kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2016年11月10日

アメェーリカァ〜〜

今言うとバカみたいなんですが、特に根拠なくぼんやりと、こうなるとは思っていました。投票前にそれを文字にすると、本当にそうなったときに「文字にしたから現実化した」などとオカルトめいた考えを呼びそうなので書かずにいたのですが、「トランプ支持」に意味があったというより、「ヒラリーだけは絶対にやだ」という強い「ヒラリー不支持」に意味があったのではないかと思うのですよね。何となくぼーっと見てただけですが、バーニー・サンダースが勢いづいていたころからの流れで。ただ、選挙戦の終盤でトランプがあまりに「わが道を行く」態度だったので、微妙なトーンの「アンチ・ヒラリー」の票を積極的に取りに行くわけでもないのかなとは思いました。その頃にはもう、そういうのは終わってたんですね。

しかし民主党は「クリントン」というブランドで押し切れると思っていたようですね。共和党が、「ブッシュ家」や「期待の新鋭」ではなく、政治家としては全くぺーぺーの新人を候補者とすることになったときに、民主党の選対は安堵していたんじゃないかと思います。「クリントン」を相手に太刀打ちできそうにもないような政治経験ゼロの「リアリティTVのホスト」が共和党候補者になったんですから。夫が2期8年を務めた元大統領、本人は上院議員を務め、国務長官も経験している政治家。そんなすばらしい候補者が、トンデモ発言を連発する「リアリティTVのホスト」に負けるはずはないと。

今回の米大統領選は、Brexitを決めたEUレファレンダムとの類似もさんざん指摘されていますが、要するに、「アンチ・エスタブリッシュメント」というのは、「アンチ・ネオコン」、「アンチ・リベラル・インターナショナリズム (liberal internationalismは固有の概念を表す名詞)」であり、「アンチ・ネオ・リベラリズム」、「アンチ・国境を否定するインターナショナリズム」(雇用から犯罪まで、幅広い分野で国境を重視するナショナリズム)です。「エスタブリッシュメント」は、「俺たち・私たち」の生活を破壊し、その上で繁栄しているものとして認識されているんです。地元の製鉄工場をつぶし、漁民を失業させて、金融街の資本家・投資家だけが金儲けのゲームにいそしんでいる。Brexitの背景はそういう、情け容赦のない新自由主義です。それについて「反グローバリズム」を叫ぶためのバックグラウンドのある層(インテリ)と、より直感的で単純な理想主義的・ユートピア的ナショナリズムを信じる層(非インテリ)というような違い・分断はあるけれども、大変に多くの人が、同じものに、同じような「怒り」を抱いている。それをうまく自分たちの政治的ゲインにできる人々がいるということです。

個人的には、「オキュパイ」運動の、極めて白黒はっきり単純化された「99%対1%」の世界観の行き着くところはこうだと思ってました。つまり「1%」に泡を吹かせてやることが、少なくとも一部では、よりよい社会の実現のための手段でなく、それ自体が目的化するということ。そのことは、「オキュパイ」が流行っていた当時、どこかで書いたと思います。

最も頭が痛いのは、UKでBrexitが決まったとたんに、それまで周縁にいた極右の移民排斥論者(議員を銃撃して殺害するような奴や、「ポーランド人狩り」をやっちゃう連中を含む)が我が物顔をしだし、「ここは俺たちの国だ、お前ら移民は出て行け」という発言を公然としはじめたように、USAでも「極右の我が物顔化」が現実になるだろうな、ということです。「極右」だけならまだチャールストンの教会襲撃事件後のあれこれで、いわゆる「免疫」があるかもしれませんが、ドナルド・トランプの支援者には「極右」と「突き抜けた極右」(KKKのようなファンタジーの世界の住民)と、「陰謀論者」(アレックス・ジョーンズ系、Infowars系、ほか)が大勢います。彼らが「我が物顔」をしだしたときのことを考えてみてください。それを、国際政治という文脈で考えてみてください。(ちなみに「陰謀論」はある国が積極的にばらまいている情宣の一部でもあります。)

頭が痛いなんてもんじゃないと思います。

ともあれ、開票中ずっとデトロイト・テクノを聞いていたのですが、最終的に「私が聞きたかった音楽はこれだ」と思ったのは……



アメーリカ〜
アメーリカ〜
アメェーリカァ〜

What time is love?

※本エントリは、3amに投稿されるようセットしています。



投票が締め切られ、開票が行なわれた11月9日(日本時間)の私のTwitterのログより:
http://twilog.org/nofrills/date-161109/asc
※プラス、前日のツイートいくつか。





















































































































で、私に見えるTwitter上のアメリカでは、こういう意見もけっこうあるんです。「ヒラリーは女だから得票できなかった」という意見。(それにしても、#HesNotMyPresident って、2009年のイランみたい。)




でも、それは違うと思うんですよね。中には「大統領は女には務まらん」という意見の人もいたかもしれないけど、ヒラリー・クリントンはヒラリー・クリントンだから、次期大統領としての支持を得られなかったんじゃないすかね。例えばサラ・ペイリンは女だけど、支持されてますよね。

そういう「女だからダメなんだ」云々という理由付けの発言を、証拠もなしにしてみせるのは、フェミニズムにとってものっすごいマイナスだと思うんですよ。

そもそもヒラリー・クリントンでは、大統領になったところで、即座に弾劾騒ぎになるのは目に見えていたんじゃないですかね。いわゆる「保守派」の間での「ベンガジ」の怨念はものすごいです。ベンガジがどこにあるのかを知らない人、そもそも都市の名前であることもよくわかってない人まで「連邦政府がアメリカ人を犠牲にした」記号としてベンガジベンガジと繰り返している。そこを突くのはかなり簡単だし、共和党は「夫婦揃って弾劾」と騒ぎ立てるだろうし、そうなればビル・クリントンのあの騒動のときと同様に「大統領が仕事どころではなくなる」ようなことになるでしょう。共和党の方が元々有利だったんじゃないかと私は思います。

そこに、オバマの「オバマケア」などでの失策があり(支持者からも修正第二条の濫用が指摘されている)、民主党ではなく共和党が「変化」をしょって立つ存在となっていた。

ドナルド・トランプが、「われこそはthe change we can believe in」と発言しているという話も見かけました。

ヒラリー・クリントンしかいなかった民主党の負け、共和党の戦略勝ちですよね。

民主党が「クリントン」ブランドにあぐらをかかず、"Anyone but Trump" 的な捨て身の戦術を取っていたら、と思います。

だって、ヒラリー・クリントンのような不誠実な嘘つきは大統領にはふさわしくないにせよ(この人は「北アイルランド和平はあたくしがいなければ実現しなかった」的な誇大妄想を抱いていて、「サラエヴォ空港に降り立ったときにスナイパーの銃撃が」とかいう "盛りすぎ" の話を吹聴してしまうような人である。メール問題も国務長官としては考えられないような話)、ドナルド・トランプは、単に「論外」だったじゃないですか。

その「論外」を「まともな政治家(政治家としての経験はゼロだが)」にしてしまった。

USA! USA!

もうたくさんだ。。。




※この記事は

2016年11月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 03:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/443721208
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