kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年11月20日

「神の手」ゴールと「我々は絶対に負けない」



18日の試合が、審判の見落としによって「神の手ゴール」で決着した件で、ブリテン島&アイルランド島(のメディア)が大騒ぎになっている。

上にリンクしたAFP BBの記事にあるように、FAI(アイルランド共和国サッカー協会)がFIFAに再試合を要求し(規定上無理な話であり、ダメモトでの要求だろうけど)、ガーディアンは、「ゴールデンボーイだったティエリ・アンリは『神の手』によってパブリック・エネミーNo 1になった」と書き(右図参照)、BBCは文字による記事に映像や音声も取り混ぜてものすごい分厚い報道体制(下図参照)。いくらアイルランドのプレイヤーの多くがイングランドでプレイしているといっても、アイルランド共和国とは直接関係ないはずのBBCがここまで熱くなるのか、というほどに。

BBC Sportの様子:


この熱さは、単にBBCのオーディエンスの関心の高さを示しているだけかもしれないが、もちろん、イングランド自身の「神の手」による敗戦という体験が背景にあってこその関心の高さだろう。あと、ティエリ・アンリがイングランドの人々にとって馴染みのあるプレイヤーであることももちろん。

一方、アイルランドでは……今度は冗談ではなく本当にdipromatic dispute……。
As the Irish Government and football bosses sent demands for a rematch to FIFA, Taoiseach Brian Cowen said he would raise the controversy with President Nicolas Sarkozy at a European summit.
http://www.rte.ie/sport/soccer/2009/1119/france_ireland.html


RTE Sport:


アイルランド共和国首相がEUサミットでこの試合についてサルコジと話をするとかいうのは、アイルランド国民がこの話題で燃え上がっているときにスルーするわけにもいかないというか、スルーしたら大変なことになりかねない(既にアイルランドの与党は、この夏の選挙前の日本の自民党のような状態にある)ということだろうし、互いに外交的に言葉のやり取りをして終わりになると思う(もちろん、相互の外務官僚が書いたシナリオ通りに)。つまり、リトビネンコ事件後の英国とロシアの関係のようにガチでディスピューとになるわけではない、という意味だが。(両国間の「感情」の悪化という禍根は残るだろう。)……と書いていたら、エジプトとアルジェリアは本気でまずい雰囲気だ

アイリッシュ・インディペンデント(記事多い。この話題が今日のドル箱なんですね):


アイリッシュ・タイムズは、今は静か。掘るとたくさんの記事があるけど。


ベルファスト・テレグラフは燃えている(アイリッシュ・イディペンデントと同系列だけど)。読者のコメントが205って、ベルテレでは見たことない(英軍基地襲撃や警官殺害のような大事件でも、聖パトリックの日に学生が騒いだという誰もが一言言いたくなるような話題でも、コメント数200には達していなかったはず)。


※カートゥーンまで……(キャプチャ画面内右下にちょこっと入ってます)。

でも一番すごい話はこれだと思う。

Bets off - bookies in goal refund
Page last updated at 09:33 GMT, Thursday, 19 November 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8367885.stm

賭け屋のツートップ、William HillとPaddy Powerが、「アイルランドが勝ち抜ける」側に賭けた人たちに掛け金を払い戻す(当然、かなりの損失になる)ことを決定。ウィリアム・ヒルは1986年のイングランド対アルゼンチンの「神の手」試合でも払い戻しをしているとのこと。

で、パディ・パワー見たらお茶ふいたんだけどね。
http://www.paddypower.com/

ppower.png


北アイルランド脳だと、No Surrenderっつーとあれしか思い浮かばないので。(^^;)
http://www.guardian.co.uk/politics/ianpaisley

こんなニュースも最近あったんすよ。頭痛くなるからスルーしてたけど。なんでハンブルクがこんなことすんのかわかんない。



14日の試合後に、フランスのプレイヤーがピッチ上で言葉で「アイルランド人全体を侮辱した」(トラパットーニ談)ということもあったし、ほんっとにいろいろと後味の悪いことになってしまったなあ。まだ本大会前なのに。



追記:
フランスのあの「勝ち」をめぐっては、当然「陰謀論」めいた話も出ているが、アイルランドのプレイヤーの中でも「FIFAの望む結果が出た」といった声がある。
http://www.irishtimes.com/newspaper/sport/2009/1119/1224259114244.html
※試合終了後にピッチに座り込んでいたティエリ・アンリとリチャード・ダンが何を話していたかもこの記事でだいたいわかる。

一方で、ティエリ・アンリをよく知るリー・ディクソンさんとエマニュエル・プティさんは、BBCの取材に対し、次のように答えている……という記事が下記。
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/internationals/8368142.stm

ディクソンは、「あの位置にいて急にボールが来たのでつい手が伸びてしまったというのはよくあることだが、そのあとボールを手で止めたのは故意。86年のマラドーナのように最初から故意でやっていたのではないにしても、彼らしくない」と述べている。プティは……「1994年、リーグで優勝したマルセイユは不正を働いていたが、ファンはどのようにして勝ったかなどまったく気にしなかった」など、ラテンの血が騒いでるんですね(<ステレオタイプ)、という言い訳と、アンリ自身はあのようなことをせずに普通にゴールしたかっただろうという見解を述べている。

フランス人の立場でみれば、極端に言えば、「自分の評判を地に落としてまでもチームの勝利にこだわったすばらしいプレイヤー」ということになるのかもしれん。

ガーディアンでは試合後すぐにブログで読者投稿を募っていたが、非常に多くが「ラグビーのようにビデオ判定を導入すべき」と書いている。
http://www.guardian.co.uk/football/blog/2009/nov/18/ireland-france-world-cup-playoff-gallas

タグ:Football

※この記事は

2009年11月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