kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年11月11日

UDAが動きそうだが

Remembrance Sunday(戦没者追悼の日)である11月11日、UDAが追悼式典の場で重大発表を行なうらしい。11日朝(現地時間)のBBC記事。

UDA to make statement on future
Last Updated: Sunday, 11 November 2007, 09:11 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7089310.stm
※同じURLで記事上書きになりそうな気がするので、ウェブ魚拓(URLが長くなるので短縮):
http://preview.tinyurl.com/2f75k8

The Ulster Defence Association is expected to make a major announcement about its future later.

It is understood the organisation may announce that it is to stand down some of its units and call for an end to all criminal activity.

However, it is not expected to give any commitment on decommissioning.

BBCでは助動詞のmayを使って「一定の不確実さ」を示してはいるが、おそらく、「UDAのユニットのいくつかの、UDAからの切り離し」と「UDAの活動停止」が宣言されることになるのだろう。ただし武装解除については何も期待してはならないらしい。

ベルテレさん:
UDA expected to issue new statement on ending violence
Sunday, November 11, 2007
http://www.belfasttelegraph.co.uk/breaking-news/ireland/politics/article3150166.ece

ベルテレさんでは、BBCのようにフランキー・ギャラガーのblah blah blahを引用せず、簡潔な要点まとめをしていてくれて、読む側としては助かる。(むろん、ギャラガーの言葉はそれはそれとして重要ではあるが、基本的に婉曲話法だし、何を言っているのかがよくわからない。)

The Ulster Defence Association is to make a public statement later today declaring its intention to turn its back on violence and crime.

It's expected the announcement will be made at a Remembrance Day ceremony in Belfast.

Many observers will be sceptical about the statement as it follows similar declarations that have not been honoured.

In 2004 the UDA said it would desist from all violent activity and turn towards community development and job creation however since then no weapons have been decommissioned and drug dealing and extortion has continued.

つまり、UDAは2004年にも暴力行為の全面停止とコミュニティ・ワークへの前面転換を宣言しているが、その後も武器は一切手放さず、ドラッグ密売やら恐喝やらは続いている。したがって、今回新たに「声明」が出されたとしても、その先に何があるかについては、ベルテレさんはほとんど何も期待していない。

先週出されたIMCの報告書では、Provisional IRAについてはこれまでで最も肯定的な評価がされているが、UDAについては「本気で武装活動の停止をする気があるのか」といった調子で厳しいことが書かれているそうだ。
http://www.rte.ie/news/2007/1107/north.html

IMC報告書の現物:
SEVENTEENTH REPORT OF THE INDEPENDENT MONITORING COMMISSION
http://www.independentmonitoringcommission.org/publications.cfm?id=62
※この夏のCarrickfergus やBangorでの騒乱(対警察)、およびBallymenaでのポーランド人に対する火炎瓶攻撃についても、UDAの行為と断定する内容である。

この報告書を受けて、英国政府のShaun Woodward北アイルランド担当大臣は、「武装解除(decommissioning)こそが、準軍組織についての判断をする上での試金石となる点だ」と述べて、「PIRAが武装解除によって本気で武装闘争を放棄したと判断されたように、ロイヤリスト武装組織(=UDA, UVF)もまずは武装解除ありである」と断言している。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7081893.stm

で、UDAで面倒なのは、彼らの行為のどこまでが「テロリズム」でどこまでが「犯罪」であるのか、という点だが、双方の区別は措いておくとして、UDAは警察への襲撃や住民への人種・宗教差別による襲撃(<これらはたぶん「テロ」)、およびドラッグ密売やら偽造品販売など(<これらは明確に「組織犯罪」)を行なっている。

そして、IRAの武装解除前にはロバート・マッカートニー殺害事件でIRAへの圧力がかけられたが(あのときは、圧力は米国のアイリッシュ・リパブリカンのサポーター筆頭格であるテッド・ケネディからもかけられた)、今回UDAに対しては、身体が不自由な女性の車の窓が叩き割られたとか、ドラッグ濫用の果てに自殺した16歳の子にドラッグ(horse tranquiliser)を渡していたのはUDAだという批判が大々的になされたり(<何を今さら、なのだけど)とかいう形で、圧力らしきものはかけられている。

このほかに、マーガレット・リッチー大臣による「補助金停止」の決定の件もある。

一方で、UDAは分派しかかっている。主流派から分かれたのはSouth East Antrimの一派で、彼らは11月の初めにIMCの監視下で武器の無力化を行なっている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7074908.stm

武器無力化を行なった彼らは今年の3月に主流派から追放されているのだが:
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/article2402742.ece

この「追放」は、South East AntrimのUDAが独自にBeyond Conflictというグループを組織したことに発している。2006年10月に、BCグループはUPRGから離れることを宣言している。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ulster_Political_Research_Group#2006_split

しかしこういうのも、真摯に「武装活動の停止」を言っているというよりは、活動を停止すれば英国政府からの補助金が得られるから、と見るべき話かもしれなくて、要するにわけわかんない。

そろそろ式典が始まってるか。現在、日本時間で午後8時25分くらい。最新情報は:
http://news.google.co.uk/news?hl=en&ned=uk&q=UDA&ie=UTF-8&scoring=n

※この記事は

2007年11月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 20:24 | Comment(1) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわっ、これはでかい話になっている。解体し、全面的に武装解除。

UDA and UFF to stand down all units at midnight tonight
http://www.belfasttelegraph.co.uk/breaking-news/ireland/politics/article3150272.ece

The UDA has announced that its military wing, the UFF, is standing down all of its units from midnight tonight.

...

All weaponry will be put beyond use and all military intelligence will be destroyed.

後でもっと詳しい記事が出るだろうから、そうしたら別エントリ立てます。

→記事立てたので、この記事のコメント欄は閉じます。
http://nofrills.seesaa.net/article/65944112.html
Posted by nofrills at 2007年11月11日 21:29

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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