kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2016年03月11日

「女王がEU離脱を支持」とかいうThe Sunのガセネタの件

9日、英エリザベス女王が「EU離脱を支持」しているとかいうガセネタをThe Sunが一面でぶっとばし、即日バッキンガム宮殿からIndependent Press Standards Organisation (IPSO) に対する申し立てが行なわれるということが起きている。

そもそもThe Sunだし、The Sunであろうとなかろうと女王が公開の場でそんな発言をすることは「まずありえないこと」なので、「はいはい、The Sunのトバシ、The Sunのトバシ」と見ておくのが常識的な対応だったのではないかと思う。実際、ちょっと見たところ「おお!」的にであれ「えっ?」的にであれ、真に受けたような反応をしていたのは、UKIPのナイジェル・ファラージなどが中心となってやってる「EU離脱キャンペーン」の支持者(であることをアバターなどで明示した)アカウントばかりに見えた。

また、バッキンガム宮殿からの動きが報じられる前に、既に、女王のその発言があったとThe Sunが述べている会食の場にいたニック・クレッグ副首相(当時)が「そのような事実はなかった」とコメントを出しており(それゆえにTwitterでNick Cleggの名前がTrendsし、「一方的に裏切られた」感だけを抱えている政治的方向音痴な人たちがまた例によって「ニック・クレッグってまだ生きてたんだ」などの暴言をツイートしていたのだが)、「まともなニュース」として《拡散》されていた形跡はなかった。

日本語圏を除いては。

日本語圏では、時事通信が「女王がEU離脱支持?=王室は『政治的中立』強調」という見出しを打っていて、それがYahoo! ニュースのトップページに配信されているのを、私は見た。この見出しが「元の報道を真に受けたもの」であるかどうかは議論の余地があるかもしれないが、「真に受けていないもの」ではないということには議論の余地はない(「真に受けていない」のなら、そもそも記事にしないのだから)。「マユツバかもしれないけど、一応、拡散しておきますねー」程度に「真に受けた」ものだと言ってよかろう。



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2016年03月09日

【訃報】うちらが普通に耳にしている「ポピュラー音楽」を形作った人たちのひとり、ジョージ・マーティン死去。

ビートルズ(の音源)を聞いて「いいな」と思うようになったのは、実のところ、35歳を過ぎてからである。英語圏でよく「シェイクスピアはすごいすごいと言われるので戯曲集を読んでみたが、クリシェ(常套句)が満載でたいしたことないと思った、などと言う無知な人」が笑い話になるが(シェイクスピアが戯曲の中で使ったのがウケて、定着して、現在では「クリシェ」になっているものが非常にたくさんある)、私にとってのビートルズもそれと同じようなもので、あらかじめ「スタンダード」だったのだ。これは「世代」的なことではなく、あくまで個人的なことである(同い年や1〜2歳違いの人たちに、熱いビートルズ・ファンは何人もいる)。若いころ、「ビートルズは別に……」と言うと、年長者からも同年代の人たちからも、すべてを否定されるようなくさされ方をしたこともあったが(「何もわからない」、「耳がない」など)、それがよけいに私をこのバンドから遠ざけた。同世代でそういう感じで、何となくビートルズと疎遠だった人は、けっこう多いのではないかと思っている(根拠は、Oasisが大ブレイクしたときに「あれって、どうなんすかね」、「うーん……」という会話になった人が、少なからずいたこと)。

それに、自分が「洋楽」を聞き始めたときはニューウェイヴの時期で、そのころに「尊敬すべき先輩たち」だったパンクの人たちは(演技、ネタで)先行世代をけなしまくっていた。ジョージ・ハリスンやキース・リチャーズがレスペクトされていることは、私はロンドンで実際に音楽やってる(だいたいが同世代の)人たちと話をして知った。音楽雑誌がどんだけ持ち上げていようと、インタビューに応じているミュージシャンがけなしていようと、信じちゃいけないんだということを身を持って知った。

そんな話はどうでもいい。

【訃報】ジョージ・マーティン(今のポピュラー音楽を形づくった人。ザ・ビートルズなどのプロデューサー)
http://matome.naver.jp/odai/2145750427896475601


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2016年03月08日

例の「デス・ノートめいたネット上のネタ」について、少し調べてみた。

ネットで不特定多数の人々と何となく共有できる「気軽なネタ」にはいろいろある。その中には「ネタとしての都市伝説」のようなものもある。本気の「都市伝説」(例: 「呪いのビデオを見ると不吉なことが起きる」)ではなく、冗談(ネタ)であることがもっとわかりやすいようなものだ。

