kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年01月16日

【ガザ攻撃】UNRWAに対する攻撃について

ガザのUNRWA事務所本部に対する攻撃の詳細が、BBCで報じられています。

UN accuses Israel over phosphorus
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7831424.stm

案の定、イスラエルは「間違えました、お詫びします」系の反応です。今回は国防相と首相が出てきましたが。

近隣の人たちが避難してきていた建物の、避難民がいたのとは違う箇所にとはいえ3発も撃ちこんで、UNRWAが各国の支援で用意したガザの人たちのための食料や薬品(UNRWAには日本の支援もかなり行っていますよね)を焼き、そしておそらくはその倉庫のところにいた燃料の運搬車両(タンクローリー)を(少なくとも潜在的)標的としておいて、「重大な誤りでした」、「今後はそのようなことのないよう徹底します」もないもんです。しかも、UNRWA所長の話では、3発撃ちこまれる1時間前に一度砲撃があり、それについてUNRWAがイスラエル政府に電話で抗議をしている最中に3発撃ちこまれたのだそうです。

2つ前のエントリで私が、イスラエルは「正式に、国連の場で、『国連はイスラエルの民間人を標的として攻撃してくるパレスチナ武装勢力とグルである』という内容の申し立てを行なうだろう」と書いたのはもちろん冗談でしたが(そうは読めないかもしれないけれど)、いっそそうしてくれていたほうがましかもしれません。ここにあるのは、1920年のアイルランドにおける英国も真っ青の、あからさまな「力による支配」でしかありません。

追記:
アルジャジーラのほうがBBCより読みやすいかもしれない。
Gaza hospitals and UN warehouse hit
UPDATED ON:
Friday, January 16, 2009
05:37 Mecca time, 02:37 GMT
http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2009/01/2009116089728759.html

以下にBBC記事の抜粋訳:
ガザの国連支援機関【注:UNRWAガザ事務所のこと】のトップが、イスラエル軍は白燐弾 (white phosphorus shells) と思われるものを同機関施設に撃ちこんだと非難した。【注:白燐は「弾」でなくても、化学火災を引き起こす。】

ジョン・ギング【注:UNRWAガザ事務所所長】はBBCに対し、イスラエル側連絡役と話をしていたにもかかわらず、「リンを発する砲弾【注:なのか榴弾なのか何弾なのか、英文ではわかりませんが】3発」が、ガザ市の施設の一角に命中した、と語った。

イスラエル軍は、使用している兵器全てが国際法に沿うものだと述べた。

白燐弾 (phosphorus shells) は戦場で視界をさえぎるもの (obscurant) として使用するには合法であるが、民間人が害を被る可能性のある地域での使用は禁止されている。

……中略……

パレスチナの医療当局者は、治療するのに非常な痛みを伴う、通常ではないやけどを負った人々を大勢診ていると述べている。 そのやけどは白燐(WP)への暴露と矛盾しない可能性がある (could be consistent with exposure to ...)。

イスラエル軍は、20日間になる攻撃の間に使われた特定の軍需品についてはコメントを拒否しているが、その兵器は国際法に従って使用されていると述べている。

……中略……

BBCのインタビューで、UNRWAガザ事務所所長のギング氏は、UNRWA施設周辺の区域は「夜も昼もずっと、大砲および戦車からの絶え間ない爆撃 (bombardment)」 にさらされている、と述べた。

ギング氏は、近くにある集合住宅の住民700人が避難してきている(UNRWAの)施設の一部にいくつかの砲弾 (rounds) が命中した、と述べた。この攻撃で3人が負傷した。

「それから1時間後に、当方の抗議があり、イスラエル側の連絡役とまさにそのときに話をしていたにもかかわらず、白燐を出す3発の砲弾 (three rounds that emitted phosphorus) が(UNRWAの)施設の反対側を直撃したのです」と彼は述べた。

この施設は、UNRWAのガザのメインの配給拠点で、砲弾は食料や薬品数千トンを貯蔵している倉庫とワークショップの区域の一部を炎上させた、とギング氏は述べた。

それから炎は、5台の燃料輸送用タンクローリーに燃え移ろうとした。これらのタンクローリーはその朝出発する予定になっていたが、外があまりに危険なので出発できなかったものである。

「炎が燃え上がった時に、5人の勇敢な職員が駆けつけて、車両をその区域の外に移動させてくれたので、大爆発は免れたのです」とギング氏は述べた。

ギング氏はCNNに対し、消火は大変に困難だった、なぜなら水が使用されるとWPの煙は毒性を帯びるから、と語った。【注:Fire fighting measures: Wear full protective gear. Do NOT use water directly on fire. Use dry chemical, carbon dioxide, or alcohol-resistant foam.

この件を受けて、ガザ地区での停戦を働きかけるためにイスラエルにいる国連のバンキムン事務総長は、「強い怒り (outrage)」を表明し、イスラエル政府からの全面的な説明 (full explanation) を要求した。

「防衛大臣は私に、あれは重大な誤り (a grave mistake) だった、深刻に受け止めていると語りました。今後は国連施設と職員に対し十二分の注意を払う、このようなことは二度とないと大臣は確約しました」とバン事務総長は述べた。

イスラエルのエフード・オルメルト首相は、UNRWA施設は武装勢力がそこから攻撃してきたので標的となった、と述べていた。

「あの場所からわれわれが攻撃を受けたということは完全に本当です。しかしその結果は大変に悲しいものであり、お詫び申しあげます」と首相は述べた。「あのようなことはあってはならなかったと思います。非常に申し訳ないです」

……後略……

以上、BBCの記事の英語をなるべくそのまま日本語にしたものです。内容に疑問がある方はBBCへどうぞ。

これを紹介しているの、「イスラエルがこのような対応をした」ということを明記しておきたいからです。BBCがWPをどう扱っているとかいうのは今はまったく関心ありません。そのことについてご連絡いただいても応答しません。この事態に際してそんなことを気にしていられる余裕は私にはありません。

ちなみにジョン・ギング所長はアイルランドの人です。これは前のニュースのときに言っていたのを記憶しています。



ああそうそう、イスラエル軍は「何を使っているかはノーコメントだが、全て国際法に則って使っている」と言っていますが、11日の段階ではWPの使用については「カテゴリカリーに否定」(つまり「一切ない」という最大限の否定)をしていました。翌日にはトーンが変わってたんですけど、国際法に則ってWPを使っているのなら(市街地ではないところでの煙幕用途とか照明弾としてとか)「カテゴリカリーに否定」しなくたってよさそうなものです。

ちなみに「カテゴリカリーに否定」したのは軍人(軍スポークスマン)です。

Israel is 'nearing Gaza goals'
Page last updated at 22:42 GMT, Sunday, 11 January 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7822786.stm

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※この記事は

2009年01月16日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 11:34 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