kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年03月11日

「ドクター中松」について、英語記事と英語版ウィキペディアを見たら、「カラオケを発明した」ことになってるのでびっくりした。

「Dr中松、いきなりチベット仏教最高位に」(日刊スポーツ)などという、誰がどう見ても胡散臭い記事を昨日、はてなブックマーク経由で知った。記事を見てすぐ、英語圏で何かニュースソースがないものかとGoogle News UKに行ってみたが、私のはてブのコメント欄にメモした通り、拾えたのは英タイムズが報道していた「2008年暴動発生日を前にラサが厳戒態勢、予防的手段として数百人を拘束」という件をはじめ、ある意味「通常」通りのチベット報道ばかりで(USと中国の関係の分析とかも含む)、「ドクター中松」がどうのこうのという話は、見たところ、なかった。

日刊スポーツの記事から:
 ゲルク派は、チベット仏教ダライ・ラマ14世(74)が属する最大宗派。中松氏はこれまで、チベット仏教の修行をしたり、深く関係したことはなかった。約1カ月前、ガンデン・ティパ側から突然、授与の連絡がきたのが発端という。先方からは「日本に正しい仏教を広めてもらうために、日本を代表するような人に『金剛大阿闍梨』の認定をしたかった」という説明があったといい、発明家としての世界的な知名度や実績が高く評価され、中松氏が選ばれたようだ。

 中松氏は今回の認定を受け、東京都世田谷区にある自身の施設内もしくは敷地付近に「中松寺」という寺院を設立する計画。「ティパからもらった仏像を日本に持ち帰り、中松寺に供える。寺はお参りできるようにし、創造や頭脳、発明などに御利益があるパワースポットにしていきたい」と話した。

「正しい仏教」がどのようなものであるにせよ(輪廻があるとかないとかで教義がバラバラで←これってキリスト教でいえば「三位一体か否か」みたいな話だと思うけど、でも「みんなちがって、みんないい」みたいになってる日本の仏教事情に照らして、「正しい仏教」と言われても……)、とりあえず「仏教」とは別な教えを説いているらしい宗教団体が作った政党である幸福実現党とやらから立候補したような人に、よりによってチベット仏教の側から接触があるとは私には思えない。それに「創造や頭脳、発明などに御利益があるパワースポット」みたいな発想ってさあ……と打鍵している間にどうでもよくなったのでこの文はここで尻切れトンボにしておく。

ともあれ、気になるのは「発明家としての世界的な知名度や実績」ってやつなのよね。ドクター中松については、英語圏でものすごいでっかい話になってるのをちょこっと見たことがあるのだけど……と思ったら、はてブでid:Cherenkovさんが素敵な英語記事を示してくださっている

Dr. NakaMats: Patently Strange: The World's Most Prolific Inventor
Posted by Motherboard on Wednesday, Mar 03, 2010
http://www.motherboard.tv/2010/3/3/dr-nakamats-patently-strange-the-world-s-most-prolific-inventor

この記事が出てるのはMotherboardという米ニューヨークの(たぶんオンライン専業の)メディア。ざっと見たところ、最近よくある「適宜動画なども取り入れつつ、Tech系ニュース類とエンタメ系(映画、音楽、ゲームなど)の話を扱うnerd好みの『こぼれ話』系ニュースサイト」のように見えるが、ソーシャル化されたメディアのようだ。デザイン的に「ブログ」には見えないけれども、実質「グループブログ」だと思う(例えばこの記事は個人の署名で書かれているが、その個人は別のブログ形式のニュースサイトをやってる人らしい)。「なんとか誌にこんな記事が」とか「だれそれがコンヴェンションでこんなことを言ってた」みたいな、「世間の噂話」的なものには適した形式だと思うが、旧来のガチの新聞などのように「記事として一般公開する前に情報の裏を取る」みたいな作業はほとんどしないだろうし、情報の信頼性は低いと思われる。でもこういうところのほうがニッチ情報には強くて、ニッチ情報を求めている人々の目に触れることが多く、さらにそういうニッチ情報をほかの人に伝えていく(「世間の噂話」的にでも)ときにベースとなったりもする。でも情報としての信頼性は低い。それが前提されてる範囲で広がる分には大丈夫だけど(「嘘と嘘でないことの区別がつく人たち」の間で広がるだけならほとんど無害だ)。