そういう「気軽なネタ」は、言ってる側は「無害な世間話」と扱っているかもしれないが、そこで「ネタ」にされている側は、内心穏やかではないかもしれないし、うんざりしているかもしれない。そういう事例について聞かれたので、発端を改めて調べてみた。

「アーロン・ラムジーがゴールを決めると……」(都市伝説じみた「ネタ」)
http://matome.naver.jp/odai/2145733695168210901


アーロン・ラムジーというのはこの人(サッカーに興味がない人は、がっさりと「有名なサッカー選手」と思っておいていただければと):



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ヒンクリー・ポイントの新規原発建設計画への投資判断を前に、EDFの重役が辞職

tt7mar16.png表題の件、ヒンクリー・ポイントについては関心をもってフォローしている方が多いと思うので、クリッピングです。

Twitterにはニュースのフィードがたくさん来ています。Twitterで検索するといろいろ拾えると思いますが、ニュースを見たいだけなら普通にGoogle Newsなどで検索したほうが早いかも。Twitterだと、記者の人のコメントなどがあります。

BBCの記事はEDF finance chief quits ahead of Hinkley Point decision. 最も大きく取り上げているメディアはFTのようです。



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2016年03月06日

「炎上」を、受けて立つ人、ここにあり(七五調)

1つ前の記事で見た「炎上」事案だが、発端から2日、3日と経過してなお、燃えている。情報の広まる範囲が広く、「今来た」という人もいるためだろう。昔の「掲示板(フォーラム)でのコミュニケーション」の時代には、何かに関心を持ったら何かを発言する前に「過去スレ・過去ログを読む」ということが行なわれたし、そういうのを読んでるうちに「脊髄反射のコメント」のようなものを書き込もうという激情が消えてしまう(落ち着く、冷静になる)ということがあったのだろうと、今になって思うのだが、「その場で言いたいことを、言いたい相手に直接言える」装置であるソーシャル・メディアでは、そういう「ワンクッション」が機能しない。かくして、3日前の話を今知って激情に駆られた人が、「あなたはひどい人ですね」といったことを口汚い言葉で綴った文章を、3日も経過してから、本人に直接ぶつけるということが行なわれるようだ。

「炎上」の当事者となったナタリーさんが、6日、自分のところに送られてきた暴言(セクハラ含む)をいくつか紹介しているのを、NAVERのページに追加した(→追加した部分だけごらんになりたい方は、3ページの下のほうから)。「身体が不自由で、オレンジの外皮をむけない人もいるんだ」という「正義感」に駆られたインターネット・モブ(「ネットいなご」)の襲来と、それに立ち向かう女性……という感じ。

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2016年03月05日

「拡散」、「バイラル」、「クソリプ」、「罵詈雑言」、「炎上」、「パクツイ」……がセットでお得!(え

個人の何気ない「つぶやき」が、多くの人のツボにはまって何百何千とRTされ、伝統的なメディアもオンライン専業のメディアもそれを中心に「記事」を仕上げ、そしてますます発端の「個人のつぶやき」は注目され、それにつれて当初の本人の意図していた「文脈」がガン無視され、的外れなリプライや、勝手な読解による言いがかりが送られ、単に「炎上」が大好きな「ネット住民」が出てきて合理性など一切ない罵詈雑言を投げつける。

発端の「個人のつぶやき」はコピペされ、誰が書いたのかを表示していない「パクツイ」としてもネット上を飛び交い、「パクツイでも、それによって問題に気づける人がたくさんいるのだからいいじゃないか」的な擁護者がごまんと出るのかもしれないなという状況が生じる。

さらに「おまけ」といわんばかりに、もともとのツイート自体が「ネットで拾った画像」に(出典URLではなく)気の利いた言葉を書き添えたものだったというオチもついている(その点は、先日の「レジ袋でメッシになりきっている子供」の写真の騒動に似ている)。

そんな「ネット上の騒動」のフルコースがコンパクトにまとまった事例があったことをBBCの記事経由で知ったので、片手間に確認できる範囲で最大限詳しく確認し、それについて書いておいた。パクられたらすぐにわかるようなクセの強い「対訳」もつけてある。

