kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年12月22日

BNPが分裂、Real BNP設立【ネタではありません】

※ネタではありません。

BNPで、党執行部が資金洗浄、コンピュータ窃盗など違法行為を行なっているとの報告が国会議員によってなされ(Labour MP Jon Cruddasによる)、BNP内部での対立がますます激しくなる中、BNPの「分派」が報じられた。

BNP at war amid allegations of illegal activity
Matthew Taylor
Saturday December 22, 2007
http://politics.guardian.co.uk/farright/story/0,,2231430,00.html
The allegations come at the end of a tumultuous week. Tensions between modernisers and hardliners boiled over on Monday when it emerged that about 50 councillors and organisers had resigned and declared themselves to be the "Real BNP". That was followed by showdown meetings between Griffin and the rebels.


BNP divided after leadership row
By James Hardy
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7152657.stm
But the rebels say all they are doing is trying to defend the reputation of the BNP.

They cast themselves as modernisers frustrated at the failure of the party to confront its problems. The last thing they want, they insist, is to split the party or to lead a coup.

They have now set up a "Real BNP" faction. It appears to have the support of up to 60 senior party members - ranging from the leader of the BNP youth wing and regional and city organisers to councillors, fundraisers and activists.


……だから、分派して「リアル」を名乗るな、というに。ネタにしか見えなくなるから(→Real Fathers for Justiceを参照)。しかもBNPが、なんでRIRAの後追いみたいなことを。。。

※あとで書き足します。→書き足し分を投稿しました@23日朝。

いきなりですが、ちょっとtips。Google NewsなどでBNPについて調べたいときは、検索ワードを「BNP Griffin」とすると、かなりの確率で、「BNPパリバ」(銀行)とか「バングラデシュ・ナショナル・パーティー」(バングラデシュの大政党)とかいった同義語が排除できます。もちろん検索ワードを「British National Party」としたほうがもっと正確に検索できるんだけど、長くてめんどくさいなあ、とか、一度「BNP」と打ちこんだのを入力し直すのはめんどくさいなあ、というときにどうぞ。ちなみにGriffinは党首の名前(ニック・グリフィン)。

閑話休題。

で、BNPについてはメディアで取り上げられすぎじゃね?という指摘もあったりするのだが、"Real BNP" については、現時点では、あまりたくさんは報道されていない。現時点で見つけることができたのは、「BNPウォッチドッグ」的な存在とすらいえるチャンネル4/ガーディアンと、BBCの報道だけだ。

「分派」が明らかになったのは今週初め。党執行部が党員のメールや電話を盗聴していたなどとして(もうひとつ、ある有力党員の自宅に党の命令を受けた者が無断で侵入してその党員のパソコンを持ち去った、という「窃盗事件」があるのだが、何が先で何が後なのかを調べる気にならない)、地方議会議員ら50人ほどが党籍を離脱、独自のグループを立ち上げた。そして自ら「Real BNP」と称している、ということが冗談ではないことは、Googleあたりで「Real BNP」で検索すれば確認できる―― "Real BNP" のサイトがすでに立ち上げられているのだ。

党執行部というか、現党首の側近などは「一部の者が造反(クーデター)をくわだてている」と述べているようだが、18日付のガーディアン記事によると:
According to Nick Lowles, an anti-fascist campaigner from Searchlight, large sections of the party across the north of England and Scotland are now openly hostile to Griffin and the current BNP leadership. "This has become a very serious split and it is difficult to see how the two sides can be reconciled without one group leaving the party," he said.

反ファシスト運動の団体、サーチライト所属のNick Lowlesによると、イングランド北部とスコットランドの党員は、既に、グリフィン党首と現在のBNP執行部に対する敵意を公然と示しているという。「これは非常に深刻な亀裂になっています。どちらか一方が党を離れないことには事態は決着しないでしょう」

そして数日のうちに、事態はサーチライトの人が言っているとおりになった、ということだ。

"Real BNP" のサイトを見ると(WordPressを使ったサイトでまだ作りかけだが)、スコットランドやノッティンガムシャーの地方議会議員の離党声明のほか、ウェブサイト担当者の離党声明が掲示されている。

反BNPのSearchlightが作成しているSTOP THE BNPのサイトによると、イーストミッドランズ(レスターとかのあたり)とヨークシャーで脱退者がものすごく多い。ここらあたりは90年代終わりから2000年代にかけてのBNPの活動強化地点だ(2005年からあとはイングランド南部に力点を移しているが)。北アイルランドのKieran Dinsmoreも抜けたとある。政治的に逆側に行って「ストームなんとか」のフォーラムでも、これらの人々の名前が離脱者リストに出ている。(どうでもいいが、「ストームなんとか」のフォーラムではこの件についてのスレッドがものすごい勢いで伸びている。少し見たところ、「このように分散していくのは残念だ」系が多いような。もっとどうでもいいが、フォーラムに「ロン・ポールを米大統領に」の文言があって、そっかー、ストームなんちゃら系はそういうことになっているのかー、とちょっと感慨深い。)

