kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年06月02日

ジェリー・アダムズのiPodの中身

有名人のiPodの中身って気になりますよね、みたいな報道がときどきあって、BBCでもこれまで保守党のキャメロン党首(保守党のくせにthe Smithsを入れているらしいが、世代的な要因が大きいのだそうだ。まさかThe Queen is Deadではないだろう)や某超大国大統領のiPodの中身を報じる記事が立てられてきたが、今度はどーよとばかりにジェリー・アダムズだ。

What is on Gerry Adams' iPod?
Last Updated: Friday, 1 June 2007, 08:07 GMT 09:07 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6710833.stm

といっても、今回「ジェリーのiPodの中身」を取材したのはBBCではない。アイルランド共和国のHot Pressという雑誌だ。(アイルランド共和国の総選挙直前の記事だった。)BBCはそれを流用して報じている。

で、このHot Pressの記事については私のアンテナがなぜか(笑:どこ経由だったか覚えてないけどたぶんスラオさん)捕捉していて、何となく中身気になるぅぅぅと思っていたのだが、Hot Pressってのは有料登録しないと記事がまったく読めないというメディアで(→一応リンクだけ。今さら何が出てきても驚きはしないけど、不気味なほどカワイイ笑顔の写真2点が閲覧できます)、ちょっとくらい教えてくれたっていーじゃん、と、ほとんど意味のないところでフラストレーションをかかえていたのだ。

今回、BBCが明らかにしてくれたことによってそのフラストレーションが解消され、私はうれしい。

で、気になる「ジェリーのiPodの中身」だけど、ジェリー・アダムズが策士だからなのか、BBCが気を使ったのかわからんが(あるいはHot Pressの段階で気を使ったのかもしれんが)、私としては「ウルフトーンズとウルフトーンズとウルフトーンズとウルフトーンズとブラック47とエルヴィス・コステロとジョン・レノンとU2」みたいなガッチガチなのを想像していたのに、予想外に平凡だ。

"Everything from Dylan to Andrea Bocelli, to the Four Tenors, to some light classical, to Ry Cooder, to Bruce Springsteen, Frances Black, Christy Moore, Mary Black, U2 - a whole range of stuff."

つまり、この世代の人(GAは1948年生まれ)にとっては定番のボブ・ディラン(ジェリーじゃなくたって誰でも聞いてるだろう)に加え、アンドレア・ボッチェリやフォー・テノールズといった最近熱いクラシックどころ、それからライ・クーダー、ブルース・スプリングスティーン・・・なんてあまりに平凡なリストでは誰も納得しないのだが、ほかにクリスティ・ムーアとかフランセス・ブラック、メアリ・ブラックといったアイリッシュな方々でアクセントをつけ、締めはお約束でU2。

「レヴォリューショナリー」のiPodの中身としてはおとなしすぎますな。ほかの曲が気になりますな。

ていうかU2は何が入ってるのかな。Sunday Bloody Sundayはもちろん入っているだろうけど(勝手な想像による断定)、1997年のグッドフライデー合意の直前にリリースされたアルバムに入っているPlease(→youtube | 歌詞@u2.com)はどうだろ。(このシングルのジャケはアダムズとペイズリーの両氏の部屋に飾ってあってほしい。)

Pleaseの歌詞から:
October, talk getting nowhere.
November, December; remember
We just started again.

Please, please, please
Get up off your knees, yeah.
Please, please, please, please, ah.


ま、1948年生まれの人に、昨年12月に出たStylus Magazineの「トラブルズについての10曲」とか、それを受けてスラオさんがまとめたリストに出ているような1980年代以降の曲を求めるのは無理があるが、もうちょっと何というか、face the musicな感じであってもよくないか。いや、SLFとかピストルズとか・・・とは言わないから。

あと、エルヴィス・コステロ(→先日トラバくださった「にしへゆく」さんが、妥当なことに「トンチキ」と形容しておられるビデオ)は入ってないのかよ、と全力でツッコミを入れたい。ジョン・レノンももちろん。こういうことがあったのだし。(ヨーコ・オノがいくら否定してもこの話は出てくる。)

で、案外平凡なiPodの中身より野次馬的好奇心を満たしてくれるのが、
1)ジェリーは自分でiPodに曲を入れているのか
2)iTunes Music Storeは使っているのか
という点についてである。

まず1つめは:
"I haven't been able to do it myself. I got a guy to, no, I tell a lie, I downloaded a lot of my CD collection onto my computer, and then I put it onto the iPod," he said.

"I have not been able to change it since, so my first sort of batch of 600 songs has remained static."