「自然派」スーパーがプラ包装材をふんだんに使用し「みかん、むいちゃいました」的商品を販売…ネット騒然
http://matome.naver.jp/odai/2145715648722274301


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2016年02月24日

「英国のEU離脱の可能性」について調べたい人のためのソースのメモ (2)

1つ前のエントリの続き。さらに英国とEUの関係について、「英国のEU離脱 (Brexit)」という文脈で調べるための情報源を、少しメモしておきたい。

前項で最後に見た、英国のERM離脱の日(1992年9月16日)のBBCのニュースの紹介記事のページに、In Contextという囲みコラムがある(当時の解説ではなく、このサイトを作ったときに編集者がつけた解説である)。そこにはこのように説明されている。
... Britain did not rejoin after 16 September 1992 - a day which became known as "Black Wednesday".

Seven months later in May 1993, Norman Lamont was replaced as chancellor by Kenneth Clarke.

He became a fierce right-wing critic of John Major's government.

In the 1997 general election he lost his House of Commons seat and a year later was made a life peer.


ノーマン・ラモントはERM離脱時の財務大臣。英語版ウィキペディアには、本人の回想録などをソースとして、ラモント自身はERMへの加盟には懐疑的だったが、ジョン・メイジャー首相(当時)がほぼ独断といえる形で加盟を決断したので、財務大臣としてERM加盟は当時最大の問題だったインフレ抑制のためには正しいことだという態度を取っていた、というようなことが書かれている。ERM離脱の翌年、ラモントは1993年5月の内閣改造で降格人事を提案されて閣僚を辞するという形で内閣を去り、以降はメイジャーを激しく批判するようになった。

In the following years Lamont became a fierce critic of the Major government. He is now regarded as a staunch euro-sceptic. In March 1995 he voted with the Labour party in a vote on Europe, and later that year he authored Sovereign Britain in which he envisaged Britain's withdrawal from the European Union, and was talked of as a potential leadership challenger to John Major; in the event it was John Redwood who challenged for the leadership. Lamont supported Redwood's campaign, which was managed by David Evans MP. He is the current vice president of the euro-sceptic Bruges Group.

https://en.wikipedia.org/wiki/Norman_Lamont#Resignation_from_the_Major_Government


この「ブリュージュ・グループ」というのが、保守党の「EU懐疑派」のハブ的なシンクタンクなので、現在保守党内で「英国のEUからの離脱に賛成」と言っている人たちの考えの背景を知りたい場合は、このシンクタンク周辺を掘ると有益だろうと思う。ちなみに「ブリュージュ・グループ」の創設者はマーガレット・サッチャーである。
http://www.brugesgroup.com/
※Twitterでは @BrugesGroup

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2016年02月23日

「英国のEU離脱の可能性」について調べたい人のためのソースのメモ (1)

……というわけで、4ヵ月後の6月23日に英国がEUに留まるか、離脱するかを問うレファレンダム(国民投票)が行われる

2014年9月にいろんなところで論を二分したスコットランド独立可否を問うレファレンダムと似て、「賛成」の陣営も「反対」の陣営も、何でもありのどぎつくていじましい「情報戦」をしかけるのだろうし、これによって生じる「分断」は深刻なものになるかもしれない。

一方で、中央(ウエストミンスター)の政界がほぼ一致結束して「独立反対」のキャンペーンを張ったスコットランド独立可否のときと異なるのは、中央政界にキャメロン政権の方針と真っ向から対立する「EU離脱賛成派」がけっこういるということだ(22日のBBC報道が大きく取り上げていたが、現ロンドン市長で2015年の総選挙で下院議員にも戻ったボリス・ジョンソンが「本当の変化」という言葉を使って「離脱賛成」を宣言し、ほかにも「パンがないならお菓子を」的な態度で一躍政界のおちょくられ大魔王となった年金・雇用大臣元党首のIDS、北アイルランド担当大臣のテレサ・ヴィラーズといった現役の閣僚、それと元閣僚のマイケル・ゴーヴ、元司法相で現在は院内総務を務めるクリス・グレイリングといった保守党の大物たちが、「コントロールを取り戻そう」をスローガンに、「離脱賛成」の陣営に回っている)。

