詳細

2008年05月09日

画像で空耳ならぬ空目したついでに、北アイルランドのニュース(米国代表団を招いての経済会議)

BBCで最新の記事を読んで、読み終わって「うむー」と眉根を寄せて、ページをスクロールした一番下の画像を見て、「またIRA関連で何か出ているな」と思ったのだが、IRAじゃなかった。イスラエル成立60年関連の濃いレポートだった。
bbc-09may2008.gif

下記が空目の原因となった「何度も見せられた画像」。2005年夏の「IRA活動停止」関連の記事より。
bbc-iramural.gif

脳の血流量が一時的に激増し、心臓に悪いので、まぎらわしい画像を使わないでもらいたいなあと個人的には思う。(笑)

で、そんなのを見たので、BBC NIを見てみたら、ははは、例の「エコノミック・コンファレンス」(@イアン・ペイズリーの引退の花道)でベルファスト訪問中のNYC市長がかなりな提案をしたらしい。

Take down peace walls, NY Mayor
Page last updated at 16:46 GMT, Thursday, 8 May 2008 17:46 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7390938.stm

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北アイルランド

2008年05月03日

「アーティスト」にはアーティストらしい弁護を、ってことらしいのだが

2006年11月24日、北アイルランドのdevolutionの期限日に、北アイルランド・アセンブリー(ストーモント)に爆発物を背負って乱入し、あえなく取り押さえられ、98年グッドフライデー合意で得た「特赦」をフイにしたマイケル・ストーン(元UDA/UFF、そのうちに「フリーランスのガンマン」になって、1988年3月、ジブラルタルで射殺された3人のIRAメンバーの葬儀を銃と手榴弾で攻撃、3人の参列者を殺した人物)の「議会乱入事件」の裁判がそろそろ始まるらしいのだが、これがまた、お茶がいくらあっても足らないじゃない。え?なんですって?「お茶が足らないのならビールをふけばいいじゃない」? ええ、じゃそうしましょ。

Art experts aiding Stone defence
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7380262.stm

ストーンは、IRAメンバーの葬儀を襲撃したことで有罪となり、ロング・ケッシュ(メイズ)刑務所に入れられていたのだけど、そこで囚人の自主勉強活動で絵画を始め(子供のころから絵は好きだったと自伝に書いてあるけど)、98年のGFAで出所したあとは、「アーティスト」としてコミュニティ活動を行なっていた。10代の子供たちに「絵」という形でアウトプットすることを伝えたりもしていたらしい。で、肩書きは「アーティスト」ということになっていたのだが、一方でやっぱり「フリーランスのガンマン」で、ベルテレさんのなじみの記者に連絡して「だれそれの居場所を教えてくれたらスクープ記事書かせてやる。お前の目の前でブチ殺してやるよ」と言ってたとか、議事堂乱入事件の直後にはいろんな話が出たのですが、それの裁判がようやく始まるっぽい。

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マイケル・ストーン 北アイルランド

2008年04月24日

4月24日はイースター蜂起の日

1916年4月24日から、ちょうど92年です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Easter_Rising

ウィキペディア英語版のトップページの「今日は何の日」を見て気付きました。
easterrising.gif

時差の関係があるのでまだ特に何も捕捉していないのですが、日本時間の25日になれば、何らかの記事が出るかも。そしたらアップデートします。

ダブリンでのIRBの蜂起から77年となった1993年4月24日、IRAの爆弾がロンドンのシティで爆発、NOTWと契約していた写真家が死に、40人くらいが負傷、ロンドン大火でもロンドン大空襲でも残った中世の教会が壊滅的被害を受けました。この爆弾については、ブログで以前に書いていると思います。
http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/april/24/newsid_2523000/2523345.stm
posted by nofrills at 23:41 | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland

