Tesco sues a second Thai journalist for libel
Ian MacKinnon in Bangkok
Friday April 18 2008
http://www.guardian.co.uk/business/2008/apr/18/tesco.medialaw
TESCOのタイ法人(Tesco Lotus)が、バンコクの産業新聞のゴシップ欄のライターを相手取って、名誉毀損の裁判を起こすらしい。しかも£1.6m!(タイの通貨で100mバーツ)kでもえええーって思う数字だけど、mか!
そのライターさんは、「TESCOはタイのことを好き (love) ではないのだ」と書いたのだそうだ。
でもそれは、ゴシップ欄で、ちょっと笑える話ってな感じで書かれたものだったそうで、それもごく短い記事だったとのこと。記事が出たのは1月29日。
で、この産業新聞のライターさんで、この人とは別な人もすでに提訴されていて、こちらは1月18日に出した記事で、やはり£1.6mの賠償請求が出されている。
で、ライターさんたちとは別に、元国会議員でタイ商工会議所の事務総長という要職にある人も、名誉毀損で訴えられ、£16.6mの賠償請求に懲役2年の可能性あり、と。
タイではTESCOは相当すごい勢いで拡大しているそうで、新聞のコラムでは、読者が「ははは」と乾いた笑いを発することができる「いいネタ」的に扱われているのれはないかと思う。
で、こういう巨額の賠償請求の裁判を立て続けに起こしていることについては、タイのジャーナリストらの間からも懸念の声が出ている。
the South-east Asian Press Alliance の人は、「批判を封じ込めるだけでなく、言及することすらも許さないという姿勢だ。不吉だ」とコメント。
タイ・ジャーナリスト連合の委員会では報道の自由が侵害される可能性を懸念しており、金曜日に、テスコ・ロータス社のやり方にどう対処していくかを話し合うことにしている。
また、タイの人権委員会が来週、名誉毀損での提訴を繰り返し、しかもライターの所属組織ではなくライター個人を提訴するというやり方についてコメントをすることになっている。
訴えられているライターさんの1人と商工会議所事務総長はいずれも50代で、テスコ・ロータス社の「攻撃的な aggresive」拡大(タイ全土で370店舗)を、小規模な商店を潰しながら実現されているものだと批判してきた。また、同社が納税額を最小限までおさえようとしているとも批判してきた。
今回提訴されたライターさん(1月29日に記事を書いた人)は40代で、テスコ・ロータス社がさらに130店舗を開店する予定だという点について、これではタイの同業者は大変だと述べ、締めくくりの一文として、「きっとテスコはタイ人のことが好きではないのだろう Ha, Tesco Lotus doesn't love Thais」と書いた。
テスコ・ロータス社はこれを「弊社のイメージを損なうもの」として提訴した。同社のsenior vice-president(タイ人の名前のかた)は、「弊社についてまったくの嘘が書かれているからこそ提訴しているのであり、そうでなければ提訴しない」、「弊社の名前を守るためには法廷に持ち込むよりほかに手段がなかった」と述べている。
これじゃあ怖くて何も書けないよ。非常にオーウェリアンというか、ほとんどスタ……げふんげふん。えっと、スタンリー・ボールドウィン。
日本ではこういう事例がありますね。判決が08年4月22日午後1時10分から、東京地裁で言い渡されるとのこと。
http://ugaya.com/index.html
もう1件、怖いニュース。今度はUKから。これはカメラを持っている人全員に関係があるかも。(まあ、日本人の場合は「どこからどう見ても観光客」を装うという手もあるけど、そうすると今度はスリに狙われるというリスクが急上昇。)
Innocent photographer or terrorist?
