kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年03月06日

ベルファストのAnd So I Watch You From Afarのアルバム、発売中。

※追記あり(3月17日):
あちらでリリースされる盤には、プレオーダー限定ボーナスCDつきだそうです。詳細はこのエントリの末尾参照。



And So I Watch You From Afarのアルバムが、たぶん日本先行で、3月4日にリリースされました(バンドのMySpaceには "ALBUM OUT 13/04/09" とある)。アルバムタイトルはバンド名と同じ(セルフ・タイトル)、"And So I Watch You From Afar" (「そして私は、彼方からあなたを見る」)です。価格は2,100円で、日本盤のレーベルはXTAL Recordsさん。(UK&欧州盤はデリーのSmalltown AmericaというDIYレーベルからのリリース。)予約しておいたのはもう届いてます@東京。既に何度か聞きました、爆音で。過去のリリース(EP)もすごいと思ったのですが、このアルバムはさらにすごい。アルバムを聞いたら、EPの音が奥行き薄く感じられる、という空気感になってます。(ミックスとマスタリングは、ロンドンのSouthern StudioのHarvey Birrellとクレジットされてます。特にドラムの音がハンパないです。)

UK&欧州盤を待たずに日本盤を買いたい方は下記からどうぞ。

And So I Watch You From AfarAnd So I Watch You From Afar
アンド・ソー・アイ・ウォッチ・ユー・フロム・アファー

曲名リスト
1. Set Guitars To Kill
2. A Little Bit Of Solidarity Goes a Long Way
3. Clench Fists, Grit Teeth...GO!
4. I Capture Castles
5. Start A Band
6. Tip Of The Hat, Punch In The Face
7. If It Ain't Broke, Break It
8. TheseRIOTSareJUSTtheBEGINNING
9. Don't Waste Time Doing Things You Hate
10. The Voiceless
11. Eat The City, Eat It Whole

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ジャケ写を掲載したいのでamazon.co.jpのリンクを利用していますが、ほかのCDショップさんでも扱っています。
- Disk Union
- HMV (@Yahoo! ショッピング)
- Linus Records
……現状、検索で見つかったのはこれだけですが、各ショップさんで扱いがあるだろうと思います。

CDはパッケージはジュエルケースの普通のもので特に凝ってはいませんが、ジャケの絵はヒエロニムス・ボスの作品のような、おもしろい絵です。収録曲は、過去のリリースやバンドのMySpaceなどを聞いてきたので初めて耳にする曲は11曲中5曲なんですが(Track 06がすごい)、過去にCDとしてリリースされている曲も新録になってます。Track 8がすごいライヴ感があってすばらしすぎる。Track 10は、こんなの聞かされたら耳に全神経が行ってしまう。

……と、「音楽レビュー」っぽい言葉遣いなしで書いているので伝わりづらいかもしれませんが、とりあえず実際に音を聞いてください。現状でMySpaceのプレイヤーに5曲上がってると思います。ほかにYouTubeやVimeoなどでの映像もあり(MySpaceからリンクされてます)。
http://www.myspace.com/andsoiwatchyoufromafar
http://www.youtube.com/user/asiwyfa

A Little Solidarity Goes A Long Way (Music Video)
http://ie.youtube.com/watch?v=7EOi91-Ge6c

※ベルファストの夜です。少し激しく画面がちかちかしますので、そういうので気分が悪くなる方はご注意ください。

インストというものが苦手という方や、音が重いのはどうもという方には合わないかもしれませんが、そうでなければ合わないということはないと思います。(なお、「音が重い」というのは、説明が私には難しいのですが、メタル系の重さではありません。ISISやPelicanや、ちょと傾向違いますがBattlesが苦手でなければ。)

バンドの出身地とか拠点であまり多くを語りすぎるのは一般的にはどうかという部分もあるのですが、ASIWYFAの場合、その活動でも楽曲でも明確に「ベルファスト」また「北アイルランド」を打ち出しているので(例えばTracer AMCはそういう雰囲気ではない)、私も「北アイルランドのバンド」と認識しているし、だからこのブログで書いたりするんですが、単に音だけでも惚れてたと思います。(けっこう多用されている例の「スネア・ドラムでタンタンタカタカタン」がなくてもね。)