というか、「反EU(反EC)」という理念というかムードというかそういうものは、「極右」(ナショナリズム。UKIPのナイジェル・ファラージなど)や「極左」(反・資本主義、反・新自由主義。ジョージ・ギャロウェイなど)に限らず、英国では政治のメインストリームでもけっこう広く共有されてきた。それは「英国らしさ」や「われわれの独自性」といった抽象的な理念・理想像の話ではなく、現実的で実利的な「政策決定の権限」や「コントロール」に関わる重大な問題だ。1990年代に英国が「欧州連合の統一通貨」から離脱したとき(英国のERM離脱)にも、それは大いに語られた。

……と、がっさりしたことを書き始めたとたんに、手が止まった。リアルタイムで知ってることなのだが、何かを書けるほどには覚えていない。そもそも当時の私はバカだし、得られる情報も限られていて(インターネットなど一般人は使えない時代)、「で、ポンド使えなくなるの?」という単純な疑問の答えさえわかればいいという態度だった。細かい議論の中身に興味を持ったところで、詳しく知るための情報には、「関心がある」程度ではアクセスできない。

だが今は当時とは環境が違う。ブラウザの検索窓に「ポンド ユーロ 離脱」とでも打ち込んでEnterキーを叩けば、アルゴリズムが「これなんかいいんじゃないすかね」と判断してくれた情報が並べられて出てくる。

そうしてめぐり合ったのが、『立命館国際研究』(立命館大学の紀要)の25巻3号に掲載されている田中綾一さんによる下記の論文である。登録などせずにURLをクリックするだけで読める。(ちなみに、この同じ号には南野泰義さんの『北アイルランド紛争“Troubles” の政治的起源― 1920 年代における選挙制度改革をめぐって ―』も掲載されている。こちらは以前、何らかの形で言及していたかもしれない。)

「5つの条件」からみるイギリスとユーロ
田中綾一
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ir/college/bulletin/Vol.25-3/02_Tanaka.pdf


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2016年02月20日

英国のEU残留可否レファレンダムは6月23日実施。

今週後半、EU首脳がブリュッセルに集まって、「エクストリーム交渉」を行なっていた。それは熾烈を極め、「ブレックファスト」が「ディナー」になってしまったほどだった。「エクストリーム交渉」は北アイルランドの国技だが、ここにきて強敵が現れたかっこうだ。。。などというディテールはさておき。

その交渉の結果、英国が取り付けた(というより「もぎ取った」)合意は、英国をEU内においてスペシャルな何かにするというものだった。つまり「英国は例外」というのが今以上に認められることになる、という内容。「だからお願い、英国はEUに残留しましょう!」とキャメロン首相が英国に持ち帰ったら、BrexitかBremainかの判断について、on the fenceの人たちを、Bremainの側に落とせるようなものとして合意された。

その結果、レファレンダムで「国民の選択」がBrexitになったら目も当てられないというか、どんだけのカオスになるのだろうと不安を覚えるわけだが、ともあれ、そうして合意を持ち帰った首相は、ほとんど寝てない状態だろうが、すぐに閣僚をダウニング・ストリート10番地(首相官邸)に呼んで、話し合いを持った。

そして、彼ら閣僚の態度がどう表明されるかが、20日(土)の英国の報道機関ではずっとライヴで伝えられ、最後の締めとして、キャメロン首相が10番地の前に演台を置いて宣言した。

6月23日(木)。あと4ヶ月だ。

以下、Twitterでのフィードなどのアーカイヴ。

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2016年02月15日

英国インディー・ロックの「期待の新星」のバンドが、初の国外ツアーの最中に交通事故で全員亡くなるという悲報

英国の「期待の新人バンド」のメンバー4人とマネージャーが乗った車が、フェス出演のため訪れていたスウェーデンで橋から運河に転落し、彼ら5人全員が亡くなるという痛ましい事故があった。UKの各メディアで大きく伝えている。




事故にあったのはViola Beachという男子4人編成のバンド。マージーサイドのウォリントンという町(当ブログでは1993年3月のIRAによる爆弾攻撃について何度か言及している)の人たちだ。写真を見ると「まだ子供」に見えるが、実際、事故で亡くなった人たちは「19歳から35歳」とのことで、「35歳」の人はマネージャーで、バンドのメンバーは20歳になるかならないかという年齢だろう(→デイリー・ミラー/デイリー・レコード報道によるとメンバーはG & VoとGの2人が19歳で、ドラムが24歳、ベースが27歳)。

BBCの記事によると、このバンドが公式に活動を始めたのは2015年5月。まだ1年も経っていないが、どうやら「業界が大注目」という位置づけ、"the next big thing" になりそうな「期待の新星」だったようで、既に2015年夏のレディング&リーズ・フェスにも出ているし、BBCラジオの新人紹介番組でのメイダ・ヴェイルのスタジオでのセッションもやっていた。