2008年04月21日

DUP新党首、つまりNI新首相、ピーター・ロビンソン

この5月上旬に北アイルランド自治政府首相(ファーストミニスター)とDUP党首を辞するイアン・ペイズリーに代わって、自治政府首相とDUP党首となる人物が、先週、正式に決定した。事前に報じられていた通り、ピーター・ロビンソンである(CAINでの人物紹介)。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7353569.stm

ピーター・ロビンソンは、1948年12月、ベルファスト近郊の生まれ。1926年生まれのイアン・ペイズリーより22歳若く、1960年代生まれのイアン・ペイズリー・ジュニアより20歳ほど年長である。1970年に結婚し、3人の子供がある。夫人のアイリス・ロビンソンもDUP所属の政治家(英国会議員)。

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2008年04月12日

BBC Panorama: Divide and Rule

7日に放送されたBBC Panoramaの北アイルランド特集の回を、今、見終わった。

Divide and Rule
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/panorama/7334308.stm

放送後1週間は確実に、上記URLから視聴可能(英国外からでも。英国内にいるなら、iPlayerを使ったほうが画質がよいはず)。

音声・映像とも粗く、北アイルランド・アクセントだから非常に聞き取りづらいが、28分時間があれば、見てみる価値は十分にあると思う。

レポーターはDeclan Lawn(デクラン・ローン)。彼はバリミナに生まれ、デリーで育った。バリミナはイアン・ペイズリーの本拠地、デリーはマーティン・マクギネスの本拠地だ。

今でこそ「チャックル・ブラザーズ」としてぶいぶい言わせているペイズリー&マクギネスだが、NI紛争においてはまったくの敵同士だった。デクラン・ローンの家はカトリックで、紛争がひどくなるにつれ、プロテスタントが多いバリミナにいづらくなってデリーに引っ越したそうだ。

そういう人が、デリー、バリミナ、ベルファストを取材して回ってまとめたのが、このPanoramaのレポートだ。

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2008年04月10日

和平合意からぴったり10年。でもとても静か。

北アイルランドの和平合意(ベルファスト合意、またはグッドフライデー合意。以下、「GFA」)の署名から、日付上、ぴったり10年になる。(GFAは1998年4月10日にベルファストで署名された。)

BBCのOn This Day(今日は何の日)ではGFAが4月10日のトップ項目になっている。他の項目は、「1972年4月10日、イランで大地震、数千人が死亡」、「1968年4月10日、ニュージーランドでフェリー事故、死者多数」、「1981年4月10日、獄中でハンスト中のIRAメンバー、ボビー・サンズが下院議員に当選」、「2000年4月10日、HIV陽性を理由の解雇は不当であるとして賠償命令」。

【画像:BBC On This Dayの「4月10日」のトップページ(キャプチャ)】
onthisday10april.png

BBC On This DayでのGFAについての記事:
http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/april/10/newsid_2450000/2450823.stm

協議がずれこんで、夜中も夜中、すごい時間帯にBBCがレポートしている映像を最近どこかで見たのだが、どこで見たんだっけか。上記URLから見ることができるビデオは、夕方のニュースでの要点解説と、主要プレイヤーの会見のまとめだ。(これ聞いてると、文字で読むのと内容は同じなのに、妙に「来る」んだよなぁ。10年前か、って。)

で、10年目の今日なのだが、ベルファストで記念のイベントが行なわれたにも関わらず、英メディアは静かだ。今年のイースター(3月後半)のときにあれこれ特集を出していたのだが――北アイルランド担当のブレア側近としてあんなことやこんなことを知っているジョナサン・パウエルの「暴露本」の出版記念特集も込みで。

