kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2016年05月07日

イスラム教徒がロンドン市長に当選した。あるいは、移民のバス運転手の息子が、イートン校に通った富豪の息子に勝った。

5月5日に投票が行なわれたロンドン市長選挙の結果が出た。最終的な公式の告知は遅れに遅れているが(だから現時点ではウィキペディアの記事はまだ更新されていない。票の数え直しなどが起きているらしい)、当選者はわかっている。事前の世論調査が当てにならない昨今だが、この選挙に関しては、事前の世論調査が示していた通りの結果だ。



ロンドン市長選について、少しまとめておこう。

英国の首都ロンドンに、現在の「市議会 assembly」と「市長 mayor」が導入されたのは、2000年のことである。この2つをまとめてThe Greater London Authority (GLA) という。議会は市長を監視する役目を負うという点で、制度導入時は「アメリカ型」と説明されていた(米大統領と議会の関係)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Greater_London_Authority

この制度が導入される前は、それはそれでいろいろあったのだが、書いてると先に進めないので、関心のある方は下記など参照。
https://en.wikipedia.org/wiki/Greater_London_Council

2000年に実施された初回のロンドン市長選挙では、GLC時代に勇名を馳せたケン・リヴィングストンが、当時のブレアの労働党からは離れて無所属として立候補し、57%以上を得票して当選した。4年の任期を終えたリヴィグストンは、2004年にも再度当選したが、その次の2008年の選挙では保守党のスター、ボリス・ジョンソンが53%を得票、リヴィングストンは落選した。2012年にも再度当選したジョンソンは2015年総選挙で国会に復帰し、2016年のロンドン市長選には出馬しない。
https://en.wikipedia.org/wiki/Mayor_of_London

ロンドン市長から退くジョンソンに代わって保守党から出るのが、ザック・ゴールドスミス。ロンドン西部の富裕層の多いリッチモンドを地元とする、大金持ちの実業家の息子である。1975年生まれ。イートン校で学んだが薬物関連で放校処分となり、大学には行っていない。最近の富裕層には珍しくないが、「環境保護に関心が高い」人で、選挙戦でもそれをアピールしている。現在は英国会の下院議員。
https://en.wikipedia.org/wiki/Zac_Goldsmith

ザックの姉のジェマイマは、かつてパキスタンのクリケット代表選手、イムラン・カーン(現在は政治家)と結婚していて、「ジェマイマ・カーン」という名前で人権活動などを行なっている。彼女は2010年にウィキリークスのジュリアン・アサンジの保釈金を用意したサポーターのひとりだが、その後、ウィキリークスとは切れている。

一方、労働党は、南ロンドンの「移民街」(Asianの多い町)であるトゥーティング出身のサディク・カーンをロンドン市長候補に選んだ。1970年に、パキスタンからの移民の家の子としてロンドンに生まれ、法律を学び、弁護士として活動してきた。彼も英国会の下院議員をつとめているが、ロンドン市長に当選したら下院の議席は返上するとしている(兼職も違法ではない。2015年に下院議員に復帰したボリス・ジョンソンは、現在、兼職している)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Sadiq_Khan

今年のロンドン市長選挙について、読んだ文章のなかで最も明確だったのが、70年代にウガンダのイディ・アミンの圧制を逃れて英国に渡ったYasmin Alibhai-Brownさんの文章。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2016/may/03/sadiq-khan-mayor-london-terrorists-worst-nightmare

英国の政界には、「移民(の子供)」や「キリスト教以外の宗教を信仰する人」は珍しくない(イングランド国教会というものがある英国について「キリスト教」でまとめて語るのも雑な話だが)。しかし、アジア系(英国でAsianといえば南アジア系である)の政治家たちは、「移民は差別されており、貧しく……」というナラティヴでは無視される。「イスラム過激派」と呼ばれる人々は、そのナラティヴを使って、実際に大変な思いをしている(と本人が思っている)人たちに接近する。「差別され、無視され、貧しく、苦しい立場の我々」にとっての「正義」の実現、という《物語》を、彼らは語る。

その手法を封じるために最も効果的なのは、イスラム教徒が「誰もが知っているような政治家」になることだ。「産業大臣」とか「下院なんとか委員会委員長」とかは「政治オタク」しか知らないかもしれないが、「ロンドン市長」なら誰もが知ってる存在だ。

イスラム教徒がロンドン市長になるということには、そういう意味(効果)もある。

だが、サディク・カーンを当選させたロンドンの有権者は、彼が「ムスリムだから選んだ」わけではなく、「選びたい人を、ムスリムだからという理由で、選ばないということをしなかった」のだと思う。

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2016年05月06日

「船田船左衛門」的な名前をつけられそうになった英国の極地調査船の件で最終結論が出て、全世界が落涙を禁じえない。

trends06may2016.png先日、当ブログでも少し書いたBoaty McBoatface(「船田船左衛門」)の件で最終的な結論が出されたことで、またもや Boaty McBoatface がUKのTwitterでTrendsに入っている。ざっと見た限り、ニュース・フィードのヘッドラインだけを見て、ウケを狙って上手いことを言うなり、感情的な反発をしてみせるなりして目立とうとしている発言が多いようで、中身はほとんどないかなあと思う。