事故が起きたのは13日(土)の未明で、金曜日にバンドはスウェーデンの音楽フェス、"Where is the Music?" に出演し、土曜日にはイングランドに戻ってギルフォード(ロンドン近郊)でライヴをする予定になっていた。BBC記事に埋め込まれているビリー・ブラッグ(「インディー・バンドのツアー」のことはよく知ってるだろう)のツイートによると「英国外での初のツアー」だったそうだ。バンドのFBの最後の更新が2月2日で、近々アメリカにも行くことになっていたという。TwitterにはSXSW出演の告知がある。Blossomsというバンドのサポートで回るツアーでは、リヴァプールのライヴがソールド・アウトしている。今年の夏フェスへの出演も決定していた。

断ち切られた未来は、あまりにきらきらしている。実に痛ましい。交通事故は本当に怖いと思う。報道写真にある「引き上げられた車」はぐちゃぐちゃになっている。報道記事には現地警察のコメントとして「シートベルトをしていたかどうかは関係なかっただろう」とある。

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2016年02月13日

英国でも「ニュースペーパー」の「ペーパー」の時代の終わりの始まりか、インディペンデントの選択

英紙インディペンデントが3月で紙媒体を廃止、ウェブ版に完全移行
http://matome.naver.jp/odai/2145529825508423401


全部ここ↑に。

インディは、Twitterの公式アカウント @independent がbot化していてあまりにうっとうしい&目にうるさいのでフォローを外したレベルだけど、経営的にはそれが「成功」してるようで、view数は伸びてるという。あと、記事も「コンテンツ」化してるよね。

重厚長大なスタイルの記事を書くジャーナリストがFTやガーディアンといった「新聞紙」メディアからどんどん移籍していってるBuzzFeed UKのほうが、今の「コンテンツ」化したインディより、ずっしりした記事が多いんじゃないか、とさえ思う。
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2016年01月26日

『ピーターラビットのおはなし』で知られるビアトリクス・ポターの未発表作が、今年、出版される。

初めて買った「洋書」はビアトリクス・ポターの絵本だった。定番の、手のひらサイズの小さな本だ(翻訳版も原書と同じフォーマットで出ている)。新宿の紀伊国屋本店の洋書フロアに行って、お年玉で「リスのナトキン」と「ベンジャミン・バニー」を買ったのだったと思う。童話とはいえ、やはりそのときの私には読むのは難しかった。単語がわからないのが悲しかったし悔しかった。

ピーターラビットの絵本 全24巻 贈り物セットピーターラビットの絵本 全24巻 贈り物セット
ビアトリクス・ポター

ピーターラビットシール―シール全236点 (まるごとシールブック) こぐまのくまくん (世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ 1) あたまをつかった小さなおばあさん (世界傑作童話シリーズ) ふくろうくん (ミセスこどもの本) ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

by G-Tools


今なら本を買わなくても、オンラインで読める(著作権失効)。オーディオブックなどもいろいろある。



このシリーズの作者のビアトリクス・ポターは、イングランドの湖水地方の人だ。さまざまな動物たちと接しながら、とっくりと観察し、必要な場合には解剖もして動物の体の仕組みを知った上で絵を描き、「おはなし」を創作した。今年は生誕150年にあたる。

ヘレン・ビアトリクス・ポター(英: Helen Beatrix Potter、1866年7月28日 - 1943年12月22日)はピーターラビットの生みの親として知られるイギリスの絵本作家。ヴィクトリア時代の上位中産階級に生まれ、遊び相手も少ない孤独な環境で育つ。教育は家庭で行われ生涯学校に通うことはなかった。幼いころから絵を描くことを好み、多くのスケッチを残している。……絵本作家としての原点は、1902年に出版された『ピーターラビットのおはなし』で、これは元家庭教師の子どもに描いて送った手紙が元になっている。39歳で婚約するが、わずか1ヵ月後に婚約相手が死去する。その後、たびたび絵本にも登場する湖水地方において念願の農場を手に入れ、47歳で結婚した。結婚後は創作活動も少なくなり農場経営と自然保護に努めた。死去後、遺灰はヒル・トップに散骨されている。

