kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年10月15日

最もウィットに富んだ「英国」の人。

パリを舞台にしたオムニバス映画の『パリ・ジュテーム』で、ペールラシェーズ墓地で口論をする英国人男女カップルの物語があった。このカップルの男の方が、まったく「ウィット」というものを理解しない英国人で、女はその点で「あなたと一生をともにするなんて」と言い出す、というのが大筋。で、ペールラシェーズ墓地というだけでわかるだろうが、ふたりはオスカー・ワイルドの墓(というよりモニュメント)の前で悲喜劇的な口論を展開し、《ネタバレになる箇所を伏せる》。つまり、男に欠落している「それ」を持っているのが、『まじめが肝心(The Importance of Being Earnest)』というふざけた作品もあるオスカー・ワイルドである、という趣向。

男に欠落していたのは「ウィット(wit)」。そして、そのウィットに最も富んでいるのはオスカー・ワイルドである、という調査結果が出たそうだ。

「確かに、私が最後に話をしたときにオスカーは……」ということが語れる人ももういない(ワイルドは1900年没)段階でナンバーワンに選ばれるとは、やはり神として崇拝されるだけのことはある。

Oscar Wilde 'UK's greatest wit'
Last Updated: Monday, 15 October 2007, 11:43 GMT 12:43 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7045009.stm

Oscar Wilde voted greatest British wit
By Laura Clout
Last Updated: 12:23pm BST 15/10/2007
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/10/15/nwilde115.xml

記事によると、このアンケートは、デジタルテレビ局「Dave」(←URLを検索しづらくてかなわん。見つけたURLは動画共有のDave.TVだし。元UKTV G2で、若い男性向け、「誰もがDaveという知り合いのひとりやふたりはいる」ことからネーミング、だそうで)の立ち上げに際してのアンケートだったそうだ。

テレグラフ記事と、ガーディアン記事によると、トップ10とその名言は:
※Quoteの冗談……変換候補1位がこれってどうよ……上段がテレグラフ、下段がガーディアンです。

1 Oscar Wilde:
"Only dull people are brilliant at breakfast."
"Always forgive your enemies - nothing annoys them so much."
http://en.wikipedia.org/wiki/Oscar_wilde

2 Spike Milligan:
"A sure cure for seasickness is to sit under a tree."
"All I ask is the chance to prove that money can't make me happy."
http://en.wikipedia.org/wiki/Spike_Milligan

3 Stephen Fry:
"It is a cliche that most cliches are true, but then like most cliches, that cliche is untrue"
"An original idea. That can't be too hard. The library must be full of them."
http://en.wikipedia.org/wiki/Stephen_Fry

4 Jeremy Clarkson:
"We all know that small cars are good for us. But so is cod liver oil. And jogging. I want to drive around in a Terminator, not the heroine in an EM Forster novel."
"Speed has never killed anyone. Suddenly becoming stationary - that's what gets you."
http://en.wikipedia.org/wiki/Jeremy_Clarkson

5 Sir Winston Churchill:
"I like pigs. Dogs look up to us. Cats look down on us. Pigs treat us as equals."
"A politician needs the ability to foretell what is going to happen tomorrow, next week, next month and next year. And to have the ability afterwards to explain why it didn't happen."
http://en.wikipedia.org/wiki/Winston_Churchill

6 Paul Merton:
"My school days were the happiest of my life: which should give you some indication of the misery I've endured over the past twenty five years."
"On my first day in New York a man asked me if I knew where Central Park was. When I told him I didn't, he said: 'Do you mind if I mug you here?"
http://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Merton

7 Noel Coward:
"Wit ought to be a glorious treat like caviar. Never spread it about like marmalade."
"People are wrong when they say opera is not what it used to be. That is what's wrong with it."
http://en.wikipedia.org/wiki/Noel_Coward