そんなことより、当局の対応がいかにも英国的というかイギリスらしいというか(←同じことだ)、強烈な「これだよなあ」感にあふれている。目頭が熱くなるほどのその感激をお伝えしたい。

'Boaty McBoatface' ship to be called RRS Sir David Attenborough
http://www.theguardian.com/environment/
2016/may/06/boaty-mcboatface-ship-to-be-
called-rrs-sir-david-attenborough


「船田船左衛門」とは何かということは、先行のエントリに書いたので、もう繰り返さない。

で、ああいうことがあって、Natural Environment Research Council (NERC: 日本語にすれば「自然環境調査評議会」とでもなるのだろう)が最終的な結論を委ねられていた。その後、これまでの間に「ボーティ・マックボートフェイス」というふざけた名前は採用しないということがマスコミを通じて告知されており、ということは、候補名となっていた "RRS Henry Worsley" (ヘンリー・ワーズリーは今年1月に南極大陸単独横断のゴール目前で倒れ、亡くなった探険家) なり、他の名前なりが選ばれることになるのは誰でも知っていた。

私は何となく、「不運にも偉業達成を目前に亡くなった偉大なる探検家」を記念する船として名づけられることになるのではないかと思っていたのだが、実際の結論はそうではなく、「英国で自然番組といえば案内役はこの人、というくらいに人々に広く親しまれている放送人」の名前を冠することになった。

この声の人だ。



それだけで話は終わらない。ここからが涙を禁じえない部分。ハンカチのご用意をお忘れなく(モンティ・パイソンでのマイケル・ペイリン調で)。

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2016年05月05日

今日は英国では地方選挙が行なわれている(ロンドン市長選挙も)。

「NAVERまとめ」を利用して作成した下記ページの最初の方に、今日英国の各地で投票が行なわれている地方選挙について、少し解説めいたものを書いてあります。

【ハッシュタグ「投票所の犬たち」】英・地方選挙投票日。そしてTwitterは「わんわん天国」化。
http://matome.naver.jp/odai/2146245038463542901


ページ自体は、#DogsAtPollingStation のハッシュタグの「まとめ」が主眼。まだ事態が進行中なので編集中です。
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2016年05月02日

レスター・シティの「御伽噺」は、「ありえないことが起きる」より可能性が低いと見られていた。

いつも通りに英国のニュースをネットで見ている限り、現在の英国でのトップニュースは「労働党内に反ユダヤ主義が存在しているとされる問題」だが、これが異様なほどメディアによってヒートアップさせられているのは、5月5日投票予定の地方選挙、特にロンドン市長選挙前というタイミングによるものだ(「反ユダヤ主義が組織内に存在していること」が問題なら、労働党で亡命ユダヤ人の息子が党首をしていたころに、保守党所属の国会議員がナチのコスプレでパーティーを開いていたようなことは「愚か者の愚行」で済ませられまい)。これは、あとに残す影響などを考えるとめちゃめちゃ毒性が高く、気が重くなるような話であるにせよ、どのくらいの人がどの程度の関心を抱いて記事などを見ているかというと、「その筋のプロ」や「政治オタク、選挙戦略オタク」、「非難されている人々の支持者」や「陰謀論者」が格別高い関心を持っているだけで、一般にはさほど……、というに近い状態なのではないかと思う。

イングランドの外ではどうかわからないが、少なくともイングランドで一般に広く関心を集めているのは、そのような「選挙前の煽りネタ」よりむしろ、サッカー、プレミアリーグの「アンダードッグ」のことだろう。少し前まで、トップ4のチームにはまだリーグ優勝の可能性があったときには(私の観測圏によるものかもしれないが)まだそこまでではなかったと思うが、いい感じで首位にいたはずのうちが圧倒的な4位力を見せ付けるようになったときには(私の観測範囲でさえも)「御伽噺 fairly tale」とか「夢を実現させた人たち dream makers」とかいった表現がぽんぽん飛び出すようになり、4月末にはついに「あと1勝で自力優勝」というところまで来ていたレスター・シティFCのことだ。

そのレスター・シティ、5月1日(日)にはマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールド・トラフォードで試合を行ない、日本でも(レスターに岡崎が所属している関係で)スカパーか何かで試合が見られる環境にあった人が大勢いたようで、大変な話題になっていた。サッカーニュースのサイトやスポーツ雑誌などのサイトだけではなく、一般のメディアでまで大きく取り上げられているのを(テレビはないし新聞もほとんど見ない)私でも目にした。

1日の試合は、ボール支配率は圧倒的にMUFCが上回っていたが、結果は1-1のドローで(終盤、1人累積イエローで退場となっても、ホームの大歓声に押されるMUFCに得点させなかったのがすごい)、最速での優勝決定は、2日(月)となる(ちなみに、英国と日本の時差は、英国が夏時間の期間中は、8時間だ)。リーグ2位のトッテナム(以下、「白いとこ」)がチェルシー(以下「青いとこ」)に負けるか引き分けるかすればレスター・シティのリーグ優勝が確定し、白いとこが青いとこに勝てば、もう少し先になる。

