kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2010年07月07日

ファルージャと、「広島の40倍」というキャッチーなフレーズ

【2012年2月7日】ご注意
現在、このエントリをあたかも自分の「ホームページ」であるかのように表示しているTwitterのアカウント(複数)の存在が報告されています。

それらのアカウントについては、私は一切かかわりを持っておりません。詳細は下記をご参照ください。
http://nofrills.seesaa.net/article/250844063.html





※追記あり。エントリ末尾参照。(7月7日深夜)




この件についてのセンセーショナルな記事は数日前にも別なところで目にしているので少しメモっておこうと思う。

「ファルージャ:欧州放射線リスク委員会のバスビー教授の現地調査」という文章が「阿修羅♪」掲示板に投稿されていることを人づてに知った。ここで紹介されているのは、カタールのアルジャジーラのアラビア語放送(英語放送とは運営が別)でのバスビー教授のインタビュー映像を含むニュースクリップと、関連する英文記事である。

紹介されているアルジャジーラのニュースクリップは
http://www.youtube.com/watch?v=i4RL3-5qS8U
で、これはアラビア語放送のものに日本語の同時通訳がついたもの(ボイスオーバー)。タイトルは「ファルージャ:広島より酷い」となっている。そして、このニュースクリップの紹介の仕方が――「欧州放射線リスク委員会のバスビー教授は、ファルージャ現地での調査の結果、広島に投下された放射線の40倍と述べています」と単純化されているのだが――、かなり問題があるように思われる。そもそもこのニュースクリップ自体に、(普段私が何かについて調べる時に信頼しているニュースソースでは当たり前の)誠実さがあるかどうか、という問題がある。(その問題の大部分は単に言語障壁があることと、分野の専門性が高いことに由来するものであるにしても。)

なお、私は放射線について正確に詳しく知っているわけではないし、核兵器の被害についてもかなり漠然とした理解しかない。そういうお題についてここに書くことの目的はそのお題自体を「論じる」こと、「検討する」ことではない。その目的は、単に、言語化されてそこにある言語情報をさらに「伝える」上で生じている(言語的な)「ずれ、歪み」について、明確にしておくことにある。

さて、「ファルージャ:欧州放射線リスク委員会のバスビー教授の現地調査」の投稿(投稿者は「妹之山商店街」さん)で紹介されているアルジャジーラのアラビア語放送のニュースクリップは、次のようなものだ(以下、日本語の同時通訳の言葉を書き起こす)。長さは1分13秒と極めて短いものだ。
ニューススタジオにいるニュースキャスター(アナウンサー):※原語アラビア語に、日本語で同時通訳
「ヨーロッパ放射線リスク委員会のバズビー教授によれば、イラクのファッラージャ(ファルージャ)に加えられた米軍と支援国の攻撃はおよそ9年が経つ中、当時(または「当地」?)住民の健康被害についての調査で、かつて広島に投下された放射線の40倍になるとされています。」

別の機会に別のキャスター(記者)によって行われたバズビー教授のインタビューより、バズビー教授の発言:※原語は英語で、それにアラビア語の(たぶん同時)通訳がかぶされたものを、さらに日本語に同時通訳。
「われわれは投下された武器の影響について調べてみました。そこでは発がん性や、子供の死亡率の高さが見られます。広島に投下された原爆に譬えるなら、えー、ファルージャのそれは40倍であり、決して40パーセントではないのです。発がん性が高く、まして年少者への影響が大きいのです。その原因は、ウラニウムです。」

クリストファー・バズビー教授(英国人)は、低レベル放射線 (low level radiation) の健康への影響についてがご専門のようだ。ウラニウムが体内に入った場合に起こる内部被爆についての英国政府の研究活動(CERRIE)にも参加しておられるが、メジャーな、というか主流のアカデミックな媒体での論文発表ではなく自費出版という形で研究成果を世に出しているとウィキペディアに書かれている。学歴としては、ロンドン大学で化学でBScを取得した後、ウェルコム基金(医学研究機関)で薬品の効果についての研究を行ない、その後、おそらくその分野の関連でケント大学でPhDを取得(ウィキペディアでdubiousとマークされているので「おそらく」をつけておく)。現在はドイツの研究機関で客員研究員、北アイルランドのアルスター大学健康科学学部で客員教授。(アルスター大学は以前から「大学」のステータスで、名門。90年代に「ポリテク」から「大学」になった新興の高等教育機関ではない。)