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2008年04月08日

オマー爆弾事件の民事訴訟 (対Real IRA) 開始。

※以下、書きかけ。

オマー爆弾事件の民事訴訟が、ベルファストの高裁で開始されました。8週間くらい続く予定。訴えているのはあの爆弾事件で殺された人たちの家族・親族ら。訴えられているのはReal IRAの創設者であるマイケル・マッケヴィットら(共和国で有罪判決を受け刑務所にいる。控訴か上告の手続き中だったり)と、組織としてのReal IRA。

omaghcivil.gif

「北アイルランド映画祭」で上映された作品のひとつ、『オマー』で「主役」だったマイケル・ギャラガーさんが、遺族団体の代表として、この訴訟についても大きな役割を果たしています。

詳細はのちほど書き足します。はてなブックマークのほうに記事のクリッピングをしていますのでよろしければごらんください。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/Omagh%20Bombing/

2008年04月02日

【訃報】Noreen Hillさん

「政治的暴力」という言葉を与えられた理不尽な暴力に巻き込まれ、それと闘ってきた人がまたひとり、亡くなったとの報道。

Death of Enniskillen bomb widow
Page last updated at 17:36 GMT, Tuesday, 1 April 2008 18:36 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7325347.stm

Noreen Hill(ノーリーン・ヒル)さんの夫、Ronnie Hill(ロニー・ヒル)さんは、高校の校長を務めたような人だった。1987年11月8日、彼は地元の戦没者追悼記念式典を見に出かけ、IRAの爆弾で頭に重傷を負い、無意識の状態に陥り、そしてそのまま、13年後の2000年12月に亡くなった。

妻のノーリーンさんは、13年間夫の介護を続け、そして社会から武器を根絶することを呼びかけ続けた。

Slugger O'Toole(posted by Turgon):
Noreen Hill Dies
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/noreen-hill-dies/
As Mrs. Hill said in a previous interview: "I used to have a dream that he was walking about." I firmly believe that her dream in now a reality in heaven.

ノーリーン・ヒルさんは、以前インタビューで「夫が歩いている夢を昔はよく見たものです」と語っていた。今ごろは天国でその夢が現実になっていることだろう。

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2008年03月24日

【珍ニュース】問題はそれなのだろうか。

土曜日、北アイルランドで行なわれた Ballymena United 対 Lisburn Distillery の試合で、観客席から羊の脚(a lamb's leg)がピッチに投げ込まれ、動物愛護団体(an animal welfare charity)が「動物のウェルフェアに対する一般的敬意の欠如を示すもの "demonstrated general disregard for animal welfare"」として批判している。

Lamb leg thrown at football match
By Johnny Caldwell
BBC News
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7311282.stm

えと、確かに、殺されて解体された挙句、最終的には、ちょいと荒れたサッカーの試合で観客席からピッチに投げ込まれるという目に遭わされた羊さんにはお気の毒なことだと思います。成仏していただきたい(宗教違うけど)。合掌。

なお、批判をしているのはUSPCA (the Ulster Society Prevention of Cruelty to Animals)で、1827年設立(世界で二番目に古い動物愛護団体。一番古いのは英国のRSPCA: the Royal Society ...)。

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2008年03月22日

ジョナサン・パウエルの真相暴露週間まとめエントリ

※このエントリは「22日」の日付にしてありますが、18日から継続的に更新するものです。25日に記事更新を完了しました。

「北アイルランド和平」において中心的役割を果たしたブレアの側近、ジョナサン・パウエルが、グッドフライデー合意10周年を前に「北アイルランド和平」を総括し解説する内容の本を出すとのことで、3月17日からガーディアンで連載企画が行なわれている。
http://nofrills.seesaa.net/article/89880794.html

その内容については、さすがにとてもじゃないがすぐには消化できそうにないので、とりあえず、連載記事のURLだけを淡々と貼り付けていくことにした。(はてブでやってもいいのだが、埋もれてしまうし流れてしまうので。)というか、記事が多すぎてどれを読んだらいいのか、どれを読み終わったのか、自分でもわけがわからない。(こういうときは紙のほうがいい。)