その月曜日、レスター・シティのプレイヤーやチームスタッフは、サポさんたちと同様に、テレビに釘付けになって白いとこ対青いとこの試合を見ていることになるだろうが、監督のクラウディオ・ラニエリさんは96歳のお母さんとランチをするためイタリアに戻り、試合が行なわれている頃にはイングランド行きの飛行機に乗っているそうで、ご本人が「白・青の試合結果を知るのは、私が一番遅くなるでしょうね」と言っている。そんな記事が、ガーディアンのトップページに出ている。



レスター・シティの話題なのに、いちいちマンチェスター・ユナイテッドのプレイヤーが入っている写真を使ってくるのがガーディアン(元マンチェスター・ガーディアン)なのだが、そんなことをいちいち書きたがるのは薀蓄たれのオタクだけだし、「何でここでレスターの選手の写真じゃないのか!」と怒る人がいたら、「これがガーディアン・クオリティ」と思って落ち着いていただければいいと思うだけで、別にどうでもいいよと思った方には、「オタクの無駄知識」と受け流していただければよい。

で、そのレスター・シティ。かつてはよほど詳しいか好きな人でない限りは、「ああ、二部リーグにいるチームですね」という認識だったと思う。ウィキペディアで確認すると、2003-04シーズンはプレミア・リーグにいたものの、翌年にはチャンピオンズ・リーグ(紛らわしい名称だが二部リーグ)に降格して、プレミアに来たのは昨シーズン、2014-15年のことだ。二部リーグにいた期間中には、さらに1つ下のリーグ・ワン(紛らわしい名称だが三部リーグ)に落ちていたこともある。

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2016年04月29日

「エド・ボールズ・デー」は何のためなのか。

昨年書いたのだが、4月28日は歴史と伝統の英国においては「エド・ボールズ・デー」と呼ばれる日である。

これは、2011年4月28日に、労働党の要職者でもあるエド・ボールズ下院議員が自身のアカウントから意味もなく「エド・ボールズ」とだけ書いたツイートを送信してしまったことを記念する日である。

Boaty McBoatfaceだの何だのと意味のないことに関してはやたらと盛り上がり、しかもそれが信じられないほど長く持続する「英国の一般大衆」のあいだでは、当のインシデントから5年が経過しても、この日をお祝いしようという熱は一向に冷めやらない。

2015年5月の総選挙で、エド・ボールズは議席を失い、もはや「公人」ではなくなっているにも関わらず、今年も大変な盛り上がりようだ。

だが、マスコミが率先して騒いでいるのを見ると、正直、もにょる。

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2016年04月28日

やばい種類の歴史修正主義と英労働党左派

下記の件、記録だけ(それについて何か発言すると面倒なことになりかねないのでブログに書くのやめようと思ってたんだけど、記録だけは)。

これ、プラグマティズムという点での問題としては、本人がそれを信じているかどうか、そう考えているかどうかというより、こういう発言を今行なってもOKと判断したということではないかとも思います。

以下、記録。

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2016年04月23日

「聖ジョージの日」に、イングランドの「ナショナリズム」が炸裂しているっぽい件について。

twtrndsptbe.png今日、Twitterにログインして、びっくりした。Trendsを見ると、「イングランドのナショナリズム」が炸裂している。あまりのことに、一度はそっとじしたくらいだ。

キャプチャ画像を見ればわかると思うが、今日、2016年4月23日は、ウィリアム・シェイクスピアの没後400年にあたる(シェイクスピアの生没年は1564年〜1616年、「ひとごろし、いろいろ」と覚える)。シェイクスピアといえば「英国」が生んだ最も偉大な文学者(劇作家)である(という英作文の練習問題を記憶している人も多いだろう)……というより、「イングランド」が生んだ最も偉大な文学者である。だから「イングランド」熱が高まるのは、まあ、わからんでもない。

また、4月23日はイングランドの守護聖人である「聖ジョージ」の日(※人名の英語読みについて文句をつけてきたりしないでいただけると嬉しいです)でもある。この日は毎年、何かしら「ネイション」というか「イングリッシュネス」についての話題が大きく取りざたされる。

しかし、4月23日でも、「ナショナリスティックなムード」がメインストリームになることは、少なくとも最近まではなかった。イングランドについて、やたらと「ネイション」をかさに着た態度を取るのは「極右 far-right」的な態度であり、「恥ずかしい」ことというのが、多くの人々の目に触れるような言葉を書いたり口にしたりするような人たちの間での共通認識だった。それが、ここ数年で明らかに変わってきた。それまで見えなかったものがネット環境の発達で見えるようになったという要因も大きいと思うが(「国を誇りに思って何が悪い」という態度を堂々と取る人の発言が、主にSNSという場の発展につれて、多くの人が目にするところにどんどん出てくるようになった)、それ以上に、メインストリームの、というか政府や公的な機関の態度が、「ナショナリズム」に傾いている。11月の戦没者追悼の「レッド・ポピー・デイ」で、テレビに出る人が全員、左胸に赤いポピーをつけているという光景が当たり前になりつつある(英国による植民地支配を受け、英軍による武力弾圧にさらされたアイルランドの俳優まで、胸に小さなポピーのバッジをつけていたくらいだ)。そういうときにポピーを着けないということが「非国民」的に指弾されるような状況が、最近の英国では例外的に特別ではないようになりつつあり、国会という自由な言論の場では、「反戦」思想を明確にしている労働党党首を、首相が「愛国心に欠けている」的な言辞でdisるというとんでもないことが見られるようになっている(いくら何でもここまで品性に欠けるようなことをキャメロンがするようになるとは、思ってなかったよね)。