「本部の編集部」名義のようなもので出ている上記のドクター中松の記事も、いろいろと滅茶苦茶だ。
The mastermind behind over a world-record breaking 3,000 patents, Yoshiro Nakamatsu (中松 義郎) began inventing at the age of five, and is responsible for a universe of genius gadgets you probably use every day, like the "PyonPyon" spring shoes, the karaoke machine, CinemaScope, the "Cerebrex" armchair, the sauce pump, the taxicab meter, and a hydrogen-powered engine. And if you've ever happened to use a digital watch, a floppy disk, a CD or DVD, you've also got him to thank.

まず、「3000件以上の特許(世界記録)」とかいうのを、本人がそう言っているからということなんだろうけど、そのまま掲載してしまうのは「情報」でも何でもないよね。まあ、記事の後のほうには "By the time he dies at the age of 144 (a goal he maintains with an elaborate daily ritual that rejuvanates his body and triggers his creative process), he intends to patent 6,000 inventions." という記述もあり、つまり「ネタ的に取り上げている」、「くすくす笑っている」ふうでもあるのだけど、上記引用部分にある「ドクター中松の発明」の数々が、もう苦笑するしか。(^^;)

「ぴょんぴょん」の靴は間違いなくドクター中松でしょう(あれを一般人が毎日使うかどうかは知らないけど)。でも「カラオケマシーン」は違うし、「シネスコ」ってのはホラもいい加減にしろって話だし(こことか参照)、"Cerebrex" armchairって何かと思って検索してもnerd系のページでみんながにやにやしているような話はあってもそれがどういうものなのかはよくわかんないし、「著名デザイナーのスツール」のように販売店のサイトが出てくるわけでもない(つまり有名な、一般に名が通っているようなものではない)。sauce pumpは日本でいう「灯油のポンプ」、これはそうだよね。で、the taxicab meterは違うでしょうと思って英語版ウィキペディアを見てみたら "invented by German Wilhelm Bruhn in 1891" だとか、"the world's first meter-equipped (and gasoline-powered) taxicab was built by Gottlieb Daimler in 1897" だとか、これはいくら何でも古すぎる…… "in the 1980s electronic meters were introduced" とある部分に絡む可能性はあるけれど……。

と思って日本語に切り替えて検索してみたら、ドクター中松のサイトにあったプロフィールに:

この「プロフィール」が掲載されたのは「東大新報 2008年(平成20年)4月15日」だそうで(「東大新聞」とよく似た名称だがまったく別物……ウィキペディアなども参照)、ということは2年前まで「フロッピーディスク、カラオケ、パチンコ、タクシーメーター、ファクシミリ」なども自分の発明であるとプロフィールに書いていた、と。

特にカラオケについては、「最初のカラオケというサービスの考え方とそれを実現する装置」を1971年に「発明した」のは井上大佑さん。この方については、1999年には既に米国タイム誌の『今世紀、アジアにもっとも影響のあった人物20人』という特集の中で『毛沢東やガンジーがアジアの昼を変えたならば、井上はアジアの夜を変えた男だ』と紹介されていたという事実があったのに、その後もまだ「自分が発明した」って言えてたのか。(私は井上さんのインタビューか何かはテレビで見たけど、ドクター中松には興味がないのでそんな主張をしているということも知らなかった。)

しかしこの無茶苦茶な「ソースは本人」(最近も「宇宙飛行士候補」で「宇宙物理学者」でプリンストン大学で教えた経験があって、スキーの代表選手で金メダリストで……という「ソースは本人」の事例があったけど)、何でこんなふうになっちゃうのかなあと思ったら、恐ろしいことに、英語圏では、ドクター中松がこれらのものの発明者であるというのは、一種の定説になってるらしい。(たとえマユツバであっても。)というのは、上記のmotherboard.tvの記事以外にもこんなのがあって:
http://www.wonderhowto.com/wonderment/japans-thomas-edison-sets-patent-guinness-record-including-super-viagra-0113529/
... zany Japanese inventor, Dr. Nakamats, has lead a life propelled by curiosity and inventiveness. Nakamats boasts that he has Thomas Edison beat by a mile (compare Edison's measly 1,093 patents to Nakamats' 3,357).

