kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2011年03月02日

クソくだらない「陰謀論」の件 #wl_jp

1日の深夜、TweetDeckの画面にこんなのが現れた。「ジュリアン・アサンジは行くところまで行ったな。自分の問題をユダヤ人とガーディアンのせいだと言っている」

このツイートの主、サニー・ハンドールはガーディアンにも書いている人だが、英国の政治系ブロガー。下記参照。
http://liberalconspiracy.org/

続けて彼はこうツイートした。「自分は今もウィキリークスのことは支持している。つまりその存在と、理念とを。一方で、ジュリアン・アサンジは破滅へのエスカレーターに乗っている」。実際サニーは、12月にアサンジが法廷に立ったときは明確に「アサンジ支持」のスタンスだったが、保釈後のBBC Radio 4 Todayでのインタビュー(ガーディアン本の紹介記事で触れた「死なずに殉教者になる」との発言があったもの)で完全に冷めてしまった1人だったはずだ。


何ごとかと思い、サニーの提示するURLをクリックすると……「何ぞこれ」としか言いようのないものが。
http://bit.ly/emGHW6
※URL短縮されてるけど彼のブログ、LibConです。


つまり、サニーが「ジュリアン・アサンジは行くところまで行ったな。自分の問題をユダヤ人とガーディアンのせいだと言っている」と述べていたのは、雑誌Private Eyeの記事。

Private Eyeという雑誌は、実は扱いが難しい。月2回発行される、読むところばっかりの雑誌だが(写真とか絵とかがあまりない)、「メディアの揚げ足取り」と、「偽ニュース(サタイア、パロディ)」と、「本気の調査ジャーナリズム」と「捏造していない読者の手紙」などで構成される。つまり、虚実入り混じった雑誌だ。詳細はウィキペディア参照。というか実際に1冊買って中を見ないとわからないと思う。ちなみに表紙は毎号すばらしいお笑い(政治風刺)。
https://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Private_Eye_%28magazine%29

サニーが示している問題の記事は、The Editor Says ...というコーナー(ページ)である。これがまた判断が難しいというか、基本、編集長(イアン・ヒスロップ)の圧倒的筆力の展示場のような場である。ただしまったくのウソニュースのコーナーではない。「ネタ」をいかにおもしろく脚色できるかという露悪趣味を見せびらかすコーナーではあるかもしれない。

ともあれ、この記事いわく(以下、要点だけかいつまんで):
2月16日の午後、ジュリアン・アサンジから編集部に電話があった。その週のPrivate Eye(1282号)に私が掲載した記事、"Man in the Eye: Israel Shamir" が「クソくだらねぇ」というのだ。どこがどうクソくだらないのかと尋ねると、彼は「読んでいないので」答えられないと言った。

やれやれと思いつつ、私はその記事の内容をかいつまんで伝えた。するとアサンジは、あなたもPrivate Eyeも、恥ずかしくないんですかと言う。ウィキリークスを貶めるための国際的な陰謀に加担するなんて、と。あんな記事を書かれたら、ジューイッシュの人たちからの支持や寄付がなくなってしまう、と。さらにアサンジは、ああいう記事を書く人間はわかってるんですよ、と言う。しかし彼が挙げた名前は、記事を書いた記者とはまったく別人だった。

その勘違いにもめげず、アサンジは、あなたの雑誌もガーディアンが主導する陰謀の一部ですねと言う。そしてガーディアンのラスブリジャー編集長もリー記者も、そしてインデックス・オン・センサーシップのカンフナーもみな「ジューイッシュである」と。

私はラスブリジャー編集長はジューイッシュではありませんよ、と指摘したが、アサンジは、リーと関係があるので(彼らは義理の兄弟の関係だとして)「ある意味ではジューイッシュですよ」と言い張る。そして私が、ユダヤの陰謀という彼の主張が事実に照らして正しいのかどうかわかりませんねと言うと、アサンジは突如、「まあ、そのジューイッシュがどうのこうのというのはおいといて」と言い出した。