それでも、4月23日にやたらと「ナショナリスティック」になるということは、なかったはずだ。それが、今年はどうだろう。あろうことか、"Proud to be English" というフレーズをハッシュタグ化したものが、Trendsに入っている。

このあと、試行錯誤して超大作を書いてるんですが、まだアップできる状態ではないのでしばしお待ちを。書きあがったらTwitterにフィードします。本稿は、このままだとアップしないで終わるので、自分に対する強制という意味で途中でアップしています。→だいぶ進んで、最後のセクションを残した段階で一度フィードしました

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2016年04月21日

エリザベス女王が90歳の誕生日を迎えられた。

英エリザベス女王、90歳の誕生日
http://matome.naver.jp/odai/2146123512099603901


表題の件、全部ここ↑に。(現時点では編集中。)

当ブログとしては衝撃的だったのが……

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2016年04月19日

「私たちの求めるウェブ」のために。

先日、Twitterが「最初のツイートから10年」ということで少し話題になったが、記事の「コメント欄」やSNSが定着し、「当たり前化」したのは、ここ10年内のことだ。

「ウェブログ」と呼ばれていたものが「ブログ」というより短い名称で定着した「Web 2.0」の時代、英語圏では(日本語圏のことは私はよく知らない)、新聞社のサイトの各記事のページにも、一般に広く使われている「ブログ」(当時は英語圏ではBlogger, WordPress, Live Journalなどが広く使われていたし、MySpaceも「ブログ」として使うことはできた)と同じような「コメント欄」が設置されるようになった。記事を書いた人に、記事を読んだ人が直接、簡単に「感想(反応)」の言葉を(公開した形で)送信できるようになったことで、「編集」を介さず即時的な情報共有が行なわれ、「集合知」(および、もう少しあとの時代に「クラウドソース」と呼ばれていくもの)により、ただ単に新聞社の記事がそこにあるだけより、全体として、よりよいものができていくのではないか、という期待が、2000年代半ばにはとても高かったし、実際に「コメント欄」で有益な情報を得るという体験は、私も多くしていた。北アイルランドに関してはSlugger O'Tooleのコメント欄では、それがなかったら知ることができなかったであろうことをたくさん知った(「紛争地」のウェブ媒体では、「誰彼構わず、おまえの言っていることが気に食わないと殴りかかっていく」ようなスタイルを取る人はまずいなかったし、議論がヒートアップしたときに「プレイヤーではなくボールに行け」とイエロー・カードやレッド・カードを出す管理者のモデレーションがすばらしかった)。

あのころは、そのような「充実した情報空間」がそのまま維持され、定着し、発展していくと思われていた。私もそう思っていた。いわゆる "civil" な態度(日本の感覚でいうと「適切に丁寧語・敬語を使う」といったこと)は、知らない人と話をする場合にはリアルであれネットであれ大前提だったし、ときどき現れる「荒らし」は「相手にしない」という鉄則でたいがいは対応できた(自分のブログにも「荒らし」は出現して、げんなりするようなことはあったけれども)。「荒らし」のようなのは例外だ、ということは広く了解され、共有されていたと思う。

しかし実際にはどうだったか。

その点について、先週から英ガーディアンが意欲的なシリーズを始めている。

The Web We Want
https://www.theguardian.com/technology/series/the-web-we-want


www-gdn.png


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2016年04月18日

「英国らしいユーモアのセンス」と、「船田船左衛門」的な何か。(高濃度Britishnessに注意)

何か新しいものやことについて、名称やアイディアを「ネットで公募」なんてことをすると、カオスになる――最近日本でも政党の名前について「大喜利」状態になった(個人的には「大喜利」などという上品なものとは思わなかったが)ことがあるが、少し前には、ニュージーランドの国旗の新しいデザイン案が世界的にネットをにぎわせた。これは、最終的には今年3月のレファレンダムで「現状維持(変更しない)」という結論が出たのだが、その結論の報道があったときにまで、何ヶ月も前に「ネットで公募」されたときにネットだけで話題となった「デザイン」にもなっていないような明々白々たるおふざけ画像を「これがよかったなあ」などと言ってしつこくツイートするなどしている人がいて(それも複数)、おまえらが小学生じゃないんならそろそろやめておけ、という気分にさせられ、辟易したものだ。

そう、ああいう「おふざけ」は、最初に見たときはそれなりに笑えても、いつまでもしつこくやられると、イライラする。

これもそうなるのだろうか。

なぜか、これはそうならないような気がするけど。 (・_・)