Page last updated at 16:45 GMT, Thursday, 17 April 2008 17:45 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/7351252.stm
昨年のクリスマスの時期に、イプスウィッチのツリー点灯式に有名女優が来るっていうんで、写真を趣味とするフィル・スミスさん(49歳)は、立派なカメラを持って出かけていった。まずは何枚か、ぱちぱちと撮影してウォーミング・アップだ、ってやってたらいきなり警官がやってきて、撮影許可は取っているのかと訊く。
撮影許可など取らなくてもいいはずですが、とスミスさんが言うと、正式な職質(stop and search)をするのでとわき道に連れて行かれ、撮影した写真は消去し、撮影はそれ以上行なわないようにと言われた。
という次第で、スミスさんはその日は撮影ができなかった。しかし、そこらへんの人たちは携帯電話やコンパクトカメラでがんがん撮影している。スミスさんは「私のカメラは大きなフラッシュもついていて、プロっぽく見えたのがいけなかったのでしょうか」と語る。
「人がいっぱいいるところを警察に連れられて、正面の柵のところからわき道に連行されたんです。きっと『あの人、何をしたのだろう』と思われていたに違いない。不愉快でした。人ごみから、自分だけが連れ出されるなんてことだけでいっぱいいっぱいになっていて、自分の権利など頭に浮かびもしませんでした」
「アマチュア写真家が通りで写真を撮ることもできないとは、嘆かわしいご時世ですよ」
こういう目にあったのはスミスさんだけではない。
というわけで、オースティン・ミッチェル議員が取りまとめて下院に提出した超党派の動議(150人の議員が賛同)で、内務省と警察に対し、写真家の権利について警官らにちゃんと教えることを求めている。
ミッチェル議員自身が趣味は写真ですという人で、これまでに2度、撮影中に止められたという。一度はリーズとリヴァプール間の運河で遊覧船に乗っているときに。もう一度はCleethorpesの海岸で。
……つまり、「写真なんか撮ってる奴はテロリストか小児性愛者だ」ということだ。
この記事の少し下のほうにあるのだが、イプスウィッチでのクリスマスツリー点灯式で撮影を阻止された男性のケースは、法的根拠は2000年テロ法だ。
And under Section 44 of the Terrorism Act 2000, police officers may randomly stop someone without reasonable suspicion, providing the area has been designated a likely target for an attack.
2000年テロ法は、基本的に、1998年のグッドフライデー合意によって北アイルランド紛争が落ち着いたことでその前のテロ法が改められたものだけれども、「合理的な疑いがない場合でも、そのエリアが攻撃対象となると想定される場合には、ストップ&サーチができる」という規定もある(Section 44)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Terrorism_Act_2000
ダンジュネスとか、今、撮影できるんだろうか。
で、テロリズムや小児性愛に神経を尖らせるのはわからなくはないが、いかにも「カメラでございます」ってのを持ってる人だけをチェックしてどうするんだろう……と思ったら、そういうのをチェックしたがるのはたいがいは不慣れな警官や警備員だそうだ。
先日のヒースローのT5のぐだぐだでも「現場の職員が不慣れで」みたいな言い訳がされていたのだが、ここでもまたですか。「新人研修」ってのをちゃんとやったらどうなんでしょう。
で、2012年のロンドン五輪のころには、そういう不慣れな人が現場にがんがん投入された結果、個人の移動の自由すら、実質的に制限されてたりして……。映画Children of Men的な意味で。
せめて、ロンドン市長に「おもしろい」だけの保守党の政治家を選ぶ、などという愚かなことだけはしないでいただきたい。>ロンドナーのみなさん
閑話休題。
BBCの記事には、この後も、ハルのショッピングセンターで撮影していた男性が、警察にフィルムを没収されたという例が紹介されている。警察の調査の結果、男性がこそこそ写真を撮っているように見受けられたので、警官らは正しく行動したとの判断が出たそうだ。
一方で、やはり写真を趣味とする人が最近撮影が不便すぎるということで、ダウニング・ストリートのサイトで首相に対し法律をより明確にするよう求めるペティションを開始し、既に数百人単位での賛同署名が集まっているとのこと。
BBCの記事では、「海外旅行に行って、政府系の建物などを撮影しようとすると大変なことになる場合があるが、ブリテンではこういうことはこれまでになかった」として、法律家に意見を求めている。