■25日追記:
amazon.co.jpのカタログに入りました。4000円か……amazon.co.ukだと£12でP&Pが2.99+4.99だからだいたい£20、どんぶり勘定で£1=200円として、co.ukで注文するよりはco.jpで注文したほうが若干安い。
Great Hatred, Little RoomGreat Hatred, Little Room
Jonathan Powell


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2008年03月21日

あれから10年目のグッドフライデー

今年はイースターが異様に早く実は聖パトリックス・デイも前倒しになっていたのだそうだが、今日は聖金曜日、つまりグッドフライデーである。ということは、今日が1998年のグッドフライデー合意から10年、ともいえる。(実際には1998年4月10日に署名されているので、まだ少し日がある。)

今日が聖金曜日だから、昨日は聖木曜日(洗足木曜日)だった。で、「和平合意」から10年の今年、英国の国家元首、すなわちイングランド国教会の長は初めてアイルランド島で――北アイルランドで――聖木曜日を迎えた。

Historic first for Maundy service
Last Updated: Thursday, 20 March 2008, 12:38 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7305675.stm
The Queen has broken with centuries of tradition by attending the first Maundy Thursday service to be held outside England and Wales.

It was held in St Patrick's Church of Ireland Cathedral in Armagh, Ireland's ecclesiastical capital.

The leaders of the four main churches on the island attended the traditional alms-giving ceremony.

It marked the final day of a three-day visit by the Queen accompanied by the Duke of Edinburgh to Northern Ireland.


というわけで、イースター前の一週間を英国王夫妻はアイルランド島で過ごされたのであるが、「そっち系」のニュースは何もなかった。29年前の夏には王族が爆殺されたというのに、まったくすごい変わりようである。「だからNI和平は世界にとってプロトタイプになる」というのが英国の主張なのだが。

2008年03月20日

Bloody Sunday事件をハイジャックしたIRA

ジョナサン・パウエル本の大宣伝週間@ガーディアンの19日付記事を見て、頭から血が引くほどの苛立ち。ひとつはメディアに対して。もうひとつはシン・フェインに対して、というかIRAに対して。

McGuinness: there was no need for Bloody Sunday inquiry
http://www.guardian.co.uk/politics/2008/mar/19/northernireland.northernireland3

まず記事の書き方に苛立ち。冒頭のパラグラフ:
The most expensive judicial inquiry in British history - to establish why paratroopers shot dead 13 unarmed protesters in Derry on Bloody Sunday in 1972 - is privately regarded by Sinn Féin as an unnecessary concession by the British government, according to Tony Blair's former chief of staff.


ブラッディ・サンデーのインクワイアリ(サヴィル・インクワイアリ)のこととなると、すぐに「巨額の費用を要している」という話ばかりだ。だから何なのだ。30年近くも放置していたのは誰だ。インクワイアリの最終報告書までこんなに手間取っている(したがってその分の費用もかさんでいる)のは何が根本的な原因なんだ。証言者の保護やらヴィデオリンクやら、通常のインクワイアリよりずっとカネのかかることになってしまったのは、何が原因なんだ。

で、「シン・フェインがそれを必要ないと考えていた」ということと、「史上空前の費用を要したインクワイアリ」を並べて書くことの意味は何なのだ。

そして、マーティン・マクギネス? 彼が何かをどのように考えていたからって、何なのだ。

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2008年03月17日

ブレア側近、ジョナサン・パウエルがあんなことやこんなことを語る週間、始まる

先週末に予告されていたのだが、ガーディアンで今週、ジョナサン・パウエルの本の紹介の特集が組まれる。パウエルは、ブレアの側近として北アイルランド和平において中心的役割を果たした人物で、先週末ガーディアンに「アルカイダやタリバンと対話を」という主旨の発言が掲載されたのだが、その根拠が「北アイルランド和平」だった。
http://www.guardian.co.uk/uk/2008/mar/15/uksecurity.alqaida