……バズビー教授は、このようなバックグラウンドで、端的にいえば、劣化ウラン弾を含む放射性物質を利用した兵器に反対する活動をしている方だ。しかしながら、BRussel's Tribunalのサイトにアップされている7月2日付プレスリリースでは、バズビー教授は、アルジャジーラのインタビュー(の同時通訳)が言っているような、「その原因は、ウラニウムです」との断言はしていない。(詳細後述)

そのことを見ただけでも、上記の1分13秒のニュース映像について、「欧州放射線リスク委員会のバスビー教授は、ファルージャ現地での調査の結果、広島に投下された放射線の40倍と述べています」と単純化した形で広まる/広めることは、望ましいことではない、ということは判断できよう。

次に、アルジャジーラのこの1分13秒のニュースで語られていることを検討してみよう。

まず、この同時通訳の短いテクストには事実としての間違いが含まれている。特に大きいのが「ファルージャ攻撃からおよそ9年が経つ」という部分。ファルージャに対する大規模な攻撃(作戦名のついた包囲攻撃)が行われたのは2004年4月と11月だ。6年前であって9年前ではない。おそらくは単純な言い間違いだろうが、詰めが甘すぎるミスだ。

それから、ファルージャに対する攻撃について「米軍と支援国の攻撃」と述べているところ。英語ではほぼ間違いなくこれはUS-led assaultというフレーズが用いられているはずで、アルジャジーラのアラビア語版の言説をいちいち指摘するのもヤボだが、当時のイラク占領の「多国籍軍」は地域ごとに別々の国の軍隊が作戦立案・遂行を行っていて、ファルージャ攻撃は米軍が行ったものである。支援国は米軍に対する「後方支援」は行っているにしても、ファルージャ攻撃の作戦そのものに直接的な参加はしていない。(ただし英軍特殊部隊については米軍との間にいろいろあると考えるのが妥当で、事実、最近になって少しだけ語られるようになってる。先日クビになったマクリスタルはいろいろ知ってるのでそのうち暴露を期待。)

それから、同時通訳された日本語の意味がわからないところがある。「住民の健康被害についての調査で、かつて広島に投下された放射線の40倍になるとされています」の箇所だが、「健康被害の件数・規模が広島の40倍」なのか、「投下された兵器の放射線の量が広島の40倍」なのか。

ただ、同時通訳という作業では、アウトプットがこのように曖昧な形になることは珍しいことではないので(その場合、しばらくしたらクラリファイされるのが普通)、「広島の40倍」ということに衝撃を受けつつ先に進むと、重訳で同時通訳されたバズビー教授の言葉として、「そこでは発がん性や、子供の死亡率の高さが見られます。広島に投下された原爆に譬えるなら、ファルージャのそれは40倍であり、決して40パーセントではないのです」と出てくる。

これを素直にテクストとして読めば、「ファルージャのそれ」、つまりファルージャにおける「発がん性や、子供の死亡率の高さ」が「広島の40倍」と言っていると判断される。したがって、これについて「広島に投下された放射線の40倍」と要約することはかなり不正確だ(どうせ言うなら「広島に投下された兵器の出した放射線の与えた影響の40倍」だろう)。それに、そもそもこれは比喩として発話されているものであり、科学的に厳密な言葉ではないと考えるのが妥当だろう(「40パーセント」という数字が先にあって、その数字を否定するために「40パーセントではない、むしろ40倍だ」と言っている)。

(なお、この発言そのものの内容の是非、妥当性はここでは問わない。単にその発話をどのように受け取るべきかということだけを見る。)

で、バズビー教授のこの発言は、科学的に厳密なことを言おうとした発言なのか、相手の注意を確実に引くための修辞なのか、ということを確認しようにも、ニューズクリップはここで終わっているし、このクリップとは別にアップされているフルのインタビューは、英語の上にアラビア語の同時通訳がかぶされているので私には無理な範囲だ。だがいずれにせよ、確実な確認はできないにしても、「広島の40倍」をそのまま科学的に根拠のある言葉だと受け取ることはできないと判断するのが無難な選択だという結論には無理はなかろう。

それでも、「広島の40倍」というキャッチーなフレーズはそれだけで一人歩きしてしまう。「何が広島の40倍なのか」とか、「核分裂による熱核反応の広島の原爆と、イラクで使われた可能性があるウラン兵器とは単純に比較できないが、何を比較しているのか」といったことが明確に説明されていない以上は、そのフレーズをコピペしてまた他に伝えること(いわゆる「拡散」)は、避けるべきだろう。