From Wikipedia:
"Dr. NakaMats is a Japanese inventor claiming to hold the world record for number of inventions with over 3,000, including "PyonPyon" spring shoes and the basic technology for the floppy disk, the CD, the DVD, the karaoke machine, the digital watch, CinemaScope, armchair "Cerebrex", sauce pump, and the taxicab meter ..."

Check out this trailer for the documentary to-be-released about the fascinating Japanese inventor.

こういう導入文に続いて「ドキュメンタリー」とやら(「プロモーション・ビデオ」にしか見えないけど。英語版ウィキペディアによると、2009年、オランダのヴィジュアルアーティストの作品)を紹介するこの記事のコメント欄には「ネタだよね」みたいな書き込みがあるのだが、げんなりするのは「引用元はウィキペディア」の部分だ。motherboard.tvの記事の記述とほぼ完全に一致している。(motherboard.tvの記事がコピペとかそういうことじゃなくて、ウィキペディアに「カラオケの機械とかシネスコとかタクシーメーターはドクター中松の発明」って書いてあるのか、って。)

http://en.wikipedia.org/wiki/Yoshiro_Nakamatsu

ありやがった。しかも「要出典」ですらない。


ウィキペディアが「ソース」としている記事は


IHTか……今はこの新聞のサイトは閉鎖されてNYTになっているけど、記事は生きている。NYTが有料化されないうちにページ保存しておこうっと。(何の役に立つかしらんけど。)

'Japan's Edison' Is Country's Gadget King : Japanese Inventor Holds Record for Patent
By David Lazarus
Published: April 10, 1995
http://www.nytimes.com/1995/04/10/news/10iht-matscon.ttt.html

「1995年」っていうと、私もまだ余裕で「フロッピーディスクって日本人でドクター中松っていう人の発明なんだってー」みたいな世間話をしてたころかも。(^^;)

それ以前に、何しろ今とは情報インフラに雲泥の差のある時期だったし、「日本」についての英語圏の情報は基本的にめちゃくちゃだった。『菊と刀』が「歴史的な書物」(つまり、あそこに書かれていることは、研究として妥当かどうか以前に、古い情報になっている、という書物)になっていることがあまり知られていなくて、日本ではどのような関係性であろうと女は男にNoと言うことができず、男は家の外に愛人を囲っているのが当たり前で、日本女性は親が決めた相手と結婚しなければならないので、若いときにつかのま、外国に出て自由を味わうのだ……みたいな思い込みが、本当にあった。ヤクザのボスや財界のボスは、食事をするたびに「にょたいもり」をしている、と思ってるような向きもあったくらいだ(ハリウッド映画のステレオタイプの影響で)。「ロボット」などの「変なもの」についての関心も高く、「日本といえばロボット」みたいな現在のステレオタイプは、たぶんもうこの時期にはあったと思う。

ともあれ、この記事は時代的にまあしょうがないかと思える部分もあるのだけど、わからないのは問題の記述の部分がウィキペディアで「ソース」として許容されているということ。この記事に書かれていることが否定されていることは英語版ウィキペディア(の編集者たち)も把握しているだろうに(だってこの記事にある「デジタル時計を発明した」というくだりは、ウィキペディアでは削除されてるんだもん)、いまだに「ソース」として使ってるのが意味不明だし、【UPDATE: 左記、最初に見たときに私が見落としていたようなので、取り消し線を補った】この記事全体を読めば、最初の「カラオケはわしが発明した、タクシーメーターもわしが発明した」みたいな部分も「マユツバ」として扱っているとしか読めないのに(要は、「このドクター中松という人物、米国でも知名度が高いようだが、何か怪しげな人ですね」という記事)。

これは例えば、「某氏はIRAのメンバーだったことはないと述べている。しかし19XX年に彼はIRAの代表団に加わって協議に出席している」という記述を、「某氏はIRAの一員ではない」という《事実》のソースとして使うようなことだ。無理がありすぎる。(こんな例しか思い浮かばない自分に殺伐とした気分。)

