kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年04月25日

Trafiguraの件で調査報道を行なったBBCとガーディアンとノルウェー国営放送に、ダニエル・パール賞

昨年10月、英国の報道機関とオンラインのコミュニティ&ソーシャルメディアで「私企業が、法律を使って、報道の自由を侵害できる現実」が大きな話題となった。このブログでもいくつかエントリを書いている(下記URLから……少し見づらいのですがクリックして出てくる画面をスクロールダウンしてください)。
http://nofrills.seesaa.net/tag/articles/Trafigura

最初に書いたエントリ:
2009年10月13日 Twitter と政治――英国で、今さっき起きたことの暫定的なメモ
http://nofrills.seesaa.net/article/130200643.html

※今話題のニック・クレッグ(Lib Dems党首)がこの問題を「問題である」と認識していることをTwitterを通じて一般の人たちに広く伝えていることなどもメモしてある。

この問題―― 司法によってinjunction(報道差し止め命令)が出されているため、石油商社のTrafigura社による産業廃棄物の不法投棄の疑惑を、直接的に報じることができないばかりか、その疑惑が国会という場に持ち出されてもそれを報じることができないという問題、そして、super-injunctionと呼ばれるごっつい差し止め命令が出されていると「報道差し止め命令が出ている」ということすら書けないという問題――は、最終的には差し止め命令を食らっていた報道機関(この場合、BBCとガーディアン)側の勝利という形になった。Trafigura社が隠蔽しようとしたことが大きな話題となったので余計に関心を集めてしまうというおまけつきで。(何もなく普通に報道できていれば、この話題は環境問題やアフリカの貧困の問題に強い興味のある人はしっかり見るだろうけれど、そうでなければ……というようなトピックだったのに。)

これと同じsuper-injunctionは、今年に入ってもう一度、メディアで大きく取り上げられた。最終的にはそれが撤回されたからメディアで取り上げられたのだが、これが「企業の不正」とかではなく「イングランド代表のキャプテンの私生活」(基本的には「既婚者の浮気」)という話題だったから、super-injunctionってのはそんなもんにまで使われるのかという驚きというか呆れというか感心というか……はかなりあった。まあ、あの「浮気」はそれ自体がひどい話ではあったのだけど、さらにsuper-injunctionというおまけつきで。

閑話休題。で、昨年10月のTrafigura社の件の報道が、アフガニスタンで斬首されたWSJのジャーナリスト、ダニエル・パールを記念して名づけられている賞を受賞したという知らせ(via Richard Wilson)。

ICIJ Names Winners of 2010 Daniel Pearl Awards for Outstanding International Investigative Reporting
http://www.publicintegrity.org/news/entry/2045/



ノルウェー国営放送とBBC (Newsnight) とガーディアンなどのTrafiguraの産廃投棄報道と、米Nationのタリバンと米軍の関係についての報道(これもきつい内容……米国側は、米軍の装備品などを移送する際に賄賂というか、みかじめ料的なお金をタリバンに支払っている)がパール賞を受賞し、特別賞として米LAタイムズの米軍のために働くcivilian contructors (事実上の傭兵) は、負傷してもろくに面倒を見てもらえないという報道も高く評価されている。

受賞した報道を含む最終候補のリストもすぐに見られるのだが、いずれも濃い。
http://www.publicintegrity.org/news/entry/2003/

アルゼンチンの大統領にベネズエラの大統領から密かに渡されている資金についての報道(アルゼンチンのラ・ナシオン)、衣類や寝具に使われるダウンを採取するために、鳥をひどい目に合わせているのにメーカーはそれを言おうとしないという報道(スウェーデン。これは、いちいち言われなくても想像しないと、というテーマだが、よほど内容がすごいのだろう)、インドで密かに拷問が行なわれていることについての報道(インド)、東欧6カ国での旅券・査証の偽造ビジネスについての報道(東欧の6カ国)。

こういう、本当にプロにしかできないようなすごい仕事をしている人たちが大勢いるところで、「新聞の時代はもう終わりだ」とかいう話が出ていることには、とても複雑な思いがする。
タグ:Trafigura

※この記事は

2010年04月25日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