しかし彼の陰謀説はこれだけではないわけで、リー記者とカンフナーは住まいも近いし、一緒にいるのをよく見かけるとかいった話をし、カンフナーがサンデー・タイムズでWLについての本をレビューしたときにアサンジに失礼なことを書いていたのにはそういうつながりがあるのだ、などと言う。私は、この業界の人どうしが家が近所だからって驚くことではないなどと言ったが、どうも納得しない。

カンフナーについてはまだあるのだ、と彼は言う。何でも、アサンジの本を代筆したがっていたのだが、アサンジが断ったのだ、と。(これはカンフナーの説明とは随分違う。彼は、自分に編集権があるのなら代筆しようと言ったのだが、いやこの本は基本的にアサンジの考えを文章化するという企画だからと説明されて、断ったのだ、という。)アサンジが言うには、Private Eyeはこういった関係を知っていて当然であり、そうである以上それを暴くべきと。ガーディアンに続いて「イエロー・ジャーナリズム」を展開すべきではない、と。……

ここでアサンジが「イエロー・ジャーナリズム」と言っているのが何のことなのか、イマイチはっきりしないが、イアン・ヒスロップのこの文章をそのまま素直に受け取れるとすれば、ウィキリークスがロシアでの文書公開をやらせているシャミル・イスラエルという過激派(反ユダヤ主義のホロコースト否定論者)のことをPrivate Eyeが記事にしたことが「イエロー・ジャーナリズム」だと言っているのだろう。

「妹がジューイッシュと結婚しているから、ラスブリジャーもジューイッシュだ」などというトンデモな主張をする奴が、何をいうか、という感じだが。(さすがにこれはシャミル・イスラエルに吹き込まれたんじゃないの、変なコジツケを、と思うけど。)(しかも編集長、「俺、妹いたんだー」ってwww)

ま、「ホロコースト否定論者」のことを非難することは「ユダヤへの迎合である、世界がユダヤに支配されていることの証拠だ」、「彼らにとって都合の悪いことを隠蔽するためのスケープゴート云々」的な言説はその界隈ではよくあるよね。あまりに型通りだからでっち上げのようにも見える。

Private Eyeの記事はこのあと、「イエロー・ジャーナリズム」に軸を移す。これがヒスロップの筆力なのか、それとも実際に電話でアサンジがそういう論法を展開したのかは判断する手がかりはテクストにないのでわからない。

ここでアサンジが非難しているのは、ガーディアンのやり口だ。(だからここは策士新聞だとあれほど……。)アサンジ曰く、最初はアサンジのこともウィキリークスのこともこれ以上は無理というほどに誉めたたえていたのに、「自分から金をむしり取る」ことができなくなった段階でコキおろし始めた、と。さらに、ニック・デイヴィス記者がスウェーデンの警察資料を入手して記事を書いたこと、編集長がそれを掲載したことでアサンジは怒っているのだと。

ここが英文がすごいんだけど:
The whole point of an editor, he said, is to control this sort of "inappropriate behaviour" by journalists.

This struck me as a bit odd, since I thought Assange's whole philosophy was about openess and the removal of all these editorial filters between information and the public.

"The reporters on the Guardian disappointed me," he continued. "They failed my masculinity test." Er, what? "They behaved like gossiping schoolgirls," he said.