guar17march2008.pngで、先ほどガーディアンのサイトをロードしてみたらそれが始まっている。パウエルの書いた文章(本からの抜粋)もあるのだが、その前に、ガーディアン記者が要旨をまとめた記事、Revealed: Blair's offer to meet masked IRA leadersを見てみた。結論からいえば、これだけで涙目。記事タイトルになっている「ブレアはIRAのアーミー・カウンシルと会いたがっていた」というのは単に「やっぱり」なのだけど、何ですかこの、"Blair redrafted an IRA statement at Chequers in the presence of Adams in 2003 and Powell regularly drafted Sinn Féin statements." ってのは。IRAのステートメントが、つまり "P O'Neil" 署名のステートメントが、ブレアの手が加えられたもので、シン・フェインのステートメントがパウエルの手によるもの? それと、"Adams and McGuinness told Powell and Blair on several occasions that the IRA needed to hold on to its arms because they were under threat from the dissident Real IRA." というのは、えっと、今も基本的には状況は変わっていない(あるいはRIRAがもっと拡大している)ので、「すべて made by the British government to secure the British rule in Ireland だったんだよ!」なんてことになれば、あの……。

アダムズの文章を読み直さなければならん。

An Irish EyeAn Irish Eye
Gerry Adams


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ブレア 労働党政権 北アイルランド

ドニゴールでBBCのジャーナリスト(複数)が逮捕、パラミリタリー活動の捜査で→釈放

[UPDATE] ジャーナリストのみなさんは即時釈放されました。そのほかいろいろ、コメント欄参照。

何だよこのニュースは。NI関連でもここまで「何だよ」と思うニュースは珍しい。

アイルランド共和国に属するドニゴール(アイルランド島の北端、というか北アイルランドのすぐ西でIRA関連でまあいろいろと)で行なわれているアイルランド共和国警察のパラミリタリー活動捜査で、11人が逮捕され、その中にBBCのジャーナリストが複数いる、との報道。

BBC staff arrests in police probe
Last Updated: Sunday, 16 March 2008, 16:20 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7299303.stm

で、このBBC記事には「11人」中の何人がBBCジャーナリストなのかが書かれていないのだが(むろん、逮捕された人たちの名前もない)、journalistが複数形であるから、2人以上11人未満だ。

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非主流派リパブリカン BBC アイルランド 北アイルランド

2008年03月09日

「停戦」とパラミリタリー:『眠れる野獣』(NI映画祭より)

★注意書き★
以下、「北アイルランド映画祭」のプログラムに含まれている『眠れる野獣』という作品のスポイラーです。この作品は3月に神戸で上映されます。事前のネタバレはいただけないという方は、素通りしてください。





男はカウンシル・フラットの自室に戻り、数百枚はあろうかというCDから1枚を選んでプレイヤーにセットする。一人暮らしの男の薄暗い部屋に音楽が鳴り、ソファに座った男の耳に特徴的なヴォーカリストの声が響く。男の目に、何か「決然としたもの」が見える――。

先月、渋谷のユーロスペースの座席で、あまりにすごい「ドラマ」を見せられて涙目になりつつ、このシーンで、北アイルランドの映画の中で使われているとはまったく予想もしていなかったReefの音を聞いて一瞬あっけに取られ、映画が始まってからずっと画面を見ながら書きなぐっていた(そのためにところどころ判読不能な)ノートに REEF と書き付けた。だが、この映画はそのあとが本当にすさまじく、ラストシーンも「ここで終わるなよ頼むから」という場面でいきなり終わってしまうというもので、見た後もいろいろと、北アイルランドのニュースに接するたびに思い出すような要素もたくさんあったのだが、この作品の中でReefの曲が使われていた、なんてことは忘れてしまっていた。

それが、つい先日、北アイルランドとは関係のない文脈で、ひょんなことから「Reefいいよね」って話になって、今ここでちょっとだけ聞きたいというモードになってfinetuneに入っている唯一のアルバム(セカンドのGlow)の30秒のサンプルを順番に聞いているときに、「そういえばReefはあの映画で使われていた」と思い出した。そして、7曲目 "Come Back Brighter" で「この曲だ!」と。

Been down, but I've come back brighter,
Sun hurts me, if I try to fight her,
I won't be sat here waiting,
I won't be sat here waiting,
I won't be sat here waiting for it,
So come and take me on.