8 William Shakespeare:
"Being born is like being kidnapped. And then sold into slavery."
"Maids want nothing but husbands and when they have them, they want everything."
http://en.wikipedia.org/wiki/William_Shakespeare

9 Brian Clough:
"I wouldn't say I was the best manager in the business, but I was in the top one"
"I wouldn't say I was the best manager in the business, but I was in the top one."
http://en.wikipedia.org/wiki/Brian_Clough
※お、珍しくテレグラフとガーディアンが一致している。笑

10 Liam Gallagher:
"She can't even chew gum and walk in a straight line, let alone write a book." (on Victoria Beckham)
"Americans want grungy people, stabbing themselves in the head on stage. They get a bright bunch like us, with deodorant on. They don't get it."
http://en.wikipedia.org/wiki/Liam_Gallagher

リアム・ギャラガーなんて単に口が悪いだけのような気がするが、それはそれでいいのかもしれない。ちなみに女性で最高位は12位のマーガレット某(その名前を書くと私は呪われ、風邪が悪化することになるので伏せる)元首相だそうだ。

それにしても、BBC記事に次のようにそっと注意書きのようなものがされているのが可笑しい。
Wilde was born in Dublin in 1854, when Ireland was part of the United Kingdom.

ワイルドは1854年にダブリンで生まれた。当時アイルランドは連合王国の一部であった。

ついでに、オスカーのお母さんはYoung Irelandの活動家だったこととか、オスカー本人もお母さんと同様にアイルランド自治法を熱心に支持していたこととかも書いてはいかがか。

「英国人 British」と見なされている人が実はIrishであることについて――このリストにあるIrishの人は、ワイルドのほかに、スパイク・ミリガン、ポール・マートン、リアム・ギャラガー、他にもいるかもしれないけど調べていない――、「英国らしさ」というあの曖昧なものについて、まあ、いろいろ思うところはある。

ところで、「最もウィットに富んだ英国人」の記事と前後して、こんな記事を見た。

Top 10 travel faux pas
Mark McCrum
Guardian Unlimited
Monday October 15 2007
http://www.guardian.co.uk/travel/2007/oct/15/top10.culturaltrips

今度出る「海外旅行、『べからず』集」のような本の内容紹介で、「英国では何ということはない身体の動作などでも、外国ではタブーです」みたいなもの(例えば「タイでは他人の頭に手を置いてはいけない」とか、「日本ではご飯に箸を突き立ててはいけない」とか、「サムズ・アップの手の動作はイランではご法度」とか)を10件上げているのだが、これの3件目がなんともいえない。

3. Referring to Ireland as one of 'the British Isles'

Conversational pitfalls abroad often centre around an innocent political inquiry. Ask about the Aboriginal situation in Australia, human rights in China, dowry deaths in India, even bullfighting in Spain and your potential to cause offence quadruples instantly. Americans who mistake Ireland for one of the British Isles or want to know why they use euros and not pounds in a Dublin bar will soon find this out. When you get chatting to new people in a new country, it's always wisest to stick with food, children, sport or the beauty of the landscape. You can rarely go wrong saying nice things about the meal you've just eaten or the football prowess of the local or national team.

「アイルランドのことをブリティッシュ・アイルズの一部であると勘違いしている」のが「アメリカ人」というのは、何かのジョークですかね。ニヤニヤ。

英のイミグレ当局が導入した、「移民」が対象の「英国検定」テストでは、下記のようなことになっていたのだが。このテストを作ったのは、当然、英国人であって、アメリカ人ではない。
http://nofrills.seesaa.net/article/38419441.html

http://www.lifeintheuk.org/ を見て気づいた。この「英国検定」テスト、2005年に導入されてから今回改訂されるまで、Britainという語を、何ら疑問の余地なく the United Kingdom の同義語として扱っていた! だから「北アイルランド」が one of the regions of Britain であるというおかしな錯誤が生じていたのだ。

タグ:Britishness

※この記事は

2007年10月15日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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