kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年03月30日

Trent Reznor、「反DRM」を語る@ガーディアン

The NIN Hotline, 3.29.07経由、technology.guardian.co.uk記事:

Stars compose new ways to use music
Hamish Mackintosh
Thursday March 29, 2007
http://technology.guardian.co.uk/weekly/story/0,,2044599,00.html

ピート・タウンゼントのLifehouse Method(入力したデータから音楽を生成するソフトウェア)、ピーター・ゲイブリエルのThe Filter(iTunesのシャッフル再生のプレイリスト・ジェネレータ)という大御所の取り組みに続いて、トレント・レズナーの「フラッシュメモリ、トイレ等でばらまき放置ギグ」(新宿ソノシートばらまきを華麗に超えた:笑)とか、DRMフリーとかGarageBandのファイルの公開といったことがインタビューで紹介されている。

というわけで、トレント・レズナーのところだけ、記事概要。(基本的に、地の文は一回読んで内容を把握したのをそのまま打ち込んでいるので「翻訳」ではありません。既に知ってることとかは、記事に書かれてなくても、勝手に指が動いて書いている可能性あり。インタビュー部分はなるべく忠実に「翻訳」しましたが、このメッセージは英語で読んだだけで自分の中で落ち着き場所を見つけ終わっていて、自分として日本語にする必要性を感じたわけではないので、日本語がぎこちないと思います。)
デジタル・ミュージックとソフトウェアの進歩は、アーティストがオーディエンスと新たな方法で関われる機会をもたらした。(上掲の2人だけでなく)、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーもまた、それを最大限にいかしているミュージシャンのひとりだ。

ナイン・インチ・ネイルズ(NIN)は現在欧州ツアーを行なっているが、このツアーでは観客が次々と、会場のあちこちに置かれたUSBフラッシュ・メモリを「発見」している。それらのフラッシュ・メモリには、4月にリリースされるNINの新アルバム、Year Zeroの曲などが入っており、しかもプロテクトはかけられていない。また、これらのフラッシュ・メモリには――それからTシャツなどにも――謎めいた画像や、謎めいたウェブサイトへのリンクも入っている。【詳細はninwikiのYearZeroカテを参照。】

レズナーは、DRMフリー*の音楽を推進すべきと主張し続けており、USBメモリのことを便利に使えるプロモーション用の道具と考えている。【注: DRM = Digital Rights Management:デジタル著作権管理/コピーガード。「DRMフリー」とは「コピーガードがかかっていない」の意味。】

「届けたいと思っていた楽曲やデータがあったので、それをリークするための仕組みとしてUSBメモリを使っただけ」だと彼は述べる。「CDというメディアは時代遅れで役立たずになっている。人々が求めているのは何かというと、それは本当にどうしようもないほどに明らかなことだが、DRMフリーの音楽だ。自分たちが扱いたいように扱える音楽。レコード会社(record industry)は金を儲けることしか頭にないが、もしこの考え方を受け入れれば、人々は金を払って音楽を買うし、もっとたくさん買うようになると、自分は本心から考えている。」

レズナーはもっと踏み込んだことも行なっている。楽曲のトラックを、AppleのGaragebandやSonyのACIDといったソフトを使えば誰でも編集したりリミックスしたりできるような形で公開しているのだ。現時点で、"The Hand That Feeds" と "Only" と "Survivalism" の3曲がこの形で公開されているが、彼の意図としては、数ヶ月のうちに他の楽曲もサイト(nin.com/downloads)でダウンロード可能にしたいとのことである。これらのファイルをダウンロードした人々のリミックスが次から次へとネット上にアップロードされることについて、レズナーは目くじらを立てたりはしていない。

「これまでもずっと、自分の音楽の『舞台裏』を人々に知らせることは積極的に考えてきた。GarageBandがいいのはシンプルで使いやすいところ、それから価格。(原注:GarageBandはMacに無料でついてくる。)NINのファイルを読み込んでSpaceバーをたたけばトラックが再生され、何か聞いたことのある音が流れる。それから何度かクリックするだけで、自分で思い描いていたようなものに音が変わっていく。おもちゃのような感じだけれど、プロっぽく満足のいく仕上がりになる。」