Sometimes, the black hole's inside ya,
But if you can just lighten up yourself,
It will make you stronger,
I won't be sat here waiting,
I won't be sat here waiting,
...


「ずっと鬱々としていたが、ようやく明るくなってきた。太陽の光は、抗おうとすれば痛い。このままここでじっと座ったまま待ち続けようっていうつもりはない。たまには自分のなかにブラックホールができる。でも自分で明るくすることもできるならしたほうがいい。そうすれば強くなれるから」というような内容。

映画の中でこの曲を聴きながら何か「決然としたもの」を目にたたえたその男、フレディは、上層部の決定により自分の置かれた状況に納得がいっていない。そしてこのあと、彼はそれを打破すべく行動を起こす。

彼はベルファストのUDA (Ulster Defence Association) の一員だ。
The Ulster Defence Association (UDA) is a loyalist paramilitary organization in Northern Ireland, outlawed as a terrorist group in the United Kingdom and Republic of Ireland, and which claims its aim is to defend the loyalist community from Republican terrorism.


この映画『眠れる野獣 As The Beast Sleeps』は、BBC NIが制作したテレビ用の映画で、2001年、ロイヤリストの間に「グッドフライデー合意への反発」があることがBBCなどで頻繁に報じられていたころの作品だ。
http://www.niff.jp/films-beast.htm
http://www.imdb.com/title/tt0281609/
http://www.bbc.co.uk/northernireland/drama/beast/index.shtml

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北アイルランド 映画 暴力の現場 北アイルランド映画祭 UDA

2008年03月08日

UDAとアイアン・メイデンとキング・ビリーとベルファストの壁

ベルファストにあるUDA/UFFの壁画のなかでも最も「有名」なものが消されることになった。といっても、今の壁画を塗りつぶして、上にキング・ビリー(ウイリアム3世:オレンジ公ウイリアム)の肖像を描くことになったというのだから、何というかその、あんまり違わないというか、今日はお豆腐がないから厚揚げにしましょうみたいな話というか。

UDA says 'OK' to King William
By Paddy O'Flaherty
BBC News
Last Updated: Friday, 7 March 2008, 12:20 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7282868.stm

この壁画の場所はTavanagh Streetで、描かれたのは10年前(ということは、各武装組織が停戦してグッドフライデー合意の署名が目前に迫っていたころなのだが)。この通りの名前で検索すると、1989年に撮影された、88年のミルタウン墓地襲撃事件のマイケル・ストーンを讃える壁画(←リンク先、Professor F. C. McGrathのNorthern Ireland: History, Culture & Conflictの一部)が出てきたりするが、要するに、ばりっばりのUDA/UFF地域である。

で、今回「消される」ことになった壁画は、BBC記事に貼られている画像の下にある Enlarge Image をクリックすると全体像が見えるのだが、元ネタは誰がどう見てもエディで、つまりアイアン・メイデンのジャケである。(正面から撮影された写真は、CAINにあるDr Jonathan McCormick のMural Directoryにあります。)

Trooper

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紛争転換 UDA 北アイルランド

2008年03月05日

イアン・ペイズリーが引退を宣言

ipquitsbt.pngUncyclopediaによるとジェームズ・ボンドには 'Doctor "Ulster Says" No' として知られているらしいイアン・ペイズリー(1926年生まれ)が、ついに第一線を退くことを宣言した。昨年の北アイルランド自治政府再起動から1年となる今年5月の国際会議("investment conference" according to the BBC: "the International Economic Conference" to the Belfast Telegraph;ベルファストで開催されるもの) を最後に、ファーストミニスター(首相)の座を退くという。ただし自治議会の議員としては残りの任期はつとめる。また、自身が創設した政党のDUP(Democratic Unionist Party: 民主ユニオニスト党、民主統一党)の党首の座も退く。

