kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年09月08日

「あと1年以内」をブレアが明言

昨日(日付の上ではおととい)書いたが、ブレアが労働党党首および首相退陣の時期について「1年以内(within a year)」と明言した。

I will quit within a year - Blair
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/5322094.stm

ブレアのステートメントも出されている。上記BBC記事から映像を見ることができる。テキストは下記。(→日本語
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/5324480.stm

またBBCでは特集のところ(専用のディレクトリが設けられる)で、「ブレア後継」という新コーナーができている。たぶん英国時間6日か7日に新設されたものだろう。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/uk_politics/2006/blair_succession/

上のBBC記事は、6〜8時間の間に同じURLで続々とアップデートされていて、私がブクマしたときは、Blair 'to hand over power in May'(ブレア「5月に権力を譲る予定」)という見出しだった。今(日本時間8日午前2時すぎ)もまだ1時間に1度のペースでアップデートされている。さっきまで
Last Updated: Thursday, 7 September 2006, 15:51 GMT 16:51 UK
だったのが、今見たら
Last Updated: Thursday, 7 September 2006, 16:45 GMT 17:45 UK
になってるという感じ。

BBCの記事更新が落ち着いてからブログの記事にしようと思っていたのだけど、もういいかげん遅いので見切り発車。

んで、どのメディアもこの話でもちきりになってるんですが、いわゆる5W1H的な情報が手際よくまとめられているのはBBCだと思いますので、興味がおありの方はBBCのサイトでチェックするのがよいと思います。

というわけで5W1H的な情報。基にするのはBBC記事
Last Updated: Thursday, 7 September 2006, 16:45 GMT 17:45 UK
の版。タイトルはI will quit within a year - Blairとなってます。

【ブレアから】
・ブレアの発言の内容:今月予定されている労働党の党大会が、ブレア党首として最後の党大会となる。(=「1年以内に退陣」ということ)

・具体的な時期:自身の判断だとして明言せず。

・具体的な発言(→ノーカット):「今重要なことは、まず最初に来なければならないのは国益であるということをわれわれが理解し、前に進むことである。こうするなら自分のやり方でやりたかったが、今週、労働党議員の多くが述べたことから極めて明らかであろう(自分が言う前に他人があれこれ言ってしまっている)。2週間もしないうちに労働党の党大会が開催されるが、それが党首としての私の最後の党大会となる。来週のTUC(労組)の大会が私の最後のTUC大会となる----これは双方にとって安心であろう。[注:ブレアとTUCの間には溝も波風もある。]だが具体的な日付は決めるつもりはない。そうすることが正しいとは思えないので。もっと先になれば決めることになるが、それは国益のためであり、そのときの情勢を慎重に見極めて考える。」

・その他:最近の労働党について謝罪した。

【労働党内から】
・ブレア退陣の時期は新年にブレアによって明らかにされるだろう。権力委譲(後継首相への引継ぎ)は5月になるだろう。

【ブレアライト(ブレアの腰巾着)から】
・ブレアが首相を辞める時期ばかりが取りざたされ、それをめぐって党内も荒れていたが(この2日、日本で言う政務官クラスやその下の役職者の辞任が相次いだ)、首相の口から明らかにされたことで、現政権はようやく政治に専念できるようになった、との肯定的評価(ヒラリー・ベン国際開発大臣)

【労働党の非ブレア派から】
・「これで残り9ヶ月間大丈夫ということはない。ブレアは党首選のスタートのピストルを鳴らすべき」(グレイアム・ストリンガー議員)

・「首相の退陣の計画について、これで前よりもはっきりしたとは言えない。2007年5月の選挙の前にはっきりとした優先事項と新党首を整えて、進む方向をはっきりさせなければならないといつも人々から言われている」(ダグ・ヘンダーソン:ブラウン派)
※「いつも人々から言われている」んじゃなくて、自分がそう思ってるのだろう。ただBBCがPeople keep telling meを含めて記事にしているので。

【ジャーナリスト】
・BBC政治部長のニック・ロビンソン:ブレア退陣を現実にしたい労働党の議員(非役職者)の間にはまだまだ「毒」が残っている。

【労働党有力者】
・ゴードン・ブラウン財務大臣(後継最有力):ブレアの会見前に、「首相がどのようなご決断を下されるにせよ、私としてはそれを尊重する」と発言。また今後も協力し合っていくとの発言。(政治家トークで退屈すぎるのでてきとーに日本語にしてます。)