2007年、ASIWYFAはベルファストで、Tonight The City Burns というイベント(それがベルファストであればこそ、のイベント名)を行っています。インスト・バンドのASIWYFA+地元のバンドのヴォーカリストが入れ替わり立ち替わりヴォーカルを取る、というスタイルのこのイベントについて、詳細は下記など。「シアトルとかマンチェスターのようにその都市で盛り上がるシーン」の核になっていきたい、という強い意志です。Respect!
http://www.culturenorthernireland.org/article.aspx?art_id=2107

このときのCDが出ています。まだ在庫があるうちにどうぞ。
- Linus Records
- HMV
ほか、広島のMiseryさんに在庫があるようですが、サイトが落ちてるのかつながらないのであとで。

ご参考までに、ASIWYFAはこれまで、High On Fire65daysofstatic, Pelicanといったバンドの前座をしてきました。PelicanにLast Day of Winterというすばらしく美しいドラマチックな曲があるのですが、あの曲が好きな人ならASIWYFAも好きなんじゃないかな、とは思います。ただし、Pelicanほど曲が長尺ではありません。あと、ドラムの存在感がこれらのどのバンドよりあると思います。

2008年のDrop-dという媒体のインタビューから少し。
http://www.drop-d.ie/article.php?article_id=533
Drop-d: Was it a conscious decision to be part of the ever-rising "post-rock" scene? Does that label fit comfortably with ye?
インタビュアー:勢いがある「ポストロック」シーンに加わろうということは意識的に決めたんですか? 「ポストロック」とカテゴライズされることは違和感なくフィットしてますか?

Rory: Not really, we get asked this a lot, and we have never liked the "post rock" tag, it seems like an easy way to label instrumental music. We weren't even that aware of that scene 'til after we started the band, we love a lot of the bands, but all that bed wetting romantic stuff isn't for us. We grew up as punk rockers and gig monkeys so it in our blood to try and do it a little differently.
ローリー:そういうわけでもない。この質問はよくされるんだけど、自分たちとしては「ポストロック」というタグはいいと思ったことはなくて、だってインストの音楽を言うときにとりあえずそう呼んでおけばOKって感じでしょ。実際にバンドとして活動を始めるまで、そういうシーンがあるとは気付いてなかったくらいで。好きなバンドもいろいろあるけれど、自己満足の甘ったるいのは自分らの趣味ではないし。自分ら、元々パンクでライヴハウスに通ってたようなクチだし、ちょっと違うふうにやってみるってのがもう血に入ってるから。

...

Drop-d: Where did the name come from, if anywhere. Also the same with song names?
インタビュアー:バンド名の由来について、聞かせてください。曲のタイトルについても。

Rory: The name was just something we used at our first show, and it just stuck. We love the Orwellian ideas of constant surveillance and big brother is watching you, so it kind of conjured up some cool images, but there's lots of meanings behind it. Pick one! As for the songs, we do put some thought into the titles, especially on this next record we're about to record, we have a lot to say and no singer, so we make the most of what we can, whether it's in the titles, interviews, imagery or our attitude.
ローリー:バンド名は、最初のライヴで使ったのが定着したもので、オーウェル的な、常時監視とか「ビッグ・ブラザーがあなたを見守っている/監視している」というアイディアが好きで、何かおもしろいイメージが浮かんでくるっていうか、でもいろいろな意味に支えられてることも事実で、どれでも好きなのを選んでもらえれば、なんてね。曲のタイトルは、けっこう考える。今から録音に入る次のレコードでは特に考えてる。言いたいことがたくさんあって歌がないから、曲のタイトルであろうがインタビューであろうが映像であろうがアティテュードであろうが、できることはとにかくやっていかないと。


北アイルランドでオーウェル的なあれが好き、というのは笑うしかないのだけど(この「好き love」というのは決して文字通りの意味ではなく、「深い意味をそこに見ている」という意味だろう)、彼らはMySpaceで「国」のところに「アイルランド」と表示させていて(「英国 UK」ではなく)、曲のタイトルも、MySpaceで曲を再生させると現れるアートワークも、根底に感じられるのは「闘争 struggle」。

