kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2009年01月18日

【ガザ攻撃】一方的ceasefireの後、何日かさかのぼる(15日ロイター記事、16日Rafah Kidブログ)

「最新の状況」を、報道されている範囲で確認しようとしていたのだが、そのために見た記事が多すぎて何が何なのかわからなくなってきてしまった。ひとつ誰の目にも明らかなのは、イスラエルが一方的に宣言した、agreement(合意)のないceasefire(武力行使の停止)後、ハマスのロケットがイスラエル領内に撃ちこまれていることがトップニュースとして扱われる状態になっている、ということだ。


※GMTに+9で日本時間になります。Rockets fired despite ceasefireって、ハマスのロケットのことなんだから、文がおかしいよね。この時点ではイスラエルのユニラテラルなceasefireなのだから、despiteは非論理的。

上記BBCのメインの記事では、イスラエルがceasefireを宣言して数時間で7発のロケット弾が発射され、スデロットには少なくとも4発が着弾しているという(負傷者なし)。これに対し、イスラエルは空爆を行なった。

また、イスラエルはガザに入っている軍隊の撤退時期について明確にすることはないと述べ ("We can't talk about a timetable for withdrawal until we know the ceasefire is holding," said the Israeli prime minister's spokesman, Mark Regev.)、レゲフ報道官の言う「停戦が維持されている」状態というのが、ガザ地区内からイスラエルへのロケット攻撃が止まっている状態のことなのか、ガザ地区内にいるイスラエル軍への攻撃が止まっている状態のことなのか、これだけではわからんと思うまでもなく、「攻撃されたから反撃した」という12月27日以来何度繰り返されているのかわからないほど繰り返されたはずの説明が、「われわれは停戦を宣言しているのに、攻撃されたから反撃したのだ」という形に変容していることだけはすぐに確認できて、胸焼けがする。

要は、米国の大統領が退任し、新大統領が就任する間に公然とミサイルぶっ放しているのはさすがにどうか、ということで判断した「武力行使停止宣言」であるようにしか見えない。

そして、イスラエルが大規模な砲撃・爆撃の類を停止してから、瓦礫の下から少なくとも50体のご遺体が見つかった、という一節をBBCの記事で読んで:
Palestinian medics say at least 50 bodies have been pulled from the rubble since Israel halted its offensive.

支援ワーカーのハテム・シュラブさんが1月2日に「爆撃が止まってほしいと思う。人々が外に出て死者を埋葬できるように」と書いていたのを思い出す。

ともあれ、あたまがぐじゃぐじゃするとしか言いようのない状態で、「停戦 (ceasefire/truce)」について最近の報道を見ていたら、15日付でロイターが、ハマスの「停戦 truce」の条件について報じていたのに気付いた。

Israel non-committal on Hamas truce terms
Thu Jan 15, 2009 5:08pm EST
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSTRE5053R720090115

"GAZA (Reuters)" で始まるこの記事は、Nidal al-Mughrabiさんが書いたもの(つまり、ガザ市のロイター支局で仕事をしているパレスチナ人ジャーナリストが書いたもの。ロイターが入っているビルが攻撃されたのはいつだったか……15日だ)がベースで、記事の末尾にほかに何人かの記者の名前があり、編集はだれそれ、というクレジットもついている。

記事の内容は、ハマスが提示した停戦条件 (Hamas's terms for a halt to the conflict) を検討したイスラエルのオルメルト首相は、イスラエルの主要な要求(すなわち、エジプトからハマスの武器が密かに運び込まれているのを停めること)をプロモートするためにリヴニ外相がワシントンに飛ぶと述べた。(この結果が、リヴニとコンドリーザ・ライスの握手だ。)

しかし、このときオルメルト首相は、エジプトの調停役を介してハマスが提示した(停戦の)条件については口にしなかった。

ロイター記事によると、ハマスは交信可能な1年間の停戦 (ceasefire)、5日から7日間を期限とするイスラエル軍すべての撤退、そして、国際的に保証されたかたちでのガザ境界の検問所の即時開放を提示した。(Hamas proposed a year-long, renewable ceasefire, the withdrawal of all Israel forces within 5 to 7 days, and the immediate opening of all Gaza border crossings, backed by international guarantees they would stay open.)

そして、シリアのダマスカスにいる(亡命している)ハマスのリーダー、ハレド・メシャール(ハリド・ミシャール)は――10日とか11日の段階では「停戦はありえない」と述べていたが――、「第一に、攻撃 (the aggression) は停止されねばならない。第二に、イスラエル軍はガザから撤退せねばならない。もちろん即時に。そして第三に、包囲は解かれねばならない。第四に、われわれはすべての国境検問所を再度開放することを要求する。その最初はラファ(のエジプトとの国境)だ」と述べた。

15日付のこの記事は情報満載で、ガザ地区北部に隣接したエリアにあるイスラエル軍の拠点でのイスラエル軍の記者会見で、イスラエルの若い軍曹がハマスの戦士のことを「銃を持った田舎者 (villagers with guns)」で、「撃つときに狙いもしない」とか「思っていたより楽だった (more easy... それを言うならeasierだ)」といったことを述べたとか、司令官の一人は「最終的にはハマスは自分たちが勝ったと言うにきまっているが、この戦争 (war) で教訓を学んだはずだ」と述べたとかいったことも書かれているし、米国の対応(コンディがオルメルトに「密輸の問題の解決については米国には支援の用意がある」と伝えたとか)も書かれているし、木曜日にはガザからのロケット攻撃は25発で6人が負傷したとかいったことも書かれているが、そのあとに、この日の最大のニュースだったガザ市のUNRWA事務所への攻撃のことが書かれ、スイスのジュネーヴで国際赤十字がアル=クドゥス病院(Al-Quds hospital)がイスラエルの砲撃もしくは空爆で攻撃されたと述べたと書かれている。