「新しい技術が大衆の手に入るようになることは常にいいことだ。レコーディング・スタジオ(の機材)もかつてはよほど恵まれた人とかプロだけが触れるものだった。今では多くのスタジオで、誰でも自分の手で機材を触れるようにしている。自分がこういうことをすることで得られるものというと、あんまりよくわからないなあ……自分がファンとして欲しいものはこういうのだ、と思えただけで。リミックスとか再構成がたくさん作り出されているが、中には本当にすばらしい結果になっているものもある。」

創りだす者、再発見する者、新たなバージョンを作る者、という、音楽の非常にラディカルな考え方が私たちの日常生活に根付くかどうかは、時間がたってみないことには何とも言えないところだろう。

……以下略……

NINがどういうことをやっているかは、サイトを見ていただくのが一番だと思います。要Flash。

Nine Inch Nails
http://nin.com/

新作Year Zero(US盤)、amazon.co.jpにリンク:
Year ZeroYear Zero
Nine Inch Nails


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記事中に出ている「ファンによるリミックス」は、nin.comのリンク集のページからもリンクされていますが、ninremixes.comにまとまっています。楽曲だけでなく、画像とかもあります。これらのファンによるリミックスは「勝手に作ったコンピCD」としてBitTorrentで流れてたりします(タイミング次第でシードがいないかもしれないけど)。

NINのYear Zeroのサイト:
http://yearzero.nin.com/
現時点ではSurvivalismのプロモ、GarageBandのファイル、歌詞のPDF(ジャケとしてボツになったものといううわさあり、真偽は私にはわかりません)など。

SurvivalismのUK盤CD(2種類出る)、amazon.co.jpにリンク(USBメモリでリークされたmp3の音源はそこらへんに転がってますから、興味がおありの方はウェブ検索して見つけてください):
SurvivalismSurvivalism
Nine Inch Nails


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Survivalism, Pt. 2Survivalism, Pt. 2
Nine Inch Nails


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SurvivalismのプロモはYouTubeにもあがっているので(確かUSBでリークされたのをそのままファンのフォーラムにアップしたのを誰かがYouTubeにアップとかいうのだったと思う):
http://www.youtube.com/watch?v=yiE1d96oe3w


歌詞は:
http://www.ninwiki.com/Survivalism_%28song%29
I should have listened to her
So hard to keep control
We kept on eating but our
Bloated bellies still not full
She gave us all she had but
We went and took some more
Can't seem to shut her legs our
Mother Nature is a whore

I got my propaganda I got revisionism
I got my violence in high def ultra-realism
All a part of this great nation
I got my fist I got my plan I got survivalism

Hypnotic sound of sirens
Echoing through the street
The cocking of the rifles
The marching of the feet
You see your world on fire
Don't try to act surprised
We did just what you told us
Lost our faith along the way and found ourselves believing your lies

I got my propaganda I got revisionism
I got my violence in high def ultra-realism
All a part of this great nation
I got my fist I got my plan I got survivalism

All bruised and broken bleeding
She asks to take my hand
I turn and just keep on walking
What you'd do the same thing in the circumstance I'm sure you understand

I got my propaganda I got revisionism
I got my violence in high-def ultra-realism
All a part of this great nation
I got my fist I got my plan I got survivalism


日本語リコンストラクト@中途半端
彼女の声に耳を傾けるべきだった
制御しようとはしてもひたすら食い続け
それでもこの膨張した腹は満ちることを知らない
彼女はすべてを私たちに与えた
それでもまだ私たちは彼女から取り続けた
あの女は股を閉じるということを知らない、
売女だ、マザー・ネイチャーは

 自分なりのプロパガンダをこの手に
 自分なりの修正主義をこの手に
 高解像度のウルトラ・リアリズムの自分なりの暴力をこの手に
 すべてこの偉大なる国の一部
 拳を固め、なすべきことを知り、自分は絶対に生き延びてやる

