kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年05月18日

Wolfram|Alphaさんがすごい(ある意味で)

つい先日、Wolfram|Alphaという新たなサービスがスタートした(限定公開らしいけど)。Wolframさんという英国生まれの人が関係しているらしい。私が読んだ範囲で「これは使ってみたい」と思わせる要素が特に何もなかったため、記事は見ただけでほとんど素通りしたのでよくわかっていないのだが、何でもすごい技術らしい。そう、下記のURLで紹介されているような。
http://mashable.com/2009/05/17/wolfram-easter-eggs/

これについてここでわざわざ書くことにしたのは、Slugger O'Tooleのせい。(ふいたお茶の分くらい取り返させてもらいますよ、ええ。)
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/proof-northern-ireland-is-not-a-country/

本文3行、コメント17件(現時点で)。Sluggerで本文とコメントがこういう比率になるときというのはえてして大激論(紛争・暴動・政治のグダグダ関連)か、集団ボヤキ(学生が飲んで暴れる問題関連)か、言語を芸術的に扱う技術を競う大会の会場かなのだが、今回はそうではないというか、大激論になる前に「はいはい」で瞬殺。なぜならWolfram Alphaさんがすごすぎるから。

まず、Slugger(親記事)で報告されている件:


「ノーザン・アイルランド」→「あなたの入力したことをどうしたらよいのか、Wolfram Alphaにはわかりません」。

つまり、"How many roads must a man walk down before you can call him a man?" という問いに驚くほど的確な答えを返すWolfram Alphaさんでも、北アイルランドのことは質問しないでくれ、と。

そういうわけなので、ましてや私に訊かないでください。(違)

で、Sluggerで親記事を立てた人のコメント(5件目)に、ウェールズの話が出ているのでそれを見てみると:



えー。(^^;)

じゃあ、"Where is Wales?" と質問してみましょう。



言い張るよ。(^^;)

一方でWhere is Scotland?と入力すると、米国の地名として認識され、そこから進もうとしても歴史上のスコットランド王国かただの言葉としか認識してくれず、イングランドの北にあって珍獣ハギスとキルトとロバート・バーンズへの愛にあふれているあの「国 nation」の場所は教えてくれません。(じゃあ「歴史上のスコットランド王国」はどこにあったのかということで邪馬台国状態になりそうだし、「ただの言葉」で説明されるものが「イングランドの北にあって(以下略)」なのは何なのかと。)

じゃあってんでイングランド。



England = the United Kingdomって、いつの時代の感覚だよ! お前はキプリングか!

そんなWolfram Alphaさんはこんな感じ。
http://www11.wolframalpha.com/faqs.html
Is Wolfram|Alpha a search engine?

No. It's a computational knowledge engine: it generates output by doing computations from its own internal knowledge base, instead of searching the web and returning links.

その内蔵されているナレッジベースが人々に使ってもらえるくらいのものになっていればよかったのかもしれないけど、研究開発の想定している「使われ方」をする前に人々が何となく試してみる段階で、使ってみようという気がなくなるというのが現状。ただ、正式公開は5月18日(たぶん米国時間だから日本でいうと19日)だということだから、ナレッジベースも正式公開のときはもっとすごいのを使うのかもしれないけど、それにしても既に公開されているものでこれかあ……。「Walesの場所が正確にわからないナレッジベース」というのは機能しそうにない、と判断することは全然不自然なことじゃないと思うんですけど私は。

というわけで、真面目な話、これが「Googleを超えるかもしれない」という方向で書きたてられているのは、120パーセント、hypeだと思います(←またか、という感じのタイムズ記事。sigh...)。

Googleが優れているのは、「あなたの探しているその情報がどこにあるか」を的確に示してくれることであって、「あなたの探している答え」を教えてくれるからではなく、そもそもパソコンの前でキーを叩いて何かを検索している人が探しているものが何なのかなんてことは、答えは風の中だし。

……ついでだから例のあれ、見ておきますか。



これを見た瞬間に私がふいたお茶の量は、ご想像におまかせします。

真面目に疑問なんだけど、この「ナレッジベース」を作るのにどのくらいのコストかかってるんだろう。これなら辞書を引けばいい(百科事典などを参照するまでもない)。この程度のことが「知りたいこと」であるユーザーというのは想定外なのかもしれないけれども。

それに、IRA (Provisional IRA) について broader terms に "foreign terrorist organization" がきているということは、このサービスが「アメリカ合衆国」を前提としたものでしかないということを如実に表していて(CIAの文書か、米国務省の文書からひっぱってきているものだと思う)、それは「公開したら世界中からこんなにアクセスが」と運営ブログに書いているという事実と整合性がない。まあ、運営ブログはただのマーケティングなのだろうけれど。

ちなみに、例のあれのあれを投げると、「よくわかりませんがこれですか」ってんで、まるで的外れな答えを返してきます。例のあれのそれだと「お手上げです」になり、例のあれのどれでもいいじゃんだとまた「辞書」みたいな内容を返してきます。

例のあれとは反対側の例のあれも「辞書」、反対側の例のそれは「よくわかりませんがこれですか」って前置きすらなく、まるで的外れな答えを返してきます。反対側の例のそれのあれは「お手上げです」。ろいやる・あるすたー警察も「お手上げです」。ぽりす・さーびす・NIは「よくわかりませんがこれですか」ってんで、まるで的外れな答えを返してきます。

これは、自分には使うところがない。かろうじてWord Frequencyは独自だけど、そういうのが知りたければBNCに直行するだろうし。

確かに「カフェイン分子の重量、ヒトゲノムでの遺伝子の位置、特定の年に生まれたAndrewという名前の人の数、フランスの漁獲高、40歳の人の平均余命、Microsoftの株式の推移など」の「おもしろいサーチ」はできるのかもしれないけれど、ふつうの調べものが満足にできないのではなぁ、ヒマでヒマでしょうがないときに時間つぶしに使うくらいか。でもそれならJamendo.comで音楽聞いてるか、アイルランド人の書いた罵倒系の文章を読んでたほうが楽しいし。



Slugger O'Tooleのコメント欄のやりとりのすごいところを抜粋。
7. How trivial and pathetic can one get?

8. In this great wee province of ours, a lot, lot worse than that :^)

「激しくどうでもいいような重箱の隅つつくの楽しいですか?」
「あらまあ、このすばらしく愛すべきわが地では、細かいことへのこだわりはこんなもんではないというのに」

5. Actually the Isle of Man is more independent of the UK than Southern Ireland as it isn't part of the EU.

11. Sneaky UK bastards, taking control of the EU like that. ...

「マン島とアイルランド南を比べたら、マン島のほうがUKから独立している。なぜならEUに加わっていないから」
「また英国人がきたないことを、そんなふうにEUを乗っ取るなんて」
※これにはもう1つ、すごいレスがついているのですが、割愛。

で、最終的には親記事を投稿した人が「今日はシリアスなニュースも投稿しているのに(実際にルワンダのこととかを投稿している)、一番賑わってるのがこのスレですかそうですか」とつぶやいている。ははは。

※この記事は

2009年05月18日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