で、その法律家の回答が、「ごく一般的な人で、何かを撮影したいという場合は、被写体が公のものである場合は問題はない。プライベートなものであっても、ロンドンマラソンか何かならば問題はない」。
一方、子供を守るという点については、ビューロー・オヴ・フリーランス・フォトグラファーのスチュワート・ギブソン氏が、「かねてから問題ではあったが、最近はプライバシーの解釈が少しおかしなことになっている。テロリズムについても恐怖がやたらと高まっている」と述べている。そして、ほんとによからぬ目的で撮影をする場合は、プロ仕様のカメラなど使わないのに、止められるのはたいがいがでっかいカメラを持った人だ、とも指摘している。
NUJも、ジャーナリストが警察に止められることを問題としている。警察上層部とメディアの間で合意されたガイドラインでは、警察は報道機関が写真を撮影するのを止める一切の権限はないとされている(イングランド&ウェールズ)。また、「ひとたび撮影されたら、警察はそれを消去また押収することは、仮に警察がその写真に不利益な、また有益な証拠が撮影されていると考えた場合であっても、法廷の命令なくしては、行なうことができない」とある。
さて、イプスウィッチの点灯式でひどい扱いを受けたスミスさんは、その後正式に苦情を申し立て、サフォーク警察から書面で謝罪を受け取った。また、捜査官がスミスさんを訪問し、スミスさんを尋問した警官の行動は間違っていたと述べた。
そして、傷心のスミスさんにとって慰めとなるのは、その点灯式に来るはずだった女優が、結局来なかったこと――って何ですか、このオチは。orz
いずれにせよ、イノセントなツーリストであっても、治安当局ではなく、そこら辺にいる人たちにとって都合が悪いような場所では、カメラを出して歩いていると非常に危険です。治安当局がああだこうだ言いがかりをつけて写真を消せとか言ってきたら、英語がわからないといって粘れば時間は稼げるかもしれませんが、それをやって最終的にどうなるかはわかりません。
しかしどんどんナンセンス化していくなあ、UK。
本文中で言及した映画(しつこいけど、原題はChildren of Menで、基本的に「バベルの塔」の話なの、これは!邦題が最悪すぎる、ほんと):
![]() | トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション クライヴ・オーウェン ジュリアン・ムーア マイケル・ケイン ポニーキャニオン 2007-03-21 by G-Tools |
2006年12月に劇場で見たときに「うは、妙にリアル」と思ったのですが、今はますます「リアル」に思えます、この映画の中の「イングランド」は。

























話かわりますが、確かにこれも怖い話、もしそうなったら。で、かなりlikely。今日のインディペンデントからです。
Yasmin Alibhai-Brown:
Londoners would be mad to vote for Boris
He could win. The public is gullible; rich white folk and parts of the press love him
Monday, 21 April 2008
http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/yasmin-alibhai-brown/yasmin-alibhaibrown-londoners-would-be-mad-to-vote-for-boris-812669.html
先月、ヒースローの入管で僕の前に修学旅行っぽい団体さんが並んでいたのですが、そこで記念写真を撮ってしまったらしく、係員に「消しなさい」と怒られてましたね。場所が場所だけに仕方ない気もしますが、なんであんなに高圧的なんだろう。
以前どこぞの省(DEFRAだったかな)で「建物の写真を撮っていいか」とお願いしたときに対応してくれた職員のおじさんは「あれ、何も見えないぞ。誰かいるのか?」と言いながら黙認してくれました(笑)。規則だとダメだったんでしょうね。こういう気の利いた方々がたくさんいるといいのですが。
http://www.asahi.com/national/update/0422/TKY200804220239.html
判決文をちゃんと読まないと詳細はわかりませんが、企業がライターに対し、5000万円の損害賠償請求を求めていたところ、判決では「100万円の支払い」がライターに命じられています。
以下、上記asahi.com記事から引用(このコメントの最後まで):
対象となったのは、月刊誌「サイゾー」の06年4月号に掲載された「ジャニーズは超VIP待遇!?事務所とオリコンの蜜月関係」などの記事。記事で社会的評価を低下させたとことと[タイポは原文ママ]、取材に応じた個人がコメントをしたこととの間に因果関係があるかが争点となった。判決は、「コメントがそのままの形で記事として掲載されることに同意していた場合は、例外的に因果関係がある」と認めた。烏賀陽さんも「提訴は裁判制度の乱用だ」として反訴していたが、この請求は棄却された。