お茶ふいたwww ここまでで名前が出ているガーディアンの記者と編集長は、言葉は悪いが見事な「おっさん」ばかり。それを「女子学生」とはwww(この点はイアン・ヒスロップもツボったようだ。)

ガーディアン本では確か「陰険なイギリス人」云々と言っていたはずだがwww

きゃぴきゃぴしてろってのか、むっつりしてろってのか、どっちだよwww

いずれにせよ、元はといえばジュリアン・アサンジが「俺はアメリカに命を狙われている」と言いながら、旅先で現地の女と寝たこと、それも1人ならずフタマタかけたこと、さらにセックスする時にコンドームを使わなかったこと(ここまでは事実として確定していると見てよい。さらにHIV検査を拒んだこと、というのもあるのだが)から始まった「ゴシップ」だ。

その前までは誰もがウィキリークスをシリアスなものとして扱っていた。

そして、スウェーデンでの一件で「俺はアメリカにはめられた」とか言ってたとき(&逮捕状が復活させられる前)に、ロシアのシャミール・イスラエルの件が明るみに出たんだったと思うが、そのときにサニー・ハンドールを含むUKの左派のウィキリーウス支持者らは「反ユダヤ主義者なんかどっから入り込んだんだ」と疑問を呈し、ジュリアンや(当時の)WL運営のせいじゃなくて、あまりに多方面展開しているのでそういう穴ができたのだろう、的な弁護をしていた。ガーディアンだって、ガーディアン本ではこの件はかなり弁護している(追及していない)。

その辺りからだよ、ウィキリークスがシリアスなものとして見られなくなったのは。デイヴィスの記事など出る前のこと。(というか、デイヴィスがガーディアンに書く前に、スウェーデンのタブロイド経由でメイルなどでさんざん書かれていたのだが。)

ここまで「自業自得」と言いたくなるケースはそんなにないというくらいに「自業自得」だ。それを、他人のせいにした挙句、「ユダヤ陰謀論」とか……ほんともう、勘弁して。

Private Eyeの記事はこのあと、ようやく話が元に戻ってシャミール・イスラエルについての記事のことを話し出した、というくだり。
アサンジは、シャミールはロシアでのウィキリークスの代理人(エージェント)ではない、あの人物と顔を合わせたことは2度しかない、一緒に写真を撮らせてくれという人はいくらでもいて覚えていない、シャミールは独立したジャーナリストで、彼の裁量で誰のためにでも書くことができるし、アサンジの責任の範囲ではない、と述べた。

なるほど、と私は言った。では、2007年9月の、シャミールが関わることをアサンジが認めているように見受けられるメールはどうなのか、と。それもリークされているが、と。アサンジは質問に回答する代わりに、誰がリークしたかを突き止めなければならない、それから裏切りの動機を調べなければ、と言った。

ウィキリークスという機関を運営している人物が、リークについて文句を言うなどということはおかしいと思わないのだろうか。「いいや。」ちょっと笑えるとかいうふうにも思わないのだろうか。「思わない。」透明性の確保は、他人についても自分についても当てはまると考えていないのか。「透明性の確保が必要なのは政府。個人にはプライバシー。」では、政府の人間ではないが、それでも権力を有している個人についてはどうだろうか。

ここで突然、アサンジ氏が退屈しているのではとの印象を私は受けた。私に退屈している。質問に回答することに退屈している。彼の声からはエネルギーも怒りも消えていた。自分には権力などない、などと答えた彼の口調は、憔悴しているといってもよいくらいだった。……(以下略)

ヒスロップいわく、このまま会話はフェードアウトし、また連絡くれと言ったにも関わらずアサンジからのコンタクトはなかったので、電話の会話を記事にしたのだ、という。(これも録音していたわけではなく、「記憶に頼って」いるのだそうだが。)

で、誰が「女子学生」だって?

自分の不満・言いたいことをぶちまけて、気分が晴れたらそれで終わりっすか。

ちなみに、アサンジが立腹したというシャミール・イスラエルについての記事は、オンラインには上がっていないが、下記のページのもの。
http://www.private-eye.co.uk/sections.php?section_link=in_the_back&
(→魚拓

"In the Back" というこのコーナーは、扱いの難しいPrivate Eyeの中ですっかり安心して読める「ガチな調査報道」だ。この号では、元北アイルランド警察総監のサー・ヒュー・オード(お懐かしや!)が、家族の旅費を公金で云々という報道がメインで、シャミール・イスラエルについてはウェブでは読めない。読めるのは次の短い紹介文だけだ。
- ASSANGE'S MOSCOW MULE
Meet the anti-semitic, KGB cheerleader with six names who has been representing WikiLeaks in Russia.