Paisley to quit as first minister
Last Updated: Tuesday, 4 March 2008, 21:23 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7277886.stm

Paisley to quit as First Minister and DUP leader
Wednesday, March 05, 2008
By Noel McAdam
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/article3490680.ece

先日、同じく1926年生まれのフィデル・カストロが引退を宣言した直後に、息子のイアン・ペイズリー・ジュニアが閣僚を辞した(ちなみにこの件、Jnrの後任はジェフリー・ドナルドソンである)が、イアン・ペイズリーは自身の引退については何も言っていなかった。

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ピーター・ロビンソン DUP イアン・ペイズリー 北アイルランド

2008年02月27日

グッドフライデー合意10周年記念行事の出席者リストにビル・クリントンの名はあれど、イアン・ペイズリーの名はまだない。

現在の「北アイルランド和平」の形を決定付けたグッドフライデー合意(ベルファスト合意、以下「GFA」)は、1998年4月10日の「グッドフライデー」に署名された(その後5月のレファレンダムで承認)。今年は合意から10周年にあたり、記念行事が予定されている。

その記念行事(the US-Ireland Alliance主催の晩餐会)の出席者リストが固まりつつあるということは、これまでに何度か報じられている(今年1月のBBC記事とか)。今日はビル・クリントンの出席決定が報じられた。

Clinton confirms NI dinner date
Last Updated: Wednesday, 27 February 2008, 08:10 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7266269.stm

ビル・クリントンは米国大統領として、北アイルランドの「和平プロセス」に大きく関わった。

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北アイルランド DUP

2008年02月25日

1988年、IRA対SAS → 2008年、シン・フェイン対DUP

「あれは戦争ではありません」のDUP対「あれは戦争です」のシン・フェインの論戦は、「どっちの言ってることも変」の声もありつつ、形としてはDUPの勝利に終わったが、次の対戦は既に始まっている。

数日前、アイルランドの国営メディアで、"Anger at IRA celebration in Stormont" などという記事を見たのだが、今度はBBCに、DUP is planning an event to celebrate the role of the SAS during the Troubles という内容の記事が出た。

つまり、ストーモントの議場のあるあの壮麗な建物で、シン・フェインはIRA義勇兵マレード・ファレルを記念するイベントを行なうといい、DUPは北アイルランド紛争でのSASの役割を記念するイベントを行なうという。

ちなみに、マレード・ファレルを殺したのはSASである。彼女が殺されてもの3月6日で20年になる。
http://en.wikipedia.org/wiki/Mair%C3%A9ad_Farrell

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シン・フェイン DUP SAS 北アイルランド IRA

闇の奥に当たるかもしれない光/あれは「戦争」とは呼ばせないという論争(決着済み)

2007年に個人的に最もがっくりきたニュースは、検察が、パット・フィヌケン事件で誰も起訴しないという結論を下したことだった。パット・フィヌケンは1989年2月12日に自宅に乱入してきたロイヤリストによって家族の目の前で射殺された弁護士だが、この事件の背後にはロイヤリストの武装組織と治安当局のいわば「特別な関係」があったのだが、検察の起訴断念によって「本当に何があったのか」が明らかになる可能性がほとんどなくなってしまった。

だが、The Consultative Group on the Pastの仕事を伝える2月22日のBBC記事によると、少しはその可能性が生きていると考えてよさそうだ。むろん、法的な場で誰かの刑事責任を問うということはもうありえないのだが。

Troubles group meets MI5's chief
Last Updated: Friday, 22 February 2008, 18:57 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7259854.stm

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dontattackiran.gif
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