2004年のファルージャ以降、病院を標的にするということに驚けない現実があるのだが、驚きはしなくても呆れるし怒ることはできて、実際に私の心理状態はそれだ。

ロイター記事にはこの「病院への攻撃」について次のように書かれている。
No one was reported hurt at the hospital, but administrative offices were set ablaze and dozens of patients moved in panic to the ground floor, seeking safety.
負傷者は誰も報告されていないが、病院の管理運営の事務室が炎上した。また数十人の患者が安全を求め、パニック状態で1階に移動した。

つまり、建物の上のほうが攻撃されたということだ。どうせ「屋上から攻撃された」とでも言うのだろう。(たぶん、立証もせずに。)

また、ロイターなどマスコミのオフィスが入っているアル=シュルーク・タワー(Al-Shurouq Tower)が攻撃された件については、アブダビ・テレビは、事務所から撮影していた同局のジャーナリスト2人が標的とされたと考えられると述べている、とか。

そして、名前は出ていないしどの国の人なのかも出ていないが、西側の上級外交筋 (A senior Western diplomat) の話として、イスラエルは停戦 (truce) が発効する直前に攻勢を強めているという件について、「イスラエルの古典的戦略だ (It's a classic Israeli strategy)」と述べている、とか。

ガザ中心部から徒歩で避難する人々のひとり(女性)は、子供をひとり腕に抱きかかえ、ふたりを後ろにひきつれて、「お金とパスポートは持ってきました。死んだ場合に備えて何らかのIDは必要ですから」と記者に語った。そして「ハマスは自分たちが勝ったと言いたきゃ言えばいいんです。私たちとしては、この流血が終わってくれることが必要」と。

ラファのRafah Kidさんが16日に、何とか確保した電源を使ってブログをアップデートしている。
http://www.rafahkid.net/

彼は何度も、「ハマスは『原因』ではない。『症状』だ」、「パレスチナ=ハマス、では断じてない」ということを書いている。16日の投稿は、彼には珍しく英語が少し壊れていて、正確に読み取れているかどうか私には自信が持てないのだが、これは見ておかねばならないと思う。

Friday, January 16, 2009
And just for being clear
http://rafahkid.blogspot.com/2009/01/and-just-for-being-clear.html
※くっつけておく日本語はあくまでも「参考」とし、引用する場合は英文を一緒につけてください。一部、文意が正しく読み取れている自信がまったくありません。
We are not a sovereign state. My Grandads house in Gaza was destroed and my fathers and my house. But we had a house before and we had trees and business but when Israel was carved out of the land we had to leave and we had to be locked up like chickens in Gaza. We were told we could go back but 65 years later we have endured nothing but being prisoners and recently in these times Hamas has become strong and tho not everyone lies them they want to stand up but when they strike out at the land of the people who have imprisoned them THE WORLD CONDEMNS THEM AS TERRORISTS??

私たちは主権を有する国家ではない。祖父たちのガザの家は破壊された。父の家、私の家でもある (という意味だと思います)。以前は私たちには家があり、木々があり、商売もやっていた。しかし(パレスチナの)土地を削り取ってイスラエルができたとき、私たちは去らねばならなかった。そしてガザ地区に、まるでニワトリのように閉じ込められねばならなかった。いずれ戻れるからと告げられていたが、65年経過した今、囚われの身である。そして最近ハマスが力をつけてきて、必ずしも全員がハマスのことを好きではないのだけれども、ハマスは(圧制に対して)立ち上がろうとしている。だが、彼らを囚われの身にした人たちの土地に向かって彼らが攻撃したときに、世界は彼らのことをテロリストだと断罪するという。

You are either hiding from the truth or you support Israel right or wrong. I would rather argue against that person as at least he is honest.

真実から逃げているか、イスラエルの支持者であるかのどちらかだ(という読解でいいのかどうか、著しく不安)。そういう人とは議論をしたい。少なくともその人に嘘はないのだろうから。

Is not "the Jews" is not "Israel" is not "Zionism" it is the Occupation.

問題は「ユダヤ人」ではないし「イスラエル」でもないし「シオニズム」でもない。「占領」だ。

End the Occupation. Compensate the people who lost their lands. Grant us a Sovereign state. Allow us to provide our own services, electricity, water and our own airports and army and allow us to trade with the world our produce and resources and then AND ONLY THEN may you complain at us for anyhting that happens in this forsaken place.

占領を終わらせろ。土地を失った人たちに賠償を。私たちに主権国家を与えよ。私たちが自分たち自身の(行政)サービスや電気、水を行ない、空港を運営し、軍を持つことを認めよ。私たちが、自分たちの産品や資源を世界と取引することを認めよ。そのときにようやく、この見捨てられた土地で起きていることについて、私たちにやめろと言うことができるのだ。


※この記事は

2009年01月18日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 22:59 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/112818776
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