つまり、「自分ではできないので人にやらせている、というのはウソで、手持ちのCDからパソコンにリップしたのをiPodに入れている。ただ最初に入れた600曲のままになっている」のだそうだ。

いくら選挙前の笑顔振りまき大会の時期であるとはいえ、「人にやらせている」という自虐ネタ系の冗談を飛ばすほど余裕があるのはいいことだと思う。

それから2つめ。これがなんと「クレジットカードがないから自分ではiTMSは使えない」のだそうだ。別荘は持ってても、クレジットカードは持っていないのか。いろいろ大変なのだろう。
"I don't have a credit card, so I have a few times downloaded on iTunes to go to buy a CD but then run into this difficulty.

"But now what I do is, I get one of my friends that does have a credit card to do it for me."

クレジットカードを持っていないので、iTMSでCDを【←「楽曲を」ということだと思う】買おうとしたことも何度かはあったけれどもうまくいかなかった。だから今は、クレジットカードを持っている友人に頼んで代行してもらっている。

どうやって頼むのかなあ。盗聴器が仕掛けられてないことが確認されている環境で電話して「やあ、元気? ところでさ、○○のほにゃららって曲だけど、iTMSでDLしといてくれる? お金はいつものように月末に」とか言うのかなあ。

というか、この発言がclassicなのは、「iPodの中身は最初に入れた600曲のまま」でありつつ、「友人に頼んでiTMSでDLしている」というあたり。友人さんは自分のパソコンにiTMSから落とすわけでしょ。で、その曲をGAが聴くためには友人からデータをもらわないといけないわけで、ということはその人にiPodを一時的に預けて入れてもらってるのではないかと思うのだけど、どーなのよ。まさかCDに焼いてもらってパソコンで聞いてるとかいわないよね。(その可能性もないわけじゃないんだよね、「物がないと安心できない」という感覚があるかもしれないから。)それとも友人さんにDL専用のパソコンを預けてあるとか? それもあんまりありえないよなあ。

この人の発言は、だいたいこういう感じで、微妙に整合性が取れてないのが普通。だからいつも読解するのに頭の上に「?」を並べさせられる。今回は本職とはまるで関係のない、「私のiPod」についての話だから、別に「?」でもいいんだが。



追記:
どうやら私のアンテナが最初に捕捉したのは、スラオさんの記事のコメ欄にあった記述のようだ。で、そのスラオさんでは、6月1日付けで今回のBBC記事についての本スレが立っている。

例によってコメ欄でみなさんお楽しみなのだが(私の感想文に含まれていることはだいたい出ている上に、「GAは自分は平均賃金と同等の収入しかないと言っている」とかのclassicなネタがいろいろ)、19番のdarth rumsfeld(<すごいハンドル)さんのコメントはすごい。「われらがファースト・ミニスター、すなわちイアン・ペイズリーの音楽プレイヤーはiProdだろう」って。(prodの意味を知りたい方はen.wikipediaへどうぞ。)それへのレスとして、スラオさんチームのひとりがこんな画像を返しているし。現存してるなよ、こんな画像が。(^^;)

あと、「GAがクレジットカードを持っていない」ということについては「ウソに決まってんだろ」というリアクションも続々と。「もしほんとにカード持ってないとしたら、『どうりで経済にウトいわけだ』としかいいようがない」というコメントも(アイルランド共和国総選挙でシン・フェインが惨敗したのは、経済政策がダメダメだったからだと言われている)、「カード持ってないって・・・女王か!」というコメントもある。(こういうのはもちろん「ウィット」とか「ユーモア」として受け取るべき。)ただし真面目な「カードは利率高すぎるから、抗議の意味で持ってないんじゃないの」というコメントもあるけど。いや、私としては、この人はクレジットカードが普及しはじめたときにいろいろ大変だったことと、利用履歴が簡単に追跡されてしまうことが理由だろうと思います、真面目な話。北アイルランドのリパブリカンのリーダーということを考えれば、どこでどう難癖つけられるかわかったもんじゃないのだから(少なくとも94年までは)。



そうそう、スラオさんといえば、先日「第3回サテン・パジャマ賞」でBest Political BlogとLife-time Achievementの二冠に輝いた。おめでとうございます。
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/slugger-wins-two-satin-pajamas/

「サテン・パジャマ賞」というのは、「ブロガーなんて自室でパジャマで書いてるだけでしょ」という揶揄を逆手にとった欧州のブログ大賞みたいなもの(USとpro-USな中東ブロガーが同様に「パジャマ」を名乗っていたけど、あれはどうなったのかな、最近見てもいないや)。

私も「サテン・パジャマ賞」ではスラオさんに投票しました。といっても、ほかに知ってると言えるブログが、UKで3つ、それ以外では1つか2つしかなかったのだけど。。。(^^;)

2007年度の候補一覧および過去の受賞リスト:
http://fistfulofeuros.net/category/satin-pajama

※今、第二回のデータがオフラインになっているために見られないのだけど、スラオさんは第一回のときもBest Political Blogを受賞している。

※この記事は

2007年06月02日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 07:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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