kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2009年01月05日

Waterford Wedgewoodが経営破綻、らしい。

ウェッジウッド アレクサンドラ ティーカップ&ソーサー(リー) ペアセット

ちょうど今、日本各地を「ウェッジウッド展」が巡回しているのだが……:
http://www.asahi.com/wedgwood/info/index.html
[岐阜展] 2008年7月19日−2008年9月30日 岐阜県現代陶芸美術館(終了)
[兵庫展] 2008年10月8日−2009年1月12日 兵庫陶芸美術館
[神奈川展] 2009年1月29日−2009年3月1日 そごう美術館(横浜)
[静岡展] 2009年4月11日−2009年6月21日 静岡アートギャラリー
[山口展] 2009年7月4日−2009年8月23日 山口県立萩美術館・浦上記念美術館


個人的に、Woolworthsとは対極にあると思っている「イギリス」の「象徴」がついに……ショックだ。Woolworthsもショックだったが、あれは「淋しくなるよ」的な感じ、こっちはもっと、何というか、単にショックだ。

Royal Doulton owner Waterford Wedgwood falls into administration
Graeme Wearden
guardian.co.uk, Monday 5 January 2009 08.06 GMT
http://www.guardian.co.uk/business/2009/jan/05/retail-recession

ガーディアン記事にいわく、£200mの新規資金調達に失敗したそうだ。管財人となるDeloitteは「買い手は必ず見つかる」と述べているので、Whittard同様これで終わりというわけではないようだが、ウェジウッドまで……いや、2005年のRover破綻とかもありましたけど。

と思いつつBBCの記事の:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7811048.stm

右サイドバーから過去記事を見ると、12月半ばにロンドン証取で上場廃止になっていた。このとき、会社側は、ロンドンとアイルランドで二重に上場していても無駄だからと説明していた(ウォーターフォード・ウェジウッド社は、陶磁器はブリテンのスタフォードシャー、ガラス器はアイルランドのウォーターフォードが拠点)。

Wedgwood comes off stock exchange
Page last updated at 12:27 GMT, Tuesday, 16 December 2008
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/staffordshire/7785618.stm

そのずっと前から経営悪化は伝えられていたし、その関連でストーク・オン・トレントでBNPが大躍進しているとかいう悪夢のような話を、2008年5月の地方選挙のときにここで書いているのだけれど:
http://nofrills.seesaa.net/article/95542364.html
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article3864098.ece
The BNP's biggest advance came in Stoke-on-Trent, with three victorious candidates bringing to nine the party's representation on the troubled Labour-run council.
→つまり、ストーク・オン・トレントはBNPの議員が9人(前回比+3)。


それから、2008年9月にはBBCがストーク・オン・トレントでのBNPの集会をレポートしていたのを読んでぞっとしていたのだけど:
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article3864098.ece

そして、12月のLSE上場廃止を報じるBBC記事の右サイドバーには、10月に「生産縮小でまた解雇」という記事があったりするのだけれど:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/staffordshire/7657130.stm

(10月の前、8月が一番ニュースが大きかったのだが……250人が解雇された。)

10月には、Barlastonのウェジウッド本社に「ウェジウッド博物館」がオープンし、単なる「生産」ではなく「歴史と伝統 Heritage」的なブランドとしての生き残り策を同社がさぐっていることがこれまで以上にはっきりと示されていた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/staffordshire/7689923.stm

なお、BBC記事によると、アドミニストレーション入りしたのは下記の通り。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7811048.stm
Firms in administration
Waterford Wedgwood UK Plc
Wedgwood Limited
Josiah Wedgwood & Sons Limited
Josiah Wedgwood & Sons (Exports) Limited
Waterford Wedgwood Retail Limited
Royal Doulton Ltd
Royal Doulton (UK) Limited
Royal Doulton Overseas Holdings Ltd
Stuart & Sons Limited
Statum Limited

まだ全然何もわからないけれども、これらのどれかは本当に「終わる」かもしれない。

個人的には……という話を書いている時間的余裕がないのでこれにて。なお、私の場合、うちでこんな高級な食器を使っていたわけではない。現在はウェッジウッド傘下であるロイヤル・ドルトンのヴィクトリア朝の時代の、こってこてのヴィクトリアン・ゴシック(地はクリームホワイト)のお皿は、1枚3ポンドで、ロンドンの青空市で、お金持ちの家から出たセット崩れを買って所有している。(そういうのが見つけられると、ロンドンのマーケットは非常に楽しい。)ちなみに、「ウェッジウッドといえば」で連想されるジャスパー(白で浮き彫りが施されているあのシリーズ。こういうの)もいいけど、アストバリー最高。見たことだけはあります。使ったことはありません。プレートからカップからクリーマーから全部の画像はこちら

あと、ロンドンの某所にこのようなものがあるとのこと。これは見てみたい色だなあ。
http://flickr.com/photos/steve_way/2038066707/

*a CC photo by steve_w on flickr.

ウェッジウッドの歴史などについては、日本語版公式サイトの「Our Heritage(歴史と伝統)」の項に詳しい。18世紀にこの会社を始めたジョサイア・ウェッジウッドは、あんなにも優雅で上品な陶磁器を作りながら、革命思想に共感していた(フランス革命、アメリカ独立革命)とかいったことも書かれている。そういうところも、いかにも「イギリス」らしいと思う要素のひとつだ。
http://www.wedgwood.jp/

英語のサイトは:
http://www.waterfordwedgwood.com/

私の英国物語―ジョサイア・ウェッジウッドとその時代私の英国物語―ジョサイア・ウェッジウッドとその時代
有吉 玉青

RSVP 第3号 英国の「住まい」にまつわる物語 アフタヌーン・ティの楽しみ―英国紅茶の文化誌 (丸善ライブラリー) 知っておきたい 英国紅茶の話 (ランダムハウス講談社文庫) イギリス陶磁器紀行―華麗なる王室御用達の世界 (旅名人ブックス) プリンセス・ダイアナと英国王室物語―世界を騒がせたロイヤル・ヒロインたちの愛憎劇 (別冊歴史読本 (96))

by G-Tools


AFP BBに日本語で記事があった:




UPDATE:
このエントリの見出しのうち、「経営破綻、らしい」の「、らしい」が取れます……administrationに入りました。

ガーディアンの記事リンク集。


Jonathan Glanceyの記事は、「ウェッジウッドといえば」の読みやすい解説(スージー・クーパーとかいろいろ出てきますよ)。In picturesは……いやぁ、さすがに、この「歴史と伝統」に茶々を入れる気にはまったくなりません。直接的原因としては資金調達の失敗なので、リーマンショック以後の大波に飲まれたということでしょうけれども、ローバー(自動車)のように産業ごとやばいというわけでもなく、ウルワースのようにもともとしょーもなかったわけでもなく、ウェッジウッドやロイヤルドルトン、ミントンといった誰でも知っている高級ブランドを擁する企業が持ちこたえられなかったとは……ショックです。ええ、もう端的に「ショックです」としか言いようがない。

※この記事は

2009年01月05日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

アフタヌーン・ティの楽しみ―英国紅茶の文化誌
Excerpt: アフタヌーン・ティの楽しみ―英国紅茶の文化誌
Weblog: 忍者大好きいななさむ書房
Tracked: 2009-08-17 00:54





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