kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年07月06日

セントラル・ラインで脱線事故&愛国心でテロを撃退しよう運動?

http://nofrills.seesaa.net/article/46869914.html?1463712222

tnfuk [today's news from uk ] via kwout
[コード消去・代替画面挿入/2016年5月]



またセントラル・ラインですか、という気がするんですけど、5日朝9時ごろ、ロンドン東部、地下鉄セントラル・ラインのマイル・エンドとベスナル・グリーンの間で、脱線事故が発生した。乗客約700人は2時間ほどそのまま待たされたが、午前11時ごろに全員が外に出た。(ロンドンは天候がひどく気温も低くて、Weather Pixieで見ると今日は気温19度とかそのくらい。これでも2時間も地下鉄に閉じ込められたら相当きついと思うけど、もっと暑かったらたいへんだったかも。)

Hundreds stuck in Tube derailment
Last Updated: Thursday, 5 July 2007, 13:04 GMT 14:04 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/6272662.stm

地下鉄だから脱線しても車両が横転するほどのスペースはないのだが、事故で窓ガラスが割れ、煙が上がるなどしたという。また、20人ほどが怪我で手当てを受けているとのこと。

原因は、保守点検会社が使う防水布(tarpaulin, たたんだか丸めたかした状態)が、線路の上なのかな、cross-passageの倉庫から転がり出たかなにかして、線路上に落ちていたことのようだ。

Metronet admits it may have caused tube derailment
http://business.guardian.co.uk/story/0,,2119570,00.html

保守点検会社であるMetronetでは次のような説明をしている。(上記ガーディアン記事が出る前。)
http://www.metronetrail.com/default.asp?sID=1183638010953
“Whilst it is important not to pre-judge the outcome of the investigation, our initial reports suggest that a bale of material became dislodged from its licensed storage position in a tunnel cross-passage.

というわけで、原因を聞けば何年か前に立て続けに起きた鉄道事故と同様、保守点検会社のミスというか、ずさんな仕事によるただの事故なのだが(ロンドン地下鉄も旧国鉄と同様に、ややこしい形で部分民営化して列車の運行と設備の保守点検とを別の会社に任せている)、つい先日あんなことがあったばかりで、実際に地下鉄車内にいた人としては、事故ではない原因を考えてしまっていたようだ。

Derailment sparked 'terror' fears
Last Updated: Thursday, 5 July 2007, 15:12 GMT 16:12 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/6273456.stm
Many of those caught up in the incident said that at first, they thought they were the victims of a terrorist attack.

2005年7月7日のときに、「最初は脱線でもしたのかと思った」という乗客の声がいくつもあったが、今度は逆、脱線事故で「最初はテロかと思った」。

ロンドンに住んでいる人の地下鉄ブログ、Going Undergroundでは、この脱線事故についてはBBCの記事紹介だけなのだけれど、この1つ前に、3日にハマースミス駅に隣接するショッピングセンターでbomb scareがあったことが伝えられている。ブログ主のAnnie Moleさんも通勤途中で影響を受けたそうだ。

このエントリで、Annie Moleさんは、この6月末から7月初めにかけての「連続爆弾未遂事件」を受けて無料新聞the London Paper(マードック組だよね)に掲載された一般人の声を紹介している。
Mr Smith from Enfield said "I think the level of panic has gone up without a doubt. The public is worried and wary and looking out all the time. After 7/7, people were looking for suspicious men with bags, but now there's a new dimension which makes things scarier because more things can be a threat and the threat is very real."

エンフィールド在住のスミスさんは次のように語る。「間違いなく、パニックの度合いは上がっていると思いますよ。みな不安で、常に周囲に目を配っている。2005年7月7日のあとは、人々はバッグを持った怪しい男を目で探すようになったけれども、今回のこの事態で新たなことも出てきた。前より怖くなっていますよね、脅威の材料になるものが増えて、そしてその脅威は本当にあるのだから」

そしてAnnie Moleさん自身は「上に引用したスミス氏は間違っていると思う」とした上で次のように書いている。
After 7/7 there was real worry on the Tube and you definitely saw people shiftily looking at anybody with a rucksack (particularly if they looked a bit "foreign"). Today, I sat through a station that had just been closed due to a suspect package outside of it and hardly gave a second glance at the Asian guys (complete with rucksacks) who sat opposite me.