この人物については:
2004年5月のSearchlight(UKのレイシズム反対運動)
http://www.searchlightmagazine.com/index.php?link=template&story=6

2001年のあれこれ(アリ・アブニマが警告しているものとか)
http://www.nigelparry.com/issues/shamir/


さて、Private Eyeの上記記事がサニーのブログで広まったとき、私のタイムラインも話題沸騰で(そりゃ、ガーディアン記者からガーディアン読者から、アノニマスさんまでいるから!)、しばらくざわざわしていたのだが、1時間もしたころには(しないうちに、かもしれない)、@wikileaksが次のようなフォローアップを投稿した。

http://www.twitlonger.com/show/92hou2
On Tuesday 1st March 2011, @wikileaks said:

Because WikiLeaks has some Jewish staff and enjoys wide spread Jewish support, its staff have frequently been smeared by its opponents, political or competitive, as being agents of the Mossad or of George Soros. These smears are completely false. A good overview of some of the allegations can be here:
http://humanityinchaos.com/MediaSpam.html

A Washington intelligence firm was recently exposed as being behind a $2M plan to destroy WikiLeaks reputation and target supportive journalists:
http://www.nytimes.com/2011/02/12/us/politics/12hackers.html

The intelligence firm was referred by the US Department of Justice.

But smears against WikiLeaks cross the geopolitical spectrum. Ian Hislop, editor of the weekly satirical current affairs magazine Private Eye, recently wrote an article "as much as he could remember", about an off the record conversation with Julian Assange who complained that a previous article, appearing in Private Eye, was based on falsehoods spread by opponents and calculated to undermine WikiLeaks strong Jewish support. The problems stem from a November the 1st, 2010 legal dispute with the Guardian, which were trigged by the actions of one particular journalist, David Leigh. Leigh deliberately, and secretly, broke an agreement signed by the Guardian's editor-in-chief stating that 1. the Guardian was not to publish WikiLeaks cables 2. the Guardian was to keep them confidential. 3. the Guardian was to not store them on an internet connected computer system. Leigh had previously shown himself to be a competent journalist, but secretly broke all elements of the contract. On being notified that the German news weekly Der Spiegel was writing a book (in German) that would expose this breach, Leigh attempted to cover his actions, first by laundering an distorted version of the events through a friend at Vanity Fair then by writing his own book, which he had published through the Guardian. WikiLeaks has not previously covered this or many other process and reputational issues, due to the opportunity cost of removing writers from our core mission which has never been more important.

Mr. Leigh has since continued to shore up his own power position by spreading malicious libels, targeted at WikiLeaks principle support bases. A brief look through the focus of David Leigh's Twitter account http://twitter.com/davidleigh3 shows the sort of game in play. Although the damage done to the Guardian's reputation by these actions is an ongoing concern to many Guardian staff, Mr. Leigh is perceived, by them, wrongly or rightly, to be protected through his marriage to the sister of the editor-in-chief, Alan Rusbridger.

Assange said "Hislop has distorted, invented or misremembered almost every significant claim and phrase. In particular, 'Jewish conspiracy' is false, in spirit and in word. It is serious and upsetting. Rather than correct a smear, Mr. Hislop has tried to justify one smear with another. That he has a reputation for this, and is famed to have received more libel suits in the UK than any other journalist as a result, does not mean that it is right. WikiLeaks promotes the ideal of "scientific journalism" - where the underlaying evidence of all articles is available to the reader precisely inorder to avoid these type of distortions. We treasure our strong Jewish support and staff, just as we treasure the support from pan-Arab democracy activists and others who share our hope for a just world."