創作活動の期間は十数年と長いものではなかったが、ピーターラビットの絵本シリーズは児童文学の古典として、世界各国で親しまれている。……

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%BC


そのポターの未発表作が発見され、今年、出版されるというニュースがあった。

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2016年01月17日

「左派はケルンの集団性的暴行について語」ってますよね。あの事件を卑劣にも「好機」ととらえて騒いでいるPEGIDA系ほどではないにせよ。

1月16日のはてブのトップページで、SMAP解散説についてのブログや、非常に頻繁にトップページにあがってきている個人ブログと並んで、ブレイディみかこさんの記事が表示されていた。正確には「並んで」というより「一番目立つ位置に」と言うべきだが、これはおそらくタイミングの問題で(表示の順番は、ブクマ数などの要因で自動処理されているはずだ)、人為的なもの、「編集判断」のようなものではないから、あまり重要視しすぎるべきではない。それでも一番目立つ位置にこの見出しがあったということは、無視はできない。それだけ多くの人がこの、「左派は……」云々のパターン化・単純化がなされた記事を、一種「権威」づけられたものとして読んだだろうからだ。



当該の記事:
左派はなぜケルンの集団性的暴行について語らないのか
ブレイディみかこ
2016年1月16日 10時31分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160116-00053462/

いや、左派(も含めた「人々」一般)はこの事件について語ってるじゃないですか。ブレイディさんがガーディアンの、つまり英国を代表する「左派」の新聞のコラムを引用している通り。

記事を最後まで読んで、率直に言って、私は「あー」と思った。「ああ」ではない。「あー」だ(それも下降するトーンではなく、平坦な「あー」)。それをはてなブックマークのコメント欄に書いた。

本稿見出しにカギカッコ必要だし、"ケルン集団女性襲撃でも、左派からまず出て来たのは陰謀説。難民受入に反対する右翼がわざと仕組んだ事件だったと" に出典が必要。ケルン事件は英国は報道遅かった。http://is.gd/QLxJTs

http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20160116#bookmark-276487477
※はてブの上限である100字に収めるために助詞を省くなどしているので、文として読みづらい点はご容赦いただきたい。


これは自分のメモのようなものだし、読んだ人がわかるとは思わないので、以下、このブログ記事で
  1. 本稿見出しにカギカッコ必要だし、
  3. "ケルン集団女性襲撃でも…わざと仕組んだ事件だったと" に出典が必要。
  2. ケルン事件は英国は報道遅かった。http://is.gd/QLxJTs
の3点について、ここにふった番号の順番で詳しく見ていくことにしたい。

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2016年01月11日

【言葉もないです。訃報】デイヴィッド・ボウイ

12月に西友に入ったときに、Space Oddityが「店内BGM」にされててですね、「イグニションをチェックせよ」というメイジャー・トムへの呼びかけを聞きながらヨーグルトだのプリンだのが並んだ冷蔵棚の前で「私は何を耳にしているのか」と信じられぬ思いで固まるという、至極高度資本主義的な(?)ことがあって、以来、ずっとSpace Oddityが頭をぐるぐるしているのです。ヨーグルトが違って見え、何もできることはありませんでしたよ、まったくもう。西友で「おされ音楽」扱いの「店内GBM」になってて一番すごかったのはスザンヌ・ヴェガのLukaだけど(おされに聞こえるけど、これは親に虐待されてる子供が「事情は聞かないで」と訴える歌)、Space Oddityはそれに次ぐインパクトですよ。ヴァン・モリソンとかスミスより上。



This is Major Tom to Ground Control
I'm stepping through the door
And I'm floating in a most peculiar way
And the stars look very different today
For here
Am I sitting in a tin can
Far above the world
Planet Earth is blue
And there's nothing I can do


つい数日前に新曲のプロモビデオがリリースされて、「健在振りを示した」とかいうニュースになってたけど、本人は表には出てこようとしないということで、数年前からそうだったけど(2012年のロンドン五輪のときの「ボウイが出るかも」ハイプを覚えてる方も多いでしょう)、ついに姿を見せずにロックスターであり続けるという域か、と感慨深く思っていました。のんきにも。



記事は現行で、どんどん更新されています。

David Bowie dies of cancer aged 69
31 minutes ago
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35278872

各方面からの反応については、liveの形式で。
Reaction to David Bowie's death
http://www.bbc.com/news/live/entertainment-arts-35278886


ガーディアン:


David Bowie dies of cancer at 69
http://www.theguardian.com/music/2016/jan/11/david-bowie-dies-at-the-age-of-69

The singer’s death was confirmed in a Facebook post on his official page: “David Bowie died peacefully today surrounded by his family after a courageous 18-month battle with cancer. While many of you will share in this loss, we ask that you respect the family’s privacy during their time of grief.”

