kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2010年01月10日

「ミセス・ロビンソン」スキャンダル、まとめ……の前に。

この件についてのエントリは
「アイリス・ロビンソン」のタグで一覧できます。





あっというまにアイリス・ロビンソンがDUPの党籍を剥奪されるというところまで展開していて(彼女の議員辞職は週明けという雰囲気)、ちょっと追いつかないのですが、そのうちにまとめておくべきことはまとめておこうと思っています。それまでの間、何があったのかについてガーディアンがさっくりとまとめた記事などを読んで、記事だけでは具体的にイメージしづらければSlugger O'Tooleのこのページで映像を見て、それからとりあえずお歌聞いておいてください。

(注意:お茶ふき警報発令中。今口に入っている飲み物・食べ物は飲み込んでから、再生してください。あと、非常にharshだし、悪趣味といえば悪趣味です。)



元歌はもちろんこれあれで、歌詞はこうです。

一応登場人物を紹介しておくと:
- Mrs Robinson = アイリス・ロビンソン、当時59歳(聖書を引用しての「ホモは我慢なりません」発言で知られる。歌にサンプリングされてるのはそれ。)
- Peter = ピーター・ロビンソン(元歌のJesus loves you more than you will knowの歌詞が……笑。この歌のピーターの情けないことといったら。)
- butcher's son = 当時19歳の彼氏(ミセス・ロビンソンから£50000もらった)

何があったかを簡単に書くと:
ミセス・ロビンソンが親しくしていた精肉業者が「息子を頼みます」と言い残して病死した。まだ19歳の肉屋の息子に母親代わりに接していたミセス・ロビンソンだが、やがてその関係は男女のものに……。そしてミセス・ロビンソンが強力なコネを有する地域での「若き起業家」プログラムに肉屋の息子が受かり、彼は河畔にカフェを開業、ミセス・ロビンソンは彼の事業のために親しくしている不動産業者2人から合計£50000を調達してやるが(これは申告が必要)、その一割を自分のものにした。そして数ヶ月が経過し、二人の関係が終わったとき……。(……ということが上記の歌で歌われています。)

エッセンシャル・サイモン&ガーファンクル

エッセンシャル・サイモン&ガーファンクル

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2009/07/22
  • メディア: CD



ほんで、サイモン&ガーファンクルのもしゃっとしたほうの人(アート・ガーファンクル)は、北アイルランド政治周りではマーティン・マクギネス役としてキャスティングされるのだけど(眉毛から上がよく似ている)、それにインスパイアされたらしきものが……

タイムズのカートゥーン。

※画像クリックで原寸(比較的早期にデッドリンクになるかも)。何らかの理由でうまく開けない場合はCartoonのページでSlideshow: Peter Brookes cartoonsを探してクリック、January 09, 2010 ("1 9 10" か、"9 1 10" とあるかも)を探してください。

ポール・サイモン役のほうは、そんな顔して気持ちよさそうに歌ってる場合じゃないと思うけど、彼の疑惑はアイリスのセックスボムでどこかに吹き飛んでしまった――実際、世間的には「自分の弟が実の娘を性的に虐待していたに違いないと知りつつ、事実上野放しにしていた」などという陰惨でやりきれない話よりも、「自分の半分の年齢にも満たない若い男の子(その年齢の孫がいてもおかしくない)とできちゃった」という話のほうが人々の食いつきがよいので、思わぬ形で助けられた形になってるのではないかと思う。

なお、この人の場合、どんな疑惑があろうがどんな嘘がばれようが、ハードコアな支持層は絶対に何も疑わない(それが「カリスマ」ってものかもしれないけど)。そういう支持層は、逆に「陥れようとする勢力が」云々と思うことがあったとしても、彼が嘘をついているなどということは思わない。一方で彼が嫌いな層は「また嘘か」と呆れながら激しく追及するが、「話のすり替え」や「聞こえないふり」をはじめとするテクニックのおかげでのれんに腕押し状態となる。(これを突き崩すために1981年ハンガーストライキの真相を明らかにしようという活動はあるが、どうなんだろう……。 )

カートゥーンではベルファスト・テレグラフのも。(←日数が経過しても、数ヶ月間なら、リンク先でどんどんさかのぼっていけば出てくるはず。)自治議会&自治政府の入っている建物の職員さんが、仕事始めで出勤したロビンソン(@妻が浮気して黒い資金も)とアダムズ(@弟が実子を性的虐待)を出迎えて「おふたりとも、私たちと同じように、静かな冬休みをお過ごしになったかと思います」と。

ははは。


そんな風刺マンガよりすごいのが、アイリスにさんざんいやな思いをさせられたLGBTの活動家のみなさん。アイリスの浮気相手の彼のルックスがこう(→)いう具合なので(Facebookなどでファンクラブができたらしい)、男性向けのゲイ雑誌Attitudeの人たちが「うちの雑誌の表紙モデルをぜひ!」ということで、真面目に、彼と連絡を取ろうとしているとのこと。(アイリスのホモフォビアに対するカウンターとしては最高だけど、彼本人がどうなのかっていうことがあるよね。)「彼をテレビ番組のBig Brotherの著名人シリーズに出させよう」というキャンペーンが立ち上がっているとかいう話もあるらしい。

さらにおかしいのが、クリスマスのときのRage Against The Machineの記憶も生々しいこのタイミングでまたこういうことがあった以上、おそらく不可避的な悪乗りだと思うんだけど、サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」をダウンロード・チャート1位にしよう、というキャンペーンがあるとかいう話。

Iris Robinson's lover, Kirk McCambley, becomes instant gay pin-up
By Lindsay Fergus
Saturday, 9 January 2010
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/iris-robinsons-lover-kirk-mccambley-becomes-instant-gay-pinup-14629029.html

という具合に、さまざまなかたちで楽しまれ消費されている「ドタバタ劇」なのだけれども、実際、アイリスが名前的に本当に「ミセス・ロビンソン」で、それも「年齢のわりにはきれい」とか「同級生の親の中では一番の美人」とかいう感じのところも映画と同じで、ずーーーっと年下の男を誘惑するという、映画と似たようなことが本当に起きているということで、英国人はこのニュースがツボっているらしい(アイルランド人のツボはそこなのかどうかわからないし、「北」に対して微妙な感じのRoIでこのニュースが「ツボっている」といえるのかどうかも私にはわからない)。「ミセス・ロビンソン、年下の男を誘惑。ただし男はGraduate(大学生)ですらない。ははは」みたいなところで、北アイルランドについてほとんど何も知らなくてもつかみ所を見つけられるニュースだ。もし彼女の名字がロビンソンではなかったら、ここまで大々的に人々にツボってなかったのではと思う。

とまあ、そんなこんなでお茶ふきつつ、アイリス・ロビンソンが自殺未遂をしたというのが本当なら(3月1日にそういうことがあったとピーターがインタビューで述べていますが)、下記の歌でも歌っていていただきたいものだと思ったり。



http://en.wikipedia.org/wiki/I_Will_Survive
http://www.lyricsdomain.com/7/gloria_gaynor/i_will_survive.html

蛇足ながらこの曲は、女性のエンパワーメントとか、ゲイ・ライツとか、HIVアウェアネスのテーマソングのような曲。


Fashion Nugget

Fashion Nugget

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Volcano
  • 発売日: 2003/05/21
  • メディア: CD



※この記事は

2010年01月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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