で、この映像について紹介しているネット上の掲示板の投稿ページでは、この映像の紹介の後、バズビー教授の調査についてのLayla Anwarさんのブログの、"Falluja Worse Than Hiroshima" と題された記事の要点を日本語の箇条書きにして紹介してくれている。それ(レイラ・アンワールさんの英文と、妹之山商店街さんの日本語文)を見る限り、「40倍」との数値が出ているのは、「小児白血病は2004年以前(のファルージャ)と比較して40倍」だけだ。「広島」との比較ではない。(ちなみに小児白血病以外は、乳癌が10倍、リンパ腫が10倍で、小児白血病はヨルダンと比較して38倍との数値が紹介されている。)

そして、「広島」が出てくるのは乳児死亡率の文脈、それから、ちょっと私全然専門外だからコピペだけにしますが、the above findings are backed by other studies conducted on the children and grandchildren of Hiroshima survivors (in 2007) and which show that even the third generation exhibits genetic malformations including disease (cancer, heart, etc...) by a rate of 50 X times つまり「被爆者の子供や孫に(そうでない人に比べて)50倍の割合で遺伝子異常が生じている」との説についての文脈でも「広島」が出てくる(←これで終わるのはちょっとあまりにアレなので少し細くしておくと、日本で行われた調査では、現時点では「これまでのところ原爆被爆者の子供に臨床的または潜在的な影響を生じたという証拠は得られていない」、また、「異常の増加を示す証拠は得られていない」との結論。ただし今もまだ追跡調査は続けられているはず)。けど、「ファルージャは広島の40倍ひどい」ということは書かれていない。

レイラさんのこのブログで、最後に「広島」が出てくるのは下記のような記述の中で:
Already with these preliminary findings, Prof. Busby and his team concluded that in comparison to Hiroshima and Nagazaki - Falluja was worse. And I quote from Dr.Busby : "The situation in Falluja is scary and horrendous, it is more dangerous and worse than Hiroshima..."

ここでは「ファルージャは広島や長崎と比較してもさらにひどい」と書かれているけれども、「40倍」という数値はない。

「広島の40倍」というキャッチーなフレーズは、どうやら、アルジャジーラのインタビューにしか出てこないようだ。

さて、バズビー教授の調査についてだが、「阿修羅」投稿の文章の末尾にBRussells Tribunalのサイトに掲示されている2010年7月2日付のプレスリリースへのリンクがある。ここで告知されているのは、2010年7月3日のthe International Journal of Environmental Studies and Public Health (IJERPH)(スイスのバーゼルを拠点とする媒体)にバズビー教授とマラク・ハムデンのこの調査結果が発表される、ということだ。
http://www.brusselstribunal.org/Fallujah020710.htm

要旨:
その調査結果は、癌、白血病、乳児死亡などの増加が、広島と長崎の被爆者について報告されているよりずっと多いということを示している。調査は2010年1月から2月に行なわれ、対象はファルージャの711世帯、4000人以上。2004年の攻撃のあとの5年間で癌全般は4倍になり、癌のスペクトラム(←訳語探すのが面倒なのでカタカナで。サボってすみません)は広島の被曝者とよく似ている。近隣国との比較では、ファルージャでは白血病は38倍の増加(20例)、女性の乳癌は10倍(12例)、成人のリンパ腫、脳腫瘍も有意の増加が認められる。

また5年間の16例に基づき、0歳から14歳の小児癌の増加は12倍。癌と白血病の増加は若年層で顕著。また乳児死亡件数は出生1000件中80件でこれは周辺諸国よりずっと多い(エジプトが19件、ヨルダンが17件、クウェートが9.7件)。また新生児の男女比は、通常は男子1050人:女子1000人なのだが、2005年以後の新生児についてはその比率が男子860人:女子1000人となっている。新生児の男女比は遺伝子へのダメージを示すものとして確立していて(女子はX染色体が2つあるので1つに何かがあっても何とかなるが、男子はそうはいかないことによる)、広島の被曝者の出産でも男子の出生が著しく減少した。バズビー博士はこれについて「非常に憂慮される結果だ」と述べている。「このような結果が生じるには、2004年に何か大きな突然変異の原因にさらされる事態が発生していたに違いない。その原因となったもの/媒介したもの(agent)が何なのかを早急に特定しなければならない。多くがウランを疑っているが、より詳しく調査し、同地域で採取したサンプルをどこからも干渉されずに分析してみないことには、確信することはできない」