・ピーター・マンデルソンEU通商担当委員(ブレア派、というか側近中の側近で元スピンドクター):「今週の労働党はまったく常軌を逸していたが、これで終わるだろう。策謀もこそこそした駆け引きももうこれで終わりだ。党員のみなさんには、自分のことではなく国のニーズを考えることに集中していただきたい。」また、ブレアは在任10年を迎えてから首相の座を去るのではないかとの見解を示した。(つーことは2007年の5月ですな。。。)

・ジャック・ストロー下院院内総務(2006年5月まで外相):「議会の任期4年の半ばまでは在職していていただきたい。」(つーことは2007年の5月ですな。。。)

【首相官邸】
・地方選が終わり、ブレア在職10周年から3日後となる来年の5月4日に首相の座を譲ることで手が打たれているとの説が出ているが、これは否定。

【その他】
・来年はイングランドの地方選だけでなくスコットランド議会、ウェールズ議会の選挙もある(5月)。その選挙への影響が出ないよう、選挙前に党首交代(つまり首相交代)を要求する声は高い。

・後継最有力とされているブラウン財務大臣も、国会の会期末に首相となることに渋い顔をしていると考えられる。

・ブレアとブラウンは、水曜の午前中にこの件をめぐって会合を開いたが、激しい議論となったといわれている。その後水曜にはブラウン支持派とブレア首相との間で、首相退陣の時期をめぐって明らかな戦争状態となっていた。

・・・・・・というわけで、まあ何のことはない、日本の自民党総裁選とあんまり変わりません。(今回の、というわけではなく。)

ところで「自民党をぶっこわす」と言っていたコイズミさんがあと少しで総裁および首相の座を降りるわけですが、2001年に壊されるんではとわくわくしていた自民党の派閥政治・密室政治って、壊れてないですよね。年齢が行き過ぎている超ベテランは次々と引退めされましたが。(あのとき「総裁最有力」だったハシリュウさんに至っては、現世からも引退めされましたが。)

英国でも密室政治というのはやっぱりあって、ブレアとブラウンの間には「秘密の約束」があったと言われています。それについては過去記事(下記)を。
http://nofrills.seesaa.net/article/23428543.html

「次はブラウンってのがなぜずっと決まっているのか」という疑問があるなら、たぶん、これが答えです。

この密約は94年に成されていて、そのあとの97年の総選挙で労働党が大勝した。密約が守られていれば01年には党首はブレアからブラウンに代わるはずだったのだけれどもそれは守られなかった。01年は5月の総選挙のあと、8月にReal IRAの爆弾攻撃(BBC前、イーリングのパブ)などが発生し、9月にはアメリカで9-11の攻撃が行なわれた。その後、同年10月のアフガニスタン攻撃(「アルカーイダをかくまっている」タリバン政権を攻撃するとして、国全体を攻撃)以降の「テロとの戦い」のなか、2001年には「労働党党首(英国首相)交代論」なんてのは忘れられてたと思う。その後、2003年のイラク戦争からあとは、別筋から「ブレアは辞任せよ」「ブレアを弾劾する」が出たけど、党内からは、いわゆるオールド・レイバーの動き(「辞任せよ」「弾劾する」に一部は参加)を除いては、特に何もなかったんではなかったか。

というわけで、アメリカのブッシュだってかなわんくらいの戦争屋のトニー・ブレア(コソヴォ、アフガン、イラクと、ここ10年の大規模な軍事攻撃のすべてに積極的に関わっている)は、あと1年もしないうちに、首相でも労働党党首でもなくなります。

(最後のパラ、ものすごい恣意的。)

ちなみに、この騒ぎで隠れていますが、アフガンの英軍は相当大変なことになってるようです。

UK soldiers face difficult battle
Last Updated: Thursday, 7 September 2006, 14:20 GMT 15:20 UK
By Paul Wood
Defence correspondent, BBC News
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/5324004.stm

※この記事は

2006年09月08日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 02:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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