男性は、仏テレビ局に爆発直後の様子を語った。爆発があった出発ロビーには、爆風ではがれ落ちた天井材や窓ガラスが散乱。床にはけが人から流れる血と、爆発で破損した配管から出た水が混ざっていたという。

……報道によると、1回目の爆発は、搭乗手続き客で混み合うアメリカン航空のカウンター近くで起きた。空港職員の男性は英BBCに「1度目の爆発の後、皆が同じ方向に向けて走って逃げる途中でまた爆発があった」と証言。2度目の爆発は最初の爆発現場から離れたスターバックスコーヒーの近くで起きたという。現場に居合わせた英スカイニュースの記者は「すさまじい音がして、建物が揺れるのを感じ、煙と粉じんがわき上がった」と話した。

ベルギー同時テロ 「戦場のよう」通勤時間帯の惨事
http://mainichi.jp/articles/20160323/k00/00m/030/068000c
http://archive.is/XWoam


2度目の爆発で、このスタバの店員さんが1人軽傷を負ったとスターバックスがステートメントで述べている。さらに、当面の間、ベルギー国内の店舗はすべて閉鎖するとも。

【続きを読む】
posted by nofrills at 20:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

「Twitterの最初のツイート」から10年の日。

bbc21march2016身内のちょっとした連絡ツールとして考案・開発されたTwitterが、最初のツイートから10年を迎えた。というわけでTwitter上はお祭り騒ぎに見えるが(Likeのボタンを押すと動きがかわいくなってたりするし)、一歩外に出ると、「この10年」系の記事などはあるが、全体的に静かである。左の画像(クリックで原寸大)は2016年3月21日のBBC Newsのトップページだが、Twitterに関する記事は、キャプチャした範囲の一番下にちょっとあるだけだ。(この記事については本稿の下のほうで見る。)

一時期、Twitterが何かをする(というプレスリリースが出される)とメディアがこぞって記事にしていたが、2013年の株式上場以降はそういうのが徐々におさまってきて、「Twitter上での暴言」が社会問題化したり(あれは「Twitterだから」起きることというより「ネットだから」起きてるんだと思うが)、「イスラム国」を自称する勢力(ネットスラングで「イスイス団」、本稿では「ISIS」と表記)などがプロパガンダや人員集めのためにTwitterを利用している(あの人たちが利用しているのはTwitterだけではないのだが)ということが喧伝されたりし、Twitterの経営陣のフラフラ具合もあいまってゴシップ大好きなIT系メディアが「Twitter叩き」を展開して閲覧数を稼ぎ……という中で、もう、Twitterについて何かを書くことはファッショナブルではなくなっている(カネを生まなくなっている)のだなあという気がする。

英インディペンデント(紙版を出す最後の週に入ったばかり)では、下記のような「エポックメイキングなツイートまとめ」の映像を出している。英国のメディアのまとめだから話題の偏りはあるが、個人的には、Twitter本家の映像(あれは「わが社のプロモーション・ビデオ」だ)よりも、記録物としては出来がよいように思う。なお、Twitter本家の映像で語られる「歴史」は2009年(ハドソン川)から始まってる感じがするが、インディの映像では「ハッシュタグが登場したのは2007年、あるユーザーの発案でのことだった」とかいうのもしっかり組み込まれている。


※AdBlockを使ってるとビデオ・プレイヤーが動作しないかもしれません。下記のインディペンデントの記事ページで見たほうが早いかも。
http://www.independent.co.uk/life-style/gadgets-and-tech/news/twitter-turns-10-the-decade-s-most-important-tweets-a6943886.html

Twitterの「歴史」なら、2年前の2014年3月にMashableが作った下記のビデオがとてもよい。



【続きを読む】
posted by nofrills at 23:58 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月20日

3月20日に/イスタンブールでの自爆




13年前、米軍がバグダードに対する攻撃を開始した(イラク戦争)。

23年前、IRAがイングランドの小都市ウォリントンの歩行者専用の商店街のゴミ箱に仕掛けた爆発物で、3歳の子と12歳の子が殺された。

それが3月20日という日付だ。

昨日、2016年3月19日トルコのイスタンブールで男が自爆した。Twitter上を流れていた監視カメラの映像は、ウォリントンの商店街によく似ているように見えた(もっとアップマーケットかもしれないが)。

【続きを読む】
posted by nofrills at 23:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む