... His latest album, Blackstar, was released last week to coincide with his 69th birthday, and had received widespread critical acclaim.


カナダの宇宙飛行士のクリス・ハッドフィールドさん。ISSにギター持ってって、Space Oddityを本当に宇宙で演奏してビデオを作ったあの方がこんなメッセージをTwitterにアップしてます。

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ジェレミー・コービンのTwitterアカウントが一瞬乗っ取られ、Twitterが「王様の耳はロバの耳」みたいになってた。

もうね。こういうネタは、記者が「どれだけおもしろおかしく書けるか(真顔で)」の腕の見せ所なので、読む側としても、うっかりお茶入れてきたりしちゃいけない。

'Davey Cameron is a pie': Jeremy Corbyn's Twitter account hijacked
Kevin Rawlinson, Sunday 10 January 2016 23.18 GMT
http://www.theguardian.com/politics/2016/jan/10/davey-cameron-is-a-pie-jeremy-corbyns-twitter-account-hijacked

前提として、Pieにはこういう意味がある(スクロールダウンしたりして、「こういう意味」を探してください)。


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2016年01月10日

美しい写真を撮影するプロのテクニックと、酔っ払いカオス

ドイツのケルンが大変なことになっていたときに、英国(イングランド)のマンチェスターでは別の方向性のカオスになっていた件。

カオスな街角を写した1枚の写真が「ルネサンス美術」にたとえられ、ミーム化するまで。
http://matome.naver.jp/odai/2145183351793967201


単に「パシャリと一枚」のように見えても、そこには完璧な黄金比があるわけで、プロの判断力と反射神経すごいと思わせる珠玉の一枚です。

そしてそれにわらわらと食いつく美術クラスタも(ディープ・ラーニング絡みつつ)真顔で何をやってるんだか。

しかし、イングランドでこういう「人々が泥酔している」光景 (binge drinking) が当たり前になったのは、ホガースの時代などは別として、現代ではここ10年かそこらのことですよね。「ドラッグは危険」というキャンペーンに割って入ったアルコール産業が「ほろよいかげんになれる炭酸入りの飲み物 (alcopop)」(日本でいう「缶チューハイ」的なもの)をプッシュしだしたあと。2002年にこんな報道がありますね

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ドイツ、ケルンでの集団的性暴力事件について、「なぜメディアは報じないのか」という指摘が英国で相次いでいた件。

日本語の報道もここ何日かで出始めているが、2015年の大晦日から2016年の元旦にかけて、新年を祝う人々がわらわらと集まっていたドイツ西部の都市ケルンの中心部で、女の人たちが大勢の男に取り囲まれて暴力の対象にされるという事件があった。

BBCなど英メディアでは、元日のドイツについて伝えていたのは「ミュンヘンでテロ攻撃情報があり、駅が封鎖され、新年のお祝いの行事が中止された」ということだけだったと思う。実際、ケルンでの件が報じられたのは、5日になってからだった。

独ケルンでの大晦日の「中東系の男たち」による集団的性暴力を、英メディアはどの程度「報じなかった」か。
http://matome.naver.jp/odai/2145236211776268501


その件、↑ここ↑に全部書いてある。

なんかいろいろと、地盤が動いてる/動いていく感じしません?
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2016年01月09日

支援物資は途中で政権によって奪われ、同じことは何度も繰り返されている――戦争の兵器としての飢餓 (2) #SaveMadaya

1つ前のエントリの続き。シリアで、ヒズボラによって包囲され、何ヶ月も食料が入っていないレバノン国境の町、マダヤ (Madaya)。

1つ前のエントリを見てください、とリンクしておいたって誰もクリックなどしないので、そこでも言及している野口雅昭さんのブログ『中東の窓』の6日付記事から引用する(野口先生はアラビア語の報道を読んで毎日ブログの記事として伝えてくださっている)。表記は原文ママ。
ダマスの西のmadhaya 市は、政府軍とヒズボッラーにより7日月間包囲されているが、現地医者団の声明によると、12月だけで同市では民間人31名が餓死したと報じています。
死者の大部分は年寄りと幼児とのことで、幼児の死亡はミルクの不足が最大の原因の由。
なお、住民は猫や木の皮を食べて命をつないでいる由。
……包囲された町で住民が飢えに苦しんでいるという話は、しばしば聞きますが、これだけの数の餓死の話が具体的になったことはあまり記憶にありません。