話なげーよ。。。それは、Private Eyeの記事への直接の返答でも何でもない「私は反ユダヤ主義者ではありません」という言い訳が長いからなのだが。

で、PE記事への反応としては、まず相手へのdis(「イアン・ヒスロップは記憶に頼ってウィキリークスを貶す記事を書いた」云々。てか、an off the record conversationって書いてるじゃん、自分で。記録残ってなくて当然じゃん)。「ジュリアン・アサンジは、件の記事は敵 opponentsによって広められている虚偽情報に基づくものであり、ウィキリークスに寄せられているユダヤ人からの強い支持を崩すよう計算されている、としている」。

……また「背後に謀略」論ですか。あなた、いつもそれじゃないですか。自分から進んで寝た女のことは「CIAのハニートラップ」呼ばわり、その件で英国からスウェーデンに身柄を渡されそうになると「CIAの魔の手が迫る」と騒ぎ……etc, etc.

こんなの絶対に信用できない。自分の落ち度は絶対に認めない。すべて「自分を落としいれようとする陰謀」のせい。バカなんじゃないの? それともホスニ・ムバラクか何かのつもり?

で、このあとはPrivate Eyeとは関係なく、またガーディアンのデイヴィッド・リーの話。「リーとガーディアンがいかにしてアサンジを裏切ったか」、ということをまた繰り返している。これが長い長い。

それを飛ばして、最後の段落でようやく、Private Eyeの記事の話。いわく、アサンジは「ヒスロップはほぼすべての大きな主張とフレーズを歪曲しているか、でっち上げているか、あるいは記憶違いしている」。

……歪曲と煽りの帝王みたいな奴が、何を言うか。くだらねぇ。

「特に『ユダヤの陰謀』は、精神としても言語面でも、虚偽である。これは重大なことである。そしてヒスロップ氏は、ひとつのマイナス情報を別のマイナス情報で辻褄をあわせようとしている。彼はまさにこういうことで定評のある人物で……」

……関係ない。まさに「詭弁」。

「ウィキリークスは『科学的ジャーナリズム』という理想を促進している。つまり、すべての記事の根拠となる証拠が読者に入手可能な云々blah blah blah」

「私たちはジューイッシュからの根強いご支持とスタッフを大切にしている。ちょうど汎アラブの民主主義活動家の方々など公正な世界への希望を私たちと共有している人々からの支持と同様に」

……流行に乗ろうとするな。

で、ヒスロップ記事が提示している重大な疑惑(例えば「アサンジは組織の裏切り者を探すことに血道を上げている」的なもの……テクスト的には、見るからにmisinfoなんだけど、電話の会話としてはありがちだよなあという展開)については、なんら具体的なことは言わずに、大雑把に「歪曲か記憶違いです」とだけ。

このあとさらに、@wikileaksはステートメントを出した。こちらは問題のシャミール・イスラエルについて。
http://www.twitlonger.com/show/92ichb
On Tuesday 1st March 2011, @wikileaks said:

WikiLeaks statement that was given to, but not used by, the UK satirical current-affairs magazine, Private Eye:

Israel Shamir has never worked or volunteered for WikiLeaks, in any manner, whatsoever. He has never written for WikiLeaks or any associated organization, under any name and we have no plan that he do so. He is not an 'agent' of WikiLeaks. He has never been an employee of WikiLeaks and has never received monies from WikiLeaks or given monies to WikiLeaks or any related organization or individual. However, he has worked for the BBC, Haaretz, and many other reputable organizations.

It is false that Shamir is 'an Assange intimate'. He interviewed Assange (on behalf of Russian media), as have many journalists. He took a photo at that time and has only met with WikiLeaks staff (including Asssange) twice. It is false that 'he was trusted with selecting the 250,000 US State Department cables for the Russian media' or that he has had access to such at any time.