プロジェクトを組織したマラク・ハムダンは「癌や先天性の異状について話に聞くだけではなくちゃんと科学的にコンファームされたことはよかったと思う。これで国際社会も目を覚ますのではないか」と述べた。

これをそのまま読む限り、バズビー教授は「原因はウランだ」という断言は行っていない。「ウランが疑わしいので、より詳しく調査をして、それを証明したい」ということは発言していると考えることはできるが、「原因はウランである」との断言はしていない。

このへんは、いろいろと微妙な、政治的な要素が関連していそうな気もするので(英米両政府が「DUは健康被害をもたらさない」と前提していることにより、いろいろと駆け引きがある。誰の言うことであれ、額面どおりには受け取るのはナイーヴに過ぎるという状況がある)、単に、「BRussells Tribunalのプレスリリースでは断言はしていない」という事実の指摘に留めることにする。

なお、ファルージャで「ウラン兵器(DU弾、弾芯がウランのバンカーバスター)が使われた」との証言&主張は、下記などにある。
http://www.globalresearch.ca/articles/BOL412A.html (via)
American Free Press, 2 December 2004
www.globalresearch.ca 27 December 2004

Having seen what appeared to be a depleted uranium (DU) missile fired at a building in Fallujah on CNN during the first week of the fighting, AFP asked the Pentagon if DU weapons are being used in Fallujah. "Yes," Yoswa said, "DU is a standard round on the M-1 Abrams tank."

Because U.S. marines in Fallujah are very close to the poison gas produced by exploded DU shells, AFP asked Yoswa if anything was being done to protect the troops from DU poisoning. Yoswa seemed unaware of the dangers posed by the use of DU.

Marion Fulk, a retired nuclear scientist from Livermore National Lab told AFP that U.S. troops in DU contaminated battlefields are considered "throw-away soldiers." The Marines exposed to DU in Fallujah, and elsewhere, face greatly increased risks of cancer, deformed children, and other health problems in the future.


http://yalibnan.com/site/archives/2009/11/fallujah_horror.php
It was estimated that during that assault over 10,000 tons of depleted uranium, DU, was used in the bombardment of the city of 300,000 people.

Both the Pentagon and the British governments insist that the use of DU is not illegal and that the studies that they have undertaken do not reveal DU to be a carcinogen. That might be true but many an international body including the EU and the UN have been trying, unsuccessfully, to prevent the use of DU munitions because there are many physicians, engineers and studies that suspect that the DU produced vapour in battles is capable of contaminating humans, soil and water. ...


http://www.baltimorechronicle.com/2009/102009Lindorff.html
1.7 times heavier than lead, and much harder than steel, and with the added property of burning at a super-hot temperature, DU has proven to be an ideal penetrator for warheads that need to pierce thick armor or dense concrete bunkers made of reinforced concrete and steel. ... It is also the warhead of choice for Abrams tanks and is also reportedly used in GBU-28 and the later GBU-37 bunker buster bombs. ...


問題点については、意外にもデイリー・メイルが……。
http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1255312/Birth-defects-Fallujah-rise-U-S-operation.html
Under international law it is illegal if used as an offensive weapon. America has never given a clear response to claims it also used depleted uranium weapons against the insurgents, such as ‘bunkerbuster’ bombs. Both types of weapons can contaminate crops and water supplies.


DUは放射能によって人に健康被害を及ぼすことはないという公式見解を貫いている英国のBBCのレポート(映像あり)。今年3月、「ファルージャで先天性異常や癌が増加」ということを報じるもので、ジョン・シンプソンが現地入りして取材している。

Falluja doctors report rise in birth defects
Page last updated at 08:57 GMT, Thursday, 4 March 2010
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8548707.stm
Our correspondent also saw children in the city who were suffering from paralysis or brain damage - and a photograph of one baby who was born with three heads.

He adds that he heard many times that officials in Falluja had warned women that they should not have children.

Doctors and parents believe the problem is the highly sophisticated weapons the US troops used in Falluja six years ago.

「劣化ウラン」とか「ウラン」とは書かれていない。代わりにhighly sophisticated weaponsと書かれている。

それから、New Scientistのブログ(元の記事にリンク多数):
http://www.newscientist.com/blogs/shortsharpscience/2010/03/what-is-causing-deformities-in.html
... Local people told the BBC they suspect US forces used white phosphorus and depleted uranium (DU), although this has not been proved.