英国で、"Non-Departmental Government Body" と呼ばれる公的な機関の中に、Natural Environment Research Council (NERC) というものがある(日本語にすれば「自然環境調査評議会」とでもなるのだろうが、「定訳」は調べていない)。具体的にどのようなことをしているかは個別にご確認いただきたいのだが、ここが建造中の新たな極地(南極)観測船の名前を「ネットで公募」した。自分で考えたのを投稿してもいいし、他人が考えたものに投票してもいいという形の、わりと限定的な範囲からの提案を想定した、ゆるくオープンなものだ。

地味といえば地味な話題である。こういう場合、きっと、その分野で大きな功績を残した偉人の名前がつけられたり、何かゆかりの土地の名前がつけられたりする。ペンギン崇拝頻繁にみられる英国のことだから、南極観測の分野に関心の高い人は大勢いるだろうが、サッカーとかテレビのオーディション番組のように広範な関心をひくようなトピックではない……はずだった。そう、たった1人のネットユーザーが、思いつきを書き込むまでは。

その「1人のネットユーザーの思いつき」のことが大きなニュースになったのは、3月のことだった。

Experts could overrule 'Boaty McBoatface' name choice for polar ship
21 March 2016
http://www.bbc.com/news/uk-35861444

The name of a new polar research vessel will be chosen by a panel of experts, even if the public overwhelmingly votes to call it Boaty McBoatface.

Lord West, ex-First Sea Lord, said he was rather proud "silly names" had been suggested but hoped none were chosen.


新たに建造されている南極調査船の名前は、ネット公募では "Boaty McBoatface" が圧倒的な得票数であっても、最終的には専門家のパネルによって選ばれる、という記事である。この "Boaty McBoatface" という、あえて日本語にすれば「船田船左衛門」的な「ばかばかしい名前」が提案されたことについて、元海軍トップが "rather proud" と言っていることなども、もう意味がわからないのだが、誰かが何気なく書き込んだ「ばかばかしい名前」が大受けして、サイトにアクセスする人が急増し、サイトが落ちるなど大変な騒ぎになった。そういったドタバタが、メディアで取り上げられてはまた人々の関心を集めた。Twitterのような「どうでもいい一過性の話題」に人々が気の利いた一言を付け加えて盛り上がっていくような場では、関心の高さはなおさらである。

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2016年04月16日

ロンドン、オリンピック・スタジアムがめっちゃ安い値段でウエストハムに貸し出される件

気になっている人は大変に気になっているのではないかと思うが、2012年のロンドン・オリンピックで建設されたスタジアムの件。今年2016年から東ロンドンを拠点とするサッカー・クラブのひとつ、ウエスト・ハム・ユナイテッド(WHU)が借用権を得て、ホームとして使用することになっていて、WHUの長年の拠点のアプトン・パークではリーグ戦やカップ戦の「最後の試合」が行なわれつつある。

そんな中、WHUとオリンピック・スタジアムとの契約の詳細を開示せよという要求があったのが、ようやく実を結んで、つい先日、契約の中身が開示された。

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2016年04月08日

【パナマ文書】当初英メディアがまるで注目していなかったキャメロン首相の父親のオフショア信託の件が「炎上」的状態になるまで

表題の件、下記リンク先をご確認ください。キーとなった質問をしたファイサル・イスラム(元Channel 4, 現Sky News)と、最終的に確定のインタビューを取ったロバート・ペストン(元BBC, 現ITV, メガネ男子)のツイートをさかのぼって、「騒ぎ」となった経緯をたどっています(リーク報道初日は、「パナマ文書」より「タタ製鉄」と「EUレファレンダム」が大きなニュースでした。あと「ジュニア・ドクターズ」)。今日は全国紙はデイリー・スターを除いてすべてがこの話が一面にでかでかと出ている状態です。

#パナマ文書: 英キャメロン首相の「父のオフショア信託」の件を現地報道で #PanamaPapers
http://matome.naver.jp/odai/2146009272337045801


本ブログにはこの件については何も書きません。ブックマークなども上記リンク先にお願いします。

ただ、これ↓↓を見ずにはいられない気分であるということだけは、ここに書いておきます(「NAVERまとめ」のページには書いていません)。


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2016年04月07日

【パナマ文書】「日本では報道されていない」? 提携媒体は共同通信と朝日新聞です。(付: 英国での報道)

いわゆるPanama Papers, 日本語では「パナマ文書」(当ブログでは関連記事はタグで一覧できるようにした)について、日本では報道が小さい・薄いという話を見聞きする。私は東京にいるがテレビは見ないし、新聞もとっておらず駅売店やコンビニで通りすがりに見る程度なので、どのくらい報道されているか・報道されていないかはまるでわからない。今回のこの件では、日本で報道されているかどうかはとりたてて気にもならない(過去のOffshore Leaks, Swiss Leaksのときなどと同様)。ニュースに日本人の名前が出てくるかどうかが気になって仕方がないという人は気になっているかもしれない(朝日新聞報道によると、日本人の名前も出てきている。ただし、パナマの法律事務所を利用していろいろやってることは、「違法」行為ではない。なお、「違法ではない」ことは「問題ではない」ことを意味しない)。