(タイでテスコの現地法人が産業新聞のライターを提訴しているのも、今回のオリコン裁判と構図としては基本的に同じだと思います。)
というところでレス:
>チコさん
ロンドン市長選は……ふつうに考えればただでさえ「3期」は難しいというのに、いまだに「私を選ぶか、サッチャリズムを選ぶかだ」で論陣を張れていると思っている現市長は、本格的に終わっていると思います。(ガーディアンのCiFに本人の書いた記事が出ていた。)ま、生ぬるく、ガーディアンでウォッチしてます。デイリー・メイルがひどいですね。おまえら、誰を持ち上げているんだ、って感じ。(笑)
ところでロンドンでも「選挙カー」が出てるって聞いたんですが。
>タツヤさん
ははは、ヒースローの入管は撮影禁止の指示まで高圧的。たぶん、職員もいろいろとウンザリしているのでしょう、昨晩夫婦喧嘩したとか、給料が上がらないとか、天気が悪いとか……(←イミグレでいやな経験をした人たちと話したときに、「そういうことだと思っていないと、イミグレの職員が人間だと思えなくなる」という意味で、納得した理由付け。)
役所のおじさん、いいですねー。イミグレもそういう人が5人に1人くらいいればましになるのに。
私はフィルムカメラの時代に、美術館内で撮影禁止の部屋だと気付かずに撮影しちゃったときに、係員のおじさんに「エクスキューズ・ミー、ミス、ノー・カメラ、プリーズ」と言われて、ひょっとしてフィルムを出せとか言われるのかと思ってびくびくして「そりー、あい・でぃどんと・のう」って言ったら、「標識が小さくてわかりづらいけど、あまりでかでかと出して、標識見に来たみたいになっちゃうとねぇ」って真顔で言われて、ははは、で済みました。
ダブルデッカーが車体の横っ腹に市長選をお忘れなくとかいった宣伝を貼付けて走っていたり、テレビで登録を呼びかけていたり、時々候補者のリーフレットがポスティングされたりしますが(我が家にくるのはなぜかリブデムだけ)、ほかにはそれらしいものはありません。
国政選挙のときは選挙カーありますが、党首とか閣僚が乗って広い範囲を移動するバス。いわゆる日本の選挙カーみたいなのはないと思うけど、これもよくわかりません。
ところで、入管ではないですが、去年一時帰国したときにヒースローと成田の手荷物検査で、あまりの対応の違いに驚きました。出発の際、うっかり化粧水の小分けを忘れ、250ミリリットルのボトルに入れたまま持ち込もうとしたのですが、残りは50ミリリットルもないのを確認した係官はそのまま持ち込みを許可してくれました。が、成田からの便では、日本で使ったので化粧水はさらに少なくなっていた(10ミリリットルぐらいになっていた)にもかかわらず、係官はどうしても200ミリリットル以上が入る容器を許可せず、しかたなくいったん外に出て売店で小分け容器を購入するはめになりました。
ある、みたいです。
今朝のインディペンデントによると、ロンドン議会に立候補しているギャロウェイが、キャンペーンカー上であいそを振りまいていた(のかどうか知らないが)ところ、4階から投げられたボール(パチンコ?)が顔面にあたって青たんをこしらえたらしい。外出前で時間がないのでざっとしか読んでません。間違ってたら訂正してください。この記事によると、このキャンペーンカー(ダブルデッカーでしょう)は今日うちの近所に来るらしいので、運が良ければ見られるかも。ではでは。
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/galloway-suffers-the-slings-and-arrows-as-he-is-hit-by-stress-ball-814047.html
インディの記事、THXです。ゴージャス・ジョージがアセンブリーに立候補しているということすら知りませんでした。
記事は、本筋(オープントップのバスで選挙運動中にビルの3階からstress ball――ストレスがたまったときにニギニギして遊ぶ、低反発ウレタン素材とかのおもちゃのことだと思います――で狙撃されてコメカミにヒット、青たんこしらえた。狙撃主がゴルゴじゃなくてよかったね)より、「ギャロウェイってこういう人です」の説明の部分がカオスなのがツボりました。
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Mr Galloway, who has survived expulsion from the Labour Party over his comments on the Iraq war as well as an appearance on Celebrity Big Brother, where he famously pretended to be a cat while wearing a leotard, resumed campaigning after a cup of tea.
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