kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年01月25日

【ガザ攻撃】イスラエルの戦争犯罪は裁かれるのだろうか。(メモ)

ひとつ前のエントリでいくつもの記事を詰め込んだ、1月13日のコザーア(またはクザーア)村への攻撃について、英語の報道記事を見ているときに見つけたエルサレム・ポストの記事(18日付け)に、ちょっとメモっておきたいことが書かれていた。

エルサレム・ポストは、英デイリー・テレグラフなどを持っていたコンラッド・ブラック(カナダ人。今は詐欺罪で有罪判決を受けて服役中)のHollinger Incの新聞だった。コンラッド・ブラックの失墜後は、Hollinger Incの他の新聞同様に、ほかの人の手に渡っている。

1932年に英統治下の同地において「パレスチナ・ポスト」として創刊されたときからシオニズムのメディアで、1948年にイスラエル国が成立したときに「エルサレム・ポスト」と名を改めた(そこで「エルサレム」という時点でもう)。その後1989年にHollinger Incの傘下に入るまではイスラエル労働党を支持していたが、Hollinger Incがオーナーになったときにスタッフが総入れ替えみたいになって、労働党色はほとんど消えたらしい。つい先日、この新聞にまったくげんなりしてしまうような記事が掲載されているということを、よそのブログさんで教えられたばかりだ。(OBLあたりの「ジハード」論のユダヤ教版、というか。)
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Jerusalem_Post

前置きはここまで。記事は下記のもの。

Jan 18, 2009 23:28 | Updated Jan 19, 2009 4:37
Operation Cast Lead heads to the courtroom
By REBECCA ANNA STOIL

メモっておきたいところを抜粋訳:
Britain's Guardian newspaper wrote that Israel is accused of "perpetrating a series of war crimes" during a 12-hour assault on the village of Khuza'a, and listed four different allegations - that Israel attempted to bulldoze houses with civilians inside; killed civilians trying to escape under the protection of white flags; opened fire on an ambulance attempting to reach the wounded; used indiscriminate force in a civilian area; and fired white phosphorus shells.

英国の『ガーディアン』紙が、イスラエルはクザーアの村に対する12時間の攻撃で「一連の戦争犯罪をおかした」ことに問われると書き、イスラエルが、民間人が中にいる状態の家屋をブルドーザーで潰そうとしたこと、白旗を掲げて脱出しようとしている民間人を殺したこと、負傷者のもとにたどり着こうとしている救急車に発砲したこと、民間人の地域に無差別武力行使したこと、白燐弾を撃ったことという 4つの[原文ママ]個別の主張を箇条書きで示している。

And hours later, the Israeli organization B'Tselem complained that Maher Abd al-Athim Yusuf Abu Rajileh, 24, a farmer from the same village, was killed by IDF gunfire while working his land, some 400 meters from the Gaza security fence.

そして数時間たってから、イスラエルの組織B'Tselemが、同村の農夫、Maher Abd al-Athim Yusef Abu Rajileh (24歳) が、ガザのセキュリティ・フェンス (security fence: 「壁」のこと) から400メートルほどの自分の土地で作業中に、IDFの射撃により殺された、と申し立てた。

But those complaints are the tip of the iceberg. According to data gathered by NGO Monitor, Amnesty International has accused Israel of "unlawful attacks," Human Rights Watch accused Israel of "indiscriminate" attacks that were against the "rules of law," and Oxfam said Israeli leaders have committed "massive and disproportionate violence... in violation of international law."

しかし、これらの申し立ては氷山の一角である。NGOモニターによって集められたデータによると、アムネスティ・インターナショナルはイスラエルを「不法な攻撃 unlawful attacks」で非難し、ヒューマン・ライツ・ウォッチはイスラエルを、「法の支配 rule of law」に反した「無差別の indiscriminate」攻撃で非難し、オクスファムはイスラエルの指導者は「国際法に反するかたちで、甚大で不相応な暴力」を使ったと述べている。

These allegations may find their way into foreign courts - with Britain and Spain likely sites for suits and even attempts at criminal prosecution. In the past, many of the allegations against Israeli military and defense leaders were filed with British magistrates, since in the United Kingdom, individuals presenting evidence can request indictments from magistrates. In such instances, Israel must rely on local lawyers to plead its case in the courts.

これらの主張は、最終的には(イスラエル)国外の法廷に進められることになるかもしれない。英国とスペインで告訴が行なわれる可能性があり、刑事告訴が試みられさえするかもしれない。過去において、イスラエル軍・国防指導者に対する告発のうちの多くが英国の治安判事のもとでなされている。というのは、英国では証拠を有する個人が判事からの告発を要請することができるからである。そのような場合には、イスラエルは法廷での弁護を地域の弁護士に頼らなければならない。

In recent years, Israel has worked behind the scenes to try to change that precedent so that any indictments filed against Israel in British courts would require the state's prosecutorial authority to review any such case before an indictment is delivered.

近年は、イスラエルは水面下でその慣例を変え、英国でなされたイスラエルに対する告発については、告発状が届けられる前に、国家の検察局のレビューを擁するようにする方向で動いてきた。

It is less likely that Israel will find itself protesting innocence before the International Criminal Court in The Hague or other possible venues for international proceedings against alleged war crimes. Only nations that are a party to the ICC can be tried there, unless the UN Security Council votes to try a nonmember state. Israel is not a party to the ICC, and it is likely that the United States would veto any attempt by the council to bring Israel to court.

ハーグの国際刑事裁判所 (ICC)、もしくはその他の戦争犯罪の容疑に対する国際的な司法手続の場において、イスラエルが無罪を主張するということは、あまりありそうにない。そこで裁かれうるのは、国連安保理が非加盟国を裁くことを決議しない限りは、ICCの加盟国だけである。イスラエルはICC加盟国ではなく、また、イスラエルを法廷に出そうとする安保理の動きがあったとしても、米国が拒否権を行使する可能性が高い。

...


以上、メモ。

つまりイスラエルは戦争犯罪はおかしていませんと言える状況にはないのだが、イスラエルに対し、あなたは戦争犯罪をおかしましたねと法的に問える場がない、ということだ。

英国での訴訟がなんちゃらということが書かれているけれども、戦争犯罪で告訴されているイスラエルの軍人が渡英したときに、ヒースロー空港で誰かが動いて、彼を降機させずに引き返させた、という出来事もあったなあ。

※この記事は

2009年01月25日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 12:26 | TrackBack(1) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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ガザ虐殺;使用された、あるいは使用が疑われている非人道兵器に関するメモ
Excerpt:  以下は2009年1月21日付で、「国境なき医師団」ニュースに掲載されていた、フランス支部会長であるマリー=ピエール・アリー医師からの報告文...
Weblog: Gazing at the Celestial Blue
Tracked: 2009-01-27 20:47





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