いずれにせよ、1つ前で述べたように、「パナマ文書」は「リーク主から文書の提供を受けたドイツのSZ→ICIJ→世界各国のメディア」という流れで、世界各国・各地の100を超える報道機関(パートナー・メディア)によって調査・報道が行なわれている。フランスではルモンド、英国ではBBCとガーディアン、ロシアではノヴァヤガゼータ……というようになっている。

日本では共同通信と朝日新聞だ。初日に「NAVERまとめ」を利用して作成した英国での報道(BBCとガーディアン)と、Twitterでの情報の広がりを記録したページには、2ページ目に共同通信の担当記者、澤康臣さんのツイートを入れさせていただいている。ただし、朝日新聞のURLを含むツイートは「NAVERまとめ」でははじかれてしまうので(「共有」されたくないのだろう)入れていない。共同通信は各報道機関に記事を配信しているが、「パナマ文書」については(東京では)東京新聞に出ているという。一方、朝日新聞は、ウェブ版で見る限り初日は、記事は存在するのに、トップページでは記事が見当たらない状態だった。

一方、英国でのパートナー・メディアのBBCとガーディアン(いずれもウェブ版)は、今週日曜夜(日本時間では月曜になってから)に報道が解禁されたあとはずっと、「特報」の体制ででかでかと扱っている。以下、そのメモを列挙しておこう。

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2016年04月06日

【パナマ文書】2.6TB分もの文書は、どのようにして今のように報道されるに至ったか。

租税回避地(タックス・ヘイヴン)のパナマにある法律事務所が、何十万件というペーパーカンパニーを関与させ、何百人という世界各国の政治トップや国家元首、要職にある政治家や公務員、ほか芸能・スポーツ分野の著名人(3日目の今日は英ガーディアンが英国の芸能人などについて報じている)などの蓄財(本国の税務当局に申告しない財産)をおこなっていたことを示す大量の(2.6テラバイト分の)文書が暴露された件、いったい誰がどのようにしてそんな大量の文書を……という点について、当の法律事務所からの発言があった。

Panama Papers: Leak firm Mossack Fonseca says it is 'victim of hack'
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-35975503

A partner at Mossack Fonseca, the Panamanian law firm at the centre of a huge leak of confidential financial data, says it was the victim of a hack.

Ramon Fonseca said the leak was not an "inside job" - the company had been hacked by servers based abroad.

It had filed a complaint with the Panamanian attorney general's office.


つまり、「モサック・フォンセカ法律事務所」の設立者の一方であるフォンセカ氏が、今回のリークは「内部からのもの」ではなく、国外のサーバーからハッキングされていたと述べた。同事務所は既に、パナマの司法当局に届出をしている。

届け出ているということは、何らかの証拠が残っていたのだろう。この点は、今後パナマの当局が動くことになると思われるが、その結論が出るまでは、何を詮索しても意味はなかろう。ただ、この時点で単にニュースを読んでるだけのうちらにも関係するのは、この「リーク」は「内部告発」とは言えないかもしれない(というか、当の事務所は「内部告発ではなく、外部からの侵入だ」と述べている)ということだ。

ともあれ、これらの2.6TBもの文書を誰がどのようにして持ち出したかは、今は単に「わからない」としかいえないのだが、それがどのようにして今のように報道されるに至ったかは、英語圏ではかなりたっぷり説明されている(日本語圏でも、パートナー・メディアである共同通信と朝日新聞で何か書かれているかもしれないが、私は単に未確認)。自分が2,3見たなかでわかりやすかったMashableの記事:
400 reporters kept the Panama Papers secret for a year. Here's how they pulled it off.
http://mashable.com/2016/04/04/panama-papers-media/


今回の「パナマ文書 #PanamaPapers」の報道は、全世界で100を超える報道機関の連携作業となった。関わったジャーナリストは約400人(それだけの人数が関係してて、このプロジェクトのことが「解禁日」まで外部に出なかったんだからすごい)。全体を仕切ったICIJ (the International Consortium of Investigative Journalists) が「勝手のわからない外国のことは、その地の報道機関・ジャーナリストに任せよう」という方針でこの「特大リーク」に臨んだのだという。

なお、ICIJはこれまでにも「隠し資産」関連の大型リークを何件か手がけている。Swiss LeaksやLuxemburg Leaks, Offshore Leaksと呼ばれたプロジェクトだ(後述)。2010年のWikileaksの華々しい活動以降、うちら末端のニュースの受け手にも明確に「見える」ようになった「リーク」の中には、何者かがガセネタをばらまいたケース(例えば、昨年末のAnonymousのOpKKKを騙った、無関係の人名リストの公表……あれは誰がやったんだろうなあ)や、公表後にいろいろあったのか、元の「リークされた情報」が閲覧できなくなってしまったケース(ネオナチ集団の会員名簿とされるもののリークなど)もあるが、ICIJのこれまでの大型リークは、ICIJのサイトで問題なく閲覧できるようになっている。下記URLからどうぞ。
https://www.icij.org/projects



