kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年12月27日

英、観光ヴィザ期間半減の件はかなり「ト」の域に近い

ええと、インドでの報道(20日付)によると正式なものではなく、コンサルテーションの段階だからDon't Panicだそうですが、16日に「暫定メモ」として書いた観光ヴィザの期間短縮の件、詳細についてアップデート。

19日付でワーパミ・コムに次のような記事が出ました。

UK proposes to cut visit visas from 6 to 3 months
19 December 2007
http://www.workpermit.com/news/2007-12-19/united-kingdom-visit-visas-reduced.htm

関心のある方は原文を参照していただきたいのですが、以下にこの記事の内容を箇条書きで示します。18日にコンサルテーション・ペーパーが出たとのことで(→HOのプレスリリース)、その内容です。なお、これはコンサルの段階のもの(提言)であって、本決定ではありません。

コンサルテーション・ペーパーの現物は下記にて、PDFまたはMS WordのファイルでDLできます。パブコメ解答欄つき
http://www.bia.homeoffice.gov.uk/sitecontent/documents/consultations/visitorsconsultationpaper/

というわけで、ワーパミ・コムの記事の内容を箇条書きで:

- 【重要】観光ヴィザの期間を半分にする(現行6ヶ月を3ヵ月に)。

- 【重要】商用で英国を訪れる人は、これまでは観光ヴィザでよかったが、これを廃止し、新たに商用客用のヴィザを設ける。金がかかって取得も難しいビジネス用ヴィザではなく、観光ヴィザで入国して仕事をするビジネス・エクゼクティヴがいるらしい。ちなみに昨年の英国来訪者の23パーセントが、商用で訪英している。(これ、ヒースローで取得できず、渡英前にヴィザ・センターで発給を受けるとなるとものすごく面倒になるかも。)

- 親戚を呼び寄せる場合(「呼び寄せヴィザ」)は、「保証金」として£1,000を一時的にあずける。呼び寄せられた人がヴィザの期限内に英国から退去すれば、「保証金」は返却される。(これは明らかに、「貧乏人は親戚を呼び寄せられないようにする」ための方策。その意味では日本国籍者にはあまり関係がないかも。しかし……以下、ずーっと下の方に。)

- 2012年のオリンピックでは「オリンピック専用ヴィザ」を出すなど、特定のイヴェントのためのビザを新設する。(これは選手・スタッフとして入国した人が「亡命」することを防ぐためではないかと。)

- スポーツや文化的行事への外国からの訪問客を増やすため(原文: To encourage foreign visitors for sporting and cultural events)、新たなヴィザが設けられる。特定のイヴェントに関連してのヴィザとなる可能性。(はあああ? 何これ。とても正気とは思えない……スポーツ大会やエディンバラ・フェスなどを目的として入国するためのヴィザってこと?)

- 芸術家、パフォーマー、映画作家などには「専門家」ヴィザを検討している。(現行のアーティスト・ヴィザとは別のもの? ちょっとよく意味がわかりません。)

……箇条書きはここまで。以上、HOの出している文書の原文はほとんど見ていない段階でワーパミ・コムの記事だけを元にざーっと書いたので、解釈とか間違っているところもあるかもしれません。HOの文書との突合せの上、変なところに気付かれた方は是非コメントでご指摘ください。

で、ワーパミ・コムの記事にひとつ意味がわからない文があるのですが:
To encourage group travel to the UK, the government is now suggesting the introduction of a specific tourist visa, which could be time-limited and competitively priced.

これは、現物(9ページ)をみると、visa national countriesの人たちで、シェンゲン・エリアのヴィザはあるが英国のヴィザはない→面倒だから英国には行かない、という人たちを対象としたもののようです。これを私が誤読していたら、コメント欄でご指摘ください。

で、近年、英国は「あれもヴィザ、これもヴィザ」という方向で入管法を変えていますが、ワーパミ・コムのこの記事によると、2006年のヴィザ発給件数は200万件以上で、過去5年で50パーセント増加。申請料金が「一気に倍」メソッドで引き上げられてから8ヶ月強(9ヶ月近く、というべきか)、申請料金として国庫に入るカネの額はいかほどか、と思います。既にエアポート・タックスもバカみたいに高くなっているというのに、さらにあれこれ細分化して「ヴィザが必要」ということにしようだなんて、何様のつもりでしょうね、イギリスは。ベッカム様の腰の低さを見習いなさい。

労働党政府のミニスターは、例によって(「外国人」をよく思わなさそうな英国人にとって)聞こえのよいタテマエを並べていますが、さすがに今回は quicker とか、more effective とかいった奇麗事は言ってないみたいです。

で、上で「呼び寄せ」について「日本国籍の人にはあまり関係ないかも」と書いたのですが、「スポーツ・文化のイベント来訪者にも特別ヴィザ」みたいに細分化されるとなると、ちょっと問題かもしれない

例えば、あなたが英国で結婚するとして、結婚式にご家族に来てもらいたい場合、現在はご家族は普通に「観光ヴィザ visitor visa」で入れます。しかし、いちいち目的によって細かく分けられたヴィザが導入されたりしたら、「子供の結婚式が目的なのに、観光だと嘘をついて入国しようとした」として、ヒースローで強制送還されることにもなりかねない。で、英国のヴィザは、日本で取得するためには東京か大阪のヴィザ・センターに本人が出向いて、指紋と顔写真を登録する必要があり、申請料金のほかに、東京または大阪までの旅費・滞在費もかかる。呼び寄せる側のあなたは、結婚で出費、配偶者ヴィザで出費の上に、ご家族の呼び寄せで£1,000(1人あたり)をデポジットとして出費。(ご両親ときょうだい1人で£3,000、さらにいとこを2人呼べば£5,000。)

まあ、だいたいイミグレのコンサルテーションなんてものは、どこの国でも、一般人からは考えられないほど閉鎖的なアタマの持ち主がやるもので、「たたき台」の名目で言いたいことを全部言っているだけ。それから経済界とか実業界などからツッコミが入って「たたき台」が叩きのめされていくでしょう。そうとでも思っていないとやっていられない。

この提案は、来年3月10日までパブリック・コメントを受け付けるということになっているそうです。英国籍・英市民権などをお持ちの皆さま、パブコメでボコボコに叩いて叩いて叩きまくって、タタミイワシみたいにのしちゃってください。脇を締め、やや内角を、えぐりこむように、打つべし、打つべし。用紙は下記からDLしてください。
http://www.bia.homeoffice.gov.uk/sitecontent/documents/consultations/visitorsconsultationpaper/

前回、2000年に大幅な入管法改定が議題になったときは、大きな反対がおきて、国会でたな晒し、結局廃案になったという経緯があります。

最後に、ワーパミ・コムの記事から、統計数値:
In 2006, 12.9 million travelers entered the UK from outside the EU/EEA, 58% as tourists or business visitors, according to Home Office statistics. They contribute £85 billion ($171 billion) a year to the tourist industry.

※この記事は

2007年12月27日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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