kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2009年01月11日

【ガザ攻撃】停戦はありえないというハマス、など(9日と11日のガーディアン記事の内容)

今の一曲:
http://www.last.fm/music/Nine+Inch+Nails/Year+Zero/The+Great+Destroyer
Turn it up
Listen to the shit they pump into
Your head
Filling you with apathy


日本時間11日夕方5時ごろ、アルジャジーラ英語版のTweetで、イスラエル軍がガザ市に入りつつあることが伝えられました。ガザ市の武装勢力とかなり激しい戦闘になっているとのことです。
http://twitter.com/AJGaza/status/1110628481

それから1時間ほどしたときのAJEのTweetでは、死者数が875になったとの報道。
http://twitter.com/AJGaza/status/1110666566

午後7時ごろには、アラン・フィッシャー記者がこれまでに見たこともないほど多くのロケット攻撃がイスラエル南部(ガザ市から見て北の方角)に打ち込まれていると報じています。
http://twitter.com/AJGaza/status/1110741052

ハマスが国連安保理の停戦決議を一蹴したとの報道、9日ガーディアン。イスラエルが同じことをしたのと比べて扱いが小さかったのは当然なのですが(国連に加盟している主権国家かそうでないか、ということがあるし、同日にイスラエルの国連に対する攻撃のことが大きく扱われていた。これもごく当然)、それにしても目立たなかったから危うく見逃すところでしたが。

Hamas rejects UN call for Gaza ceasefire
Ian Black, Middle East editor
guardian.co.uk, Friday 9 January 2009 16.12 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/09/hamas-gaza-ceasefire-un-israel

記事にあるハマス側のコメントのところ:
政党としてのハマスの副党首であるMusa Abu Marzoukは、決議採決で棄権した米国を、イスラエルにガザ地区での軍事目標を達成するための時間を与えているとして非難、ヒズボラのアル=マナーTVで「この決議についての話し合いは国連の廊下でなされたもので、当運動(=ハマス)は打診もされていない。われわれのヴィジョンも、われわれの民の利益も考慮に入れられていない」と述べた。

「彼ら(=米国)は……敵により多くの時間を与えたがっている。しかし、彼らがいかなる目的も達成することはないと断言する。彼らは失意のうちに撤退し、敗北を喫することになる」

……「わが軍は絶対に負けない (never defeated)」っすか。IRAの場合は妙な具合にnever defeatedが現実になったけれど、レトリックと現実を履き違えるな。優秀な人たちが集まっているからこそ、本当にそれは祈るような気持ちで願いたい、個人的に。

同じ記事には、ハマスが拠点を置いているシリア(ダマスカス)がハマスに対して、エジプトとフランスが用意している停戦案には慎重にと言っているとか、いずれにせよエジプトがイスラエルの要求(国境のエジプト側に国際部隊を配置し、武器密輸を監視する)を飲まないだろうとか、ハマスは当初はエジプトとフランスの案を歓迎したが、段々とトーンが変わっていったとか、エジプト案はラファの検問所だけを開けるというもので2005年の合意(それにはパレスチニアン・オーソリティとEUとイスラエルのカメラの監視が必要とされる)に基づくものだとか、いろいろ書いてある。それと、シリアの絡み方も(これがまたややこしいけど、この記事はかなりクリアだ)。

ハマスの要求であるガザ地区封鎖解除と検問所開放は、単に「紛争」の「本当の」スタート時点に戻すだけだと個人的には思うが、イスラエルが恣意的に、なおかつ強引に「ハマスのロケットが始まり」としているのが現実だ。(そして、ある国家の政府が「ハマスのロケットが始まり」と認定することは、イスラエルの側につくということである。日本は正月のどさくさに紛れて完全にそういうことになっていたけれども。)

あと、シリアがトルコ仲介のイスラエル和平案をサスペンドするといったのはシンボリックなもので、元々その話し合いは2008年に4回の協議の後に中断しているとか、イラン(シリアの同盟国)はシリアともハマスのリーダー(ハレド・メシャール)と「イスラム聖戦」とダマスカスで会合を開いているとかも。

同じトピックについて11日のガーディアン:
Hamas leader: Israel's Gaza attacks have killed peace talks
Rory McCarthy in Jerusalem
guardian.co.uk, Sunday 11 January 2009 09.59 GMT
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/12/gaza-hamas-israel-meshal