Shamir was able to search through a limited portion of the cables with a view to writing articles for a range of Russian media. The media that subsequently employed him did so of their own accord and with no intervention or instruction by WikiLeaks.

We do not have editorial control over the of hundreds of journalists and publications based on our materials and it would be wrong for us to seek to do so. We do not approve or endorse the the writings of the world's media. We disagree with many of the approaches taken in analyzing our material.

Index did contact WikiLeaks as have many people and organisations do for a variety of reasons. The quote used here is not complete. WikiLeaks also asked Index for further information on this subject. Most of these rumors had not, and have not, been properly corroborated. WikiLeaks therefore asked Index to let us know if they had received any further information on the subject. This would have helped WikiLeaks conduct further inquiries. We did not at the time, and never have, received any response.

END

うん、だからね、こういう説明を出せって何ヶ月か前から言ってたのね。

しかもこの主張について、裏もとらんといかんのですよ。「科学的ジャーナリズム」としては資料も開示してくれるんですよね……っていうかこれウィキペディアだったら「要出典」の山。東大にもぐりこんでたあのニセ宇宙飛行士並み。

で、「シャミール・イスラエルとジュリアン・アサンジ」と言及されている写真は、私はこの左にはったものしか知らないのだけど、これって「大勢の関係者に囲まれて記念撮影」とか「何人もに要請されてツーショットで記念撮影」っていう写真ではないでしょ。どちらかというと、「一緒に仕事をしている同僚」とか「見周りに来た上司と部下」とか……。あるいは「仕事に夢中のジュリアンと、背後からそっとのぞきこむスパイ」という感じ。いかにジュリアン・アサンジが3分もほっとくとパソコンを触り出すようなギークであったとしても、この写真のような状況ってのは「よく知らない人」との間には生じないと思うし、そもそもこの写真撮影してるの誰ですか、という。

そして「アサンジとシャミールとは2度しか会ったことがない」云々の説明は、元ウィキリークスで現ガーディアンの(!)ジェイムズ・ボールがきっぱり否定してるのね。彼はシャミール・イスラエルが絡み出したころ、現場でいろいろ知ってるそうなのだけど。




ウィキリークスから支払いを受けていたのなら、それはスタッフだよね。。。



【追記】
カナダのメディアがデイヴィッド・リーに取材した記事。3月1日付け。
http://www2.macleans.ca/2011/03/01/a-wikileaks-falling-out/

へんしゅーちょーの反応(爆笑)


サニー・ハンドールがブログで取り上げる前に、ガーディアン(元ウィキリーウス)のジェイムズ・ボールがデイヴィッド・リー宛てに書いていた件:

つまり、Private Eyeの掲載は8ページ。これは「シリアスなニュース」の中。

ウィキリークスからのあれこれがあってから、ボールが書いてたこと。


それから、上記の件とは別に、1日夜に@wikileaksがガーディアンに対するスミア・キャンペーンを仕掛けていた件。低劣で愚劣で怠惰。心底胸が悪くなる。








追記:The Nationのグレッグ・ミッチェルのlive blog (day 95!!!!!) から。

http://www.thenation.com/blog/158953/blogging-wikileaks-news-views-wednesday-day-95
8:55 Just got email from Ian Hilsop, the editor of Private Eye, whose phone chat with Assange is drawing wide attention (see below): "I wanted to correct a point in a Tweet that went out under your name yesterday (1 March) re Private Eye magazine and WikiLeaks. The magazine, which is published in the UK every fortnight, did not “refuse” to publish a statement from WikiLeaks on the organisation’s relationship with Israel Shamir. I wrote to Julian Assange on Wednesday 16 February, following a lengthy telephone conversation, inviting a response or a letter for publication from him or indeed from his lawyers regarding the piece to which he had objected (but said he had not yet read). A response, by email, finally arrived 13 days later, in the early hours of 1 March – some six hours after we had gone to press.

※この記事は

2011年03月02日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