今回のリーク主が最初に接触したのは、ICIJではなく、ドイツの「南ドイツ新聞 SZ」(ミュンヘン)だった。その経緯について、SZが作成してサイトに埋め込んでいる映像がある



接触時のやり取りとしてSZが伝えているのは、次のようなことだ(要約はされていると思う)。

リーク主「こんにちは、ジョン・ドウ(名無し)といいます。データを持っているんですが興味おありですか」

SZ「非常に興味あります」

リーク主「条件がいくつかあります。私の生命が危ないので。話をするのは暗号化されたファイルでのみとさせてください。実際に対面することは絶対にお断りします。何を記事にするかはお任せしますので」

SZ「なぜこんなことをなさるのでしょうか」

リーク主「これらの犯罪を公にしたいんです」


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2016年04月05日

【パナマ文書】名前が出てきた世界各国の政治トップや政治家・官僚について。(含: 英首相の海外資産問題とメディアの当初の沈黙)

#PanamaPapers (パナマ文書) は、全部で2.6テラバイト分の文書で、関係するペーパーカンパニーは何十万のオーダー、出てくる人は何百人単位で過去何十年分ものものである……と、規模が大きすぎて想像することもできないのだが、内部告発者から託されたその文書の山は、全世界で400人のジャーナリストが1年にわたって調査をおこない、その結果が世界で一斉に公表されたのが、日本時間で昨日、4月4日だった。

panamapapers-heads.jpgそんな大量の文書が表に出てきたということだけでも単に「量」としてニュースになりそうなものだが、もちろん「リーク文書」についてそんなことで単独ニュースにするわけにはいかず、初日はどかんと「世界各国の政治トップや国家元首が、租税回避地(タックス・ヘイヴン: tax haven)で蓄財に励んでいた」ということがトップニュースとして扱われた。ICIJのサイトに、それらの人々を似顔絵で一覧にしたページがある(←リンク先では、それぞれの似顔絵をクリックすると詳細が表示される)。

そこに名前が出てきたのは、アルゼンチン大統領、アイスランド首相、サウジアラビア国王、UAE大統領、ウクライナ大統領、ジョージア(グルジア)、イラク、ヨルダン、カタール、ウクライナの元/前首相、スーダンの元大統領、カタールの元/前エミール。(後述のとおり、親族名義の人たちもいるが、この人たちは本人の名前が出てきている。)

同じページでタブを切り替えることで(下図参照)「政治家や高級官僚」のセクションも閲覧できるが、こちらもすごい。

output_RZsBJN.gif


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2016年04月03日

【訃報】ザハ・ハディド(この方は、イラクのモスルのことをどう見ていただろう)

もうずっと前のことのように感じられるが、3月31日に建築家のザハ・ハディドさんが急死したとのニュースがあった。私はTwitterを見て知った。Zaha Hadidという名前がUKのTrendsに入っていて、また何か受賞したか、あるいはテレビでドキュメンタリー番組でもしているか、あるいはカタールの2022年ワールドカップのスタジアム建設(強制労働の疑いがある)について何か発言したのだろうと思ったら、人々が「思い出話」をしていた。

私は建築のことは何もわからない。東京オリンピックは、基本的に興味がないので(と書くとまた「反日」と殴りかかってくる人がいるかもしれないので長々と書くが、オリンピック全般について興味がない。ただし2012年は好きな都市で開催されたので、開会式・閉会式は楽しく見た)、東京五輪関連のニュースも特に熱心には追っていない。だから私には、東京オリンピックとザハ・ハディドについての知識が著しく欠けている。あのニュースを熱心に追っていたら、この訃報も見え方・聞こえ方が違ったのかもしれない。

私がちょっとだけ見聞きしたことがあるザハ・ハディドは、「白人男性の世界である建築業界で、イラク人(つまりアラブ人)の女性として活躍した人」である(「東京五輪のスタジアムの人」ではなく)。

……と書くと「『アンビルト unbuilt の女王』だ、活躍なんかしてない」云々という苦言を生じせしめるかもしれないが、ザハ・ハディドはプリッカー賞をとった最初の女性建築家である。

英語圏で見ると、ザハ・ハディドという人のそういう面を、(東京五輪に関係なく)ストレートに見ることができるような文章などが多い。



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2016年04月01日

お魚の山に対峙しつつ、真顔をキープするという課題をこなす。淡々と。

当方、ガーディアンのUK版で魚を1匹捕獲したことは既にお伝えしたとおりである。その後も毎年恒例エミレーツ・スタジアムからのボンジュールなど見たのだが、Twitterからログアウトしていたのでツイートもしなかった。

こんな私でも、年に一度の魚釣り大会に参加することもできたのかもしれないが、いちいち自分で捕獲するより、誰かが捕獲したのをまとめて売ってるお店に行けばいいじゃない……というわけで「まとめ」的な記事を見た。お手軽にTwitterでApril fool's dayのハッシュタグを見たら一番上に表示されていたMashableの記事である。これがどんぴしゃ、ど真ん中で、非常に真顔である。