2005年7月7日のあとで地下鉄では不安は確かにあるし、リュックサックを背負った人には(特に「外国人」っぽく見える場合には)人々が視線を浴びせる。今日は駅のすぐ脇で不審な荷物が発見されて駅が閉鎖されていて、私はそこを地下鉄に乗って通り過ぎたが、向かい側に座っているアジア系の人たち(リュックサック持ち)をじろじろ見ることはなかった。

なお、Annie Moleさんの職場には米国から転勤してきたばかりの人がいて、その人はロンドンではみな静かなことに驚いているとのこと。

確かに、アメリカなら星条旗がぐわっと沸いて出て「わたしたちは負けない、ゴッド・ブレス・アメリカ」と大合唱でテロリストを怯ませることができる、とかいう方向に行きそう。ロンドンの、というかイングランドの場合、そういうことをしても意味のないほどの「反英テロ」の標的になってきたわけで・・・というところで日課のとおりスラオさんを開いたら、うぎゃあ。

Fly the flag in the face of terror (except in Northern Ireland)
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/fly-the-flag-in-the-face-of-terror-except-in-northern-ireland/

「旗」については北アイルランドは大変なので(日本をsignsの国と呼んだのはバルトだが、バルトはNIを知らなかったのではないかと思う)蚊帳の外のようだが、ゴードン・ブラウンは首相就任早々ド素人の「失敗テロ」に連続で見舞われて、ずーっと前から呪文のように唱えてきたBritishnessをまた叫び始めたようだ。

いわく、某右翼タブロイドS(マードック組)が「しゅしょーの呼びかけにこたえ、すべての公共施設でユニオンジャックを掲げ、『私たちはテロには屈さない』とのメッセージを発しましょー」とのキャンペーンを始めた。その様子が某右翼タブロイドSの記事で大々的に報じられているのだが、モスクにユニオンジャックというのは、「同じイスラム教徒として、過激派に対決姿勢を示したい」という意思のあらわれであろうが、リヴァプールのキャバーン・クラブの前のジョン・レノンの銅像の肩にユニオンジャックだなんて、何のいたずらですかと小一時間。(ジョン・レノンは元大英帝国のビアフラ戦争への関与と、ヴェトナム戦争に際しての米国支持に反対してMBEを返上している。)

もし、サッカーのワールドカップが去年じゃなくて今年だったら、昨年、アンチ・イングランドゆえにポルトガルを応援しますってなふうだったスコットランドのサポさんたちは、「非英国的」ってことにされてたかもしれんね。今後、ほんとわからんよ。(その前にFootball Associationを自分たちだけ特別で4つも持ってる状態を何とかしろという意見は、英国外から、絶対に出るよな。。。そうなるとNI選手の帰属でまたもめるんだよ、オール・アイルランドか、UKかって。)

スラオさんの記事を書いたベルファスト・ゴンゾは、Brown seems to be trying to follow America after the 9/11 attacks, when the Stars and Stripes were displayed absolutely everywhere, to promote unity in the face of terror. I happened to be Stateside just after the attacks and thought it was a tad OTT then, and I still do.(ブラウンは、9-11後のアメリカにならおうとしているようだ。あのとき星条旗がほんとにどこにでも掲げられ、テロに直面した今こそ団結をと訴えていた。たまたま自分はそのときUSにいて、ありゃちょっとやりすぎでねぇのとか思っていた。今もそう思う)と書いている。

しかし、某右翼タブロイドSもああいうの好きだよね。

この件については、ガーディアンCiFでSunny Hundal@Pickled Politicsが書いているのを参照。
http://commentisfree.guardian.co.uk/sunny_hundal/2007/07/flagging_nationalism.html
There is the danger on one hand that we start taking flag-waving too seriously, as the Americans do, and start comparing sizes, as men are frequently prone to do (yeah, I'm perpetuating a gender stereotype, sue me!). There is also the danger that it is used by bigots to point fingers at minorities (especially Muslims) and claim that they are being unpatriotic by not plonking a big flag on their front garden.

映画Children of Menの「近未来」が、本気で、シャレになってないんですが、それよりリアルなthreatは、BでNでPなみなさんの動向。シンパが勝手に火炎瓶テロで人を焼き殺そうが何をしようが、本部は無傷という憎悪集団。

でもCiFコメ欄見ればブラウンの本心ってやっぱそこよね、という指摘(下記)がいきなり出てきているんで、ブラウンがどんだけ笛を吹いても踊るのは1)自分たちはあんな過激派とは違いますと常に言っていないと差別や偏見の対象となり、攻撃対象にすらなるのではないかと不安を抱えているムスリムの有色人種 2)BでNでPな系統 くらいだろうと思います。
No, he wants us to fly the British flag because he realises that a lot of English people have found out what the West Lothian Question is and he is terrified what their answer might be.

「ウエスト・ロジアン問題」については、「wasaweb」さんというサイトに詳しい解説があるのでご参照を(日本語)。


地下鉄の最新の情報はTfLのサイトで。
http://www.tfl.gov.uk/


※この記事は

2007年07月06日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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