A dense metal used in armour-piercing shells, DU is both radioactive and toxic and has been linked to lung cancer and kidney failure. But the evidence is not conclusive, and a US study in 2005 found that it should not cause cancer or birth defects.

Alastair Hay, an environmental toxicologist at the University of Leeds, UK, told the Today programme on Radio 4 that it is difficult to say what might have caused the deformities at this stage, although a paediatrician seeing these cases would be "extremely concerned".

...

Similar questions were raised over the Vietnam war when Agent Orange, a herbicide containing the dioxin TCDD, was sprayed by the US army over rainforest to prevent it providing cover for hostile forces. The chances of a definitive answer were lost when the US government cancelled an investigation into it in 2005, but some blame it for deformities of the children and grandchildren of those exposed to it.




■追記:
「阿修羅」で妹之山商店街さんにこのエントリをご紹介いただきました。

日時 2010 年 7 月 07 日 15:35:09
http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/288.html

少し抜粋(改行は変更しました)。全文はリンク先でお読みください。
そうですね。この「広島の40倍」という言葉は、どういう意味で使っているのか曖昧ですね。

バスビー教授の調査チームは、現地での聞き取り調査が主目的だと思います。一定の規模の大きさの聞き取り調査としては、おそらくは、初めてのものだと思います。

シーア派主導政権・米軍との緊張関係の下、一定の規模の大きさの聞き取り調査ができたことが第一の意義であり、その数値データこそが重要です。

「広島の40倍」という言葉は、不明瞭であり、かえって混乱させる要因にすらなりかねないと思います。

……

繰り返しますが、ファルージャ現地での調査がようやくできたこととその数値データこそが重要なのだと思っています。

……

念のために書いておきますが、ファルージャをはじめイラクの多くの地域で、ガンや小児白血病、先天性欠損等々が問題になっていますが、その原因は、劣化ウラン弾“だけ”であるなどとは思っていません。

化学物質、飲料水、栄養失調やストレスによる免疫力低下、自然放射線、等々、いくらでも原因はあります。

ただ、<劣化ウラン弾の微粒子のアルファ線による内部被曝> これが、強力な破壊力を有しているのは、科学的事実であり、客観的事実です。

劣化ウラン弾“だけ”が原因であるというのは誤りですが、劣化ウラン弾は原因ではないというのもまた誤りです。


これについての私のレスを全文コピペ(ちょっと日本語が異様に下手なんですが勘弁):
2010年7月08日 01:23:11: 8OjGscdZJ6
妹之山商店街様

ご紹介ありがとうございます。このページのURLを拙稿末尾にそえさせていただきます。

2004年のあのひどい攻撃から6年近くを経てようやく、ファルージャの現地調査ができたということ、意味のあるデータが取れたことこそがニュースだと私も思います。

> 劣化ウラン弾“だけ”が原因であるというのは誤りですが、
> 劣化ウラン弾は原因ではないというのもまた誤りです。

この点についても完全に同意します。DUに関しては、以前(特に「湾岸戦争症候群」関連)はMoDのマウスピースのようだったBBCも、今回のジョン・シンプソンのファルージャ報告ではかなり含みのある表現を使うようになっていましたね。

いずれにせよ、単に情報として文字で書かれた訳稿に比べて不正確になりがちな同時通訳の言葉をそのまま(別途検討を加えずに)再度用いることは、今回のものに限らず、避けるべきではないかと思います。(自分で聞き取れる言語の同時通訳の言葉を、自分で確認できるのなら問題ないと思いますが……。)

今回の例でいえば、「何が何の40倍なのか」といったことに関して、発話者(この場合はバズビー教授とアラビア語の同時通訳者)ではなく、発話者の発言を確認できない者同士の「論戦」になる可能性もあります。そして、もしそのような「論戦」になれば、それはかなりの部分で「時間の無駄」ですので。

nofrills拝

※この記事は

2010年07月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 02:00 | TrackBack(1) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/155649531
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

欧州放射線リスク委員会は何度も妄言を繰り返すトンデモ集団
Excerpt: 最近、「ファルージャは広島原爆の40倍の放射線被害だと、欧州放射線リスク委員会のバスビー教授が述べた」という常軌を逸したデマが流れています。イギリス在住のフリーライター・nofrills(いけだよしこ..
Weblog: 週刊オブイェクト
Tracked: 2010-07-10 15:29





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