報道を見る限りでは、ニック・グリフィンの「われわれは人種差別主義者ではない」、「(ユダヤ人やイスラモ・ファシストに潰されそうな)(われわれの)好き勝手に何かを言える空気言論の自由を守れ」といった「建前政治的主張」への反対というよりは、単にやり方への反対が今回の「分派」の原因であるようだが、なぜあえて「Realなんとか」という名称を選択したのか(「Newなんとか」ではいけないのか、etc, etc)についての説明は、現時点で、発見できていない。

まあ、「リアル」がつこうがつくまいが、BNPがやること・やろうとしていることに違いはないだろう(インディメディアなどを見ると、相変わらず煽動ビラまいたりいろいろしているらしいし)。そこが、(通称とはいえ)「リアル」をつけた集団は相変わらず「武装闘争」を続けているが、「リアル」がついていない集団は武装闘争は完全に停止した、という「リアルなんちゃら」の本家本元、IRAとの違いだ。

ところでBNPといえばもうひとつ、興味深い(かもしれない)話題がある。

昨年、BNPの党員であることが明らかになったイングリッシュ・ナショナル・バレエのプリンシパル・ダンサーのシモーヌ・クラークが、最近、「労組」の理事に選ばれたというのだ。

この「労組」、名称をSolidarity - The Union for British Workers(連帯――英国人労働者のための労働組合)といい、Third Wayという名称の小政党(メンバーは元ナショナル・フロントとか)と深くつながっていて(BNP党員を理事に迎えた今ではBNPとの関係もall too clearだ)、「政治的主張による解雇に反対」とか「自由と多様性に賛成」とかいうスローガンを掲げている。

用語だけ見ていれば、伝統的な労組というか、「左翼」そのものである。しかし実際は「左翼」とは似ても似つかないものだ。つまり、「外国からの移民にではなく、英国人に仕事を与えよ。英国人の失業をなくすために移民を規制せよ」という伝統的な極右の主張に、「左翼」的な言葉を与えたものに過ぎない。何のつもりでこういう言葉遣いをしているのかは私にはわからないが、ニック・グリフィンのBNPが「左翼っぽい人たち」にアピールしやすい言葉を使っているのはわりとよく見る。むしろ、80年代ころの「ゴリゴリの極右」のイメージを変えようとしてきたのが、2000年代のBNPだと言えるだろう。いや、BNPに限らず全体的に。

で、あとは余談だが、その労組の理事に選ばれた「BNPバレリーナ」ことシモーヌ・クラークは、同じバレエ団の中国系でキューバ系のダンサーと夫婦の関係にあり、5歳の娘がひとりいるのだが、彼女のBNP党籍が露見して公演でアンチBNP活動家が抗議行動をしたころに関係が終わったらしい。その直後に楽屋を訪れたBNP所属の地方議会議員、リチャード・バーンブルックとの婚約を12月19日に発表した。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7153555.stm

このバーンブルックという人が「イマドキの極右」っぽさ全開だ。1961年生まれでなかなかのハンサム(写真は上のBBC記事にあります)、自称「ロイヤルアカデミー卒」の彫刻家で、1989年(27歳か28歳)に製作した映画は「ど左翼のゲイ・ポルノ」だということが2006年にわかって(本人は「アートフィルム」と位置付けている)、BNP界隈ではちょっとした騒ぎになった(ananovaさんかどこかブログの物見高いゴシップ記事で読んだ記憶はある)。ウィキペディア英語版によると、デレク・ジャーマンとのつながりもあったらしい。(ソースが記されていないし検証もできないのだが、バーンブルックの芝居をジャーマンが撮影したそうだ。撮影くらいならほんとに検証不可能なほどあると思うが。)
http://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Barnbrook

ちなみに、2008年のロンドン市長選のBNP公認候補はこのバーンブルックである。労働党のケン・リヴィングストン(現職)、保守党のボリス・ジョンソン(お笑い芸人ではありません)、LibDemのブライアン・パディック(元ロンドン市警副総監、その前はブリクストン警察)の三強のほか、UKIPからはリトビネンコ事件関連で出てきたイタリアの「プロディはソ連/ロシアのスパイ」説で知られるジェラード・バッテン(元MEP)、無所属でリチャード・フェアブラスRight Said Fredのスキンヘッドのひとり)ら、いろんな人が出ることになってて、too sexy for an electionって感じだ。

何の話だっけ。



BNPの動向に興味のある人は下記が一番ニュースが早いです。Searchlightの運営するサイト。
http://www.stopthebnp.com/



タグ:BNP

※この記事は

2007年12月22日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 22:35 | Comment(2) | TrackBack(1) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 当方も新規にブログを作って「Real tufuk」と名乗ることにしました(うそ)
Posted by 消印所沢 at 2007年12月22日 23:58
そしたらこっちはcontinuityを・・・
http://en.wikipedia.org/wiki/Continuity_Irish_Republican_Army

# 本文、まだ書き足してません。お茶吹いてキーボード乾かさないといけないので。(<うそ)
Posted by nofrills at 2007年12月23日 03:08

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BNPの党員名簿が流出した件。
Excerpt: ニック・グリフィンいわく、「昨年党の方針と折り合いがつかず党を離れた『ハードライナー』が、ネット上にポストした」とのこと。
Weblog: tnfuk [today's news from uk+]
Tracked: 2008-11-20 00:03





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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