それは、アルバムの曲名を眺めてみるとよくわかると思います。曲名を日本語化(部分的に「超訳」)しておきますが、私の日本語のせいで変なイメージがつくのも申し訳ないので、日本語の部分は背景色と同じにしておきます(マウスで反転させてください)。
1. Set Guitars To Kill
ギター殺人者の凱旋 殺すためにギターをセット/殺すならギターで
2. A Little Bit Of Solidarity Goes a Long Way
ほんの少しの連帯で遠くまで進める
3. Clench Fists, Grit Teeth...GO!
拳を握り締め、歯を食いしばり……行け!
4. I Capture Castles
城を押さえる/城を陥落させる
5. Start A Band
バンドやろうぜ
6. Tip Of The Hat, Punch In The Face
巧言令色、顔面殴打
7. If It Ain't Broke, Break It
崩れないものは壊せばいいじゃない
8. TheseRIOTSareJUSTtheBEGINNING
この暴動は、始まりに過ぎない)※これのアートワークが1968年のデリーだと思うけど、デモ隊と対峙する警官隊の写真でした。
9. Don't Waste Time Doing Things You Hate
嫌いなことをやるなんて時間の無駄でしょ
10. The Voiceless
声なき者たち
11. Eat The City, Eat It Whole
街を食ってしまえ、丸ごと

というわけで、日本では「飽和状態のポストロックに革命」といったキャッチコピーがつけられているけれど、そしてそれはキャッチコピーとしては必要なものだということを私は認識しているけれども、基本的に、「ポストロック」だ何だとかいう「ジャンル」は「レコード屋の棚」という場面以外ではかなりどうでもいいと思ってるので、少し別の面について書いてみました。

「北アイルランド」といえば「紛争」という連想があまりに強すぎ(「紛争」が10年前に終わっているということすらも、広く知られているとは言いがたい、ということをひしひしと感じさせられたり)、そしてまたこれは北アイルランドに限ったことではないのですが、「紛争」と強く結び付けられている場所においても人々は、紛争地でないところの人々と同じように、日常生活を送っているということがまったく見えず聞かれないことが多い、ということがあり、私としてはそのコンテクストで "The Voiceless" というタイトルの、あまりに美しい音の連なりと重なり (fabric) に接したことに特別に大きな衝撃があったことは確実です。でも――繰り返しますが、NIだろうとそうでなかろうと、ASIWYFAの音は好きになっていたと思います。

さて、もう一度聞くか。

ああそうそう、ASIWYFAのMySpaceから購入可能になっているEP, This Is Our Machine And Nothing Can Stop It も、日本のショップさんで扱いあります。でもMySpaceで直接購入しちゃったほうが早いかも。(これもまたすばらしいのですが、アルバムのエンジニアリングがあまりにすごすぎるので、アルバムを先に聞いてしまうとちょっと違う感じがするかも。)
- Linus Records
- Disc Union
- HMV



Burkeyさん(UK)のレビュー:
http://www.burkazoid.com/?p=389
最後に「このアルバムはすばらしいけど、それでもライヴには到底及ばない」って書いてある。というか、あれだけのライヴ感をスタジオアルバムにしたこと自体がすごいと思うのだけれど、でもライヴは本当にすごいんだろうなあ。。。

スコットランド&北アイルランドの音楽をコンスタントに紹介しておられる「イージットレコード」さんでのASIWYFAへの言及:
http://ameblo.jp/eejitrecords/entry-10210869198.html

あ、ASIWYFAのYouTubeに1日前にアップされてる、これ。
And So I Watch You From Afar - Set Guitars To Kill
http://ie.youtube.com/watch?v=OEKkkhJCjcM


エントリの最初にもありますが、ASIWYFAのMySpaceのURL、再掲しておきます:
http://www.myspace.com/andsoiwatchyoufromafar



■追記:
EU盤(Smalltown Americaというデリーのインディレーベルから出るもの)のプレオーダーについて、3月17日午前1時とか2時とかにASIWYFAからのニューズレターが来ました。「プレオーダー限定ボーナスCDつきで、店頭に出るのは4月13日だけど、プレオーダーは3月30日に発送します」とのこと。

ボーナスCDの中身は、詳細はわかりませんが、レア・トラック数曲、ライブ数曲とリミックス1曲 (some rare tracks, exclusive live recordings and even a brand new remix) だそうです。

プレオーダーはSmalltown Americaのサイトからどうぞ、とニューズレターには書いてありますが、レーベル直だと英国外の住所のクレジットカードを使っての決済の場合はメールで連絡してくださいとのことなので、MySpaceの彼らのサイトでPaypalで決済するのがよいでしょう(下のキャプチャ画面参照)。価格は英国外への送料込みで£10です。(英国内なら£9です。)
http://www.myspace.com/andsoiwatchyoufromafar

asiwyfa-preorder.png

※この記事は

2009年03月06日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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