kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2006年09月29日

訃報:「東京ローズ」、90歳で死去。

Pardoned 'Tokyo Rose' dies at 90
Last Updated: Thursday, 28 September 2006, 12:02 GMT 13:02 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/5388658.stm

この「東京ローズ」ことIva Toguri D'Aquinoさんは、1916年、米ロサンゼルス生まれの日系米国人(2世)。第二次大戦が始まったとき、たまたま病気の親戚を訪れて日本に滞在しており、米国に戻ることができなくなった。

彼女は日本語を話すことができなかった。日本はそのころ反米感情が高まっていたが(BBCから引用:with anti-American sentiments running high in the country at the time)、「ラジオ東京」というところが「英文タイピスト募集」の求人広告を出していたので、それに応募した。

その「ラジオ東京」の「ゼロ・アワー(Zero Hour)」という番組で、彼女はアナウンサーとして仕事をするようになった----南洋の米軍に向けて、戦意を喪失せしめることを目的としたプロパガンダ放送の甘い声の主。(といっても、番組を担当していた女性の英語話者は彼女だけではなかったそうだが。つまり米兵たちから「東京ローズ」と呼ばれたチームがあったらしい。)



戦争が終わって米国に戻った彼女は、そのラジオ局のポルトガル人社員(a Portuguese employee at the radio station)、フェリペ・ダキノと結婚。(第二次大戦で日本軍が展開していた南洋には、ポルトガルの植民地があった。)

その後、彼女は国家反逆罪で起訴され有罪となり(1949年)、6年間服役。後にその裁判の証拠がめちゃくちゃだったことが判明し、1977年(フォード政権)に米市民権を回復。

・・・というのが、死去を報じるBBC記事に書かれていることの概要(と、私が聞きかじったことが少し)。服役後はシカゴに住んで事業を始めた。

トグリさんは、その後はこのことについて公の場では語ろうとしなかったという。下記は「ラジオジャパン」(NHK国際放送)の英語アナウンサーさんの手記「東京ローズと私」@2001年。
http://www.uclajapan.gr.jp/archives01/columns/tokyorose.htm

BBCにはもう1つ記事が出ている。

Death ends the myth of Tokyo Rose
By Adam Blenford
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/5389722.stm

アイヴァ・トグリ・ダキノを有罪とした裁判の背景について事情を知る人にインタビューしたジャーナリストにインタビューした記事で、興味深い。
Even the FBI would later admit that the station's broadcasts did little harm, and may in fact have raised US spirits.

But according to Ronald Yates, a journalist who would later reveal that the trial witnesses lied under oath, by the time the case came to trial many in the US had been convinced of her guilt.

"There was a lot of racism in America in those days, racism against anybody," he told the BBC News website.

When journalist Walter Winchell told the nation in 1948 that Tokyo Rose was coming home and denounced her as a traitor, a clamour grew for Toguri to be tried, Mr Yates said, despite US officials in Japan having already cleared her of any crime.

"It was an election year, and President Harry Truman was getting a lot of letters from angry voters accusing him of being soft on traitors.

"So he decided to get her."


今年8月号の「ひらがなタイムズ」にも記事が出ている。オンラインで読める。(日本語&英語。)
http://canpan.info/open/news/0000001286/news_detail.html

以前、白人ではないアメリカ在住の人(国籍がどこかは私は知らない)と話をしていたときに、「人種差別」の具体例として「日系2世だから起訴された東京ローズ」のことに言及していた。

もうひとつ。これとは別に興味深いこと。

「プロパガンダ」として意図された言説が、その直接の対象(「ゼロ・アワー」の場合には米兵)に対してではなく、そのようなプロパガンダが存在していると知らされた一般の人々(米国の人々)にどのような効果を持つのか。わかりやすく書けないけれど、「(日本の)プロパガンダが存在する」という(米国の)プロパガンダが、「プロパガンダをする者」の悪魔化にどう寄与しているか、という問題。

特に「東京ローズ」の事例では、「わが国の国民のくせに、敵国のプロパガンダをする者」への激しい感情が、国家の法的なこととはまた別に、強くある。


ちなみに、「ラジオのプロパガンダ放送」というものは「ラジオ東京」のように「戦場の敵国兵士」に向けたものだけではない。東西冷戦期、東欧の共産諸国や中東諸国に向けては、「民主主義を広める」ためのPsyOpラジオ放送があった。このラジオ局は今もある。ウェブサイトもあるが、とりあえずwikipediaで。
http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_Free_Europe


※この記事は

2006年09月29日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 08:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