日本の人物について、自分で調べたいときに英語のソースを参照することはめったにないので(日本語で調べた方が早いから)、今回たまたま見てみてあまりにあっけに取られたので、わけわかんなけどエントリ立ててみた。



ウィキペディアの履歴をちょっと見てみた。最初に項目が立てられたのは2004年で、「日本の発明家。最も有名な発明品はフロッピーディスク」みたいな短い文章だった。

2005年1月にすごい仕事をする人が現れて、「フロッピーディスクを発明(ただしソースは彼自身)」みたいな文章になっている。
改訂前:
Perhaps his greatest invention is the floppy disk (1950).

改訂後:
Nakamatsu claims his possibly greatest invention to be the floppy disk (1950).

このあとはしばらく、この文章が文法的にもうちょっと綺麗に整えられたりはしているけれども、基本的にこのまま残っている。

そのあと、2005年のイグノーベル賞(食事の記録をつけてどうのこうのという研究)の件が書き加えられたときも、「フロッピーディスクの発明」については「自称 he claims」のままだ。また、その数日後には「特許件数の世界記録保持は立証されていない」として、次のような改訂がなされている(日本語を母語とするユーザーさんによる)。
改訂前:
... inventor holding the world record for number of patents with over 3,000.

改訂後:
... inventor claiming to hold the world record for number of inventions with over 3,000.

このときも「フロッピーディスク」については同じ。

このあと雰囲気が変わってくる。

2005年12月19日に、「128.214.205.4」のIPユーザーが次のような改訂を加えている(赤い文字にしたのがくわえられた部分)。このIPをwhois lookupするとUniversity Of Helsinki, Finlandと出てくる。(^^;)
... Nakamatsu claims that possibly his greatest invention is the floppy disk (1950). Nakamatsu is a graduate of the University of Tokyo. He has so far completed four doctor thesis and claims that he will never stop studying.

He was awarded the 2005 Ig Nobel prize for Nutrition, for photographing and retrospectively analyzing every meal he has consumed during a period of 34 years (and counting). The goal of NakaMats is to live over 140 years old.


その後、2006年1月9日の、やはりIPユーザー(USAのISPから)の改訂で、ついにあれが出る。
... inventor claiming to hold the world record for number of inventions with over 3,000. He is known as the "Edison of Japan."


この数分後、同じIPユーザーが:
改訂前:
Nakamatsu claims that possibly his greatest invention is the floppy disk (1950). Nakamatsu is a graduate of the University of Tokyo. He has so far completed four doctor thesis and claims that he will never stop studying. ←よく考えると、ヘルシンキ大学のIPから編集されたときに加えられたこの下線部も奇妙だけどね。新聞の「話題の人物」紹介記事じゃないんだから、て感じ。

改訂後:
Nakamatsu claims that possibly his greatest invention is the floppy disk (1950). He is the only person who has licensed 16 patents to IBM, including the floppy disk. He created his first invention at the age of five.

Nakamatsu is a graduate of the University of Tokyo. He has so far completed four doctor thesis and claims that he will never stop studying.

Archimedes, Michael Faraday, Marie Curie, Nikola Tesla and Yoshiro Nakamatsu were chosen by U.S. Science Academic Society as the five greatest scientists in history.


つまりここで、「この人は日本のエジソンと呼ばれていて、フロッピーディスクを含めて、16もの特許をIBMにライセンスしている。5歳のころから発明をしていたそうだ」、「U.S. Science Academic Society によって選ばれた史上最も偉大な科学者5人に、アルキメデス、ファラデー、キュリー夫人、ニコラ・テスラとともに数えられた」とかいった超特大の風呂敷が加わっている。書き加えたのは米国の一般のISPを使っているIPユーザーだ。

大風呂敷が加えられて1時間ほどあとには「要出典」のテンプレが加えられた。

そのまま放置かと思いきや、2週間ほど後に "Important article, needs expansion" って、今度もまたIPユーザーが書き加えているのだが、このIPをwhoisすると……えー、University Of Westminster, London. (^^;)

このIPからは2日後にも編集がなされ、記事末尾の「外部リンク」にドクター中松のサイトの英語ページが追加されたが、これが既にあったのと同じURLで、すぐにモデレーターと思われるユーザーさんによって元に戻されている。

その翌日に、 "Water-powered cars can not exist." として、ええといつ書き加えられていたのかをチェックし忘れたけど、下記の文が削除されている。
He invented the Enerex, a pollution free car engine that runs on tap water and can generate three times as much power as a standard gasoline engine. It splits water, producing hydrogen as the fuel.


