Judges hold onto wigs and gowns
Last Updated: Friday, 13 July 2007, 08:15 GMT 09:15 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6896887.stm
で、AFP記事に「英国の法曹界では数年前から、伝統的な法廷用衣装を現代風に改めるべきか否か検討されてきた」とある点については、BBCを見れば具体的にわかる。
The decisions follow a £110,000 consultation paper on possible reforms, which was launched in May 2003.
...
A report, compiled in 2004, showed that while most judges and lawyers wanted to carry on wearing wigs and gowns in courts, the public was generally in favour of a "dressing down".
つまり、2003年5月から、£110,000をかけて「改革」が検討されており、2004年に報告書としてまとめられ、その内容・結論を受けて、今回の一部存続(一部廃止)が決定された、と。法曹は存続を望んでおり、一般人は廃止でいいんじゃないのと考えていた、と。
(検討にいくらかかったかをいちいち書くのは、英国での報道の仕様です。)
これにより、削減される経費(見込み)は下記の通り:
The Judicial Communications Office said the changes would save £300,000 a year after a one-off cost of about £200,000.
つまり、一時的に£200,000がかかるが、その後は1年で£300,000の削減になる。
「小さな政府」主義のサッチャー政権下でこの「改革」が実現されていなかったのが不思議に思えるが、伝統だの格式だの品格だのといったものは「小さな政府」より優先されていたのかもしれない。(<極めていいかげんなことを書いています。)
正直、判事や弁護士がどういう服装をしていようとどうでもいいとう立場からは、それをやめるかやめないかで4年という時間と£110,000という費用がかけられている、というだけでも相当ばかばかしく思えるだろう。で、その挙句、刑事裁判では現状維持というのも、ああそうですかという感じだろう。
ガイジンからすればどう見てもコスプレでしかなく、裁判の中身には影響するわけがないのに、と思えるあの時代劇めいた服装をなんで全廃しないのか、というと、もちろん「改革」に反対する「抵抗勢力」がいるからだ。抵抗勢力にもむろん理由はあるのだろうが、それが何なのかはわからない。わからないけれども、下記のようなものではないことは確実だと思う。
裁判官1(エリック)
カレって、あの人でしょ。背が高くって、すっごく大きな…。
裁判官2(マイケル)
ちょっと待ってよ。全部、言わせてちょうだい。
とにかく、アタシは「被告人の行為は社会の安寧を乱す暴力的なものであり」って言ってネ、カツラを振ったの!
ほんのちょっと振るだけなんだけど、もう効果バツグン。
―― 空飛ぶモンティ・パイソン 第21話(II−8)、「知られざる裁判官の素顔」
原文も見たいですか? あんたも好きねぇ。
First Judge
Was he that tall man with that very big... ?
Second Judge
No, just a minute - I must finish you know. Anyway, I finished up with 'the actions of these vicious men is a violent stain on the community and the full penalty of the law is scarcely sufficient to deal with their ghastly crimes', and I waggled my wig! Just ever so slightly, but it was a stunning effect.
―― Poofy judges
・・・モンティ・パイソンはさておき、こういうことになっているそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Barristers_in_England_and_Wales#Appearance_and_forms_of_address
The appearance and form of address of a barrister is bound by a number of conventions.
A barrister's appearance in court depends on whether the hearing is "robed" or not. In England and Wales criminal cases in the Crown Court are almost invariably conducted wearing robes, but there is an increasing tendency in civil cases to dispense with them. The vast majority of County Court hearings are now conducted without robes, although they continue to be worn in High Court proceedings.
At a robed hearing, barristers wear a horsehair wig, an open black gown, dark suit and a shirt, with strips of white cotton called 'bands' or 'tabs' worn over a winged collar, instead of a tie. Female barristers wear either the same shirt, or a special collar which includes the bands and tucks inside a suit jacket. QCs wear slightly different silk gowns over short embroidered black jackets and striped trousers. By contrast, solicitors wear a gown, wing collar and bands but no wig. ...
つまり、民事ではすでに(ってこの記述からは「いつ」のことなのかがわからないけれども)「カツラと法廷での式服 robe」が用いられないことが増えているが、原則として、刑事裁判では「法服着用」のrobed hearingである。その場合、例のカツラとひらひらしたガウンと、という服装を身につけることになっている。ふつうのバリスターとQC(バリスターの中で十分な経験を積んだ人)とではガウンが微妙に違う。またバリスターはカツラを着用するが、ソリシターはカツラは着用しない。(どちらも「弁護士」であるが。)
・・・ややこしい。
なお、トニー・ブレアの妻であり、バリバリの弁護士(バリスター、QC)であるシェリー・ブース・ブレアのカツラ姿を見たい方は、BBCへどうぞ。(合成ではありません。)
AFPさんによると:
フィリップ首席判事は同日、「刑事裁判においては法廷用衣装着用の慣習を継続する。一方、民事と家事の裁判では2008年1月1日から、かつらおよび法廷用衣装の着用を廃止する」との判断を下したと述べた。かつらのほか、白いウイングカラー、「バンド」と呼ばれるネクタイ状の麻の布の着用が廃止される。
とのことで、BBCにあるシェリー・ブースの写真でかつらの下からチラりと見える白い布(「バンド」とウイングカラー)も、来年1月には廃止されるということになります。
















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