kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年10月19日

アーセナル、買収防衛策を強化

no-usuma-smallやっとグループBの順位表を見たときのどうしようもない違和感が多少軽減されるようになったが、かたやグループEは、モスクワで2−1で敗れたため、イングランドのEURO出場がマジで危ない(自力での予選突破の可能性が消滅)ということになり、マクラーレン監督の更迭はもう決定という論が高まり、「後任は誰」みたいな話が盛り上がる中、最近「無職」になった彼の名前はもちろん、なんかヴェンゲルさんの名前まで浮上していたらしく(←ガナ公式、Keith Edelmanが "Arsène Wenger will NOT be the next manager of England" と断言)、ほんと何がどーなるのかしらという状況だが(でも私は、全然意味わかんないけど、ケガから復帰した元主将様がミラクルを、という展開になるということで1パイント賭けてもいいと思っている。ただしできればハッピーアワーで)、グループBで首位に浮上したフランスのティエリ・アンリ(ゴール数でプラティニを抜いたらしい)つながりでアーセナルの例の件。

アーセナルのボードが、木曜日に開かれた年次総会(Annual General Meeting)で、持ち株を売らないとする取り決めの期限を、これまでの2008年4月から1年間延長し、2009年4月までとした上で、売却する場合はその相手を「許可された人物 permitted persons」(現株主の家族など)に限定することを決定した、と報じられている。

Arsenal move to prevent takeover
Last Updated: Thursday, 18 October 2007, 11:52 GMT 12:52 UK
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/teams/a/arsenal/7050691.stm
※画像が今まで見たことのないウスマノフのアップ写真(だるませんべい風)なので、あの顔が嫌いな人はちょっとだけ注意。

このBBCの記事に、Peter Hill-Wood会長の主張がまとめられているけれども、ガナ公式で見るなら18日付のBoard announce revised 'lock-down' agreementとか、19日付のEdelman - Board deal makes us 'bullet-proof'とかを参照。一言でまとめれば、ボードは「もう絶対大丈夫、ウスマノフ(以下「ウス」)による買収の危険はない」と断言している、という状況。

ロンドンのガナサポ・ブログ、Arseblog.comさんも、「ここしばらく、ピッチの外での話でハラハラドキドキが続いてきたが、これはよい知らせだ(It's good news because it adds a measure of stability off the pitch which we haven't enjoyed for quite a while it seems.)」とし、「ウスも、巨額の投資を行なった甲斐あって、来年のエミレーツ・カップとかArsenal TV Onlineのディスカウントが受けられるし、7月のメンバー・デイでも優先予約ができるし、大喜びだろう」とニヤニヤが止まらないご様子。(株主優待のディスカウントについては、公式の18日付け記事などを参照。)

これで、ウスの件がアーセナルとはひとまず関係なくなった、ということだ。たとえるならばご老公がはっはっはと高笑い、という段階。ご老公が立ち去ったあとに何が起きるかは誰も知らない。はっはっは。要するに、David Deinがこれで完全に引き下がるのかどうかはわからんということだが。(Deinが、ボードの株式譲渡禁止の取り決めについて合法性を問うということをしていた件はどうなったのかな。。。私が見逃しているだけだろうが。)

なお、ピッチに関係のある話としては、ヴェンゲルさんが「うちからイングランド人の若手が育つ」といったことを述べている。欧州リーグの「外国人枠」構想 by ブラッターFIFA会長(「構想」なのか「思っただけ」なのかわかんないけど)と合わせて考えるべき話か。
http://www.skysports.com/story/0,19528,11095_2808951,00.html

というわけでアーセナルとは関係のないところの話。

まず、クレイグ・マレーのサイトは、私が風邪を引いていた間に復活している。(2007年10月9日付のポスト以降。)
http://www.craigmurray.org.uk/

そして、ティム・アイルランドのサイトは、相変わらず仮住まいで運営中。
http://b-heads.blogspot.com/

ティム・アイルランドは仮住まいのブログで、ウス問題と、Fasthost問題(Fasthostはウスの弁護士からの要請でサイトを閲覧不能にしたホスティング会社。この件のほかにもいろいろやらかしていて「使ってはいけないホスティング会社」としてIT系ニュースサイトやブログでも話題になっているらしい)の2方面、および英国の民事訴訟(名誉毀損の場合)の法律の検討という、計3つの要点で続々と記事を更新し続けている。

で、ティム・アイルランドのブログによると:

1)ウスのPR会社が判明@10月11日:
http://b-heads.blogspot.com/2007/10/alisher-usmanov-and-finsbury-pr.html

つまり、今月7日にタイムズが「ウスはダイヤモンドをめぐる詐欺に関わっていたとの疑惑」(デビアスのオッペンハイマー家から訴えられていたらしい)を報じた。内容は:
The latest controversy concerns a court action in Denver, Colorado where hearings are due to start next month. At stake is the ownership of the so-called Grib Pipe, a fabulously rich diamond mine in the Arkhangelsk region of northern Russia.

