kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2011年12月21日

バタシー発電所再開発計画がまた頓挫。

ロンドン、テムズ川南岸にしゅっとした煙突が4本立っている。ピンク・フロイドのこのアルバム(1977年作品)のこのジャケで知られる、バタシー発電所跡だ。

B004ZN9UZOAnimals
Pink Floyd
Capitol 2011-09-26

by G-Tools


ここの再開発(建物を保全した上での再利用)が、また頓挫したという話。

Irish property developers' grand vision for Battersea power station left in ruins
Tuesday 20 December 2011 20.11 GMT
http://www.guardian.co.uk/business/2011/dec/20/irish-property-developers-battersea-power-station
They bought the 16-hectare site with the derelict London landmark, Europe's biggest brick building, which has stood empty since it was decommissioned 28 years ago, for £400m in 2006. Five years later, their Real Estate Opportunities (REO) vehicle had run up debts of more than £500m and still not found an investor for the south-west London site.

REO's main lenders – Lloyds Banking Group and Ireland's state "bad bank", the National Asset Management Agency (Nama) – lost patience and put the power station holding company into administration in the hope that this would facilitate a sale of the site. ...


世界大恐慌前の1920年代に計画され、1930年代に稼動しはじめたこの火力発電所(石炭を燃やしていた)は、ピンク・フロイドの上記作品が制作されたころには、既に、発電所としての役割を終えつつあった。そして1980年代に完全に停止されるころには、建物はGrade II(「重要文化財」のような位置づけ)の指定を受けていた。つまり、「将来にわたって取り壊さない建物」というステータスを得ていた。この指定を受けた建物は、再開発される場合、外観など保ったままにしなければならず、再開発には自治体の審査というか許諾が必要となる。

そして、バタシー発電所は80年代からいくたびも、再開発計画が持ち上がっては頓挫してきた。その一連の経緯を説明しているのがガーディアンの下記写真集。
http://www.guardian.co.uk/business/gallery/2010/jun/23/battersea-power-station-gallery

まず1987年にJohn Broomeが「ディズニーのような複合娯楽施設」を考えたが頓挫(写真集2枚目)。その後、「英国病」の深刻な不況の時代を挟んで、2001年にはシルクドソレイユの常設劇場としての再開発計画が許可されたが(写真集4枚目)、これも放置(同5枚目)。

2005年、今度は香港のParkviewというディヴェロッパーと超有名な英国の建築家、グリムショーとによる複合施設(ショッピングセンター、レストラン街、映画館、ホテル、ヴィクトリア&アルバート博物館の別館などなどから成る)というえらくバブリーな案ができ(写真集6〜9枚目)、着工しそうな感じだったのだが(同10枚目)、これもいつの間にか頓挫していた。(このとき、煙突の強度の問題があり壊さなければならないとかいう見解が出され、ひと悶着あった。)

そして2006年に「ケルトの虎」ことアイルランド共和国の富豪の会社、Real Estate Opportunities (REO: すごい社名だ) がParkviewからこの施設を買い取った。同社は08年に、えらく野心的な「エコ・ドーム」などを含む計画を立案したが(同13〜16枚目)、これはおそらく景観上の問題でロンドン市長が拒否権を行使(同17枚目)。その後も修正案か別の案で進めていたようだが、REOは資金調達できず、債務支払い不能状態が続き、結局アドミニストレーション入り。計画は完全に頓挫した。

REOの再開発計画は、建築家はラファエル・ヴィニオリ(東京国際フォーラムの人)だったそうだ。そのほか、経緯は下記ウィキペディアに詳しい(ソースもしっかりついている)。ヴィニオリはREOの後でここの再開発に乗り出すんではないかと言われている「ロンドン西部の青いところ」とも契約したらしい
http://en.wikipedia.org/wiki/Battersea_Power_Station#REO_proposal

REOの計画の頓挫は、いろいろ巻き込んで大変みたい。下記参照(先週の記事だけど今気付いた)。

Battersea Power Station pushes another developer into administration
Monday 12 December 2011 20.53 GMT
http://www.guardian.co.uk/business/2011/dec/12/battersea-power-station-administration
The 40-acre site in south west London, valued at £500m in October, will be put up for sale after a high court judge placed four subsidiaries of Battersea's holding company into administration on Monday. They failed to repay £324m of debt owed to Lloyds Banking Group and Ireland's National Management Asset Agency.

Administrators Ernst & Young have taken control of the Grade II listed red-brick building, ...

The collapse of REO's plans endangers a wider project to regenerate the area and build an extension of the Northern Line from Kennington, with REO having pledged to contribute £203m. Keith Garner of the Battersea Power Station Community Group, which had opposed the Irish company's plans, called for the power station to be returned to the public sector, with repairs to be funded by the Heritage Lottery Fund.

"For the Battersea Power Station Community Group it is just another 'new beginning' as the fourth developer limps off stage to boos and jeers," the group said on its blog. ...


「次」の取り沙汰もされているけど、その前に、お祓いしてもらったほうがいいかも。(^^;)

それと、バタシーの地元の団体の人はこういう考えのようなのだけど:
http://www.guardian.co.uk/business/2011/dec/18/battersea-power-station-vinoly-chelsea
But Keith Garner, an architect and member of a local campaign group, said: "Jamming a large football stadium against Battersea power station is a bad idea." The Battersea Power Station Community Group wants the turbine hall turned into an exhibition centre – a showcase for British design and manufacturing – with offices and flats on the upper floors. Garner held up the successful revamp of the former Dean Clough Mills in Halifax, once the world's largest carpet factory, as an example. He has tried to get Google UK interested, which is based in nearby Victoria and needs more space.


ガーディアンの写真集では最後、ブタが空飛んでるんだけど、「ありえないことが起きる」という展開にはほど遠い、非常に現実くさいお話でした。
http://www.guardian.co.uk/business/gallery/2010/jun/23/battersea-power-station-gallery

映画Children of Menでは、滅びようとする文明世界の最高の遺産を格納しておく施設になっていたけど。



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追記:
チェルシーFCが年明けにも手続き的に動くのではという話があったので、単にアップデートしようと思ったが、ふと思いついて「NAVERまとめ」にいろいろ、解説のビデオなどをまとめてみた。今年7月の内部見学ツアーに参加された方の日本語のブログもある。関心ある方はぜひ。

※この記事は

2011年12月21日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