こっちも基本的には「われわれは絶対に負けない」で、もう私は心底うんざりだ(が、そのうんざり度はハマスに対するよりファタハに対するもののほうが高いし、イスラエルに対するもののほうがもっとずっと高い)。

いわく、カイロでハマスの代表団が「武力行使/紛争終結の話し合い」(つまりエジプト=フランス案)をする一方で、ダマスカスにいるハマスの指導者ハリド・ミシャールは、ラジオで、イスラエルの攻撃でパレスチナとの和平交渉の可能性は完全に消えたと言い ("You have destroyed the last chance for negotiations. No one will now believe you. Our people are fed up with compromises after they had tried them for so long. A bitter taste is all that's left.")、ああ、もういい、I don't want to listen the shit they pump into my head.

イスラエル軍地上部隊がガザ市に近づくにつれ、パレスチナ側の戦士の死が多く報じられるようになってきたが、だからといって民間人の犠牲がなくなるわけでもなく、ベイト・ラヒーヤでは戦車からの砲撃で女性4人を含む5人が死亡。これまでの死傷者数はパレスチナが死者少なくとも846人、負傷者3,200人以上、イスラエルが民間人3人、軍人含めて合計13人が死亡。

第一義的に戦火を止めるべきはイスラエルだというのはずっと思っているが、ハマスのbullshit(パレスチナ人蜂起の呼びかけとか、アラブ諸国はイスラエルとの関係を絶つべきとか)もほんとにもう聞きたくない。いかに「正しい」ことであるとしても、実現可能性のほとんどないことを、この流血と破壊の中で。イスラエルが今していることは、1972年1月30日に英軍がデリーでしたことを何百倍何千倍の規模に拡大した悪夢のような再現であり、メシャールの言うとおり、「すべての街のすべての家庭にレジスタンスが作られた」のだけれども、補給をする方法も戦略的撤退をする方法もない上に、「われわれの民」を守ることすらできないくせに勇ましいことだけ言うな。絶望的すぎる。

記事から、イスラエル軍について、ファクトをいくつか。
Some key Israeli generals are pressing for more intensive fighting, among them the head of the military's southern command, Major-General Yoav Galant, who is a leading figure in this conflict. He said an escalation was a "once in a generation" opportunity to strike at Hamas. "If we don't do that we'll be missing an historic opportunity," he was quoted as saying in the Yedioth Ahronoth newspaper.

The Israeli military said it hit 60 targets overnight, including groups of armed men, a mosque in Rafah which it said was housing weapons, tunnels under the Egyptian border and the apparently empty house of Ahmad al-Jabari, head of the Hamas armed wing. Yesterday, the military said it had killed Amir Mansi, who it said was head of rocket launching in Gaza City for Hamas.


イスラエルはガザ市に「ハマスが使用しているところから退避せよ」とのビラを蒔いた。でもどこに行けというのだろう。(ラファでは「なんとか通りからなんとか通りの間の家はすべてハマスが使っているから攻撃対象」とした。ガザ市では警察署はおろか、大学までハマスが使ってるってことになっていた。)

A senior Israeli official ruled out the presence of an international monitoring force to stop weapons smuggling to Hamas through the Egyptian border. Amos Gilad, the top defence ministry official who has been in Cairo for talks, said Egypt should have the responsibility to stop smuggling.

本気で武器の流入を止めたいときに取る戦術じゃないような。相手に無理難題を押し付けているだけではないかと。そもそもエジプトがそれをしてなかったから「問題」があるという場合に、なぜまたそれを同じ奴にやらす。それも緊急性の高いときに(イスラエルは「ハマスのロケットから自衛するにはそれしか方法がなかった」を攻撃開始の理由としている)。

He told Israel Radio an international force would be "devoid of intelligence, devoid of an ability to penetrate those doing all of this smuggling, devoid of an operational capability".

"Devoid of intelligence"? What and who are you talking about? You hit schools insisting the militants were based there when launching rockets, which was not true.

んで、「エジプトの軍・治安部隊は優秀だから、彼らに敵うものはいない。だから国際部隊じゃなくてエジプトでそこはひとつよろしく」だってさ。あほくさ。

※この記事は

2009年01月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:50 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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