聞いていると気が遠くなるようなサイレンが
街路に反響している
ライフルの撃鉄の音
規則正しい靴音
あなたの世界が炎上している
意外だ、驚いた、とは言ってくれるな
われわれはただ、あなたに言われた通りにしただけだ
自分が信じていたことも途中で忘れてしまい
気が付けばあなたの嘘を信じ込んでいた

 自分なりのプロパガンダをこの手に
 自分なりの修正主義をこの手に
 高解像度のウルトラ・リアリズムの自分なりの暴力をこの手に
 すべてこの偉大なる国の一部
 拳を固め、なすべきことを知り、自分は絶対に生き延びてやる

傷つきぼろぼろになって血を流し
彼女は手をどうかと言う
私は背を向けひたすら歩く
同じ目にあえばあなただって同じことをしたはずだ
そうだろう、わかってくれるよね

 自分なりのプロパガンダをこの手に
 自分なりの修正主義をこの手に
 高解像度のウルトラ・リアリズムの自分なりの暴力をこの手に
 すべてこの偉大なる国の一部
 拳を固め、なすべきことを知り、自分は絶対に生き延びてやる


あと、記事中に出ている「謎めいたサイト」は、ninwikiのYearZeroカテにたくさん掲載されていますが、発端はこれだったんだよね:
http://www.ninwiki.com/I_Am_Trying_To_Believe


「謎めいたサイト」はバイラル・マーケティングで、どのサイトもすごい作りこまれているのだけれど、http://www.ninwiki.com/Art_Is_Resistance から、http://www.artisresistance.com/ に行くと(ちょっとびっくりするかも)、映画Children of Menの「イギリス」のような、現在と地続きでなおかつ何かが決定的に違うという感覚がリアルに味わえるはず。

あと、ツアーのUK legのときに、ロンドンのオールドストリートに大きなビルボードが出て、それを読み解くと「Operation Swamp 0000」のURLが出てきたのだけれども:
http://www.ninwiki.com/Operation_Swamp_0000
この「Operation Swamp 0000」というのは、1981年のブリクストン暴動のときの警察の作戦の名称にちなんでいる。ブリクストン暴動に至る「警察の強硬な姿勢」については、たとえばthe Clashの "The Guns of Brixton" 参照。
When they kick at your front door
How you gonna come?
With your hands on your head
Or on the trigger of your gun

ファンのフォーラムで、英国の人の「監視国家というならアメリカよりイギリスのほうがよっぽど進んでいる。トレント・レズナーがOperation Swampに言及してくれたのは本当に嬉しい」といった内容の投稿も見た。

おりしも、UKのHome Officeが二分割されるという報道があった。「テロ対策」の強化のためだそうだ。(The slimmed-down Home Office will then be left to concentrate on dealing with terrorism, security and immigration. <下記のBBC記事より。つまり刑務所とかをHOの管轄から外し、HOは官邸との連携を強化しイミグレとかテロ対策とかに注力する。)

Home Office to be split in two
Matthew Tempest and agencies
Thursday March 29, 2007
http://politics.guardian.co.uk/homeaffairs/story/0,,2045266,00.html

Home Office to be split into two
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/6505025.stm

ゴードン・ブラウンのBritishness関連の発言といい、英国はほんと、どんどん加速している。



もうひとつ、興味深い記事があったのでURLを貼っておこう。高等教育機関が(それらの中には1992年にポリテクニックをユニヴァーシティにした「改革」でユニヴァーシティとなった大学が少なくないが)、いかに「外国人留学生」に頼っているかの一例。(UKの大学は、外国人留学生は英国人やEU諸国人よりずっと学費が高い。)

Foreign students contribute £240m
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/nottinghamshire/6504943.stm

しかし、The overseas market is an increasingly important source of income in higher education, with universities using foreign language websites and employing staff to attract students, according to university officials. ってミもフタもない書きっぷりだ。心底呆れた。

こういう構造を作っておいて、「いやぁ、ご存知でしょう、7月7日。ああいうことがありましたのでご理解を」とか言いつつ、あとから「外国人」(正確には「昔っからのEU加盟国以外の国の人間」)への「締め付け」を強化している、というのが現状だと思う。
タグ:著作権 音楽 NIN

※この記事は

2007年03月30日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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