The mining firm, Archangel Diamond Corporation (ADC) in which De Beers owns a controlling stake, claims it is entitled to an interest in the Grib Pipe, which was discovered in 1996. The Grib Pipe is now said to be one of the largest diamond mines in the world, with a prospective value of £4.5 billion.

But in the Colorado court papers, ADC has alleged that Usmanov and other Russian interests "engaged in fraud in order to deceive" it over an agreement it says it had to take a 40% interest in the mine.

つまり、ロシアにある「世界最大のダイヤモンド鉱山」をめぐるどろどろした話。で、ティム・アイルランドはこの記事にある次の部分(太字は引用者による)に注目している。
Rollo Head, a spokesman at the public relations firm Finsbury, which represents Usmanov, said the case was not against his client and he was not a defendant. ...


つまり、ウスのPR会社はFinsbury Limitedという会社。この会社のサイトからクライアントのリストも閲覧できる。いくつかを除いては私の知らない会社名ばかりだが、BNFL(英核燃料)やら、GLA(Greater London Authority)やら、TfL(Transport for London)やら、ロンドン証取やら、デイリー・メイルやら、話題のNorthern Rockやら、ずいぶんとでっかい顧客が多いところでございますこと、という印象。まあそんなに本気で調べたいわけではないから細かいところは飛ばしてただの「印象」ということで。

2)PR会社のお仕事@10月14日サンデー・タイムズ(マードック組)、ただし穴だらけ:
10月14日付けでサンデー・タイムズに出た、「ウスマノフ氏、政治犯として収容されていた6年間を語る」という記事。悲劇のヒロインごっこもたいがいにしろという調子で、私は最後まで読めていない(全体をざっとスキミングしただけ)なのだが、この中に、ウスがアーセナルに手を伸ばしたときに油様が1枚噛んでいたようなことが書かれている。
Usmanov said that when the chance of buying into the club arose, he consulted Roman Abramovich, the owner of Chelsea, who told him: "It's a great club, go for it."

まあそれはどうでもいい話かもしれない。単にロシア語で話ができる人、という共通点でのことかもしれないし。

この記事を書いたMark Franchettiは、サンデー・タイムズのモスクワ特派員で、インタビューはウスの自宅で食事をおよばれしながら(記事に「ラムのシチューと赤ワイン」が出てくる)。

で、この長〜い記事に、ティム・アイルランドがいちいちツッコミを入れている長〜〜い記事:
http://b-heads.blogspot.com/2007/10/fisking-finsburys-finest-efforts.html

さらに、この長〜い記事に、クレイグ・マレーがツッコミを入れているあまり長くない記事:
http://www.craigmurray.org.uk/archives/2007/10/mark_franchetti.html

マレーの記事から、フランチェッティの事実誤認を3つだけ指摘した箇所を抜粋:
Usmanov says it was all beacuse of an attempt in 1980 by the Moscow KGB to stop his friend's father becoming head of the Tashkent KGB. To stop the father the KGB cooked up an elaborate plot to get the son to accept a bribe, tricking him into thinking this was part of an intelligence operation. However the person paying the bribe gave it to Usmanov, because he knew that Usmanov was a friend of the person he wanted to bribe. So Usmanov accidentally in good faith accepted the brown envelope for his friend, who was being set up by the KGB to get at his father.

How is your Bullshit-meter reading? Some thoughts that did not occur to Mr Franchetti:

- This is 1980. Brezhnev is the President of a confident centralist Soviet state. If the Moscow KGB wanted rid of someone under Brezhnev, they would not have to cook up cock-eyed plots involving framing their son.

- Paying a bribe is a risky occupation. How likely is it that a smuggler would pay a bribe by giving the cash to a friend of the person they wished to bribe, and asking them to pass it on?

- The Brezhnev KGB were quite efficient. If they had cooked up this cock-eyed plot, they would have got the bribe to the right person.

つまり、ウスは友人の父親に対する陰謀をめぐらせていたKGBにはめられて茶封筒を受け取ってしまったと言っているのだが、1980年、ブレジネフのソ連でこんな入り組んだ陰謀をめぐらす必要などなかったということ、賄賂を渡すならこういうやり方はしないだろうということ、そして当時のKGBならこういう間の抜けたことはしなかった、ということ。

というちょっとディープな話ではなくても、何か単純な「?」もあるということを、記事の翌日(15日)にティム・アイルランドが指摘している。
http://b-heads.blogspot.com/2007/10/alisher-usmanov-daddy-cool.html

つまり、今年8月末のタイムズとテレグラフでは「ウスには子供が2人いる」と書かれていたのに、10月14日のフランチェッティの記事では「ウスには子供がいない」と書かれている、との件。もっと正確にいえば、14日の記事では、ウスは「私には子供がおりませんでね、生きていくうえでそれだけはやはりさびしいものですな」みたいなことを自分で語っている。

勘当でもしたのかしら。ニヤニヤ。

タグ:usmanov affair

※この記事は

2007年10月19日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