kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2012年03月19日

英語で「一斉射撃」の意味の語は、フランス語からの借入語で、フランス語では「銃撃」の意味。

フランスの南西部にあるトゥールーズで、ひどい事件があった。町のユダヤ人学校の門のところで男が発砲し、これまでに4人の死亡が確認された(1人は学校の教諭、3人は児童・生徒でうち1人は亡くなった教諭の6歳の娘)。銃撃犯の男は黒のスクーターに乗って逃走したが、これが先週発生した、やはりフランス南西部での軍人襲撃事件(3人死亡)と同じであること、軍人襲撃事件のターゲットが「エスニック・マイノリティ」であったこと(北アフリカやカリブのオリジンの人たちだった)での犯人の逃走と同じであることなどが注目されて語られている。フランス政府(内務省)も、両事件を結びつけて考えているようだ。

……とBBCが報じている。現在もまだ、同じ記事で状況をアップデート中だ。
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-17426313
※「ヨーロッパ」のカテゴリーのニュースなのに、URLがなぜか「北米」のカテゴリーになっているが、問題なく閲覧できるはず。

TwitterではToulouseがトレンディング・トピックスに入っているし、ハッシュタグ #Toulouse もある。ここを見ているとフランス語と英語のたくさんのツイートが流れてくるが、フランス語のほうが圧倒的に多い。英語のは「ニュース」っぽい内容がほとんどだが、フランス語のは「事件について一言」のような怒りのコメントもけっこうある。

また、#Toulouse と同様、 #Fusillade というハッシュタグも用いられている。

fusillade.png

このfusilladeという語が、フランス語として用いられるか英語として用いられるかで「意味」が変わる語のようなので、事件とは関係ないが少々メモっておく。


http://en.wikipedia.org/wiki/Fusillade
A fusillade is the simultaneous and continuous firing of a group of firearms on command. It stems from the French word fusil, meaning firearm, and fusiller meaning to shoot.

つまり英語では、fusilladeというと、「同時でなおかつ継続的な射撃で、なおかつ指揮下にある火器の一群によるもの」。日本語の訳語としては「一斉射撃」だ。語源はフランス語にある。

念のため英和辞典も見ておこう。
http://ejje.weblio.jp/content/fusillade
【名詞】【可算名詞】
1. 一斉射撃,連続射撃.
2. 〔質問・非難などの〕 一斉射撃 〔of〕.

(研究社、『新英和中辞典』)


一方で、フランス語ではfusillerは単に「射撃する、撃つ」の意味である。「複数の銃が一斉に」とか「命令を受けて」という意味合いはない。
http://en.wiktionary.org/wiki/fusillade

おそらく、英語で「一斉射撃」を言いたいときにしっくりくる用語が、英語の語彙にはなかったのだろう。あるいはこの言い方が定着したときに、イングランドの軍隊の用語がフランス語だったのかもしれない。いずれにせよ、英語でfusilladeと言うとき、それは「単なるshooting」とは別のものを意味する。

しかしフランス語では、(多くの場合は)「単なるshooting」だ。

……ということが確認できたので、メモしました。下記は根拠のひとつ。










See also:
French-English False Friends
http://www.francejunction.com/french-english-false-friends/
http://www.orbilat.com/Languages/French/Vocabulary/French-English-False_friends.html

※英語と日本語の例でいうと、日本の「クリーニング屋」は「窓の清掃」はやってない、みたいなことがあります。あと、サッカーの「シュート」で言い表されていることを表す英語はshotである、みたいな例もあります。そのshotと表すフランス語は、fusiller系の語ではなく、tirだったりします。

1848761937False Friends: Bk. 1: Faux Amis
Ellie Malet Spradbery
Matador 2009-06-01

by G-Tools

※この記事は

2012年03月19日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