The ultimate roundup of British April Fools' Day 2016 pranks
http://mashable.com/2016/04/01/uk-april-fools-day-pranks-2016/


さあ、みなさん、準備はよくって? お茶を用意して、絶対にお茶をふいてはならないひと時の始まりですわよ。
(・_・)

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4月の魚、ガーディアンにて1匹捕獲。(これから自分で探す人は、このエントリは読まないでください)

というわけで毎年恒例のお魚の日である。つまり、魚を食べると頭がよくなるのでみんなで魚を食べようという日である。
(・_・)

aprilfishcards.jpg


画像はフランスのアンティークのポストカード。出典は、上の「よく釣れますか」はこちらのブログで、下の「幸運、健康運、金運」はこちらのブログ(いずれも100年ほど前のもので、著作権保護期間からは外れている)。Googleでapril fish postcardといった検索ワードで画像検索すると、これらのほかにもたくさん、いかしたアンティークのポストカードが見られるのでトレビアンのことよ。

というわけで、英国のニュースを見る上では、今年もまた「見るものをすべて疑ってかかる12時間」(英国では正午までに終わらせるという習慣である)がやってきて、私は東京でびくびくしながらガーディアンのサイトにアクセスした。正直、目に映るものすべてがうさんくさく見える。ネタが大きければ大きいほど疑わしい……この「わしがメキシコの(超イケメン)大統領を当選させた」説はどうだろう……と見ると、署名があるのは(April Foolのアナグラムででっち上げた名前ではなく)ジョンさんだし、3月31日付だし、つまりこれは4月1日のお魚記事ではない。けど、下のほうに何か、「あれ」という気がするものがある。

aprilfoolsdoubt01.png


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2016年03月30日

The Sunの印象操作について、IPSOが「報道の正確性」の点で問題ありと結論。

つい最近のことだと思っていたが、けっこう前、昨年11月のことだった。

芸能やスポーツや「三面記事」のようなわかりやすいトピックばかりでなく、奥深い洞察や分析、慎重な言葉遣いを必要とするトピックまで、政治的な意図をもって、わかりやすく単純な世界観を一面で提供し、拡散していることで知られるタブロイドのThe Sunが、「ムスリムはジハディストを支持している」という方向の印象操作を行なった。その10日ほど前に爆殺されたとの報道があったため再びニュースに登場していた「ジハディ・ジョン」の大きな写真に重ねて、「5人に1人の英国のムスリムは、ジハディストに共感」という見出しを打ち、「パリ攻撃(2015年11月13日)があった今、目を覚ますときだ」といった論説の見出しを脇に添えた。

YouTubeにアップされている当該の記事の解説ビデオ:


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posted by nofrills at 19:10 | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「自爆ベルト」を装着した男が自分の乗ってる飛行機を乗っ取ったら、あなたならどうしますか。

表題の件、「民族性ステレオタイプ・ジョーク」にでもなりそうだが、「この英国人は記念撮影したそうです」……というお話。

より正確に言えば、「自爆ベルト」を装着した男が自分の乗ってる飛行機を乗っ取って、予定していた目的地とは全然違う場所に連れて行かれ、多くの乗客は解放されているのに「おまえは残れ」と言われて残された少人数のグループに含まれたときに、あなたならどうしますか。

(ステレオタイプ・ジョークに出てくる)アメリカ人なら、チームワークで男を組み伏せるかもしれない。

(ステレオタイプ・ジョークに出てくる)フランス人なら、「もうおしまいだ」と観念して、機内に積まれているワインを飲み干すかもしれない。

(ステレオタイプ・ジョークに出てくる)イタリア人なら、「もうおしまいだ」と観念して、客室乗務員を口説き始めるかもしれない。

(ステレオタイプ・ジョークに出てくる)日本人なら、とりあえず本社にFAXして支持をあおぐかもしれない。

(ステレオタイプ・ジョークに出てくる)イギリス人なら、"Keep calm and carry on" 精神を発揮して、「せっかくの機会だから、自爆ベルトを観察させてもらおう」とするかもしれない。

……え、「(ステレオタイプ・ジョークに出てくる)イギリス人」ではなく、現実にイギリス人がそうした、と。

Mr Innes told The Sun he "just threw caution to the wind while trying to stay cheerful in the face of adversity".

"I figured if his bomb was real I'd nothing lose anyway, so took a chance to get a closer look at it," he told the newspaper.

"I got one of the cabin crew to translate for me and asked him if I could do a selfie with him.

"He just shrugged OK so I stood by him and smiled for the camera while a stewardess did the snap. It has to be the best selfie ever."

http://news.sky.com/story/1669149/grinning-brit-posed-with-plane-hijacker


自爆ベルトが本物だったら「どのみちおしまいなのだから、この機会にじっくり見てみたいと思った」のだというイネスさん。ハイジャッカーは、客室乗務員の一人の女性の説得に応じ、乗客(人質)と話をしてもいいという態度だったので、イネスさんは乗務員に通訳してもらって、写真お願いできますかと頼んでみた。その結果が、新聞の一面。

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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