義務教育程度の「理科」の知識と、歴史上の「怪しい発明」(「永久機関」とか)についてのほんの少しの知識(新聞記事で読んだという程度でも)があれば、よほどのチャレンジャーでない限りは、この編集の様子を見たら「この人は…… (^^;)」と判断し、脳内では食器の加工でおなじみのゲラーさんとかと一緒のフォルダに入れるだろう。

ウィキペディアはその後「U.S. Science Academic Societyってのはインチキですよ! お金さえ積めば何だって」というような書き込みがなされ(IPユーザー)、モデレーターさんと思われる人によって「そういう話はtalkのページでどうぞ」ということで削除されている。

……履歴の最初のページにあるのはここまで。ここまでで確認できたのは、おかしな話は、フィンランドのヘルシンキ大学と米国の一般のISPのIPから書き込まれているということだ。また、ロンドンのウエストミンスター大学(名前は立派だが、元は工業&デザイン系のポリテクで、実験設備が必要なようなガチの理系の学部はない)からのIPでの書き込みも「サポーター」的な人によるものだろう。

「フロッピーディスクの発明」について、また特許の件数については、Talkのページで検証されている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Talk:Yoshiro_Nakamatsu



んで、Talkのページをふと見ると、Aphaiaさんが当ブログのこのエントリのことを紹介してくださっている。私は残念ながらこれ以上はこの件について時間を割くことは無理だから細かい作業はできないと思うけれども、このブログのこのエントリを見て何か検証したり書き加えたりしたいとかできるという方は、ウィキペディアの英語版のほうでよろしくお願いします。
http://en.wikipedia.org/wiki/Talk:Yoshiro_Nakamatsu

一応、本人証明の代わりに、Talkのページのキャプチャ。「2**.131.41.1**」のIPアドレスのコメントが私の投稿です。
wikip-nte.png



冒頭の件、2010年8月アップデート:

チベット仏教ゲルク派・ガンデン座主からのお知らせ 平成22年7月30日
http://www.tibethouse.jp/news_release/2010/100730_gaden.html
ドクター・中松(中松善郎)氏がチベット仏教ゲルク派のガンデン座主から「金剛大阿闍梨」の称号が授けられたのは事実ですか、との問い合わせを多数頂きました。

通常、チベット仏教において、このような称号は厳格な修行を積まなければ、簡単に習得できるものではありません。

この度、ガンデン座主に事実を確認し、以下の連絡を頂きましたので、関心のある皆様にお知らせ申し上げます。

平成22年8月1日

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
代表:ラクパ・ツォコ

……

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 ラクパ代表へ

最近の中松氏との出来事に関して、ご連絡を頂きどうもありがとうございます。この件に関して説明させていただきます。

中松氏とは以前からの面識があるものでもなければ、特別な関係をもっているものでもありません。常時、私のところには様々な方がいらっしゃいます、彼もそのひとりにすぎません。私が彼をわざわざここまで呼んで、帽子と金剛大阿闍梨の地位を授けたものでもありません。誰もが知っているように、ガンデン座主にそのような権限もなければ、伝統的風習もありません。彼は帽子を持参し、写真を撮らせてください、と私のところにいらっしゃいました。その彼の希望にそっただけです。その後、一部の会員に渡すための賞状にサインしてくださいと頼まれ、サインをいたしました。中松氏が私およびゲルク派の名前を装い、金剛大阿闍梨の地位を授かったという情報を流すことは正しくありませんので、各関係者に正しくお知らせいただきますようお願い申し上げます。この件に関してのすべての権限は、あなた(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表)に委ねます。ご協力どうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年7月10日
ガンデン座主:リソン・トゥプテン・ニマ

(日本語訳:チベットハウス・ジャパン)



※この記事は

2010年03月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:36 | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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