ダマス近郊での餓死者
2016年01月06日 08:31
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/4993626.html


これは「悲劇」というより、「見過ごされている戦争犯罪」である(民間人保護をしていないし、集団懲罰をしている。アサド政権が民間人を標的にしていることは、「たる爆弾」などというとんでもない兵器の採用からも明らかであるが、国連は、それを問わないという形で事実上容認している)。そしてそれは、今回が初めてではない。

戦争ではこのような「補給線を断ち切る」という戦術はとられるもので、規模はさておき、こういうことは世界各地でしょっちゅう起きている。ただ、シリア内戦はそれが極端だし、すさまじく苛烈だし、長期化している。シリア国内で何度も繰り返し起きている。そして、「アサド政権のせいで民間人がこんなに苦しんでいる」という話が流れると、「民間人をそんなところにいさせているテロリストが悪い」という責任転嫁が行なわれる。そしてそれに多くの人々が同調する。その同調する人々の多く(英国のStop the War Coalitionなど)が、イスラエルによるガザ攻撃のときには、「子供を殺すなーーーー」とデモをやるんだから、非論理の極みである。

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BNP (the British National Party; 英国国民党) 終了のお知らせ

「おこたで食べる果物」といえば「みかん」であるように、現代を生きる私たちにとって「英国の極右政党」といえばBNP (the British National Party; 英国国民党) だ。現在は下記のような、「英国が好きなだけなんだよ!」といわんばかりのハートマークをデザインした党章を使っているが、このような「とっつきやすい」イメージを打ち出すようになったのは2000年代になってからで、この党章自体、2011年に作ったものだ。



党の創設は1982年。1979年の総選挙で見るも無残な結果に終わったナショナル・フロント(NF)が内部分裂を起こしたあと、NFを離れたNFチェアマンのジョン・ティンドールが、NF系の団体を集めて再結集させた「ニュー・ナショナル・フロント」がBNPの前身で、82年にBNPを名乗るようになってからは常に「極右」の最大勢力として、選挙のたびに候補者を立てては落選するという「泡沫政党」の位置を占めてきた(そして学生組織や左派の監視・抗議行動・カウンター行動の対象となってきた)。「政党」というか「政治団体」としては2001年5月のオールダム暴動の煽動などを行なってきた。

「ああいう思想の人たちは、ゼロ人にはならない」というような存在だったその極右の「泡沫政党」が、地方政治で「存在感」をみせるようになったのは、2000年代だ。詳しくはウィキペディアを見ていただきたいが、得票率が5パーセントを上回るという驚愕の結果を出してロンドン市議会にリチャード・バーンブルックを送り込んだのが2008年である。続く2009年には、欧州議会選挙で党首ニック・グリフィンと、名うてのホロコースト否定論者であるアンドルー・ブロンズが議席を獲得した(1期限り)。

そう、つい最近だ。

bnpnomore.pngしかしその後は選挙で議席を獲得することもなく、党内部の対立や「粛清」が続き、「モダナイザー」だったはずのニック・グリフィンまで党を追い出され(その後、グリフィンはバシャール・アサドに招かれてシリアに行ったり、ロシアと仲よさげにしてたりしてる)、党はビラの印刷代も払えない(払わない)ような状態になっていると伝えられていた。その一方で、「BNPが主張していたようなこと」はBNPじゃない人たち(主にUKIP)が唱え、「有権者の支持」も取り付けつつあったのだが、BNPは完全に「過去の存在」になってきていた。MI5の極右対策部門が浸透してごにょごにょみたいな話もあることはあるのだが、正直、こんなに早く1つの政党が「終わる」というのは、ぽかーんとして見ているよりないようなことだった。

そして2016年1月9日未明(日本時間)。そのBNPの名前が、Twitter UKでトレンドに入っている。いまさら。

で、見てみたら、BNPが終了していたのだ。

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*誤投稿・削除します*

何がどうなったのか、同じ記事が2度送信されていましたので、この記事は削除します。

正しい記事はこちら:
シャルリー・エブド編集部襲撃事件から1年
http://nofrills.seesaa.net/article/432305031.html【続きを読む】
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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